2018年4月29日 焼岳南峰(日帰り?・雪山)
駐車スペース~広場~下堀沢出合~焼岳南峰頂~下堀沢出合~広場~駐車スペース
GW2日目は、焼岳にソロで行ってきました!前回、焼岳に登ったのは乗鞍岳と同じタイミングなので、乗鞍岳と同じく3年ぶり。焼岳には紅葉の時期にも来てみたいと思ってるんだけどなかなかタイミングが合わなくて、またしても残雪期に来ることになっちゃいました。乗鞍岳よりさらに近くで穂高連峰が見たかったのと、ここも新中の湯ゆーとから日帰りでサクッと登れちゃうので、乗鞍岳同様にGWでもあまり混まないんじゃないかなー?って思って決めました。
道の駅 風穴の里での車中泊は全く寒くなく快適で、4:30に起きるつもりが目が覚めたら5:30近くてビックリ!アラームかけてたはずなのに何故か鳴らなかった…(涙)。R158の10号カーブ過ぎの駐車スペースは7:00近くなるといっぱいになっちゃうはずなので、とりあえず朝ごはんも食べずにコーヒーだけ飲んで慌てて車を走らせました。駐車スペースに着くと、まだ雪があって駐車スペース狭いこともあって満車。すでに路駐も始まってたので、路駐の最後尾になんとか停めました。駐車スペースからはこの眺め…昨日に引き続き、快晴だし、いきなりテンションが上がりました。
車道脇にも雪があったらから登山口に上がるところにも雪があったけど、登山道には最初は雪はなし。
でも、すぐに雪道になりました。この先もたっぷり雪がありますよーに!
登山口から100mくらい歩いたところにある分岐?登山道は、九十九折の登りに入るまで真っ直ぐなのに、前回は何故かここで左に曲ってしまい、“アレレ??”ってなりました(苦笑)。けっこうトレースがついてるしね。
九十九折の登りに入るとこのアタリは南側の斜面で日当たりがいいからか雪は全くありませんでした。笹がワサワサ生えてます。
岩ゴロゴロや木の根っこが生えまくるところも登って行きます。ちょっと急なところもあるけど、山頂直下に急登が待ってるのをわかってたので、息を整えながらゆっくり登って行きました。
ちょっと段差が大きいところもあります。よいしょ…
だんだん雪が増えてきて、倒木なんかもありました。今年はいろんなお山で倒木をやたらとたくさんみるよなぁ。
まだ朝だから、雪はけっこう締まってたけど、帰りはきっとグサグサなんだね…。踏み抜いた後がたくさんありました。
広いところではトレースが右に左に散らかってるので、ピンクテープを探しながら地図を見て歩いていきました。下山時もちゃんとこれをやればよかったのに…って今となっては思うけど、今さらなんだよね(汗)
平坦なところと登りを繰り返して標高を少しずつ上げていきます。
うーん、このアタリは下山の時には完全に踏み抜きそうな感じだなー
登りは続いたけど、樹林帯で基本的に日影で、風もそこそこ通ってたから涼しくて助かりました。前日の乗鞍岳はあんまり日影がなかったから、めちゃくちゃ暑かったし(汗)
夏道が出てたり出てなかったり…
ここは完全に笹の上を歩いてました。まあ、登りはロストすることはあんまりないから…。しても、すぐにリカバリーできるしね。
今日もたくさんのヒトに追い越されて、やっと焼岳がチラ見えするところまで来ました。わーい♪ ここから広場までは、ほぼ平坦で歩きやすいです。
そして、広場に到着しました。これから取り付くお山を眺めながらみなさん休憩したり、アイゼン装着したり、ヘルメット被ったり、日焼け止め塗ったり…って、自分が日焼け止めを塗り忘れたことに気づいちゃいました(汗)。これからお日さま照り照りの雪の上を歩くのに日焼け止め塗ってないって…女子的にヤバ過ぎです(涙)
何か顔に巻けるモノ…って探したけど、タオルは短すぎ巻けないし、フリースをグルグル巻きにしようとしたけど暑いし、他に何もなかったのでアイゼンだけ装着してそのまま登り始めちゃいました。だって、ここまで来て山頂に立たないとかありえないし。
登頂が許可されてる北峰はこのアタリから右に入って沢を登り詰めて行く感じ。南峰は冬期に限って登頂が許されてるってことだけど、今は冬期なのかしら?南峰に向かってるヒトがたくさんいました。ルートを見てると、落石がたくさんある沢筋を登っているヒトはかなり少なくて、南峰の下の方をトラバースするようにできてるトレースを辿ってるヒトが多かったので、そこを通って北峰に行こうかなってこの時は思ってました。とりあえずは、トレースがどこから続いてるのかよく見えなかったので、みんなに続いて南峰方面に向かって急登を歩き始めました。
いやー、かなりの急登。お天気が良すぎてすでに雪はグサグサだし。なかなか体力を消耗しました。途中で前のグループが藪の中をトラバースして北峰に向かおうとしてたけど、いいポイントが見つけられなくて苦戦してました。
振り返って休憩…。高所恐怖症の自分にはちょっとクラクラするくらいの急斜面です。滑ったら止まらなそう、コワー(汗)。でも、すでに雪はグサりかけてたので、歩き方が上手なヒトなら滑り止めなくてもいけるかも。トレースもあったし。軽アイゼンやチェンスパで登ってるヒトもチラホラいたけど、かなりの斜度なのでやっぱりアイゼンを推奨します。
遠くに見えるのは中央アルプスかな?とにかく今日も雲ひとつないいいお天気です♪ お天気がいいのは嬉しいけど、日焼けが心配な上にめちゃくちゃ暑い(汗)。風が強いかもって思って、薄手メリノロンT&メリノのタイツを履いてきたけど、TシャツだけでOKだったし、タイツはいらなかったなぁ。でも、下山の時のことを考えるとロンT着ててよかったんだよね…
ヒーヒー言いながら、汗をダラダラかきながら急斜面を登って行きながら、北峰方面へのトラバースポイントをなんとなく探してたんだけど、結局見つけられず…。みなさん南峰に向かうので南峰に向かっちゃうことにしました(笑)
北峰に向かって歩いてるヒトがいるんだけど、どこからトラバースしたんだろ???
かなり登って来ましたー!振り返るとコワイのについつい振り返っちゃう(苦笑)
先行者さん達がこのアタリで藪の中を右に入って行ってたのでそれに倣うことに。…って、手前にちょこんと写りこんでるのは雷鳥さんじゃないですか?!
わわ、やっぱり雷鳥さんでしたーー♪ これはメスかな?
しばらく眺めてたら目の上が赤いオスも出てきました!つがいだったんだねー
青空をバックに。2日連続で雷鳥に会えるなんてラッキーだなぁ♡
ここから右斜め前に見えてる雪面までしばらくは藪の中を歩きます。って言っても、膝下くらいの低い藪なので歩くには問題ないんだけど、植物を踏みつけちゃうことが気になりました。だったら、登らずに北峰方面に戻れよって感じなんだけど、気が引けながらも歩いちゃいました(汗)
再び雪の上へ。ここもなかなかの斜度でコワかったー。あんまりしっかりしたトレースもなかったし。なんか高所恐怖症が復活してる気がする(汗)
少し登ると雪が不安定になってきた感じがしたので左側の尾根に乗りました。すでに下山してきたヒト達の足元を見たら、誰もアイゼン付けてなかったので、この先は雪はないと判断してここでアイゼンを外して、ドロドロになってたので邪魔にならないところにデポして行くことにしました。
この左側の尾根を登って行きます。
谷側を覗くと北峰に向かってるヒト達が見えました。あそこの登りもキツイんだよねぇ。
振り返る度にずっと見えてたけど、霞沢岳かな?あんまり雪がなさそう…
では、登って行きます。登頂禁止になってるはずなのにしっかりすぎるほどトレースがありました。トレースというより登山道くらいハッキリしてました。
振り返って見ると昨日登った乗鞍岳がドーンと見えました。カッコイイ!!
九十九折にできてるトレースをひたすら辿って行きました。
コケモモ?こんな時期に?去年のモノが冷凍保存されて残ってたのかな?
山頂近くなると大きめの岩がゴロゴロしてきたけど、歩きにくいところはなかったです。
そして、焼岳南峰頂に到着でーす♪ 北峰も穂高連峰が近くてめっちゃいい眺めだったけど、南峰は北峰よりも少し標高が高い上に回りに遮るお山がないので360℃大展望でした。想像よりは南峰に来るヒトは多かったけど、ヒトは多くなかったので、この景色を眺めながらかなりの時間のんびりしてました。
笠ヶ岳の左のお山は?
笠ヶ岳…。今年こそは行きたい!笠新道を登るかどーかが迷いどころ。
水晶岳、鷲羽岳…かな?裏銀座もまた行きたいねぇ。今度はお花の時期がいーかな。
槍ヶ岳…。混んでるのはイヤなんだけど、また行きたいなぁ。どこのお山からでも探しちゃう魅惑のお山(笑)
西穂高岳、ジャンダルム、奥穂高岳…。未踏のお山ばかり。西穂高岳と奥穂高岳は今年こそ行きたい!
そして、前穂高岳!泣く泣く撤退したお山。ここも今年こそ…って行きたいお山ばっかり。北アルプス以外にも登りたいところがたくさんあるから、どれだけ登れるかなぁ。
山頂からの乗鞍岳…。ちょっと霞んできちゃってたけど、まだまだいい眺め。
剣ヶ峰…。昨日、あそこまで登ったんだなぁ。あそこからの眺めもサイコーだったよ!
白山は空に浮かんでるみたいに見えました。
白山のアップ~。さすがにまだ雪がたっぷりありそう。
中央アルプス…かな?
北峰に近いところに移動して、北峰の山頂を眺めてみるとかなりヒトが少なそうでした。この頃は南峰にいたヒトもほとんど下山しちゃってて、数人しかいなかったけど。
噴出口のアップ。相変わらず噴煙モクモクです。あのアタリすごい臭いがするんだよなぁ。
明日もお山に登ってからおうちに帰るつもりだったから、早く下山しても時間もて余すしね…ってことで、大好きな穂高連峰を眺めながらここでもさらにのーんびり。
ジャンダルムはさすがに単独じゃ無理だけど、奥穂高岳~前穂高岳くらいは行きたいなぁ。
右下を覗きこんでみると北峰に向かう谷が見えました。ここ登るのめちゃくちゃキツイんだよねー。南峰の方が登るのは楽だった気がします。
かなり満喫したので下山することにしました。急に見えるけど、細かく九十九折になってるので歩きやすいです。
コケモモとイワカガミの葉っぱ。イワカガミが咲く頃には登れないんだけどね。
今にも剥がれて崩落しそう。これだけ気温が高いと時間の問題かなぁ…
北峰に向かう谷の斜度はこんな感じ。まだ昼過ぎだから、北峰に向かってるヒトもいました。時間あるから北峰にも寄って行こうかなってチラっと思ったけど、この斜度を登る気になれなかったので素直に下山しまーす。
雪上から尾根に登ったところまで下って、デポしたアイゼンをピックしよーと思ったら…アイゼンがないっ!!!!!ウソでしょ、ウソでしょって付近を探し回ったけど見つからず、記憶を辿っても場所的に間違いない。誰かに盗られたか、忘れ物だと思って持って行ってくれたか…。どちらにしても、アイゼンはないからツボ足で下山するしかなくなったので、急斜面の雪上には出ずに藪を歩くことにしました。登りの時にここを下りてたオジサンを見かけたので、歩けそーだなって思って。
藪を歩き終わって、この長い急斜面をアイゼンなしで下りました。雪がかなりグサグサになってたからツボ足でも特に問題なかったけど、ピッケルを持っていつもよりも慎重に下りました。万が一、ここが凍ってたりしたら下山できなかったょ…(汗)
ここまで来たら一安心。あれだけグサグサだと、滑ってもしたまで落ちたりしないと思うけど、それでもちょっと緊張しました。
広場は日影がなくなって暑すぎたので、そのまま樹林帯に突入しました。前後にヒトがいたし、フツーにトレースを辿ってたんだけど、トレースが左右に分かれたところがあって。左が正解ってわかってたんだけど、歩きにくそうだったので右に行きました。いっぱいトレースがついてたから、後で合流するって思い込んでたんだけど…
なんか様子がオカシイ。こんな急なとこ下ったっけ?しかも、もろに笹の上にいる。
こんなところ通ったかなー。完全に登山道じゃなさそう…って思って、ピンクテープを探し始めたけど見当たらず。でも、下の方からたくさん声がしてたので大丈夫なんだって思い込んで下って行きました。
しばらくするとアーチ上になってる細い木が出てきました。その木は登りの時に遠くから写真を撮ろうかなーって見てた木だったので、ここロストしてるって気がつきました。登山道は向かってかなり左だから左に行こうかなとも思ったけど、下にはたくさんの声がするし、1人で動いてどーにもならんくなったらキケンだなって思って、とりあえず前のグループに追いつくことにしました。
笹と雪で落ちるよーに滑りながら下って行くと、前にいたパーティーが『こっちは違うよー』って叫んでくれました。もちろん既にGPS見てわかってたし、そー言われても、下ってきたところを登り返すのは笹と雪で滑るからめちゃくちゃ難儀しそう…。そのパーティーは藪漕ぎして登山道までトラバースするっていうので、ついて行くことにしました。背の高さくらいある笹薮の中に突入します。
かなり斜度のあるところをトラバースしてるから、雪はなくなってたものの笹で滑る滑る(汗)。パーティーのヒト達があまり滑らないで歩いてるのでなんでだろーと思ったら、みんな軽アイゼン付けてました。まぢか…と思いながらも、置いていかれたらマズイので笹を束にしてしっかり持ちながら必死に体制を整えて笹薮の中を歩いて行きました。さすがに登山道から100mくらい離れちゃってたから、漕いでも漕いでもなかなか登山道には出れなくてたぶん1時間以上は歩いたと思います。でも、無事に戻れてよかった…(涙)。しかも、話してるうちに自分のアイゼンをこのパーティーのヒトが持っててくれたとゆーことがわかってビックリ。
ということで、何とか無事に下山して、車中泊した道の駅 風穴の里でりんごソフトを食べながらのんびり休憩してから、今日の車中泊先の道の駅 池田に移動しました。今日はめちゃくちゃ体力消耗したから、道の駅の目の前にある龍門で山賊焼定食をガッツリ食べました!
いつか雪のある時に南峰に登りたいって思ってたけど、まさかこのタイミングで登れると思ってなかったから、流れで登ることになったけどラッキー♪ でした。想像通り、ヒトはそんなに多くなかったし、お天気もめちゃくちゃよかったので大展望を楽しむことができました!山頂でのまったりタイムはサイコーに幸せだったなぁ♡でも、今日は反省だらけの山行にもなりました。①日焼け止め忘れ、②アイゼンデポ、③ロスト、の3つ。①はともかく、②のアイゼンデポは下山時に後から来たパーティーがどーして自分のアイゼンを持ってたのか?と思ったけど、南峰に登る時に拾ったとゆーことでした。親切で持って行ってくれたのはわかるけど、できれば下山時にもあったら持って下山するって感じにして欲しかったです。でも、デポは盗まれる可能性も十分にあるので、ヒトからわかりにくい場所に置くとか気をつけないとなって自分でも反省してます。③のロストはホントにやっちゃったなーって感じでした。前を数人が歩いてくれてるとはいえ、完全な藪漕ぎはめちゃくちゃキツかったです。足元も滑るからしっかり笹を持たないと笹薮の中を滑落するかもしれなかったし、見えないところに倒木とかあって藪を漕ぎながら倒木を跨ぐとか。腕も足もパンパンになってたから、普段だったら絶対に歩けなくなってる感じだったのに、1人になったら絶対にヤバイって思ってアドレナリンが出たのかなー?何とか脱落することなく歩けました。そして、ロンT着てなかったら腕が傷だらけになってたと思うので、暑かったけど着ててよかったし、レンズのキャップもなくしたけど、なくしたのがレンズのキャップくらいでよかったです。日没までに時間がたっぷりあったので焦らずに済んだものよかったと思います。登ったことがあるお山でも、油断したらダメだなって反省です。
明日も雪山に登りたいなーと思いつつも、帰りの渋滞にハマるのはイヤだし、この2日間で十分満足できたので、後立山連峰を眺めにサクっと京ヶ倉に登る予定。晴れるといいなぁー