2019年5月11~12日 北穂高岳(1泊2日・小屋泊・雪山)

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1日目:上高地BS~明神館~徳澤園~横尾山荘~本谷橋~涸沢ヒュッテ~涸沢小屋(泊)

2日目:涸沢小屋~北穂高岳~北穂高小屋~北穂高岳~涸沢小屋~本谷橋~横尾山荘~徳澤園~明神館~上高地BS

 

GW明けの最初の週末がなんと晴れ予報!今年は春に降った雪とズルズル続いた寒さのおかげでまだまだ雪山が十分に楽しめそうだったので、3年前のGWに登り損ねた残雪の北穂高岳にソロで行って来ました!お山を始めてからずーっと憧れてた“穂高”という名前が付くお山に、残雪期の快晴の日に初めて登ることになりました。

 

日中は気温が高くなって雪が腐ることは予測できてたので、1日目は涸沢まで、2日目の早朝に北穂高岳に登頂してから一気に上高地に下山するという予定を立てました。ということで、初日はそんなに急いでなかったから7:00くらいの沢渡発のバスを目指しておうちを出発しました。高速は車が少なくて、順調にさわんどバスターミナルの駐車場に到着。予定よりちょっと早く6:40のバスに乗ったんだけど、バスには10人も乗ってなかったと思います。お山に登るヒトは始発近いバスに乗ったのかな?ハイキングのヒトがほとんどでした。

 

上高地バスターミナルに着いてのんびり歩き始めました。まずはド定番の河童橋手前からの眺めです。今年の夏は西穂高岳に登って、奥穂高岳や3年前にピーク踏めなかった前穂高岳にも登って、来シーズンは雪の西穂高岳にも登りたいなぁ。そして、いつかはジャンダルムにも行ってみたい!

 

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相変わらず綺麗だなぁ。

 

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バスに乗ってたヒトが少なかったから、歩いてても全くヒトに会いません。ホントに今日って土曜日だっけ?って思っちゃうくらい。ヒトがいない代わりにいるのはサルばかり…(笑)

 

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梓川越しに明神岳を眺めながら歩いて行きます。暑くなく、寒くもなかったのでとても歩きやすかったです。

 

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明神館でソフトシェルを脱いでから歩き続けました。池に映る明神岳と青空が綺麗~♪ この道も登りに行くときは楽しめるんだよね、久々だから。帰りがね…

 

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いつもならこの時期はニリンソウのお花畑が見れるはずなのに、今年はGW過ぎて1週間も経つのに全然咲いてない。蕾はたくさんあるけど、開きそうな蕾は数えるほどしかなかったです。

 

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雲が少なくなって青空が広がってきました。うーん、気持ちいい!

 

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徳澤の近くまできて、ようやく咲いてるニリンソウに会えました~♪ ニリンソウの群生楽しみにしてたんだけど、咲いてたのは5輪くらいでした。

 

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フキノトウはかなり成長してました。もーちょっとふわっとした感じの方がカワイイよね。

 

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途中から遊歩道の積雪がまだ多くなるので、山荘の車両とかが通る河原を歩いて行きます。正面に見えるのは常念岳…だよね?

 

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横尾山荘で朝ゴハン休憩しました。雪道に備えて靴紐をしっかり結びなおして、ゲーターをしてから横尾大橋を渡って行きます。ちょっと曇りがちになってきたけど、前穂高岳はしっかり見えました。

 

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横尾大橋を渡って登山道に入ると、かなり早いタイミングで雪が出てきました。泥でグチャグチャより雪の方がありがたい(笑)

 

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しかも、その後も雪がけっこう多かったです。過去2回GWに来たけど、今回が断然に多かったと思います。この階段を登って樹林帯に入ってからはしばらく雪道になりました。軽量化のためにストック持ってこなかったので、転ばないよにかなり注意して歩きました。凍結してるところもあったしね…

 

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陽当りのいいところはかなり雪が融けてるところもあったけど、本谷橋近くになるとまた雪が出てきました。奥に見えてきたのは翌日登る北穂高岳!まだまだ雪いっぱいあるね。わーい♪

 

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屏風岩はいつ見ても迫力あるなぁ。パノラマコースはここを通るのかな?紅葉の時期にパノラマコースを歩きたいなぁ。

 

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本谷橋のところでここからの登りに備えてちょっと休憩。橋はすでにかかってたけど、まだ通行止めになってました。雪はグズグズだったのでアイゼン要らないかなって思ったけど、荷物を軽くしたかったのでアイゼンを装着してから雪で埋まった沢筋を歩いて行くことにしました。

 

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だんだん傾斜が急になってきてなかなかペースがあがらなかったけど、急いでなかったのでのんびり疲れないように登って行きました。そんな自分の脇を涸沢小屋のキャップを被ったオニーサンがスタスタと抜かしていったよ~。なんであんなにフツーの道歩くみたいに歩けるんだろ?

 

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急なところを登り終わってちょっと立ち止まって一息。前穂高北尾根の端っこ?が見えてきました。ちょーど青空も広がってきたのでテンションがめっちゃ上がりました。

 

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振り返るとこんな景色!

 

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どんどん前穂高岳が近くなる…すでに絶景です♪ 晴れてくれたのは嬉しいけど、めちゃくちゃ暑い~っ(汗)

 

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そして、奥穂高方面が見えてきました!穂高連峰がどんどん近づいてくるこの登りは何度歩いてもワクワクするねぇ。

 

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ドーン!!!

 

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涸沢ヒュッテの屋根が見えてきました。そして、懐かしの穂高の峰々が…。カッコイイーーー!(涙)

 

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ポツポツとヒトが登ってきてました。GWはゾロゾロ列になってたんだろーな。

 

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かなり近づいてきました。あとちょっと…って思うんだけど、ここからが長く感じるんだよね。

 

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のんびり景色を楽しみながら登ったけど、あれ?ってくらい意外とあっさりテン場に着いちゃいました。過去2回は残雪期テン泊装備でザックが重かったからかも?ということで、ただいま涸沢~(笑)

 

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それにしても、めっちゃテントの数が少ない…。歩いてたヒトが少なかったから当然だけど、びっくりするくらい少なかったです。涸沢小屋へのチェックインは後回しにして、涸沢ヒュッテのテラスで景色を眺めながらのランチ休憩にしました。お日さまが出てると暖かかったんだけど、雲が出てきて日が陰るとポーラテックアルファのジャケット着ててもけっこう寒かったです。ちょっと風もあったしね。ヒトが少ないからテラスのテーブルは半分以上片付けられてました。

 

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奥穂高岳…。残雪期も登りたいけど、まずは夏山から。今年こそは前穂高岳から縦走したい!

 

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始めて残雪期の涸沢に来た時に登った涸沢岳…。小豆沢はデブリだらけ(汗)。ザイテンにはかなりハッキリしたトレースがあって、登ってるヒトが数人いました。

 

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そして、今回登る北穂高岳…。登れる北峰の山頂は手前の尖がってるところではなく、その右側です。

 

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北穂高岳を登ってるヒト達を眺めながらルートをイメトレしてたら、今日、北穂高岳を登ったというオジサン2人とおしゃべりすることになって、ルートの状況とか教えてもらえました。やっぱり、雪が腐るとめちゃくちゃ登りにくいから早朝出発が正解、そして残雪の涸沢岳を登ったことあるなら、ザイテンと同じくらいの感じの斜度だよとゆーことだったのでちょっと安心しました。高所恐怖症のヒトは無理って書いてあるレコを見たことあったから、自分にはムリかもって思ってたんだけどね。

 

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カラダが冷えてきちゃったし、いつの間にか16:00近くなってたので涸沢小屋に向かうことにしました。チェックインする前に涸沢小屋のテラスからの眺望を楽しみました。ヒュッテよりも高いところにあるから、ここからの眺めもなかなかいーんだよね。

 

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穂高北尾根…。前穂高岳雷鳥広場で撤退しちゃったから、リベンジしたい!

 

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この時間でもテントは少なかったです。夜ゴハンの後に部屋から数えてみたけど、たったの25張りでした。平日かょ…

 

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16:00ちょっと前に涸沢小屋にチェックインするとテン場同様に涸沢小屋もめちゃくちゃ空いてて、なんと個室でした!どうやらソロ女子は1人だったみたいです。ラッキー♪ 涸沢小屋はケータイの電波が通じたので、天気予報を見たり、メールできたりしたのでかなり便利でした。そして、部屋の窓からは涸沢カールが眺められてサイコーでした。

 

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ゴハンは17:00からで食堂に座ったのはたった12人。自炊のヒトもいたみたいだけど、たぶん15人は泊まってなかったと思います。夜ゴハンをゆっくり食べて、その後は暗くなるまでお部屋で雑誌を読んだりしてました。暗くなったらテント村の写真を撮ろうを思ったけど、テントは少なすぎるし、星を撮るにも月が出てて明る過ぎました。月が沈むのは24時過ぎだから、もし偶然目が覚めたら星の写真を撮ろうかなって思って消灯前の20時には就寝。寝る時も部屋は暖かかったです。数日前のレコでヒュッテは寒かったって書いてあったから、涸沢小屋を予約したんだよね。ヒュッテは平屋型だけど、涸沢小屋は2階建てで客室が2階だから暖かいかもって思って。しかも、涸沢小屋は予約なしだと+料金かかるから、飛び込みのヒトも少なくて空いてるかなって。

 

1:00くらいに偶然目が覚めて、窓から外を見てみると満点の星空だったので迷わず外に出ました。ミラーレスの液晶が壊れてるから、わざわざこのためだけにコンデジを持って来たしね。吊り尾根と星空…

 

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穂高北尾根と天の川…。もっとたくさんの星が出ててめっちゃ綺麗だったんだけど、涸沢ヒュッテのライトが意外に明るくてこれが限界(汗)。早くミラーレス買い換えないとっ。

 

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4:00前に起きた時はちょっと寒くてお布団から出たくなかったけど、30分くらいで準備してヘッデンが要らない明るさになったタイミングで出発しました。登るヒトが少なそうだから、初めてなのに真っ暗な中を登るのは危ないかなと思って。たぶん氷点下にはなってなかったと思うけど、しっかり雪は締まってたのでサクサク歩きやすかったです。近くでガヤガヤ声がするのに誰もいない…と思ったら東陵?に数人いるのが見えました。

 

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最初からなかなかの急登です。でも、トレースはしっかりあるのでありがたく辿らせていただきました。山頂は見えてるんだけど、近そうに思えるんだけど、遠いんだよね…

 

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しばらく登るとちょっとモルゲンっぽくなってきました。うっすら色づいたけど、真っ赤にはならなくて残念。でも、モルゲン眺めてから登り始めようか迷ったけど、待たずに登り始めたから結果的によかったです。

 

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登り始めてすぐの岩の横についてたトレースは、かなり薄くなって岩が出始めてちょっと歩きにくかったから、下山する時はトレースを辿らずに岩から離れたところを下りました。

 

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急登続きでだんだん暑くなってきたので、汗をかかないよにフリースとポーラテックアルファのジャケットを早めに脱いで、薄いウィンドストッパーのソフトシェルにチェンジ。めっちゃ急だけど、お山に登ってるって感じがたまらなく楽しいし、ピークから眺める絶景を想像するとワクワクです♪ 

 

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お日さまキターーー!おはようございますっ!

 

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ヒュッテとテン場がかなり遠くなりました。何気にかなり登ってきてたみたいです。このくらいの斜度なら、木曽駒ヶ岳の八丁坂くらいだから全然怖くないです。それよりも、たまに音もなく岩が落ちてきてたので、あんまり後ろを向いたまま立たないように気をつけました。

 

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雪面はこんな感じにウネウネ波打ってました。場所によってはデブリもすごかったけどね。さすがに涸沢までの雪と違ってこのアタリの雪は真っ白でキレイ。歩く人数が違うもんね。

 

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お日さまが出てくるとさらに暑くなってきたので、ソフトシェルも脱いでベース+Tシャルで登ることにしました。風がなかったから、このくらいで全く問題なかったです。たまに吹く風が気持ちいいくらい。

 

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それにしてもなかなか急だね。急登が続いて休憩するところがないってレコに書いてあるのをけっこう見かけたけど、ちょこちょこ傾斜が緩むところとか、トラバース気味になるところとかあったからそーゆーところで着衣調整したり、お水飲んだりしました。雪面がカリカリに凍ってたら登るのも難しいし、休憩とる場所も限られるだろーけどね。

 

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このアタリが核心部だったのかなぁ?この後にすれ違ったガイドさんに『もう通り過ぎてるよ』って言われたんだよね(笑)。暑くて暑くて、時々足を止めてはお水を飲みながら登りました。

 

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自分的にイチバン急だなって思ったところ(おそらく核心部?)ですれ違いになったグループ。よりによってこんなところで…って思ったけど、お互いしっかり安全確保しながら慎重にすれ違いました。

 

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とにかく一歩一歩丁寧に登って行きました。トレースの段差が大きいところは無理にトレースに合わせずに、自分で蹴り込みながら登って行きました。

 

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しっかりトレースがついてたから登りやすかったけど、これがツルツルだったら…と思うとかなりコワイかもね(汗)

 

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それにしても快晴で真っ青な空~♪ めちゃくちゃいいお天気で嬉しかったけど、全然コルに近づかないんですけど…

 

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でも、振り返るとしっかり高度はあがってる!

 

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立ち止まりがちになってきたけど、ゆっくりゆっくり登って行きました。あとちょっと…

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そして、やっとのことで松濤のコルに到着です。登ってきたところを見下ろしても、相変わらず誰も登ってきてませんでした。

 

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山頂へはかなり雪がなくなっていて、岩場とのミックスでした。というかほとんど岩場でした。

 

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岩場を登ると最後は雪が出てきて…

 

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遂に北穂高岳のピークに着きました。わーい♪  憧れの“穂高”の頂にようやく立つことができました。カメ足なので4時間かかるかな?ってヨユーをみてたけど、3時間かからないくらいで登って来れました。直登はキツイけど早いね~。霞であまり遠くまでハッキリ見える状態じゃなかったけど、快晴の空の下、360°の大絶景でした。しかも、北穂高小屋に泊まってたヒトは全員下山してて、後から登ってくるヒトもいなくて、この大絶景を独り占め状態なんてサイコー♡

 

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まずは前穂高北尾根。テン場がめちゃくちゃ小さい!よく登ってきたなぁって自分で自分に関心したりして(笑)。左奥に南アルプスが見えるはずなんだけど、霞んじゃって見えませんでした。

 

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前穂高岳奥穂高岳、ジャンダルム、北穂高岳南峰…。奥穂高岳にも残雪期に登りたいけど、雪壁がどのくらいのレベルなのかイマイチわからないんだよね。ネットがあるくらいだから、それなりのレベルなんだろーけど…

 

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笠ヶ岳は今年こそ行きたい!

 

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三俣蓮華岳

 

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薬師岳も今年こそ…

 

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鷲羽岳水晶岳、赤牛岳…。読売新道を歩きたいなぁ。

 

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そして、槍ヶ岳!いつ見てもカッコイイ!

 

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かなり霞んじゃってた後立山連峰…。見えただけよかったけど。

 

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真ん中は大天井岳?右に見えるはずの常念岳が切れちゃった(汗)。実はあそこを縦走することも考えてたんだけどね。

 

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みんなが寄ってる北穂高小屋に行ってみることにしました。ピークからちょっとだけ下ります。お客さんが下山した後の小屋は静まり返ってました。ベンチに座ったら小屋のヒトが注文を取りに出てきちゃいそうだったので小屋の前で大キレットを眺めながらしばらくブラブラしました。それにしてもこの雪壁すごいよね!

 

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穂高小屋の前も眺めはよかったんだけど、やっぱり山頂の方が眺めは断然にいいので山頂に戻っておやつタイム~♡誰もいない山頂で絶景を眺めながら食べたドーナツはめちゃくちゃ美味しかったなぁ(笑)。大キレットから槍ヶ岳に続く稜線がカッコよすぎて歩いてみたいなぁって思っちゃった。

 

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ずーっとこの景色を眺めていたかったけど、上高地の最終のバスに乗りたかったので下山開始!と思ったら、やっとオニーサンが1人登ってきました。山頂で会ったのはこのオニーサンのみ。カメラの液晶使えなくて、三脚も持ってきてなくて自撮りできなくて写真は諦めてたけど、“穂高”初登頂記念にオニーサンに写真を撮ってもらいました。もちろんオニーサンの写真も撮りましたよ。最近は山頂写真とかあんまり撮らないんだけど、なんか今日は撮りたかった!(笑)

 

オニーサンにお礼を言ってコルまでおります。アイゼンつけてるので、引っかけないよに注意して岩場を下ります。

 

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コルからは一気に涸沢小屋まで下山します。下山時はかなり雪がグズグズに緩んできてたから、足をとられないよに注意して下りました。トレースもこれから登ってくるヒトのためにできるだけ壊さないよに注意しました。高所恐怖症だけど、この雪の状態なら特にコワイところはなかったかな。

 

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あ、常念岳だ…

 

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ガシガシ下るとテン場が見えてきました。登ってくるオジサン達はみんなツラそうだったな…。だって、お日さまが高くなると暑いし、雪もグサグサズブズブになっちゃって大変だよ。

 

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穂高北尾根のギザギザがカッコイイ…

 

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下山は案の定めちゃくちゃ早くって、1時間ちょっとで涸沢小屋に戻って来れちゃいました。暑かったから小屋の濃厚ソフトクリームを楽しみにしてたのに、やってなかった…(涙)。遅くても11:00には涸沢小屋を出ようと思ってたけど、パッキングして10:00前には出れちゃいました。まだ10:00前だったゆーのにテン場のテントはほとんど撤収されてて、日曜日の涸沢と思えないほど閑散としてました。

 

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時間はたっぷりあるので急がずのんびり下山開始しました。

 

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でも、名残惜しくて何度も何度も振り返っちゃいます。また来年も来るね!

 

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グサグサになった雪の上をどんどん下って行きます。やっぱりヒト少ない…

 

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横通岳に向かって下って行きます。トレースないところの方が歩きやすくて、トレースないところを選んで歩いてたら1回だけ腿まで踏み抜いちゃった。

 

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本谷橋でアイゼンを外して乾かしつつ、ちょっと休憩してから出発。翌日も天気がいい予報だったので、ちょこちょこ登ってくるヒトがいました。

 

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横尾までは前日よりも明らかに雪が少なくなってました。1日でこんなにも溶けちゃうんだねってくらい溶けてました。ストックないから助かったわ…。登りの時にもみつけたショウジョウバカマを再び発見!前日よりも晴れてたから色が鮮やかです。

 

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おなかがペコペコだったので、横尾に着いてすぐに横尾山荘でラーメンランチ♪ 時間がなかったら持ってたパンで済まそうと思ってたけど、すでにバスの時間は心配する必要なかったらのんびり休憩しました。ラーメンはなんてことないシンプルな醤油ラーメンだったけど、美味しかった!

 

前日にはほとんど蕾だったニリンソウがかなり咲き出してました。来週末くらいが見頃かな?

 

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カワイイー♡

 

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涸沢小屋でソフトクリーム食べられなかったからソフトクリームを食べたかったけど、徳澤園のソフトクリームはあっさりしてるのがわかってたからスルーしました。ってゆーか、ホントに帰りのこの遊歩道がツライよね。冬靴で歩きにくいしさ。テン泊装備のヒト達にどんどん抜かされて、フツーに歩いても歩くの遅いんだなって改めて気づきました(笑)

 

気を紛らわすために(?)お花を探しながら歩きました。ネコノメソウはちょっとだけ咲いてました。前日は見なかったけど、やっぱり急に咲き出したのかな?

 

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エンレイソウは前日もちょこちょこ咲いてました。ニリンソウとのコラボで。

 

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ヤマエンゴサクも前日からちょこちょこ咲いてたな。

 

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ハシリドコロも咲いてました~

 

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かなり時間に余裕ができたので、明神館前のベンチでもちょっと休憩。ここでもソフトクリームを食べてるヒトがいたけど我慢して、河童橋に向かいました。河童橋に着いてすぐに売店でソフトクリーム!ウワサ通り、河童橋のソフトクリームは濃厚で好みの味。徳澤園で我慢してよかったわ~

 

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奥穂高岳を眺めながらソフトクリーム休憩してバスターミナルに向かうとちょーどさわんど行きのバスが来てて、15:20くらいのバスに乗ることができました。万が一、最終バスに間に合わなかったらって思って翌日有休にしてたから、焼岳に登ってから帰ろうかなってチラっと思ったけど、あまりにも北穂高岳がサイコーだったので焼岳には登らずに北穂高岳で雪山納めにすることにしました。朝早くから起きてたにも関わらず眠くはなかったし、疲れてもなかったので、お昼寝することもなくそのままゆるゆると下道でおうちに帰りました。高速も大して渋滞してなかったから、もちろん下道は空いてて、そんなに遅くならずにおうちに帰ることができました。

 

ということで、やっと憧れの穂高連峰の頂に無事に立つことができました。しかも、快晴無風というサイコーのコンディションで。北穂高岳のピークから眺めた景色は間違いなく大絶景でめちゃくちゃ感動しちゃいました♡これだから登山はやめられないし、また登りたくなっちゃうんだよね。中毒性がハンパない(笑)。自分が思ってたよりも難易度は高くなかったので、3年前にビビッて登らなかったのはもったいなかったなって思うけど、雪のコンディションにもよるし、あの日がなければ今日の絶景のピーク独占はなかったんだよね。次は一気に北穂高岳まで登って、北穂高小屋に泊まってみたいなぁ。

 

これで今シーズンの雪山は登り納めなので、来週からはお花見登山に本格的にシフトしたいと思います!

 

以下、装備備忘録。上はメリノベース(中厚)、Tシャツ、下はメリノタイツ、ロングパンツ、足元はメリノソックス(厚手)、冬靴、ゲーター、その他はキャップ、サングラス。歩き始めはポーラテックアルファのジャケット着たり、ウインドストッパーのソフトシェル着たり。小屋の中ではフリース着て、アタックの時だけアイゼン&ピッケルを装備しました。