2017年9月14~16日 剱岳~奥大日岳(2泊3日・小屋泊)②
1日目:室堂BS~雷鳥沢キャンプ場~剱御前小舎(別山乗越)~剣山荘(泊)
2日目:剣山荘~一服剱~前剱~剱岳頂~前剱~一服剱~剣山荘~剱澤キャンプ場~剱御前小舎(別山乗越)~雷鳥沢キャンプ場~ロッジ立山連峰(泊)
3日目:ロッジ立山連峰~雷鳥沢キャンプ場~新室堂乗越~奥大日岳頂~新室堂乗越~雷鳥沢キャンプ場~ロッジ立山連峰~室堂BS
遂に憧れの剱岳山頂に立つことができました!高所恐怖症の自分が剱岳に登れるようになるなんて…少しは成長したのかなぁ。めっちゃ嬉しいです♪
頭上は晴れてたけど、周りの峰々にはガッツリ雲がかかってて360度の展望とはならなかったけど、雲が切れそうな感じがしたのでかなり長い時間ねばりました。すると、立山やその後ろの燕岳、常念岳、大天井岳、槍ヶ岳、水晶岳、乗鞍岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳…などがだんだん見えてきました。実は富士山も見えてたんだけど、コンデジでは映りませんでした。
白馬岳と鹿島槍ヶ岳…。間の唐松岳や五竜岳ははまだ雲に隠れててよく見えませんでした。そして、手前のギザギザの尾根から登って来てるヒト達もいました。源次郎尾根かな?めっちゃコワそう…(汗)
景色が見えるようになってきたから下山するのがもったいなくて、いつまでも山頂にいたかったけど、キリがないので下山開始することにしました。まずは登ってきたガレ場を下って行きます。下りは楽々~♪
これからここを歩いて行きます。剣山荘まで戻って、剱沢まで少し下って、別山乗越までカールの中を登って、そしてここからは見えない雷鳥坂を下って雷鳥沢ヒュッテまで。
まだ10:00前だったので、登って来るヒトもけっこういました。この細いガレ場は上りと下り共用なので上りのヒトをしばらく待ってから下ります。
カニのよこばいの10番鎖。ここから下り専用になります。
プレートから少し下ってからのトラバースに入る“最初の一歩”が実はこの別山尾根ルートの最難関とゆーウワサ…。剣山荘の写真を確認してきたから、赤い ↑ の真下に赤い印がついたステップがあるのはわかってたけど、それでもちょっと不安はあったので、京都からソロで来てたオジサン(実はこのオジサンはたてばいで後ろを登ってたオジサン)と富山のご夫婦と一緒にカニのよこばいに入ることにしました。
まずはソロのオジサンに先に入ってもらって、トラバースに入ったところから“最初の一歩”の場所を指示してもらおうと思ったけど、赤い ↑ のところまで行って少し覗きこんだら“最初の一歩”のステップは見えました。でも、位置がわかっても、後ろ向きになると“最初の一歩”が見えなくてなかなか右足を下ろせず…。よく見たら赤い ↑ の左下に窪みがあったので、まずそこに左足を置いて少しだけ腰を下げたら“最初の一歩”が見えるようになって、そしたら楽に“最初の一歩”に右足を置けました。“最初の一歩”に右足をしっかり置ければ、次に左足を置くところはすぐにわかるので、そのままトラバースに入って行けます。やっぱりたてばいよりもここがイチバン緊張しました。
“最初の一歩”から少し横にトラバースした後は、鉄杭に足を掛けて下りながらトラバースして行きます。これはすぐ後ろの富山のご夫婦が下ってるところ。
トラバースが終わると垂直のハシゴがありました。垂直だけどしっかりしたフツーのハシゴです。
ハシゴの後は再び鎖場を下ります。特に難しいところはないけど、ちょっと気が抜けたのか1回足がズルってなっちゃいました(汗)。下には屋根みたいなものが見えてきました。
鎖場を下り終わると小屋みたいなモノ(以前はトイレ?)がありました。ここまでが10番目鎖場なのかな?けっこう長かった…
目の前には平蔵の頭が見えてきました。岩稜帯を歩いて行きます。
平蔵のコルの11番目鎖場です。短い鎖場を下るんだけど、写真は撮り忘れました。
朝、登ったカニのたてばいを振り返ります。一度登って様子がわかったので、次は上手く登れると思います。…次があるかな?!(笑)
そして、12番目鎖場が見えてきました。岩場を登って行きます。
平蔵の頭の12番目鎖場です。上りの時に下ったから登りになります。間違えて上り専用の鎖の方に行きそうになっちゃった(笑)。タテに登って、トラバースして、さらにタテに登って行きます。約20mあって急だけど登りやすかったです。
平蔵の頭に到着して剱岳を振り返ります。高所恐怖症な自分、よく頑張りました。核心部は終わったけど、まだ鎖場は続くので気を抜かずに下山します。
ここからしばらくは上り下りの共有ルートです。
遠くの山並みを眺めながら、気持ちのいいなだらかな稜線を歩きました。いつの間にか雲がなくなって、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、蓮華岳、針ノ木岳がスッキリ見えるようになってました。
何度も振り返っちゃうけど、ここで剱岳は見納めにしてガンガン下ります。
前剱が近くなると再び下り専用ルートになります。上り専用は稜線沿い、下り専用はトラバースです。
前剱の門の13番目鎖場です。約20m登って行きます。
下り専用ルートは前剱をトラバースしてたので、前剱には寄らずにそのまま下ることにしました。カニのよこばいから即席パーティー的な感じで京都のソロのオジサンと富山のご夫婦と4人で歩いてきたけど、ご夫婦は途中で休憩してから下山するとのことだったので、オジサンと2人で下山することにしました。みんなでおしゃべりしながら歩けてめちゃくちゃ楽しかったです♡ それにしてもいい眺めだなぁ。
前剱の4番目鎖場の手前からは上りルートと共用になります。短い4番目鎖場を過ぎて、3番目鎖場を下ります。
下って来たところを見上げて。朝、登ったところなんだけど、なかなかなタフな登りだったよね。
朝、登ってる時にも思ったけど、なかなかな急斜面の下りなんですけど…。実はここでつまづいて転落とか事故が多いらしいから、気を抜かずに注意して下りました。走って下ってるヒトがめっちゃ落石させてたりして、ちょっと恐怖だったし。
だんだん一服剱が近くなってきました。
ミヤマトリカブト…
一服剱に着きました。前剱、バイバイ~♪
2番目鎖場と1番目鎖場は省略です。剣山荘が見えてきました。ここまで来ると戻って来たなって感じです。
無事に剣山荘まで戻ってきたところで、オジサンは剣沢キャンプ場にテント張ってるとのことなので、無事の下山(正確には下山してないけど…笑)をお互い讃えあいながら握手してバイバイしました。オジサン、ありがとー。楽しかったし、心強かったよ。
お日さまポカポカで温かかったので、パッキングしてから剣山荘の前でランチ休憩~♪ 今日はここで終わりじゃなかったけど、無事に登って来れたんだって達成感に満たされたので、景色を眺めながら1時間くらいのんびちしちゃいました。翌日のお天気がよくなかったら急いで下山して最終のトロリーで扇沢まで戻ろうと思ってたけど、なんとか午前中は曇りで持ちそうだったからね。
もう歩くのイヤだな…ってくらい脱力しちゃってたけど、気合いを入れなおして再び歩き始めました。来る時は剣御前岳をトラバースするように歩いてきたので、帰りは剱沢を通ってみることにしました。ハクサンフウロ…
真っ赤なナナカマドの実…。葉っぱが赤くなってからも来てみたいなぁ。
逆さ前剱。最初はあそこが剱岳なのかと思ってました(苦笑)
何の実かな?
ホントに岩々なお山だよね。
まずは剱沢のキャンプ場までテクテク下って行きました。平和な道だ…
剱沢まで下って来ました。なんか、かなり下っちゃって失敗した感が満載…。だって、こんなに下ったら登り返さないとじゃん(汗)
剱澤小屋の前を通過して、登り返して行きました。何気に暑くて汗がダラダラ…。剱岳を往復しただけですでにかなり疲れちゃってたので、景色を眺めながらゆっくり歩くことにしました。
振り返るとイケメン剱岳がよく見えました。あのテッペンまで登ってきたんだなーって思うとちょっと感慨深かったです。大げさと思われるかもしれないけど、最初はホントに高所恐怖症だったから、剱岳に登れる日が来るなんて思ってなかったからね…
遠くに剱御前小舎が見えてるけど、まだまだ遠い…。やっぱり来た道を戻ればよかったかな。
テン泊装備のカップルに抜かれたりしたけど、ヨチヨチ登り返して行きました。
剱御前小屋がちょっと近くなってきた…
イケメン剱岳を何度も何度も振り返って休憩しながら、剱御前小舎のある別山乗越に着きました。ふぅ…
あわよくば剱御前岳にも登っちゃおうかなーなんて前日には思ってたけど、すでに全く登る気なし。明日歩く予定の奥大日岳は雲海の中…
ここから雷鳥沢まではひたすら下りです。やったー♪
途中で20人くらいのツアーのオバチャン団体に出くわして、スピードが全く違うから避けていただいたのだけど、“避けてやったのに挨拶がない”とか大きな声でめちゃくちゃ文句を言われてしまいました(汗)。いやいや、ちゃんと言いましたよ!少なくとも20人の隊列を抜かす間に5回は言ったわ。たまたま、文句を言ったオバチャンの目の前で言わなかっただけだよ。そもそも、20人もズラズラと連なって歩くツアーはどうなんでしょう?ホントは5人くらいにして欲しいけど、多くても10人くらいにして欲しい…。ちょっと気分悪くなったけど、とにかくどんどん下って行きました。
タテヤマアザミ…
ミヤマガラシ…
ゴマナ…
あっとゆー間に雷鳥沢キャンプ場まで下りてきて、ここから雷鳥沢ヒュッテまでちょっとだけ登り返し…と思ったら、泊まりたいと思ってたけど前日閉まってたロッジ立山連峰の電気が点いてる!試しに泊まれるか聞いてみたらもちろんOKとのこと。しかも、明日からの台風の予報で宿泊客はたったの6~7人だったので、2段ベッドが3つ並ぶお部屋を1人で使わせていただけることに。ラッキー♪ 雷鳥沢ヒュッテだと設備はよさそうだったんだけど大部屋なんだよね…
オナカが空いたので、小屋でお湯をもらって(ホントは有料みたい)持参した夜ゴハンのカップラーを食べました。食後は雑誌を持って外のベンチで読書タイム…と思ったけど、雲がかなり湧いてきて夕焼けは見れなかったし、かなーり寒くなってきて耐えられなかったので、お風呂にGO。まだ外湯できる時間だっけど、韓国人の女子2人しかいなかったのでゆっくり入れました。お風呂は大きくなかったけどほぼ貸切だったし、かけ流しの露天?もあったしで大満足♪ その後、お部屋で雑誌を読んでたんだけど、時間はたっぷりあるし、部屋も冷えてきたので再び温泉へGO!さすがに外湯の時間は終わってたので、完全な貸切でした。窓を開けて外の冷たい空気に当たりながら、お風呂でのーんびりさせていただきました。あー、気持ちよかった♡
最終日は台風との追っかけっこなので、とりあえず朝ごはんは食べずに食堂前にザックを置かせてもらって、5:00過ぎにサブザックで奥大日岳に向かって出発しました。予想通り、空は一面の雲で晴れる要素は全くなかったです(苦笑)。でも、雨が降るような感じの雲ではなく、ガスってもいなかったので、再び剱岳に会いに行っちゃうことにしました。
去年歩いた木道を通ってまずは新室堂乗越へ。まだ誰もいません…
新室堂乗越からは比較的平坦な道を歩いて行きます。
左手には立山連峰や浄土山、泊まってたロッジ立山連峰も見えました。曇ってるけど、よい眺め~♪
ブルーベリーみたいな実…
奥の三角なお山が奥大日岳かな?手前に小さいピークがあります。
ちょっとだけ紅葉してましたー。色が変だけど…(汗)
やっぱり右が奥大日岳みたいです。
手前の小ピークを越えて行きます。ゆるーい登りです。
近づいてきました~♪
モミジカラマツ…
ミヤマダイコンソウ…?
山肌をトラバースするように登って行きます。なんかイチバン高いところを通り過ぎたような…
立山から登って来るグネグネ道もよく見えました。曇ってたけど、景色が見えてよかった。
稜線に出ると山頂方面の反対側にトレースがしっかりありました。地図を見たらそこがイチバン標高が高かったからホントの山頂はそこなんだろうけど、×マークがあったので入るのはやめて、山頂標識がある方へ進みました。
ウサギギク…
このチングルマ、なんかカワイイ♡
池塘がありました。晴れてたら、きっと青くて綺麗だろーな。
そして、奥大日岳の山頂に到着です。先客さんは前を歩いてたオニーサン1人だけ。写真どーしよーかなーと思ってたら、撮ってくださいました。ありがとーございます!
オニーサンはすぐに下山しちゃったので、しばらく山頂を独り占め。前日は見えなかった日本海もなんとか見えました。
大日岳まで行ってみたかったけど、ここから往復5時間くらいかかっちゃうから、また今度。
前日に登った剱岳…。いや、ホントによく登ったなぁ。
登ってくるヒトがチラホラ見え始めたので下山することにしました。これから雨が降ってくるってゆーのに、みんなゆっくりだね。
ネバリノギラン…
ハクサンイチゲもまだ咲いてました~♪
この×の先がホ最高地点です。かなりしっかりトレースついてるけど、×になってるから行きません。
終盤のカライトソウ…
タカネヨモギ…
景色を眺めながら下って行きます。相変わらず曇ってたけど、薄明るくなってきたカモ。でも、油断できない…
快適な道です。あっとゆー間に下山できそう。
オヤマリンドウ…
コロコロ可愛いシラタマノキ…
色づき始めのナナカマド。もーちょっと色づいててくれてたら嬉しかったけど、予定通り剱岳に登れたし、奥大日岳にも登れたので贅沢は言えません。
ミヤマホツツジ…
木道をサクサク下ってロッジ立山連峰に戻りました。
小屋に戻ると受付前のテーブルを使っていいよってことだったので、サクッと朝ごはんを食べてからパッキングをして、室堂BSに向かいました。一度、雷鳥沢に下ってからの登り返しの階段が小屋泊装備でもやっぱりキツイ!でも、テン泊装備だった前回に比べたら格段に楽でした。それにしても、これから台風が来るってゆーのにテント張ってるヒトやテント担いで登って来るヒトがいて、ツワモノ過ぎるって思いました…。ちなみに、お天気は関係ないと思うけど息ができないくらい硫黄臭がすごくて、タオルで口を塞ぎながら通り過ぎました。
室堂に近づくにつれて観光客が増えてきました。こんなお天気で寒いのによく来るなぁって思うけど、ツアーのヒトは日程変えられないもんね…。室堂には昼前に着いたので、まだ全く混んでなくてスルスルと扇沢まで戻ることができました。空は朝よりどんよりした感じになってきてたから、やっぱり早く下山してよかったー。駐車場は祝日、しかも連休の初日にも関わらずかなり空いてました。
帰りはまだ時間も早かったので、いつも通り下道で帰りました。走り出してしばらくしたら雨がポツポツ降り出したので、やっぱり早めに下山してきてよかったです。山梨に入ると雨はだんだんヒドクなってきて、土砂降りにもなったりしたけど、渋滞することなくおうちに帰って来れました。
急に決めて登った剱岳だったけど、無事に登れてよかったです。お山を始めた頃は、高所恐怖症で鎖場苦手な自分が登ることはないって思ってたけど、いろいろなお山に登って、いろいろなお山から眺めてるうちにやっぱり登ってみたいと思っちゃったんだよね。槍ヶ岳に比べると緊張感はかなり増したけど、ガクブルになるような怖さはなかったし、すごくいい経験になったなって思います。あと、同部屋でたくさんおしゃべりしてくれたオバサンとか、下りルートで一緒に歩いてくれたオジサンとご夫婦とか、いろんなヒトと出会えたのも楽しかったな~♪ 今度は早月尾根から快晴の日に登りたいと思います。
2017年9月14~16日 剱岳~奥大日岳(2泊3日・小屋泊)①
1日目:室堂BS~雷鳥沢キャンプ場~剱御前小舎(別山乗越)~剣山荘(泊)
2日目:剣山荘~一服剱~前剱~剱岳頂~前剱~一服剱~剣山荘~剱澤キャンプ場~剱御前小舎(別山乗越)~雷鳥沢キャンプ場~ロッジ立山連峰(泊)
3日目:ロッジ立山連峰~雷鳥沢キャンプ場~新室堂乗越~奥大日岳頂~新室堂乗越~雷鳥沢キャンプ場~ロッジ立山連峰~室堂BS
今年はなんとなーく南アルプスの年って自分の中で決めてたから、3連休前に2日有休をつけて荒川三山~聖岳の3泊4日の縦走を夏山の〆としてやろうと思ってたんだけど、聖平小屋に宿泊とバスの予約の電話をしたところ『すでに120人の予約が入っててここでは受けられません…』とのこと。定員オーバーを知ってて行くのはさすがに…と思って荒川三山+悪沢岳の2泊3日にしようと思ってたけど、今度は台風の影響で最終日の朝からお天気が悪そう。下山するだけだから雨でもいーけど、お天気崩れるのが早まったらイヤだし…と思って北アルプスの予報を見てみたら日本海側の方なら台風の影響が少し遅そう。北アルプスで行ったことがないお山で、お花や紅葉がなくても楽しめて、週末は混んでて平日ならではのところで、最終日のお天気が崩れても臨機応変に諦めて下山できるところ…ということで、全ての条件にピッタリ当てはまった剱岳にソロで行ってきました!今回は別山ルートからアプローチです。
ETCの深夜割を狙って4時ちょっと前に中央道に乗って扇沢に向かいました。途中、雨がパラついたりガスガスになったりしたけど、晴れ予報を信じてたから迷いはなかったです。初日は剣山荘までの予定だったからのんびり出発したけど、7時前に駐車場に着いちゃいました。無料の第一駐車場は平日にも関わらずいっぱいだったけど、何とか空いてたスペースに停めて、始発のバスに間に合いそうだったので準備して扇沢BSに向かいました。
バス、ケーブルカー、ロープウェー、バスと乗り継いで1年ぶりの室堂に到着!去年来た時はガスガスで何も見えなくて、ここでレイン着たっんだっけ…。でも、今回は快晴~♪ あまりにお天気が良かったから、立山三山を歩きたいなってチラっと思ったりもしたけど、今回のメインは剱岳なので、翌日の剱岳のために体力温存することにしました。今回は、岩場や鎖場などを通過しながら写真を撮るために、ミラーレスは諦めてサクッと撮れるコンデジです。
みくりが池が青くて綺麗。まだ残雪がありました。
もう、9月も半ばだけど、お花もチョコチョコ咲いてました。コウゾリナ…?
向きを変えるとみくりが池に映る逆さ立山連峰が見えました。テンション上がる~♪
ヤマハハコ…
立山連峰を眺めながら、遊歩道をのんびり歩いて行きました。
血の池の周りは少しずつ紅葉が始まってました。去年の紅葉もキレイだったな。
別山から真砂岳への稜線です。これから雷鳥沢キャンプ場を通過して、左の別山乗越を越えて剣山荘まで歩いて行きます。
紅葉の始まり…
オヤマリンドウは秋の花。今の時期が盛りのお花です。
富士ノ折立、大汝山、雄山…。こんなにお天気がいいならば寄りたかったけど、今回は剱岳に集中したいからガマンガマン。体力ないから少しでも体力温存して、できるだけ安全に剱岳を登りたいからね。ウワサによると、剣山荘から剱岳のピストンはけっこうタフらしいから…
雷鳥沢までは快適な遊歩道〜♪ 平日だからヒトも少なくて静かです。
雷鳥沢キャンプ場への下って行きます。帰りはこの階段の登りがめっちゃツライんだよねぇ…。今回は小屋泊だから荷物は少ないけど。
地獄谷は相変わらずスゴイ硫黄臭を解き放ってました。お天気のいい日にこーやって見ると、白と青と緑でなんだかキレイだけどね。
駐車場はいっぱいだったけど、平日だからさすがにテントは少なかったです。まだまだこれから増えるのかもだけど…。今日の目的地まではまだまだ遠いけど、時間があるからちょっとのんびりすることに。
ウラジロタデはまだお花…
シラネニンジンの実かな?
雷鳥沢キャンプ場を通り抜けて行きます。紅葉し始めた葉っぱ達がキラキラしてました☆
シラネニンジン…?セリ科の判別はムリです(汗)
真っ赤なナナカマドの実。青空に映えます。
沢を渡って雷鳥坂を別山乗越に向かって登って行きました。最初は高山植物を眺めながらゆるゆると九十九折に登って行きます。
すっかり実になったウラジロタデ…
イワイチョウは終盤…
立山方面を眺めながら、ちょっと休憩。ホントにいいお天気だぁ。明日も晴れてくれるといいけど…
実になったアカモノ…
薄っすら色づいてるね~。1週間もすればすっかり紅葉してるかも。
綺麗なオオヒョウタンボクの実…
タカネヨモギ…
しばらく登って振り返るとこの眺め!龍王岳、浄土山、国見岳、天狗山…。あのアタリも歩いてみたいな。もちろん、室堂やキャンプ場、地獄谷も丸見えです。
チングルマはすでにフワフワです。お花もカワイイけど、果穂もカワイイよね。
途中から少し傾斜がキツくなるけど、急いでないからゆっくり登って行きます。
剱御前小屋がある別山乗越に着くとお目当ての剱岳がお目見えです♪ 明日、アソコに登るんだーって思ったら楽しみでワクワクした半面、ちょっとだけ不安もありました。だって、高所恐怖症だから…
とりあえず、剱岳を眺めながら剣山荘に向かうことにしました。ここも体力温存のため、下ってから登り返す剱沢を通るルートではなく、剱御前の稜線の下をトラバースしていく楽なルートを通ることにしました。明日、余裕があったら剱御前に寄ろうかな…ないと思うけど(苦笑)
カールにはまだまだ残雪がありました。この時期にもこれだけの残雪があるから水が豊富なんだね。
ミヤママリンドウ…
別山の稜線の下に明日歩く予定の剱沢ルートがよく見えました。こーやって見てる分には大した登りじゃないねって感じだったんだけど。
正面に見えてる剱岳がカッコよすぎてなかなか前に進めず、何度も何度も立ち止まっては写真撮っての繰り返しでした(笑)
チングルマ~♪
ウサギギク…
基本的にはとても歩きやすい道だったけど、こんなガレっぽいところも部分的にありました。
剱岳はたまにガスでガッツリ覆われたりしてたけど、風が強かったからすぐになくなりました。カ、カッコイイ…♡
ヨツバシオガマの群生…
今日の目的地の剣山荘が見えてきました。こんなにのんびり歩いてたのに、意外とすぐ着いちゃったな。
ニガイチゴの実…?
剣山荘に着いたのは14:00過ぎ。外のベンチで景色を眺めながらゆっくりランチして、混みだす前にシャワーに入りました。お山の上で熱いシャワーに入れるなんてサイコー!石鹸とかはもちろん使えないけど、汗を流せただけで十分にサッパリできました。
みんなが食堂で夜ゴハンのタイミングに持ってきたお弁当食べました。さすがに2泊も小屋に泊まるから節約です。軽量化のためにバーナー持ってこなかったし。夕焼けにはならなくて残念だったけど、キレイな鰯雲を見ることはできました。でも、これってお天気が崩れる前ぶれだよね…
そして、別山はアーベントロートで少し赤く染まりました。コンデジだからこれが精一杯だったけど、実際はかなりキレイでした。
寒くなってきたから部屋に戻ったんだけど、暗くなってから再び外に出てみると天の川が見えました。明日、晴れてくれるといーな。
お部屋は女性専用の8人部屋でオバサンと2人だけでした。消灯までオバサンとお山の話をいろいろできて楽しかったな。ブレスサーモのお布団は綺麗で暖かいし、お部屋は静かだし、アイマスクも耳栓もなしにグッスリでした。
夜中に一度も目が醒めることなく4:30に起きて外に出てみると、ちょっと風が強かったのでのんびり準備しながらしばらく様子を見ました。5:00過ぎからみんなの朝ゴハンが始まったので、カメ足な自分は5:30前に出発することにしました。
全然カラダが起きてなかったから、とにかくゆっくり登って行きます。しばらく登ると鎖が見えてきました。
最初の1番目鎖場に着きました。前のヒト達は鎖を掴んで登ってるけど、ここはなくても普通に登れました。そんなに急でもないのになんでここに鎖を付けたんだろ?ってくらいの感じだったけど、安全のためだよね。
記念すべき1番目鎖場のプレートです。
お日さまが昇ってきました。ちょっと雲が多めです。
ガレガレのところを歩いて行くと、遠くにまた鎖が見えてきました。2番目鎖場かな?
2番目鎖場です。ここはトラバースしてから…
垂直気味に登って行きます。といっても、ここも鎖が要らないくらいの緩い傾斜でした。
そして、一服剱に向かって岩場を登って行きます。
わっ、前剱が見えてきました。
何も標識はなかったと思うけど、たぶんここが一服剱で、目の前に見えてるのは前剱です。前剱でも十分迫力あるのに、ラスボスはあの後ろに隠れてるって…。前剱への登りはかなり急に見えました。
せっかく登ったけど少し下ってから…
前剱に取り付きます。
ガレ場を登って行きます。まだヒトは少ないけど、落石させないよに慎重に登って行きました。
ここ、どっちに行くのかちょっと迷ったところです。ちゃんと赤い ↑ あるのにね(汗)
登って来たところを見下ろしてみました。これは下りもけっこうタフそうだね…
視線を上にやるとこんないい眺めが見れました。別山北峰、別山、剱御前…。手前がさっき通過した一服剱です。
ガレ場を登って行くと、前剱大岩が見えてきました。それにしても、急なガレ場が長過ぎてすでに体力消耗気味です。
前剱大岩の奥に鎖っぽいものが見えてきました。3番目鎖場かな?
前剱大岩の3番鎖目鎖場です。
前剱大岩を横を通過して、さらに鎖が続きます。
鎖場が終わってから、岩稜帯をしばらく進むと…
前剱の4番目鎖場に着きました。トラバースっぽく登って行きます。
鎖場が終わって上り専用のルートをさらに登って行くと、前剱が見えてきました。間違えて下り専用に入らないように注意です。
前剱頂上に到着しました!ラスボス剱岳を眺めながらちょっと休憩。ふぅ、まだまだ遠いんだね…。緊張気味だからか、すでにちょっと疲れちゃったんですけど(苦笑)
前剱からそのまま稜線沿いの上り専用ルートを進んで行きます。
上り専用って書いてあったけど、白い ↑ の方へ下ります。ちょっとした鎖が付いてました。
鎖を下った先には5番目鎖場が見えました。なかなか迫力あるトラバースです。実際に自分が歩くよりもヒトが歩いてるのを見てる方が怖かったりします(笑)
まずは鉄の細い橋を渡ります。この橋がめちゃくちゃコワイかとおもったけど、高度感はなくて意外と大丈夫でした。真下に下山ルートがあるので落石注意です!
前剱の5番目鎖場は約20mの岩峰トラバース。ステップはしっかりあるので、鎖を持っていれば怖さはなくてサクサク進めました。
それでも、長いトラバースが終わってホッと一息。カニのたてばいの9番目鎖場まであと4つです。
なんか朝よりもかなり雲が増えて、雲海状態で景色がイマイチ。薄っすら日嵩も見えました。
前剱の6番目鎖場は、谷側に約20m下って行きます。
下ったところで、下り専用ルートと合流になりました。ここからしばらくなだらかな稜線地帯を進むと稜線は行き止まりになり、左に回り込むよう案内がありました。ここの稜線がめっちゃ平和で気持ちよかったのに、何故か写真がありません(苦笑)
標識通りに左に回り込んでトラバースして行くと、目の前に平蔵の頭の鎖が見えてきました。でも、最初に出てくる鎖は下り専用のモノで、上り専用の7番目鎖場は右に曲がったところにあるので、間違えて下り専用の鎖を登らないように注意です。ここからまたしばらくは上りと下りのルートが分かれます。
平蔵の頭の7番目鎖場です。急な岩場を約10m登って行きます。
登りやすいように鉄杭が打ってあったから楽勝〜♪ って思ったのに、鎖を掴んで1本目の鉄杭に足をかけたもののちょっと高くてカラダが上がらない…あれれ?ちょっと焦ってたら、後ろのオジサンが『オシリあげなきゃダメだよー』って言ってくれて、あ、そっかって無事に鉄杭に乗れました(笑)。その後は難なく登って行けました。
7番目鎖場は登り終わると、約20mのちょっと急な下りの鎖になります。左(写真では上部)に見えてる鎖は、下り専用の上りの鎖です。下り終わったところで、一瞬だけ下り専用ルートと合流します。
すぐに再び上り専用ルートになって、平蔵の頭をトラバースして行きます。奥には上りの核心部のカニのたてばいが見えてきました。
平蔵の頭のトラバース終盤に平蔵のコルの8番目鎖場がありました。
めちゃくちゃ短い鎖場です。鎖の奥にはカニのタテばいに取りついてるヒト達がよく見えました。ちょっとドキドキしてきた…
その後、しばらく岩場を歩いて行くとカニのたてばいに到着です。
カニのたてばいの9番目鎖場。約50mの鎖場なんだけど、前半と後半に分かれてる感じで途中には広めのテラスがありました。いわゆる核心部は垂直に近い前半部分だと思います。平日だから混んでなかったけど、ヒトがいなくなるのを見計らって深呼吸してからクライムオン!登り始めたらステップも鉄杭もしっかりあってそんなに難しくなかったので、三点支持で登れば意外と何てことないカモってなんとなく登りやすいところを登ってたら、いつの間にか鎖から離れて少し右側にズレちゃってました。さすがにマズイと思ってトラバースして鎖の正面に戻ったんだけど、後ろのオジサンに『戻るのか?』って聞かれちゃうし、最後のピッチの手前でステップが見つけられなくてちょっとだけ焦りました。
前半の鎖が終わったところにあるテラスで後ろのオジサンに抜かしてもらって、息を整えてから岩場を約20m登って行きました。ここは急だけど、ホールドもステップもたくさんあって特に難しくはなかったです。
その後、再び鎖が出てきて鎖場の後半部分に突入しました。
ここで上りの鎖はおしまいです。無事にカニのたてばいを登って来ることができました。ヨカッタ…
鎖場が終わると細いガレ場になって、下り専用ルートと合流して共用ルートを登って行きます。
ちょっと開けたところに出たので休憩にしました。山頂付近はかなりガスってて、今登っても展望なさそうだったので…。しばらく様子を見て、ガスが晴れてきそうになったタイミングで最後の九十九折のガレ場を登って行きました。
早月尾根の分岐を過ぎるとヒトが増えました。あと少し登って行かないといけないのに、足が疲れてきちゃってなかなか前に進めません。やっぱり緊張して鎖場を足で登ってたんだなって実感しました。
でっかい岩がゴロゴロしたところを通過したら…剱岳山頂に到着です!!!!!
②に続きます。
2017年9月9〜10日 塩見岳(1泊2日・小屋泊)
1日目:鳥倉P~鳥倉登山口~三伏峠~三伏山頂~本谷山頂~美しい森~権右衛門沢源頭~塩見小屋~天狗岩~塩見岳西峰頂~塩見岳東峰頂~天狗岩~塩見小屋(泊)
2日目:塩見小屋~権右衛門沢源頭~美しい森~本谷山頂~三伏山頂~三伏峠~鳥倉登山口~鳥倉P
前週は土曜のお天気が良くなくて日帰りになっちゃったので、今週こそは…とゆーことで、前週に断念した塩見岳にソロで行って来ました!前週は栗沢山~アサヨ峰、前々週は北岳~間ノ岳だったので3週連チャンでの南アルプスでした。登山口までがちょっと遠いから去年まではなかなかソロで行こうとは思えなかったんだけど、遂に行って来ちゃいました~
急いで会社から帰って準備して、中央道でまずは諏訪ICに向かいました。伊那ICとか松川ICで降りるのカモなんだけど、ナビで検索したら15分くらいしから時間が変わらなかったので、節約も兼ねて諏訪ICで下りて下道で鳥倉駐車場に向かいました。高遠まではよかったんだけど、その先が明らかにすれ違い困難な狭いグネグネ道。夜だからさすがに対向車は来なかったけど、鹿がピョンピョンいっぱい出てきてコワカッター(汗)。途中で分杭峠ってところ通って、シャトルバス発着って書いてあったから、帰りの日中はシャトルバスとのすれ違いが発生する確率が高いから、他の道を探さないとなーって思いながら運転してました。大鹿村から鳥倉林道に入って、24:00くらいに鳥倉駐車場に到着。第一駐車場は予想よりはたくさん車が停まってたけど、まだ数台は止められそーな感じでした。
4時に起きて、4:30に歩き始めました。塩見岳小屋までもけっこう長いし、お天気良ければ山頂にも行っちゃうつもりだったので早めに出発しました。駐車場からすぐのゲートから登山口までの林道はゆるーい登り。まだ暗い中、ゆっくりゆっくり無心で歩いてたら意外とあっとゆー間に登山口に着きました。登山口からいきなりの急登。林道を40分くらい歩いてきたからカラダはすでに起きてたけどいきなりはキツかったー。ゆるゆると九十九折に登って行くと意外とすぐに1/10に着きました。
ちょっとガスってるけど、薄日が差してきました。先は長いのでゆっくりだけど休憩せずにどんどん登って行きました。
しばらく登って行くとトラバースっぽい道になりました。サラシナショウマがニョロニョロ群生してました。
5/10の手前あたりから丸太の階段が連続で出てきました。湿っててちょっと滑りそうだったので、注意して歩きました。
コケがいい感じ~♪
ゴゼンタチバナの真っ赤な実…
こんな感じで壊れかけたハシゴ?橋?もありました。コワイよ…(汗)
“ほとけの清水”って書いてある水場を通過して、まだまだ丸太橋が続きました。
時々、谷側が開けて目の前のお山とか見えたりしたけど、基本的にはずっと樹林帯の中を歩いて行きます。このアタリは緩やかで歩きやすかったです。
木がカツラかぶってるみたいだったので、思わず撮っちゃいました(笑)
少しだけ急な登りになったなーと思ったら…
あと約200歩の標識がありました。
小屋の前まで来るとお花が咲いてました~。朝日を浴びたマツムシソウ…
ミヤマトリカブト…
三伏峠の小屋前でちょっとだけ休憩しました。ちなみに歩数は300歩くらいでした。疲れないよに歩幅が狭くして歩いてるからね…
三伏峠からしばらくは平坦な道でした。道がぬかるんでて歩きにくかったけど。
烏帽子岳との分岐を越えて少し登ると…
三伏山に着きました。塩見岳がよく見えて、360度の展望があって休憩に最適〜♪
目の前に見えるのは烏帽子岳。烏帽子岳もかなり眺めがいいみたいなので下山する時に時間と体力にヨユーがあったら行ってみようかなって思ってたけど…
お天気も眺めもめちゃくちゃ良かったからゆっくり休憩したかったけど、目指す塩見岳はまだまだ遠いので先を急ぎました。
ハイマツの間をしばらく歩いて行きました。よく歩かれてるので掻き分けたりするところはなかったです。
このアタリからの塩見岳がイチバンキレイなカタチだったかも。ずっと眺めてたら“山”ってゆー漢字に見えてきました(笑)
再び樹林帯に入って行きました。ぬかるんでさえなければサイコーに快適な道だったんだけど、ところどころにひどい泥濘が…
キノコ、キノコ~
一旦下って本谷山への登り返し…でも途中でお花が咲いてるところがあったりして写真を撮りながらゆっくりと登って行きました。ここは夏はお花畑なおかも?まずはリンドウの蕾…
タカネヒゴダイ…
ヤマハハコ…
しばらく登って行くと分岐がありました。何だろー?と思って行ってみると展望台みたいなのぞき岩でした。雲が多くてお山たちはあまり見えず…
再び登山道に戻って登り続けました。このアタリはバイケイソウの群生地かな?
ウスユキソウ…
キオン…
しばらく登って行くと本谷山に着きました。木に囲まれてる山頂だけど、広場みたいになってたので、ここで少し休憩することにしました。塩見小屋まで110分って書いてあったから、このまま順調に進めば塩見岳頂まで行けそうだったしね。
山頂の端っこの方まで行って右手を見てみたら大きなお山が見えました。仙丈ヶ岳かな?甲斐駒ヶ岳かな?
本谷山から下ってしばらくなだらかな感じでした。塩見岳を木々の間から眺めながら歩いてると、だんだん雲が塩見岳を覆いそうになってました。確かにだんだん雲が増えてきたな…とは思ってたけどここまで雲が出てくるとは思いませんでした。
まだまだ青々とした葉っぱたちの中に真っ赤な葉っぱが~♪気の早いナナカマドが紅葉してました。
ピンクのキノコ…
途中、広場みたいになったところもあって、ここで休憩してるヒトも何人かいました。
これは何の実かなー?
ナナカマドの実…ここの葉っぱはまだまだ青かったです。
コケがキレイで木漏れ日が気持ちのいい道でした。でも、やっぱりぬかるみがところどころにありました。
前週、早川尾根でも見かけたウスタケ…
イチヤクソウだと思うんだけど、こんな時期にまだ咲いてるのー?って感じでした。
権右衛門沢源頭を通り過ぎて最後の登りに入りました。小屋まであとちょっとのハズ…
と思ったけど、なかなかの急登。おかげでかなりペースダウンしちゃったけど、小屋に着いた後、山頂まで行くつもりだったから、どんどん抜かされちゃったけど、気にせずゆるゆる登りました。
森林限界を超えると甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳方面が見えました。すごーくいい眺め♪
岩っぽいところを登って…
ハイマツの間を歩いて行くと塩見小屋でした。
受付してザック置いて、アタックザックに必要最低限のモノを入れてすぐに山頂に向かいました。雲が増えてきてたから明日の朝の方がいーかな?ってチラッと思ったけど、明日のお天気がいいって保障はないので登っちゃうことにしました。
セリ科のお花はカワイイけど判別できません…(苦笑)
まずはハイマツの間を歩いて天狗岩へ。といっても、天狗岩はさすがにあの尖った先は通らずに巻いて行くんだけど、トラバースに着く前にすでにヘトヘト…
コケモモの赤い実がキラッと光ってましたー☆
ちょっと足を止めて振り返ってみました。いつの間にかあんなに小屋が小さくなってる。ゆっくり歩いててもちゃーんと登ってるんだねぇ(笑)
なんとかトラバースに入ったけど、めちゃくちゃオナカが空いてたことにふと気がついて、トラバースの途中のいい感じの岩に腰掛けて、今週末に行く予定の荒川三山を眺めながらランチ休憩にしました。
オナカが満たされたので気合いを入れなおして天狗岩に取り付きました。フツーの登りよりもこーゆー岩場のほうが楽しくて好きカモ~♪
岩場は楽しいけどかなり足は疲れてました。だって、小屋に着いた時点ですでに疲れてたし。まだまだ続きそうな岩場を登り続けました。
けっこう急なところもあるので、塩見小屋までの感じで登ってきちゃうとコワイと思うヒトもいるかも。全く鎖とか必要ない簡単なレベルなんだけど、慣れないヒトは大変かもな~
ちゃんとマークがついてるので、マークを辿ってグイグイ登って行きました。
天狗岩のトラバースが終わると少し下って塩見西峰の取り付きになりました。なかなかの急登に見えたけど、好みっぽい岩場だったし、今日最後の登りだしって改めて気合い入れ直して登り始めました。滑落とかするよーな岩場じゃないけど、足が疲れてたから、こーゆー時こそ注意しないとなので。
塩見岳の岩場もけっこう急だったし、そこそこ長かったけど、ホールドもステップも豊富で難しいところはなかったです。ただ、ザレてるから滑らないよに注意しないといけないのと下山時は落石させないよーに気をつけないとなって思いました。ヘルメット被って登ってくるヒト達もいたしね。
岩場を過ぎてると最後は平和な登りが待ってました。お花の写真を撮りながらゆっくり登りました。
トウヤクリンドウ…
イブキジャコウソウ…
ミヤマコゴメグサ…
タカネツメクサ…
塩見西峰に到着〜♪って、めっちゃ雲が多いやんけ!!
そして、そのすぐ先には塩見東峰。何人か立ってるのが見えました。
富士山は見えなかったけど、仙丈ヶ岳〜甲斐駒ヶ岳、白峰三山はよーく見えました。先週、先々週はあのアタリを歩いてたんだなぁって思いながらしばらく眺めてました。いつかはここから仙丈ヶ岳に縦走してみたいなぁ。
ここからU字型に続く稜線がめっちゃ気持ち良さそー
稜線の先には蝙蝠岳!ここもいつか歩いてみたい!!
荒川三山は聖岳と一緒に有休とって今来週に行く予定。待っててね~。今年の夏の〆的なお山になるかなー。そーすると南アルプスばっかり歩いたことになります(笑)
三伏小屋から抜きつ抜かれつしてた方と山頂で2人っきりになって、お山のお話とかしながら富士山待ちをしてたけど、雲は厚くなる一方で…。お日さまが雲に隠れがちになって、ちょっと寒くなってきたので一緒に小屋に戻ることにしました。
そして、小屋に戻ってからビールをご馳走になっちゃいました!普段、ビールは絶対に飲まないのに、何故かめちゃくちゃおいしかったぁ♡しかも、普段なら1本飲んだら心臓バクバクするくらい酔っ払っちゃうのに、ちょっと顔が熱いかな?くらいでジュースみたいにゴクゴク飲めちゃいました。お山に来ると日本酒もいっぱい飲めるしね…なんでだろ?(笑)
みんなが小屋の夜ゴハンを食べてる間に別館の自分の寝床でお弁当をサクッと食べて、小屋前のベンチみたいな木に座って歯磨きしながら夕日待ちしました。塩見岳はさっきまでの雲はなくなってスッキリと見えてました。
でも、日が沈む方向には厚い雲が…。そこにいたオジサンとお話しながら待ってみたけど夕焼けは見れないまま暗くなっちゃいました。
外で宴会するヒトもいなくて、消灯の1時間以上前なのにみんなシュラフに入ってたので、それに倣って寝ることにしました。前日あんま寝てないし、かなり疲れてるはずなのに全然寝付けず…。アイマスクと耳栓もしてたんだけど、かなり眠りは浅かったな。畳に直接シュラフだったから、けっこうカラダが痛くて、何度も寝返り打ってたからかも?あとは耳栓がちゃんと入ってなかったかな?とりあえず、しばらくは小屋泊しないといけないから、寝れる方法を考えなくっちゃ。
3時くらいからはかなり意識がハッキリしちゃって、早く起きたいなーってシュラフの中でケータイ見たりしてたけど、電気が点いたのは4:30。でも、そのタイミングでみんながババッと起きたので、すぐにザックを持って外に出れました。外はガスガスで真っ白で、月も薄ーくなんとか見えてるかなーって状態でした。準備しながら様子見てたけど、とてもご来光が見れる状況じゃなさそーだったから、サッサと下山開始しました。
セリバシオガマ…
本谷山への登りが何気にキツカッタ~。まだカラダが起きてなかったし、お天気悪くてテンション上がらないし。本谷山には誰もいなかったので、写真だけ撮ってすぐに下りました。
ボタンみたいなキノコ達~
ずっとこんな道だと歩きやすいんだけど、アップダウンがあるんだよね…
本谷山への登りで何故か最後の登りと思い込んでたけど、一旦下って三伏山へも登り…ここから塩見岳を眺めてから帰りたいって思ってたけど、ガッスガスでなーんも見えずなのでスルー。
三伏小屋の手前で見つけた真っ赤な実…
もちろんこんな天気じゃ烏帽子岳にも登る気にはならず、三伏小屋前のベンチでちょこっと休憩して、10/10からマイナスカウントしながらガンガン下山していきました。下山してる途中で日が差すよーになってきて、青空も見えてきました。でも、この時間に晴れてきても遅いんだよね…。やっぱり昨日登っておいて正解でした。
丸太の橋?ハシゴを滑らないよーに下りました。やっぱり、下りの方が滑りそうでコワイねー
この階段も湿っててめっちゃ滑りそうだったーーー!岩場よりコワイ!!
日が差し込んできたのでちっちゃいキノコの写真撮ってみたり…
コケの写真撮ってみたりして下っていきました。
登りの時もこのアタリで写真撮ったけど、コケがめっちゃイイ感じなんだよね~♪
癒される~♡
こんなコケもカワイイ…
レイジンソウ…
ダイモンジソウ…
このちっちゃいお花は…?
またまた真っ赤な実…
キク科の白いお花も難しい…
キオダマキ…
ホタルブクロ…
何かの蕾…何が咲くのかなぁ?
最後の下りです。登りの時はまだこのアタリは薄暗かったからな…
薄い紫のヤマハッカ…
濃い紫のヤマハッカ…とにかくこのアタリはヤマハッカが群生してました。
昨日の朝、こんなところ登ってたんだな~。やっぱり薄暗い時と日が差してる時で全然雰囲気が違うな。
無事に鳥倉登山口に到着~。ちょっと休憩したかったけど、一度休むと歩くの億劫になりそうだったからそのまま林道を下りました。最後の林道歩きがやっぱり長かったから、やっぱりアプローチシューズで来てよかったわ…。ここをブーツで歩くのはかなり足が痛くなるに違いない。
帰りは松川IC方面に向かってから伊那〜高遠を通るちょっと遠回りルートで諏訪に出てみたけど、実は大して時間は変わりませんでした。だったら、来る時もこのルートで来た方が運転楽だったな…。しかも、すごいのどかな景色の中を快適に走れて、ドライブ気分だったし。Google先生はめちゃくちゃ便利だけど、やっぱり鵜呑みにしちゃいけないなって思いました(笑)
去年から登りたい!って思ってた塩見岳。駐車場までのアプローチも、お山までのアプローチも長いけど、お山の大きさを感じられるし、それだけの時間をかけて行くだけの価値があるお山だと思います。特に最後の岩場がキツかったけど、めちゃくちゃ楽しかったな~♪そうそう、塩見小屋の噂のトイレ!自分で袋を持って行くってどんな感じ?と思ったけど、特に抵抗はなかったです。何しろ、トイレが無臭なのがいいです(笑)。ちょっと気になるのは袋を捨てる箱の中身がいっぱい溜まっちゃったら凄そう(今回はあんまり溜まってなかった)なのと、明るい時間に持ち歩くのはちょっとだけ恥ずかしいかなって感じです。汚くて臭いトイレよりは、コッチの方が全然いいかなーって思いました!
2017年9月3日 栗沢山〜アサヨ峰(日帰り)
北沢峠BS〜長衛小屋〜栗沢山頂〜アサヨ峰頂〜ミヨシノ頭〜早川尾根ノ頭〜早川尾根小屋〜広河原峠〜広河原峠入口〜広河原BS
台風一過を狙って1泊で塩見岳に行こうかなーって思ってたけど、土曜の午前中は雨予報…。レイン着て、結構な距離を登るのはテンション上がらないなって思って、去年、紅葉の時期に行こうと思ってた栗沢山にソロで行って来ました!宇多田ヒカルの南アルプス天然水のCMで一躍注目を浴びたあのお山です。栗沢山だけだとCT短いので、ついでにアサヨ峰にも行って、その時点でCTから遅れてなかったらそのまま早川尾根を縦走して広河原に下山するって計画でした。
日曜日だからそこまで駐車場混まないだろーと夕方に家を出て、下道でのんびり走って21:00前に芦安に着いたら、第四駐車場からかなりたくさん車が停まってて、第三駐車場はまたしても満車。狙ってた第ニ駐車場は満車の看板は出てなかったけど見た感じいっぱい…。祈る気持ちで駐車場に入ったら、案内所のすぐ側の角が1台分だけ空いてました。朝イチバンのタクシーに乗るためにすぐ寝よーと思ってたのに、駐車場で宴会してたオジサン達に誘われ、ちょっとだけ仲間入りさせてもらいました(笑)。オジサン達の話だと直前に4〜5台の車が入ってきたけど、空いてるところに気付かず出て行っちゃったとのこと。かなりラッキーだったみたいです。
前週の教訓があったので完全に準備してから寝て、3:30に起きてすぐにタクシー乗り場にザックを並べに行ったら、前から4番目。でも、すでに1台目のタクシーには乗り込んでるとのこと。先頭のヒト達が4人組だったけど、それでも2台目のタクシーに乗れました。タクシーはバスが来てから5:00位に出発。助手席をGETしたので快適でウトウトしながら移動出来ました。広河原に着いて、北沢峠行きのバス停にザックを並べて、バスのチケット売り場が開くのを待ちました。チケット買ってトイレに行ってバス停に並んでたら、予想通り時刻表より20分早く6:30にバスは出発しました。
予定では7:30に北沢峠から歩き始めるはずだったけど、7:00に歩き始めることができました。長衛小屋へ向かうとテン場はテントがギッシリ。ここのテン場は担ぐ距離は短いし、水も豊富だし、トイレも綺麗だし、眺めこそ樹林帯でイマイチだけど、のんびりするにはサイコーのテン場なんだよね。またここでテント泊したいな~。長衛小屋でトイレを借りてから、栗沢山方面への登山道に入って行きました。ホントは仙水峠を経由したかったけど、時間がないので直登ルート。1人ぼっちかな?って思ったら、意外にも後続のヒト達が数人すぐに追いついて来ました。
登山口に咲いてたサラシナショウマ…
最初からちょっと急な上に、木の根っこだの、大きい石だの、なかなか歩きにくい道でした。駐車場からかなり寒くてフリース+インナーダウンを着てたけど、すぐに半袖になりました。
コケとキノコの森の中をゆっくりゆっくり登って行きました。後続のヒト達に抜かれて、何回かペース引っ張られそになったけど、自分は先が長いから体力温存しないとっていい聞かせて自分のペース崩さないよーに登って行きました。
真っ白なキノコ…露出調整するヨユーなくてちょっと飛び気味(汗)
静かな森を想像してたけど、思ったよりヒトが多くて、団体さんもいたりしてなかなか賑やかな感じでした。ひたすらな登って行きます…
日が差してキター。お天気良さそうでウキウキ♪ちょっと緩い登りになったかと思ったけど…
まだまだ続く急な登り…。ひたすら登って行きました。周りの木はシラビソかな?
トラバースっぽい道になったと思ったけど、倒木があったり、木の根っこが張り出してたりして、なかなかペースは上がらず…
そして、石がゴロゴロする登り…
早く見晴しのいいところに出ないかな…って思いながらシャクナゲの道を登って行くと、前の方から『わーい!仙丈だ!仙丈が見えるよ!わーい!わーい!』って、明らかに小さな女のコの声がして、それに引っ張られるように登って行くと視界が開けて、振り向くと仙丈ヶ岳がどっしりと佇んでました。
再び樹林帯の中を歩いて行くと木々の間からキレイな甲斐駒ヶ岳が見えました!周りのヒト達もみんな一気にテンションが上がりました。
まだまだ登ります。これを登り切ったら絶景が待ってるはず…と思ってひたすら登り続けました。
樹林帯を抜けて周りがハイマツになって振り向いてみると、ドーンと仙丈ヶ岳が見えました。
岩ゴロの間を登って行きました。雲と太陽が幻想的…
左手に甲斐駒ケ岳を、右手に北岳を眺めながら出っ張って見える岩に向かって登って行きました。アソコが山頂かと思い込んでたけど…
お花は少なかったけど唯一たくさん見かけたセリバシオガマ…
ナナカマドの実が赤くなってるー。青空に映えるねぇ。
岩のてっぺんを目指して歩いてたけど、山頂ではなかったです。そーいえば、ニセピークがあるってレコにも書いてあったのを思い出しました。でも、めちゃくちゃいい眺めでココがピークでもよかったんじゃない?って感じでした。
そして、少し先の栗沢山の山頂に着くと雲に包まれた甲斐駒ヶ岳が目の前にめちゃくちゃキレイに見えました。やっぱりカッコイイお山だなぁ。
遠くには北アルプスも見えちゃいました。いつも通り尖がってる槍ヶ岳もしっかり見えましたよ~。やっぱりチェックしちゃうね(笑)
北岳は今にも雲に飲まれそうでした。とゆーか、全体的に雲が多くなってきてました。
あまりに眺めがよくてのんびりしたかったけど、バスが早く出発してくれた分の時間を苦手な登りでかなり使い込んでたので(要はココまでCTよりちょい遅かった…)、早々にアサヨ峰に向けて出発しました。
岩がゴロゴロする稜線を歩いて行きました。のんびり歩けたらかなり楽しい道かもー。そして、『わーい!仙丈だー』の声の主の5歳の女のコと一緒に歩くことに。この歳でお山を楽しめるなんてカワイイなぁ♡
細かくアップダウンしながら進みます。雲が秋の空っぽくてキレイだったけど、アサヨ峰の頂に立つ前に曇りそうで焦ってきました。
ハイマツが生い茂ってたけど、このアタリはヒトがたくさん歩いてるからか歩きにくくはなかったです。ハイマツの間にヒトが並べたんじゃないかって感じで岩があって、そこを歩いて行く感じです。
なかなかいい雰囲気の道です。雲ってきちゃったし、アサヨ峰までのピストンでいーかもなってちょっと思ったり。手前の出っ張った岩を越えていきます。
タカネヒゴダイ…
女のコは大きい岩ゴロのところは時間がかかるものの、フツーの道はめちゃくちゃ歩くのが早くて置いていかれ気味…(汗)。自分が写真撮ってたからってのもあるけど、明らかに自分よりも歩くのが速かったです。女のコにところどころ励まされて、その声に引っ張られながら歩いて行きました。遠くから見えてた出っ張りを越えると…
アサヨ峰がすぐそこに見えました。後はあの急な登りだけ。レコで登りにくい岩場があるって書いてあったのはあのイチバン下の部分かな?と思いながら近付いて行きました。
近くまで来ると確かに晴れないヒトには登りにくそうな感じ。女のコも自力で登るにはちょっと危ない感じだったので、下で支えられるよーに構えておきました。やっぱり途中で『ムリーっ』ってなって、オカーサンがストックを差し出して、それに掴まって登ってたけどね。そのカーサンも最初に一度足滑らせて落ちてたけど、ちゃんと探せばとしっかり足を置ける場所はあったからなんてことなかったけどね。でも、下りはちょっと大変かな??短いから滑り降りるって選択もあると思うけど(笑)
唯一の難所(じゃなかったけど)を越えて最後の登り。なかなか急でした…
疲れたので写真を撮りながらちょっと休憩。栗沢山と甲斐駒ヶ岳。栗沢山の山頂にはヒトがたくさんいるのが見えました。予想以上に登るヒト多かったなー。宇多田ヒカル効果か…
急登が終わってホントに最後の緩やかな登り…
女のコにヘタレてるところを見せられないってちょっと頑張っちゃってヒーヒー言いながらアサヨ峰に到着しました(笑)。だって、5歳児なのにめちゃくちゃ歩くの速いんだもん。何で疲れないんだろー?
中央アルプスかな?雲にサンドイッチされてる。
アサヨ峰は栗沢山と違ってヒトが少なくて静かで、とても眺めがいいところでした。でも、ガスがだんだん出てきて、途中、チラ見えしてた富士山は残念ながら見えませんでした。甲斐駒ヶ岳はちょっと遠くなっちゃうので、甲斐駒ヶ岳を眺めるなら栗沢山が間違いなくベターです。
アサヨ峰に10:40までに着かなかったら縦走は諦めてピストンにするって決めてたけど、なんとか10:30前に着くことが出来たので多少の不安はあったけど早川尾根を縦走して広河原に下りることにしました。途中から下り基調になってそこで巻けるとゆー算段でした。女のコとバイバイして、いざ早川尾根へ。アサヨ峰からはいきなりかなり急な下りでした。
真っ赤なナナカマドの実と甲斐駒ヶ岳…
下ってる間にどんどん雲が出てきて、北岳が見え隠れし始めました。
一気に急な斜面を下って振り返ってアサヨ峰を見納め。素敵なお山だったなー♪また来ようっと。
こちらも真っ赤なコケモモの実…
すっかり下りの気分だったけど、まだ登りが残ってました。アサヨ峰の最後でカッコつけて頑張っちゃったからもう登りは遠慮したいなーって感じでした。
登山道はしっかりあるものの、ハイマツがボーボーに生えてて、寒いと思って履いてきたロンパンが役に立ちました。ミヨシノ頭まで細かくアップダウンがあって、もう下りかな?って思ってもアップダウンが続きました。
そして、やっと本格的な下りに入りました。この大きな石が滑りそーだったので、オシリでズリズリ滑りながら下りました。
なかなか急な下り。木の根っこ多かったけど、歩きにくくはなかったです。快調に下って行けました。
キノコ~♪
うわ…またちょっと登り…って思ったけど、ホントにちょっとだけでした。このアタリもシャクナゲがたくさーん。シャクナゲの季節に来るのもいーかもしれないです。
今までほとんどお花はなかったのに、数種類のお花が咲いてるゾーンが急に現れました。まずはヤマハハコ…
ミヤマオトギリ…
イワインチン…
トモエシオガマ…
キオン…
キタザワブシ…かな?
セリ科のお花…わからない(汗)
ツヤツヤなオレンジキノコ…
カサがひっくり返ったキノコ…
キノコがいっぱいの森をテクテク歩いて行きました。平坦になったのでスピードUP~♪
カサが開いたベニテングダケ…
ゴゼンタチバナの実も真っ赤…
コロンとしたベニテングダケがカワイイ♡毒あるけどね(笑)
またまたキノコ。お花は少なかったけど、キノコは写真に全部撮れないくらい色んな種類が生えてました。
ラッパみたいなキノコ…ウスタケ。
登りはゆっくり目、下りは急ぎ目に歩いた結果、早川尾根小屋には12:30くらいにに着きました。ここからは下りだし、自分が決めてた通過タイムの13:00まで余裕があってバスには確実に乗れるって思ったので、ここでランチ休憩にしました。小屋の中は覗かなかったけど、最近テントを張った形跡はあったし、水場の水もジャバジャバ出てました。
下りも道の状態によっては時間がかかったりするので、早々に休憩は切り上げました。快適な歩きやすい道だったので、飛ばし気味に歩いて行きました。
ツヤツヤしたキノコ…
葉っぱに囲まれた小さなキノコ…
ビロード調のキノコ…
途中、ちょっと木が生い茂ってて掻き分けながら歩いたりして広河原峠に着きました。
広河原峠に着いたのが13:00過ぎ。ここから登山口までがCTで2時間半、バス停までが20分くらいなので、CTで歩いたとしても最終バスまで1時間は余るはずだったので安心しました。誰かのブログでここの下山を1時間も巻けたって書いてあったので、どのくらい巻けるかなーって思いながら急な斜面を下り始めました。
倒木が多かったり、けっこう急だったり、石や木の根っこがいっぱいだったりでなかなか歩きにくい道でした。転ぶわけにはいかないので、慎重になりつつもちょっと急ぎ目に下って行きました。隣の鳳凰峠からのルートの方がハシゴとかあるけど歩きやすいかもしれないです。
よく見かけるけど、この白いピヨピヨ生えてるのは何なんだろ?
オクモミジハグマ…
作りモノみたいにツルっとしたキノコ…
コレもウスタケかなぁ?中に何か入ってる…
ひたすら下ってたらいつの間にか大きな倒木はなくなって、次第に歩きやすくなりました。
ヨボヨボだけどセンジュガンピ…かな?
ノコンギク…?
急な下りが終了~。雰囲気のある橋を渡って行きます。
南アルプス天然水~♪
ヤマハッカ…
花びらクルクルのクサボタン…
長い長い下りが終わって登山口に到着しました。本来の登山口より少し広河原寄りに下りちゃったみたいだったけど、はっきり踏み跡ついてたからここから下りるヒト多いんだと思います。登る時は、登山口って書いてあるところから登るだろうけど。この時点で14:20!1時間以上も巻けちゃいました(笑)。ちょこちょこ小休止しながら下ったんだけどね。
車道をテクテク歩いて広河原のバス停に行くとバス停はかなりの列で絶対に座れない感じでした。タクシーもかなり並んでたけど4台目に乗れそうだったのでタクシーに並ぶことにしました。しばらく待って、バスの方が先に出発することになったけど、途中でバスに追いついて、バスが道を譲ってくれたので、結局タクシーの方が早かったです。帰りはのんびり下道で帰りました。渋滞知らずだし、やっぱり下道が好きかも…
今の自分が早川尾根を縦走できるかなーって思いながら行ってみたものの、結果的には下りでかなり巻けたので余裕で下山することできました。栗沢山&アサヨ峰はめちゃくちゃ眺めのいいお山だったので、今度は急がずにのんびりと登ってみたいです。ただ、やっぱり登山口までタクシーかバスに並んで乗っていかないと行けないってゆーのがネックなんだよなぁ…
2017年8月25〜27日 北岳〜間ノ岳(2泊3日・小屋泊)
1日目:広河原BS〜広河原山荘〜大樺沢二俣〜小太郎尾根分岐〜北岳肩ノ小屋(泊)
3日目:北岳山荘〜中白根山頂〜間ノ岳頂〜中白根山頂〜北岳山荘〜八本歯のコル〜大樺沢二俣〜広河原山荘〜広河原BS
去年、一昨年と2年連続でお天気が悪く見事にフラレていた北岳に今年こそは行きたい!と思ってました。どーせならキタダケソウのタイミングで…と思ってたけど、忙しかったりお天気が悪かったりでなかなかタイミングが掴めず、結局キタダケソウに会うことは叶わなかったけど、遂に念願の北岳と間ノ岳にお仲間さんと行ってきました!いつもに増してのんびり山行だったけど、たまにはこんなのもアリかな~
今回は、金曜から日曜の3日間で白峰三山を縦走する予定だったけど、金曜から土曜にかけてのお天気が悪そうだったので、行き先変更も考えてました。でも、お仲間さんは北岳に行きたいってことだったので、三山は無理で二山でも、サイアクは一山でも登れればいっかって感じで行くことに決めて、木曜の夜に芦安の駐車場に向かいました。平日だから空いてるだろーとタカをくくっていたんだけど、バス停横の第二駐車場はすでに満車…。ダメかも…と思って第三駐車場を覗いたらたくさんの車が停まってたものの、まだ数台は停められる感じでした。朝イチの乗り合いタクシーに乗るつもりだったから、タクシーの出る第三駐車場が都合よかったのでラッキーでした。
たくさんの車にビビッて、タクシー(ワンボックスの大きいヤツ)に並ばなくちゃと思って3:30に起きて準備して、4:30には列に並びました。起きた時は2~3人しか並んでなかったのに、いつの間にかけっこうな列に。起きたらトイレとかは後回しにしてすぐにザックを並べるべし!ということを学びました(笑)。乗り合いタクシーには、4~5台目くらいには問題なく乗れて、5:00前には駐車場を出発して、夜叉神のゲート前で5:30まで待機して、ゲートが開くと同時に出発して6:00過ぎに広河原に着きました。
広河原の吊橋を渡る前に見た北岳には分厚いどんよりした雲がガッツリかかってて、想定通りだったんだけどちょっとガッカリして歩き始めました。ますはレコでよく見る吊橋を渡って行きました。
吊橋手前には花びらがくるくるしてるクサボタンがたくさん咲いてました。カワイイー♡
広河原山荘には寄らずにそのまま登山道に入って行きました。まだ、この時は北岳頂を経由して北岳山荘まで行くつもりだったので、急いではいなかったけど先が長いのでとにかく前に進まなくちゃって感じでした。
分岐は大樺沢方面へ進みました。登りは沢沿いの方が涼しそうだし、白根御池小屋方面の樹林帯よりは気が紛れるのかな…と思って。最初はお花はちょこちょこあるものの、単なる樹林帯って感じだったけど、すぐに沢沿いの道になりました。どんよりした空気の中、ゆるゆると登ってたにも関わらずけっこう暑かったけど、たまに沢から吹く涼しい風が気持ちよかったー
お花もちょこちょこ咲いてましたー。この小さいプツプツしたお花はなんだろ?
こんな時期にヤマアジサイ…じゃないよね?
苔蒸す岩から南アルプスの天然水が滴ってました。うーん、いい感じ♪
まだ緑色のハバヤマボクチ…糸がグルグル巻き。
丸太の橋っぽいところがあったり、雨の影響で道が沢みたいになってるところもありました。ジョラスを履いてたので、気にせずジャブジャブ歩いて行きました。ちゃんと防水もしてきたし~
ボテッと大きいフジアザミ…妖艶な感じ。
キオン…
ゴマナ…
レイジンソウ…細身のトリカブト。
コウシンヤマハッカは沢沿いにたくさん咲いてました。
このちっちゃいバナナみたいなのはカツラの実?
そんなに急なところもなく、すごく足場の悪いところもなく、のんびりと登っていけました。
樹林帯を抜けると色んなお花が咲いてました~。トリアシショウマ…ホントに鳥の足みたい(笑)
ヤナギラン。曇ってるから色が…(汗)
今年はこのお花をよく見てる気がします。タカネグンナイフウロ…
しばらく歩くとたくさんのヒトが休憩してる二俣の分岐に着きました。北岳方面を見上げると、相変わらず分厚い雲はかかったまま…。しかも、今にも雨が降りそうな感じ。とりあえず進もうってことで、少しだけ休憩してからお花がキレイとゆー右股ルートに進みました。
草すべりルートも相当キツイみたいだけど、右股ルートもなかなかキツかったです。お花はあったけど、どんよりしたお天気のせいで薄暗くて、写真を撮るにはなかなか厳しいコンディションでした。
イワオトギリ…
クルマユリ…曇り空でも華やかだなぁ。
たくさんのソバナに囲まれて咲いてたハクサンフウロ…
タカネナデシコ…曇ってたからやっぱり色がイマイチ(汗)。周りにはたくさんのホタルブクロ。
ぷくっ膨らんだたホタルブクロがカワイイ♡
ソバナ…
ピンクのシモツケソウ…
ヒメコゴメグサ…
センジュガンピ…
樹林帯の中をひたすら歩いて行きました。九十九折になってるからすごーく急ってわけじゃないけど、ずっと登りが続くからけっこう疲れました。
ミヤマアキノキリンソウ…かな?
樹林帯の中のちょっと平坦になったところにベンチみたいな木が横たわってたので、ちょっと休憩~。きっとみんなここで休憩するんじゃないかな?すぐ側にはオオヒョウタンボクの艶々した赤い実がたくさんついてました。
タイツリオウギ…
突然開けたところに出ました。雲が山の上から降りて来てるのが見えてたので立ち止まらずに歩き続けたけど、お天気が良ければここでのんびり休憩したかったかも。
マルバダケブキが咲き残るハシゴみたいな階段。すでに終盤だったのが残念でした。
途中でポツポツ雨も降ってきちゃってテンションはだだ下がり。ホントは北岳を経由して北岳山荘に行く予定だったけど、このお天気で北岳の山頂に立ちたくないし、雨の中歩き続けるのもイヤだったので、急遽、肩の小屋に泊まることにしました。まだまだ登ります…
ずっとチラチラ見えてた鳳凰三山。鳳凰三山の方がお天気が良さそうに見えて、山の選択を失敗したかな?なんてちょっと思ったりして。
コウメバチソウ…
ナナカマドの実はすっかり赤くなってました。秋はもうすぐそこ…
ミヤマウイキョウ…かな?
オンタデ…かな?ちょっとひょろひょろし過ぎてる気もするけど。
イブキトラノオ…白っぽいのからピンクっぽいのまで咲いてました。
キタダケヨモギ…
ヤハズヒコダイ…
ウサギギク…
時間に余裕ができたので、さらにゆっくりゆっくり登って行くと稜線に出て、やっと小太郎山分岐が見えてきました。お天気がイマイチだったからってゆーのもあるけど、ここまでめちゃくちゃ長く感じました。
小太郎山分岐アタリで雨が止んだので休憩しよっかーって思ってたところにまた雨。でも、すぐに小降りになったので少し進んだところでランチ休憩することにしました。ランチ休憩してるうちに雨は止んで少し明るくなってきました。
白いフワフワの…コケ?
赤くなりかけてるコケモモの実…
岩がゴロゴロしてたところ。ちょっと急な斜面でした。前を歩いてたヒト達はストックをしまってたけど、正解かも。よじ登るまではいかないけど、手は開けておいた方がいーかもです。
視界も少し開けてきて、小太郎山に続く稜線が見えるよになりました。小太郎山に続く稜線もなかなか良さそー。今度、白根御池小屋に泊まって、ピストンしてみよーかな。
萎れかけてる白いタカネビランジ…綺麗に咲いてるのは見つけられなかったなー
イワベンケイの雌花…
タカネツメクサ…
肩の小屋直下まで来ると北岳方面がドーンと見えました。ホントはアレを越えて北岳山荘まで行くつもりだったけど、ここまでで正解だったかなってゆーのがお仲間さんとの結論でした。けっこう疲れてたので、この後アレを登るのはちょっとって(苦笑)。テン泊装備のヒト達にもガンガン抜かされちゃったし、事情はあるものの前ほどの体力はやっぱりないな…って改めて実感しちゃいました。
イワギキョウ…かな?
肩の小屋に着くと、ヘリが荷下ろしした直後だったので小屋のスタッフさん達はみんな忙しそうにしてました。受付を済ませて、素泊まり用の3号館に案内されたけど、先客さんはソロ男性1人とお父さんと男のコの親子の計3名。小屋のドアは開きっぱなしでめっちゃ寒くて、しかも寝具のシュラフも下に敷く毛布もめっちゃ湿ってて、こんな寒いところで寝れるのかな?って感じでした。
何もすることないから早めに夜ゴハン…と思ったけど、またしても雨が降ってきて、外では調理できないし、外の自炊スペースも4人がけのベンチに屋根があるだけの簡易的なモノで雨が吹き込みそーだし、寒そーだしだったので、自炊スペースでお湯を沸かしてハンバーグを温めて小屋の中に持ってきて食べることにしました。温めるだけのゴハンにしておいてよかった…
夜ゴハンを食べてたら、外に出てたヒト達がザワザワし始めて、何かと思ったら富士山が見えるーってコトだったので、急いでゴハンを食べて外に出てみました。すると富士山だけじゃなく、手前に薄っすらと虹がかかってるのも見えました。
雲で幻想的になった空…
もしかして日が落ちるのが見れるかもって期待して待ってたら、富士山がちょっとだけピンク色に焼けました。これ以上赤くなることはなかったけど、キレイでしたー♪頑張ってミラーレス持ってくればよかった…
金峰山方面にも虹がかかってました。雲で一部分しか見えなかったけど(苦笑)。垂直に生えたみたいに見える虹が不思議な光景でした。手前にちょこんと見えるオベリスクがなんかかわいかったです。
残念ながら雲が多すぎて日が落ちるところは見れなかったけど、金色に輝く空がめちゃくちゃ綺麗でした。
そして、しばらくすると富士山だけじゃなく仙丈ケ岳も見えてきました。そしてそして、そのまま待ち続けてると甲斐駒ケ岳までも!!朝のお天気からはとても考えられないような展開でした。
雲がたくさん出てたのでキレイな夕焼けの空を見ることができました。でも、ハーパンにタイツだとかなり寒かったー。風もかなり強かったし。もう、ダウンパンツが必要な時期になってきたのかも…
寝る時には3号館の人数もかなり増えて、小屋の中が少し暖かくなりました。でも、定員の半分以下のヒトしかいなかったので、シュラフを2枚重ねに贅沢に(?)使って寝たらグッスリ熟睡することができました。
お天気が良かったら、日の出に間に合う時間に北岳に登ろうと思ってたので3:00に起きてみたけど、雨と風の音がすごくて断念…。みんなが暴風雨の中、北岳ピストンに出発して行くのをシュラフの中から眺めて、またウトウト…。お天気が回復したら出発しよーと思ってたのになかなか回復せず、とうとう小屋のオニイサンがお掃除に来ちゃったので本館に移動して、オナカが空いたので小屋のカレーを食べて、窓から外を眺めながら晴れ間が出るのを待ちました。
晴れ間はでなかったものの、ガスが薄くなってきたタイミングで北岳に向かうことにしました。岩っぽいところを登っていきます。
道は岩々だったけど、特に危ないところも難しいところもなかったです。たまーにガスが薄くなって、ふっと視界が開けたりしてました。山頂手前までくると歩いて来たみちがよく見えました。
北岳頂に到着するとガスガスにもかかわらずたくさんのヒトがいました。自分達もお花の撮影をしたりしながら晴れ待ちをすることにしました。
ヒメシャジン…
たくさんのイワツメクサに囲まれたタカネシオガマ…
たまに、ガスが薄くなって下界が見える瞬間があたものの、待っても待ってもなかなか青空が見れるようにならなくて。けっこう寒かったのもあって、青空は諦めて北岳山荘に向かうことにしました。
地図には危険マークが書いてあったけど、こんな感じの鎖がある斜面とか…
こんな感じのガレた急斜面とか…って感じで特に危険を感じるところはなかったです。
ウスユキソウ…
山頂からも間ノ岳に向かう稜線はチラチラ見えてたけど、下っているうちにどんどんよく見えるようになってきました。ウワサ通りの良さげな稜線を見て、やっぱりあそこを歩いて農鳥岳まで行きたかったなぁって思っちゃいました。
赤いポツポツがかわいいシコタンハコベ…
キンロバイ…?
ウラシマツツジの葉っぱは真っ赤っかー
北岳山荘に向かってる途中でどんどん晴れてきて、いつの間にかスッキリ青空に!!!山頂であと30分待ってたら…って思ったけど、まあそんなこともあるよねってことでもちろん登り返したりせずにそのまま北岳山荘に向かいました。
北岳山荘は、何人か受付待ちしてる状態でした。しばらく待って案内された場所は、1枚の布団に2人…。まあ、今年イチバンの混雑って小屋のヒトが言ってたから仕方ないかなって思ったけど。時間はたっぷりあったので北岳を眺めながら外でのんびりすることにしました。いつの間にかすっかり空は晴れていて、北岳はもちろん間ノ岳方面もよく見えました。
北岳山荘の自炊部屋は宿泊者が多いから寝床になっていて、本来の自炊場の隣の土間が自炊場になってました。自炊場でサクッと夜ゴハンを食べてから夕日を見るために再び外に出て行きました。今日は夕日が見れればいいなぁなんて軽い気持ちで外に出たけど、前日に同様に何だかめちゃくちゃキレイな空!
そして、雲と中央アルプスの間に真っ赤な夕日を見ることができました。でも、これだけじ終わらなかったんです…
空の色がどんどんどんどん変わって、雲が真っ赤に染まっていきました。そして、北岳も赤く染まってめちゃくちゃキレイでした。
仙丈ヶ岳と夕焼け…
小屋のヒト曰く、今年イチバンの夕焼けだったそーで、あまりにも綺麗過ぎたのでけっこう寒かったにも関わらず色がなくなるまでずーっとずーっと眺めてました。こんな光景が見れるならミラーレス持ってくればよかったってホントに後悔しました。
暗くなるまで夕焼けを堪能して小屋に戻りました。場所によっては1人1枚の布団寝れたところもあったみたいだけど、自分達はやっぱり1枚の布団に2人…。肩の小屋で寝すぎたせいもあり、全然歩いてなくて疲れていないこともあり、狭さもありほとんど寝れずの夜でした。
間ノ岳で日の出を見るために、3:00に起きて3:30前に出発~。同じ時間に出発するヒトも何人かいたけど、大きめの荷物を持ってたので、みなさん農鳥岳まで行くのかな?って感じでした。
オリオン座と富士山…
まだ真っ暗な中、まずは中白根山に向かいました。風がちょっと強くて寒かったー。でも、意外とあっとゆー間に中白根山頂に到着して間ノ岳へ向かおうとしたら、あれ?道が見つかんない(汗)。地図を見るとまっすぐに伸びてるはずなのに見つけられず、左右を見ても明らかにおかしな方向に下ってるし、明確な踏み跡がなく…。おかしいなって元のところに戻ってみると、お仲間さんがハイマツの間にあった道を発見してくれました。やっぱり暗いとわかりにくいところもあるから気をつけないと。そして、どんどん夜が明けていきました…
しばらくすると岩が多い道になったので、ヘッデンの明かりを頼りに慎重に歩いて行きました。最後の九十九折の登りを登りきると…
間ノ岳の山頂に到着しました。ちょーど薄っすら明るくなってきていて、まだヒトも少なくていい感じのタイミングでした。
晴れてたけど雲が多くて、風がかなり強くてめちゃくちゃ寒かったのでフリースやダウンを着込んで岩の陰で風を避けながら日の出を待ちました。日の出前のグラデーションの空の下の仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳…。キレイ過ぎて、ホントに来てよかったーって思いました。
そんな感じで、正確には日の出を待ってたとゆーよりも、あまりに景色が美し過ぎてずっとアタリを眺めてました。日が昇ってくるであろう方角は雲海になってたからキレイな日の出にはならなかったけど、雲海が金色に染まって綺麗でした。
名残惜しかったけど帰りの渋滞もイヤだし、カラダが冷え切ってたので北岳山荘に戻ることにしました。穂高連峰も中央アルプスもよく見えました。槍ヶ岳が見えるとテンションが上がるのは何故でしょう?(笑)
中白根山までの途中にある小ピーク。地図には名前は書いてなったけど、標識がありました。読めなかったけど…
こんなところ歩いてたのかーなんて思いながら絶景の中を下っていきました。めちゃくちゃ素敵な稜線だな~。樹林帯もキライじゃないけど、やっぱり稜線が好き♡
振り返って間ノ岳への稜線。また、ここを歩いて今度こそは農鳥岳に行きたいな。
再び中白根山。往路は真っ暗だったので、サクッと写真を撮ってそのまま歩き続けました。
下りはやっぱりめちゃくちゃ早くてあっとゆー間に小屋付近まで来ちゃいました。チングルマがキラキラ~☆
オンタデ…
北岳山荘に戻って、パッキングして、下山開始。同じ部屋だったオバサンが北岳に行くってゆーから自分達も北岳に寄ろうかちょっと迷ったけど、けっこう時間かかっちゃいそーだったから素直にトラバース道から八本歯経由で下山することにしました。
小屋前からは雲海からアタマを出してる富士山が見えました。
トラバース道には噂通りお花がいっぱいでした。この時期でもこんなにお花が多いんだから、もう少し早い時期ならもっとスゴイはず。そして、まさかこんな時期にハクサンイチゲが咲いてました。今年、一度も見れてなかったから嬉しかった~
タカネヤハズハハコ…薄っすらピンクがカワイイ♡
綿毛が開く前のチングルマ…飛んでいきそう(笑)
ヨツバシオガマの蕾…かな?
トラバース道ってゆーから平坦なのかと思ったら、序盤はボチボチな登りでした。これなら北岳に登っちゃってもよかったかも?って思ったりして…
ヒメシャジン…
上から見るとお星さまみたいなサンプクリンドウ…
振り返るとまるで絵みたいな光景が広がってました。このままずっと眺めていたかった~
シュロソウ…
タカネコウリンカ…
トウヤクリンドウ…
九十九折の登りが終わるとやっとトラバースっぽくなりました。
セリ科のお花は全く見分けがつきません…(苦笑)
ミヤママンネングサ…
キタダケトリカブト…
タカネイブキボウフウ…?
タイツリオウギの実…
トラバース後半は木の橋みたいなのがいっぱいあってアスレチックみたいでした。こーゆーところは楽しい♪
こんなところもありました。雨だとちょっと滑りそうでイヤかも…
北岳の山頂からの道との合流地点で少し休憩して下り始めました。おっきな岩がゴロゴロの急斜面…ここテン泊装備で登るって間違いなくキツイよね(汗)
前日からずっと見てた鳳凰三山。奥に見えるお山は何かな?
左を向くと八ヶ岳も見えました。
大岩ゴロゴロが終わると鬼ヶ岳の角みたいな奇岩がありました。
そしてハシゴゾーンの始まりー。丸太みたいなハシゴだから、雨の時は滑りそう…
途中、岩っぽいところもあり…
そして、再びハシゴ。とにかくハシゴがずーっと続きました。登ってくるヒト達の顔がめちゃくちゃキツそう(笑)。ここをテント担いで登るとか絶対無理だなー
前に子供がいてゆっくりだったからところどころで待ちが発生しました。左側を見てみると岩壁が…アレがバットレスなのかな?
長い長いハシゴゾーンが終わると長い長い左俣のザレた下り…しかも、けっこうな斜度…
沢沿いだけど日差しが強すぎて暑くて暑くて。ところどころに咲いてるお花で気を紛らわせながら下りました。
ミヤマハナシノブ…お日さまの下だと色が鮮やか!
タカネグンナイフウロもいい感じ~♪
途中から内側の道を発見してそこを歩くことに。木陰になるからちょっと日差しから逃げられました。もー下りは飽きたなーってグッタリしてきた頃、やっと二俣に着きました。
ちょっとだけ休憩して、登りにも歩いた大樺沢から下山することにしました。時間が早かったら白根御池小屋に寄ってソフトクリーム食べよかなって思ってたけど、予定よりもかなり遅れてたのでそのまま下山することにしました。登りの時も通った大樺沢だったけど、お天気が全然違ったから雰囲気も全然違いました。キラキラの緑のトンネルがキレイ~
ハンゴンソウが群生してるところがありました。群生感を撮りたかったけど、うまく撮れず…
トモエシオガマ…
大きな岩の上の方に何やらプレートが…何だろ?
キツリフネソウ…
登りの時には全く目に入らなかったけど、コケがすごかったー。お天気がいいとこんな何気ない景色すらキレイ。
真っ赤な実…
シシウド…かなぁ?
ミヤマコウゾリナ…
沢もやっぱり晴れてた方がイイネー。南アルプス天然水♪♪♪
ちょっと白っぽいクサボタン…
日差しが差し込む森の中をちょっと急ぎ足で歩いて行きました。間に合わないかなーと思ってたバスに間に合いそーだったから…
広河原山荘の水場で顔を洗ってから広河原のバス停に行きました。広河原のインフォメーションセンターには手とか洗えるところないからね。バス停に着くとバスには間に合ったけどかなりの人数が並んでてとても座れそうもない感じでした。乗り合いタクシーはタクシーさえくればすぐに乗れそうだったので迷わずタクシーをチョイス。100円の違いなら確実に座れるタクシーでしょ。早いし。あっとゆー間に9人集まってバスより早く出発できました。帰りはやっぱり中央道が渋滞しちゃったので、大月から下道で帰ってきました。
やっと登ることができた日本で2番目に高い北岳…。前半のお天気はかなり残念な感じだったけど、3日目はそんなことを忘れさせてくれるくらいの快晴でした。めちゃくちゃ綺麗な夕焼けも見れたしね。白峰三山の縦走もできなかったけど、間ノ岳からの朝焼けが見れたし、気持ちのいい稜線歩きを十分に堪能できました。そのうち白峰三山は縦走したいけど、まずは来年、はキタダケソウに会いに来たいと思います!
ずっとお天気が悪かったから、やっと夏山に登れたーと思ったのにお山は少しずつ秋になってきてました。そろそろどこに紅葉を見に行くか考えなくっちゃ…
2017年8月20日 大塚山(日帰り)
RW御岳山駅~富士見園地~大塚山頂~古里駅
お天気はイマイチだし、前日に乾徳山に登ったからおうちでのんびりしよって思ってたんだけど、そろそろ富士見園地のレンゲショウマがいい頃かもしれないと思ったらやっぱり見に行きたいなって思って、レンゲショウマ鑑賞のついでに大塚山にソロで行って来ました!
出かけるつもりなかったのでゆっくり起きちゃったから、慌てて準備して家を出ました。夕方くらいから雨が降るかもしれなかったから、それまでには下山したいな…と思って。ロープウェー乗り場の駐車場が空いてるかもわからなかったし、大塚山に抜けるつもりだったから電車で向かいました。電車だと何気に時間かかるんだよね…(汗)
御嶽駅に着いてめっちゃ空いてるバスに乗って、ロープウェーに乗って御岳山駅へ。とりあえず展望台から景色を眺めてみたけど、想像通りの曇りっぷり(苦笑)。それでも観光客はボチボチいました。
この標高でもすでに紅葉が始まってました。さすあにちょっと早くない?って思ったけど、雨が続いて気温もあんまり上がらないから木々がもう秋って勘違いしちゃってるのかも…
階段を登って富士見園地に向かいました。去年来たときよりもヒトはかなり少なかったなー。時間が遅かったからかな?それともピークを過ぎてたからなか?でも、HPに見頃って書いてあったんだけどね。
マツカゼソウ…
ソバナ…かな?
トチバニンジンの実?
お目当てのレンゲショウマ。まだまだ蕾をいっぱいつけてました。よかったー
咲きかけのコ…
ちょっと暗いのが残念だけど、可愛く咲いてる~♪
こんな感じで群生してます。咲き終わりのお花もかなりあったけど、蕾もまだまだありました。一斉にお花が咲くことはなくて、パラパラ咲くみたい。
ずっと見てると蕾が手と足に見えてくる(笑)
水滴が滴ってて艶っぽい。
横顔もなかなかよいです。
うーん、カワイイ♡今年もたくさん会えてよかったぁ。
大塚山に向かうために安産神社を通って…
長めの階段を下って…(コレは下りきってから撮ったモノ)
大塚山と古里駅の分岐を大塚山方面へ進みました。大塚山を経由せずに古里駅に行くこともできるみたいです。ちゃんと整備された歩きやすい道でした。
茶色くてプックリしたキノコ。マツタケにちょっと似てる(笑)
ガスってきた森は幻想的。そして、誰にも会わなくてすごーく静か。いつもこんな感じなのかな?大塚山に向かってちょっとだけ登ります。
あっとゆー間に大塚山頂に到着。山頂はちょっと広くて、テーブルとベンチがあって休憩できるよーになってました。 周辺にはコバギボウシがたくさん咲いてました。
山頂直下には牛舎じゃないかってくらい大きな休憩所がありました。ここにこんなに大きな休憩所必要なのかのかなー?
下りはちょっと急な滑りそうな階段でした。木の部分を踏んでも、横を歩いても滑りそうでした。
タマアジサイ…
ひとしきり下ると平坦な道になりました。ここで標識を見て、“アレ?まだ1時間半もかかるんだ…”って感じでした(笑)
そーいえば、大塚山方面倒木注意ってどこかに書いてあった気がするけど、倒木らしきモノはここだけでした。
前日の乾徳山もキノコが多かったけど、ここはそれ以上にキノコの山でした。全部写真に撮らなかったけど、すごい種類のキノコが生えてました。
真っ白な親子キノコ…
子供のカタチが何とも言えずカワイイ♡
こんなヒラヒラしたキノコも生えてました。
ちょっと急な斜面を一気に下りました。
ガクアジサイっぽいけど…
林道っぽいところに出たからそのまま林道を下ろうとしちゃいました。でも、なんか方向が違うなって思って周りを見渡したら再び森に入って行く階段がありました。目の前にあったのに全然気づかなかった…(汗)
ここからはそんなに急な下りはなかったのでテンポよく歩いて行けました。
ヤマジノホトトギス…
ミゾソバ…
セイヨウフジバカマ…
この黄色いお花は…?
シュウカイドウ…
長福寺の脇に出て少し歩くと無料休憩所がありました。水道があったので顔を洗って、靴の洗い場もあったので靴も洗って、ひと休みしてから古里駅に向かいました。何とか雨に降られずに済んでよかったー
おうちを出発するのが遅くて、ちょっと忙しないお散歩になっちゃったし、期待してたような群生っぷりは見れなかったけど、今年も可愛いレンゲショウマに会えて大満足でした。どーしても夏のお天気のいい日は高山に行っちゃうからお天気の悪い日に会いに来るお花みたいになっちゃってるんだけど、来年はキラキラ輝く太陽が出てる日に会いに来てみようかなーと思います。
2017年8月19日 乾徳山(日帰り)
徳和P〜乾徳山前宮神社〜乾徳山登山口〜銀晶水〜駒平〜銀晶水〜国師ヶ原〜月見岩〜扇平〜乾徳山頂〜扇平〜月見岩〜道満山〜徳和P
週末のお天気がそんなに悪くなさそーだったから塩見岳に1泊で行こうかなって思ったものの、先週の高尾山での不調があったから自分がロングコースを歩けるのかどーかがちょっと不安になっちゃったので、様子見と岩トレを兼ねて乾徳山にソロで行って来ました!何度か行こうと思ったことはあったんだけど、なかなかタイミングがなかったので遂に…という感じでした。
夏場はみんなアルプスに行くだろーから駐車場も混まないだろうと読んで朝出発しました。駐車場に着くと先客さんはやっぱり3~4台しかなかったので余裕で停められました。乾徳公園のトイレを借りてからゆるゆると出発~。時計回りに歩くか反時計周りに歩くか迷ったけど、先週の滝汗にちょっとビビッてたので銀晶水が2ヶ所もある反時計回りに歩くことにしました。まずは林道をテクテク歩いて登山口へ。
乾徳山登山口の大きな看板近くにたくさんあったヨウシュヤマゴボウ。お花から実になりかかってました。
なかなか歩きやすい整備された道だな~なんて思ってたら…
ちょっとづつ石がゴロゴロしてきました。
ここのマムシソウの実はまだ青かったです。
1つ目の銀晶水を越えると針葉樹から広葉樹に植生が変わってきました。
駒止を越えるとまた針葉樹に戻って、ちょっと急な登りになりました。
少し登って行くとコケコケで森が全体的に青っぽいところに出ました。晴れてたらめっちゃキレイだろーなー
さっきまで完全な曇り空だったのに日が差してきました。あんまりお天気は期待してなかったけど、このまま晴れてくれたらいーなーって思いながら登り続けました。
緑がキラキラでキレイ~♪
2つ目の銀晶水の側にはめっちゃ傾いた廃墟?がありました。なんだろー?
2つ目の銀晶水から先は平坦な道になりました。
少し歩くと国師ヶ原に出ました。もっと開けた草原みたいなところだと思ってたけど、意外と狭かったな。奥にはガスがかかった乾徳山の頂上が見えました。
このお花はなんだろー?
再び樹林帯の中に入って行くと岩の上に誰かいました。役小角像さんです。
しばらく登って行くとマルバダケブキがたっくさん咲いてました。終わってるお花も多かったけど、まだまだ蕾もありました。
白っぽいシモツケソウ…
ピンク色のシモツケソウ。ツブツブがカワイイ♡
アザミ…
樹林帯を抜けて、草原の中を登って行きました。周りは残念ながらガスガス…
タチコゴメグサ…
コウリンソウ…花びらが細くて面白いカタチのお花。
このお花は…?
草原の中をしばらく登ると月見岩に着きました。ここから山頂方面を眺めたいって思ってたけど、生憎の曇り空…(涙)。それでも、登ってくる間はチラチラ日もが差したりしてたので、晴れ間を期待して月見岩の上でちょっと休憩することにしました。
月見岩からは乾徳山がよーく見えて、なかなかいい休憩場所でした。しばらく月見岩に座ってたけど、コレが精一杯な感じでした。これ以上、青空が見えることはなかったです。
仕方ないので諦めて、再び歩き出してしばらくすると扇平に着きました。このアタリもみんなで休憩するにはスペース的に良さそう。
手洗石。ちゃんと窪みにお水が溜まってました。
樹林帯に入ると石ゴロ地帯でした。ここから石と岩ゾーンが始まりました。
コケコケの森…
ガスってる感じも幻想的でいい感じでした♪
だんだん岩が大きくなって、傾斜がキツクなってきました。
デカイ岩の間も登っていきます。ステップはたくさんありました。
ここがちょっと急なゾーン。石がコケって湿ってるので滑らないよーに注意して登って行きました。
ツヤツヤなキノコ…
1つ目の鎖場に着きました。ホールドもステップもたくさんあるあので鎖は使わない方が登りやすいかもしれないです。
ビラビラのキノコ…
2つ目の鎖場にはロープもありました。ここは木の根っこもあるし、鎖もロープも要らないかなぁ…
髭剃岩。入ってみたけど、出れなくなったらカッコ悪いから途中でやめました(笑)
何かでっかい岩を巻きました。それまで湿った岩に滑らないよーにめっちゃ気をつけてたのに、ここの平らな岩の上で足がズルってなりました。あぶない、あぶない…
一旦、ハシゴで下らされます。
そして、岩ゴロゴロを登って行くと…
カミナリ岩が出てきました。カミナリ岩は2段になってました。まずは1段目。カミナリなだけにギザギザしてて、ホールドもステップもたくさんあったけど、そこそこ高さがあったから落ちたらマズイと思って一応鎖を持ちながら登りました。こーゆーところでゾワゾワしちゃうってゆーのは、やっぱり高所恐怖症なんだろーな…
1段目が終わると広めのテラスがありました。2段目には古い鎖と新しい鎖が2本垂れてました。なんとなーく向かって右の新しい鎖をチョイス。右側の方が少しだけ傾斜が緩い気がしました。
すごいカタチの大岩だなーと思ったら“胎内”って書いてありました。どーやって重なりあったんだろ??
コチラの岩もすごい角度で組み合わさってる…
その後はロープ場でした。ステップがたくさんあるから、ここのロープも必要ないかな。
この後はしばらく崖側を緩く登って行くとラスボスの鳳岩に到着しました。以前は杖棄岩って呼ばれてたみたいだけど、いつから変わったんだろ?とりあえず前に6人くらいのグループがいたので、みんなが登るのを観察しつつ休憩しました。1人だけいた女のコがイチバン登るの上手だったなー。男のコ達はみーんな力ずくで登ってたけど、女のコは上手くクラック使ってすごくスマートに登ってました。
みんなが登り終わったところでクライムオン!鎖をしっかり掴んで、左足は左側の岩壁にフリクションきかせて、右足はクラックに差し込みながら登りました。
数m登ったところにあるちょっとテラスっぽくなってるところからの眺め。意外と垂直だわ。
テラスから上はこんな感じ。ホールドもステップも最初の数mに比べるとたくさんありました。鎖なくても行けそーだったけど、落ちたらマズイので一応持って登りました。
約20mを登り終わって上から見下ろすとこんな感じ。大した岩登りじゃなかったけど、何度も繰り返し登り下りするといい練習になるかもって思いました。1回だけだと、勢いで登っちゃって感覚が掴めないんじゃないかな…
前のグループが山頂標識を空けてくれるまで、山頂に咲いてたお花を撮影しました。ガスガスで眺めも何もなかったしね。まずは、オトギリソウ…
ピンク色がめっちゃカワイイ、ホツツジ…
リョウブ…
山頂標識の写真を撮ってから軽くランチしてたら団体っぽいヒト達が登ってきてたので、下りは巻き道を使うことにしました。水のタルからの下山も考えたけど、破線コースだったし、下調べしてなかったからその場でネットで検索したところ、道をロストしそうになったって書いてるヒトが数人いたので、諦めて素直に扇平まで戻ることにしました。巻き道の1つ目のハシゴ…
1つ目のハシゴのすぐ下にある2つ目のハシゴ。何故かこのアタリはゴミが大量に落ちてました。
登りは崖側を歩いたので、下りは森の中を歩いて行きました。ちょっと薄日が差して緑がキレイ。岩々のところも滑らないよーに気をつけて下って行きました。下ってる間にけっこうたくさんのヒトが登ってきてました。みなさんスタート遅いんだなって思ったけど、バス来られてたのかもしれないです。
扇平まで戻ってきて、滑りやすい岩や石から開放されたので、お花を探しながらのんびり歩きました。
ニガナ…
コレは…ナニ?お花なのかな?
キバナノヤマオダマキ…
ヤマホタルブクロ…
向こうに見えるのはどこのお山だろ?小楢山方面かなー
月見岩で再び休憩しよーと思ったけど、けっこうヒトが登ってきて写真撮りたいヒトがいるかな?と思って、下山することにしました。月見岩から道満尾根に向かって歩いて行きました。
道満尾根に入りました。木のアーチが素敵な道です。
カサがヒダヒダしてるキノコ…
ちょっとだけ歩きにくいところがあったけど、滑らなければ問題なし。
白くて丸っこいキノコがポコポコ生えてました。
紫色のテラッとしたキノコ…
茶色いマット調のキノコ…
こっちにもマルバダケブキの群生地がありました。もーちょっと早い時期だったらよかっただろーな。
オレンジのザラザラしたキノコ…
ちょっと急な傾斜をグイグイ下ります。
途中まで下って見上げてみるとこんな感じ。なかなかな下りでした。
キレイなオレンジ色のキノコ…
このお花は??
ミヤマウズラ…
しばらく平坦なところを進みます。
このお花は??
このサンゴみたいなオレンジ色もキノコだよね?
ちょっとだけ登りになったなーと思ったら…
道満山に着きました。見晴しは全くないピークです。
またサンゴみたいなキノコが…
葉っぱを飾りにつけたキノコ…
最後の下り。ここもちょっと急だったなー。ザレてて滑りやすいので気を抜かずに下りました。
下山して舗装路に出てみると気持ちいいくらい真っ青な空が広がってました。そんなに高いお山じゃないけど、やっぱりお山の天気と下界の天気は違うんだよね。このアタリの下界の予報は晴れだったから、予報は当たってたってことです。
駐車場に戻ってくると満車になってて、ツアーバスも停まってました。こんなところにもツアーで来るんだなって思ったけど、途中で会ったオバチャン達みたいに鎖場の練習に来るヒトが多いのかもしれないです。けっこう早い時間に下山できたので、下道でもスルスルっと帰って来れました。
カミナリ岩でゾワゾワしちゃったから、鳳岩はどーかなーと思ったけど、全くゾワゾワしませんでした。最初のカミナリ岩で免疫出来たからかな?(笑)。でも、ミラーレスぶら下げて、写真撮りながら登れたんだかコワくはなかったんだと思う。とゆーか、コワイって気持ちはなかったかな。妙義の鷹戻しはホントにコワかったもん。今回、ちょっと力づくで登っちゃったところもあったから、次に来た時はもっとスマートに登りたいな。前から上手くはなかったんだけど、しばらく岩場を登ってなかったから、めちゃくちゃヘタクソになってる気がする。秋に剱岳に登りたいなって思ってたけど、自信なくなっちゃったなー。来年に持ち越して、色んなところで岩場の練習しよっと。
乾徳山はけっこう近くて気軽に来れるから、またお天気のいい日に来て、山頂でのんびりしたいなーと思います!