2017年9月9〜10日 塩見岳(1泊2日・小屋泊)
1日目:鳥倉P~鳥倉登山口~三伏峠~三伏山頂~本谷山頂~美しい森~権右衛門沢源頭~塩見小屋~天狗岩~塩見岳西峰頂~塩見岳東峰頂~天狗岩~塩見小屋(泊)
2日目:塩見小屋~権右衛門沢源頭~美しい森~本谷山頂~三伏山頂~三伏峠~鳥倉登山口~鳥倉P
前週は土曜のお天気が良くなくて日帰りになっちゃったので、今週こそは…とゆーことで、前週に断念した塩見岳にソロで行って来ました!前週は栗沢山~アサヨ峰、前々週は北岳~間ノ岳だったので3週連チャンでの南アルプスでした。登山口までがちょっと遠いから去年まではなかなかソロで行こうとは思えなかったんだけど、遂に行って来ちゃいました~
急いで会社から帰って準備して、中央道でまずは諏訪ICに向かいました。伊那ICとか松川ICで降りるのカモなんだけど、ナビで検索したら15分くらいしから時間が変わらなかったので、節約も兼ねて諏訪ICで下りて下道で鳥倉駐車場に向かいました。高遠まではよかったんだけど、その先が明らかにすれ違い困難な狭いグネグネ道。夜だからさすがに対向車は来なかったけど、鹿がピョンピョンいっぱい出てきてコワカッター(汗)。途中で分杭峠ってところ通って、シャトルバス発着って書いてあったから、帰りの日中はシャトルバスとのすれ違いが発生する確率が高いから、他の道を探さないとなーって思いながら運転してました。大鹿村から鳥倉林道に入って、24:00くらいに鳥倉駐車場に到着。第一駐車場は予想よりはたくさん車が停まってたけど、まだ数台は止められそーな感じでした。
4時に起きて、4:30に歩き始めました。塩見岳小屋までもけっこう長いし、お天気良ければ山頂にも行っちゃうつもりだったので早めに出発しました。駐車場からすぐのゲートから登山口までの林道はゆるーい登り。まだ暗い中、ゆっくりゆっくり無心で歩いてたら意外とあっとゆー間に登山口に着きました。登山口からいきなりの急登。林道を40分くらい歩いてきたからカラダはすでに起きてたけどいきなりはキツかったー。ゆるゆると九十九折に登って行くと意外とすぐに1/10に着きました。
ちょっとガスってるけど、薄日が差してきました。先は長いのでゆっくりだけど休憩せずにどんどん登って行きました。
しばらく登って行くとトラバースっぽい道になりました。サラシナショウマがニョロニョロ群生してました。
5/10の手前あたりから丸太の階段が連続で出てきました。湿っててちょっと滑りそうだったので、注意して歩きました。
コケがいい感じ~♪
ゴゼンタチバナの真っ赤な実…
こんな感じで壊れかけたハシゴ?橋?もありました。コワイよ…(汗)
“ほとけの清水”って書いてある水場を通過して、まだまだ丸太橋が続きました。
時々、谷側が開けて目の前のお山とか見えたりしたけど、基本的にはずっと樹林帯の中を歩いて行きます。このアタリは緩やかで歩きやすかったです。
木がカツラかぶってるみたいだったので、思わず撮っちゃいました(笑)
少しだけ急な登りになったなーと思ったら…
あと約200歩の標識がありました。
小屋の前まで来るとお花が咲いてました~。朝日を浴びたマツムシソウ…
ミヤマトリカブト…
三伏峠の小屋前でちょっとだけ休憩しました。ちなみに歩数は300歩くらいでした。疲れないよに歩幅が狭くして歩いてるからね…
三伏峠からしばらくは平坦な道でした。道がぬかるんでて歩きにくかったけど。
烏帽子岳との分岐を越えて少し登ると…
三伏山に着きました。塩見岳がよく見えて、360度の展望があって休憩に最適〜♪
目の前に見えるのは烏帽子岳。烏帽子岳もかなり眺めがいいみたいなので下山する時に時間と体力にヨユーがあったら行ってみようかなって思ってたけど…
お天気も眺めもめちゃくちゃ良かったからゆっくり休憩したかったけど、目指す塩見岳はまだまだ遠いので先を急ぎました。
ハイマツの間をしばらく歩いて行きました。よく歩かれてるので掻き分けたりするところはなかったです。
このアタリからの塩見岳がイチバンキレイなカタチだったかも。ずっと眺めてたら“山”ってゆー漢字に見えてきました(笑)
再び樹林帯に入って行きました。ぬかるんでさえなければサイコーに快適な道だったんだけど、ところどころにひどい泥濘が…
キノコ、キノコ~
一旦下って本谷山への登り返し…でも途中でお花が咲いてるところがあったりして写真を撮りながらゆっくりと登って行きました。ここは夏はお花畑なおかも?まずはリンドウの蕾…
タカネヒゴダイ…
ヤマハハコ…
しばらく登って行くと分岐がありました。何だろー?と思って行ってみると展望台みたいなのぞき岩でした。雲が多くてお山たちはあまり見えず…
再び登山道に戻って登り続けました。このアタリはバイケイソウの群生地かな?
ウスユキソウ…
キオン…
しばらく登って行くと本谷山に着きました。木に囲まれてる山頂だけど、広場みたいになってたので、ここで少し休憩することにしました。塩見小屋まで110分って書いてあったから、このまま順調に進めば塩見岳頂まで行けそうだったしね。
山頂の端っこの方まで行って右手を見てみたら大きなお山が見えました。仙丈ヶ岳かな?甲斐駒ヶ岳かな?
本谷山から下ってしばらくなだらかな感じでした。塩見岳を木々の間から眺めながら歩いてると、だんだん雲が塩見岳を覆いそうになってました。確かにだんだん雲が増えてきたな…とは思ってたけどここまで雲が出てくるとは思いませんでした。
まだまだ青々とした葉っぱたちの中に真っ赤な葉っぱが~♪気の早いナナカマドが紅葉してました。
ピンクのキノコ…
途中、広場みたいになったところもあって、ここで休憩してるヒトも何人かいました。
これは何の実かなー?
ナナカマドの実…ここの葉っぱはまだまだ青かったです。
コケがキレイで木漏れ日が気持ちのいい道でした。でも、やっぱりぬかるみがところどころにありました。
前週、早川尾根でも見かけたウスタケ…
イチヤクソウだと思うんだけど、こんな時期にまだ咲いてるのー?って感じでした。
権右衛門沢源頭を通り過ぎて最後の登りに入りました。小屋まであとちょっとのハズ…
と思ったけど、なかなかの急登。おかげでかなりペースダウンしちゃったけど、小屋に着いた後、山頂まで行くつもりだったから、どんどん抜かされちゃったけど、気にせずゆるゆる登りました。
森林限界を超えると甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳方面が見えました。すごーくいい眺め♪
岩っぽいところを登って…
ハイマツの間を歩いて行くと塩見小屋でした。
受付してザック置いて、アタックザックに必要最低限のモノを入れてすぐに山頂に向かいました。雲が増えてきてたから明日の朝の方がいーかな?ってチラッと思ったけど、明日のお天気がいいって保障はないので登っちゃうことにしました。
セリ科のお花はカワイイけど判別できません…(苦笑)
まずはハイマツの間を歩いて天狗岩へ。といっても、天狗岩はさすがにあの尖った先は通らずに巻いて行くんだけど、トラバースに着く前にすでにヘトヘト…
コケモモの赤い実がキラッと光ってましたー☆
ちょっと足を止めて振り返ってみました。いつの間にかあんなに小屋が小さくなってる。ゆっくり歩いててもちゃーんと登ってるんだねぇ(笑)
なんとかトラバースに入ったけど、めちゃくちゃオナカが空いてたことにふと気がついて、トラバースの途中のいい感じの岩に腰掛けて、今週末に行く予定の荒川三山を眺めながらランチ休憩にしました。
オナカが満たされたので気合いを入れなおして天狗岩に取り付きました。フツーの登りよりもこーゆー岩場のほうが楽しくて好きカモ~♪
岩場は楽しいけどかなり足は疲れてました。だって、小屋に着いた時点ですでに疲れてたし。まだまだ続きそうな岩場を登り続けました。
けっこう急なところもあるので、塩見小屋までの感じで登ってきちゃうとコワイと思うヒトもいるかも。全く鎖とか必要ない簡単なレベルなんだけど、慣れないヒトは大変かもな~
ちゃんとマークがついてるので、マークを辿ってグイグイ登って行きました。
天狗岩のトラバースが終わると少し下って塩見西峰の取り付きになりました。なかなかの急登に見えたけど、好みっぽい岩場だったし、今日最後の登りだしって改めて気合い入れ直して登り始めました。滑落とかするよーな岩場じゃないけど、足が疲れてたから、こーゆー時こそ注意しないとなので。
塩見岳の岩場もけっこう急だったし、そこそこ長かったけど、ホールドもステップも豊富で難しいところはなかったです。ただ、ザレてるから滑らないよに注意しないといけないのと下山時は落石させないよーに気をつけないとなって思いました。ヘルメット被って登ってくるヒト達もいたしね。
岩場を過ぎてると最後は平和な登りが待ってました。お花の写真を撮りながらゆっくり登りました。
トウヤクリンドウ…
イブキジャコウソウ…
ミヤマコゴメグサ…
タカネツメクサ…
塩見西峰に到着〜♪って、めっちゃ雲が多いやんけ!!
そして、そのすぐ先には塩見東峰。何人か立ってるのが見えました。
富士山は見えなかったけど、仙丈ヶ岳〜甲斐駒ヶ岳、白峰三山はよーく見えました。先週、先々週はあのアタリを歩いてたんだなぁって思いながらしばらく眺めてました。いつかはここから仙丈ヶ岳に縦走してみたいなぁ。
ここからU字型に続く稜線がめっちゃ気持ち良さそー
稜線の先には蝙蝠岳!ここもいつか歩いてみたい!!
荒川三山は聖岳と一緒に有休とって今来週に行く予定。待っててね~。今年の夏の〆的なお山になるかなー。そーすると南アルプスばっかり歩いたことになります(笑)
三伏小屋から抜きつ抜かれつしてた方と山頂で2人っきりになって、お山のお話とかしながら富士山待ちをしてたけど、雲は厚くなる一方で…。お日さまが雲に隠れがちになって、ちょっと寒くなってきたので一緒に小屋に戻ることにしました。
そして、小屋に戻ってからビールをご馳走になっちゃいました!普段、ビールは絶対に飲まないのに、何故かめちゃくちゃおいしかったぁ♡しかも、普段なら1本飲んだら心臓バクバクするくらい酔っ払っちゃうのに、ちょっと顔が熱いかな?くらいでジュースみたいにゴクゴク飲めちゃいました。お山に来ると日本酒もいっぱい飲めるしね…なんでだろ?(笑)
みんなが小屋の夜ゴハンを食べてる間に別館の自分の寝床でお弁当をサクッと食べて、小屋前のベンチみたいな木に座って歯磨きしながら夕日待ちしました。塩見岳はさっきまでの雲はなくなってスッキリと見えてました。
でも、日が沈む方向には厚い雲が…。そこにいたオジサンとお話しながら待ってみたけど夕焼けは見れないまま暗くなっちゃいました。
外で宴会するヒトもいなくて、消灯の1時間以上前なのにみんなシュラフに入ってたので、それに倣って寝ることにしました。前日あんま寝てないし、かなり疲れてるはずなのに全然寝付けず…。アイマスクと耳栓もしてたんだけど、かなり眠りは浅かったな。畳に直接シュラフだったから、けっこうカラダが痛くて、何度も寝返り打ってたからかも?あとは耳栓がちゃんと入ってなかったかな?とりあえず、しばらくは小屋泊しないといけないから、寝れる方法を考えなくっちゃ。
3時くらいからはかなり意識がハッキリしちゃって、早く起きたいなーってシュラフの中でケータイ見たりしてたけど、電気が点いたのは4:30。でも、そのタイミングでみんながババッと起きたので、すぐにザックを持って外に出れました。外はガスガスで真っ白で、月も薄ーくなんとか見えてるかなーって状態でした。準備しながら様子見てたけど、とてもご来光が見れる状況じゃなさそーだったから、サッサと下山開始しました。
セリバシオガマ…
本谷山への登りが何気にキツカッタ~。まだカラダが起きてなかったし、お天気悪くてテンション上がらないし。本谷山には誰もいなかったので、写真だけ撮ってすぐに下りました。
ボタンみたいなキノコ達~
ずっとこんな道だと歩きやすいんだけど、アップダウンがあるんだよね…
本谷山への登りで何故か最後の登りと思い込んでたけど、一旦下って三伏山へも登り…ここから塩見岳を眺めてから帰りたいって思ってたけど、ガッスガスでなーんも見えずなのでスルー。
三伏小屋の手前で見つけた真っ赤な実…
もちろんこんな天気じゃ烏帽子岳にも登る気にはならず、三伏小屋前のベンチでちょこっと休憩して、10/10からマイナスカウントしながらガンガン下山していきました。下山してる途中で日が差すよーになってきて、青空も見えてきました。でも、この時間に晴れてきても遅いんだよね…。やっぱり昨日登っておいて正解でした。
丸太の橋?ハシゴを滑らないよーに下りました。やっぱり、下りの方が滑りそうでコワイねー
この階段も湿っててめっちゃ滑りそうだったーーー!岩場よりコワイ!!
日が差し込んできたのでちっちゃいキノコの写真撮ってみたり…
コケの写真撮ってみたりして下っていきました。
登りの時もこのアタリで写真撮ったけど、コケがめっちゃイイ感じなんだよね~♪
癒される~♡
こんなコケもカワイイ…
レイジンソウ…
ダイモンジソウ…
このちっちゃいお花は…?
またまた真っ赤な実…
キク科の白いお花も難しい…
キオダマキ…
ホタルブクロ…
何かの蕾…何が咲くのかなぁ?
最後の下りです。登りの時はまだこのアタリは薄暗かったからな…
薄い紫のヤマハッカ…
濃い紫のヤマハッカ…とにかくこのアタリはヤマハッカが群生してました。
昨日の朝、こんなところ登ってたんだな~。やっぱり薄暗い時と日が差してる時で全然雰囲気が違うな。
無事に鳥倉登山口に到着~。ちょっと休憩したかったけど、一度休むと歩くの億劫になりそうだったからそのまま林道を下りました。最後の林道歩きがやっぱり長かったから、やっぱりアプローチシューズで来てよかったわ…。ここをブーツで歩くのはかなり足が痛くなるに違いない。
帰りは松川IC方面に向かってから伊那〜高遠を通るちょっと遠回りルートで諏訪に出てみたけど、実は大して時間は変わりませんでした。だったら、来る時もこのルートで来た方が運転楽だったな…。しかも、すごいのどかな景色の中を快適に走れて、ドライブ気分だったし。Google先生はめちゃくちゃ便利だけど、やっぱり鵜呑みにしちゃいけないなって思いました(笑)
去年から登りたい!って思ってた塩見岳。駐車場までのアプローチも、お山までのアプローチも長いけど、お山の大きさを感じられるし、それだけの時間をかけて行くだけの価値があるお山だと思います。特に最後の岩場がキツかったけど、めちゃくちゃ楽しかったな~♪そうそう、塩見小屋の噂のトイレ!自分で袋を持って行くってどんな感じ?と思ったけど、特に抵抗はなかったです。何しろ、トイレが無臭なのがいいです(笑)。ちょっと気になるのは袋を捨てる箱の中身がいっぱい溜まっちゃったら凄そう(今回はあんまり溜まってなかった)なのと、明るい時間に持ち歩くのはちょっとだけ恥ずかしいかなって感じです。汚くて臭いトイレよりは、コッチの方が全然いいかなーって思いました!