2018年5月27日 赤岳(日帰り)
やまのこ村P~(南沢)~行者小屋~地蔵の頭~赤岳展望荘~赤岳頂上山荘~赤岳頂~キレット分岐~行者小屋~(南沢)~やまのこ村P
久々にツクモグサに会いに行きたかったけど、杣添尾根から登るのは気が進まなかったし、でも美濃戸まで自分の車で入るのもイヤだったから、美濃戸口に車を置いて、赤岳展望荘にでもお泊りして、のんびり赤岳~横岳~硫黄岳と歩こうかなって思ってたんだけど、お仲間さんからお誘いがあったのでお仲間さん達と赤岳に行ってきました。赤岳は、美濃戸口から歩くのがイヤでしばらく行ってなかったので、忘れもしないあの吹雪の日以来の3年数ヶ月ぶり。夏山1回、冬山1回で今回が3回目でした。
お仲間さんにピックアップしてもらって、中央道で小淵沢ICまで行って美濃戸へ向かいました。お月さまもお星さまも綺麗に出てたので明日のお天気も良さそうだな~って思いながら、やまのこ村の駐車場で車中泊。やっぱり複数人での車中泊はほとんど寝れなかったんだけど4:30に起きて、5:00に駐車場の受付してから出発しました。
今回は時間重視で往復ともに南沢です。歩き始めてすぐに緑色のロープが出張られていて、ホテイランに会えました♪ でも、まだお日さまが昇る前で薄暗かったので写真は帰りに撮ることにしました。とゆーか、お仲間さん達の歩くペースが早いので写真を撮ってる余裕なんて全くなかったというのが正直なところ。まあ、ほとんど写真を撮ってなくても完全に置いて行かれちゃってたけどね(苦笑)
葉っぱは青々としてるけど、空気は冷たかったです。温度計は見なかったけど、かなり寒かったはず。足元にはたくさんのコミヤマカタバミの蕾がありました。こちらも写真は帰りに撮ることにして進んで行きました。
沢を渡って登って行きます。歩き始めからペースが速いからめっちゃキツイ…
ホントにキツイのは行者小屋から上だってわかってたから、できるだけ石は岩は避けて、平らな部分を選んでゆっくり登って行きました。完全に置いていかれてるけど、気にしなーい(笑)
岩ゴロゴロしてきた…。過去に登りで2回、下りで1回ここを通ってるんだけど、こんなところあったっけ?ってところが多かったです。ボーっと登ってたのかな?
岩の上に祠を見つけました。無事に下山してこれますよーに!どこかにお地蔵さん?観音さま?もいた気がしたんだけど見つけられず…
うぉ!お日さまが出てきた。
シラビソの森を歩いて行きます。コケお日さまを浴びてもいい感じ♪
河原?に出るとお山が見えました。大同心かなぁ?
再び森の中へ…。このアタリは平坦な道が続くから助かります(笑)
そして、再び河原?に出ると今度は目指す赤岳が見えてきました。まだまだ遠いね(汗)。それにしてもいぃ天気だぁ♪ 山頂まで晴れててくれますよーに!
しばらく河原?を歩いてから再び森の中に入って少し歩くと行者小屋に着きました。テントは数張りだけで空いてました。小屋が営業前だからかな?お日さまポカポカの小屋前で少し休憩することにして、お水を飲もうと思ったんだけど、手がかじかみ過ぎてて自分でザックを開けられず(苦笑)。やっぱり、かなり気温は低かったんだなー。上着は縫いでもグローブはしておけばよかった。何かあってもこれじゃ手が使えないや…反省。
行者小屋前からの赤岳。これから行くよー!!!
行者小屋からは地蔵尾根で山頂に向かいました。最初は樹林帯でまだ残雪があったけど、両脇が溶けていて避けて歩けたのでチェンスパは必要なし。今日は忘れちゃったんだけど(持ってこようと思ってたのにおうちを出てから気づきました)、まだまだ高めのお山に行く時は持ち歩かないとね…
だんだん傾斜がキツくなってきました。しかも、ズルズル滑りやすい。
鉄階段の出現です。
鉄階段の次は段差の大きい金網の階段になりました。お仲間さん達のペースは落ちることなく、どんどん進んで行っちゃったけど、ここは下山では通らないのでちょこちょこ写真を取りながら登って行きました。でも、いつもの自分のペースよりは明らかに早かったし、自分的にはかなり頑張ったと思います(笑)
右に横岳、左に阿弥陀岳が見えてきたので、気晴らしに眺めながら登って行きました。だって、めっちゃ急なんだもん。地蔵尾根は雪の時しか登ったことないけど、夏山の方がキツイね…
また鉄階段の出現です。階段、キライだょ…
鉄階段を登り終わると中岳と阿弥陀岳がキレイ見えるよになりました。
急登は続きます…。だから、高度が稼げて短い時間で稜線に出れるんだけどね。石を落とさないよーに気をつけながら登って行きました。
あれ?こんなところにお地蔵さまが…。初めて赤岳に登った時にここを下りで使って、周りのヒトが石をゴロゴロ落としてたところ。落石防止なのか金網が張ってありました。
土嚢が敷き詰められてるところも…
横岳に加えて、硫黄岳も見えるよーになってきました。
振り返ると北アルプスが見えました。…肉眼では見えてたんだけど、写真だと映らないね(汗)
赤岳も近付いてきましたー。ここを登り終わってもまだ登らないとなんだよね。
ここの鎖場を登れば地蔵の頭で稜線に出れる…
はい、地蔵の頭に着きました。心配してた風は全くなく、相変わらずお天気もよくてポカポカ~♪
横岳にツクモグサを見に行きたいけど、今日はみんなと一緒だから赤岳だけでガマンガマン。来シーズンは行きたいな。
行者小屋からは全くお花は見かけなかったけど、ここでやっとお花に会えました。コメバツガザクラ…
赤岳とコラボで。まだ、蕾が多かったかな。
赤岳展望荘でちょっとだけ休憩して、山頂アタックを開始しました。
県界尾根に向かうトラバースと赤岳頂に向かう道…。真教寺尾根で登って、県界尾根で下る周回も日が長いうちにやってみたいんだけどねー
わかってはいたけど、ここもなかなかの登りなんだよね~。でも、カラダが登りに慣れてきたからか、ここからはそんなにキツくなかったです。3年前の冬に登った時は、ここからがめちゃくちゃキツくてめちゃくちゃツラかった…
しかも、めっちゃ落石しやすいところ。一緒に行ったあまり経験のないお仲間さんがかなり大きめの石を落としそうになったんだけど、自分でとっさに押さえて危機一髪でした。ヘルメットがあっても当ったらヤバそーな大きな石だったけど、ないよりはあった方がいいから、ホントはヘルメットをかぶった方がいーんだよね。
振り返ってひとやすみ…。うーん、やっぱり縦走したいなぁ。
最後に少しだけ残雪があったけど、ここもチェンスパなしで全く問題なし。
岩の間からの阿弥陀岳です。
山頂まであとちょっと…
登りきって、蓼科山、北横岳、硫黄岳、横岳なんかの北側を見納めです。山頂まで行くとこっち側は見えにくくなっちゃうからね。
そして、赤岳北峰に到着っ。赤岳頂上山荘前が北峰だって初めて知りました(笑)
みんなは北峰になんて目もくれずに通り過ぎて行っちゃったので、追いかけて赤岳頂に到着しました。お山に登り始めて数ヶ月でテント泊2回目で来た時は、晴れ間はたまに出てたけど展望は全くきかず、2回目に厳冬期に来た時は、吹雪で真っ白で何にも見えず、3回目の今日は霞みがひどくて遠望はきかないけど快晴・無風のサイコーにいいお天気!山頂も無風で半袖シャツでもポカポカで暖かかったです。ちなみに、この山頂標識は富士山とセットで撮れるようになってるみたいなんだけど、ヒトがいたのでムリでした…
まだ山開き前だからか思ったよりかヒトは多くなくて、山頂標識での記念写真も待ったりすることはなかったです。激混みだったらすぐに行者小屋に下りるつもりだったけど、せっかく空いてたので山頂の少し下で休憩タイム~♪ 景色を眺めながらしばらくみんなでのんびりしました。遠くは霞んでてどこがどのお山かわからなかったけど、県界尾根と真教寺尾根は丸見えでした。
下山は文三郎尾根からです。こっち側からは、大好きな権現岳の向こうに南アルプスが見えました。南アルプスも雪が少ないなぁ…
ガンガン岩場を下って行きます。岩場、楽し~♪ カラダを故障してから丁寧に下りてるから前に比べたらスピードは遅いけど、やっぱり下りは得意だからさすがに写真を撮っててもみんなから遅れることはなかったです。
どんどん下って行きます。このアタリはすれ違いで混むんだけど、そんなにヒトが多くなかったので大して待たずに通過できちゃいました。登って来るヒト達はみんなキツそうで、だいたい譲ってくれたしね。
キレット分岐からの中岳&阿弥陀岳~。今、阿弥陀岳に登ったら、前よりも上手に下れるかな?お天気悪かったし、ズルズル滑ってめちゃくちゃビビった記憶しかない(笑)
文三郎尾根は延々と続く会談を登るのがキライなんだけど、登りながらこの景色が見れるのは好きなんだよね~。初めて登った時、あのゴツゴツしたところに近づいていく自分にすごくドキドキワクワクしたのを覚えてる。
ガレガレの下りなので、滑らないよーに、石を落とさないよーに気をつけて下って行きました。
出た!マムート階段!
これを登るのがイヤで文三郎尾根からは登りたくないんだよね(汗)
そろそろ硫黄岳と横岳ともお別れ…
行者小屋がかなり近くなってきました。ガレと階段のミックスですを下って行きます。
この角度から見る中岳と阿弥陀岳も好きかも。
再び階段です。段差は大きくないし、下る分にはいい階段(笑)
さらに階段を下って…
この細い鉄階段を下ると樹林帯に入ります。
樹林帯に入ると残雪がありました。端っこ歩けばいいんだけど、グチャグチャになってるところもあって、斜度があるところは滑りそうでちょっと歩きにくかったです。
行者小屋に戻って来て、小屋前のテーブルでランチにしました。早く帰らないと渋滞がヒドくなるのはわかってたけど、あまりにお天気がよかったのでついついのんびりしちゃいました。
行者小屋からは登りに使った南沢をまた下って行きます。登りの時はほとんど写真が取れなかったから、写真を撮りながら下山しました。まずはフサフサのコケ、コケ、コケ…
キノコみたいなコケ…
朝は全く開いてなかったミヤマカタバミ…
このピヨピヨしたのよく見るんだけど、コケのお花なのかなー?
ツルネコノメソウ…かな?
岩陰に群生してるところもありました。
キバナノコマノツメ…。名前にスミレって付かないけど、スミレなんだよね。
仲良く並んだ3つ子ちゃん。
イワカガミはほとんどが硬い蕾でした。これがイチバン咲きそうだったかなぁ。
まだ、カサカサした色の浅いコケが多いけど、梅雨明けにはキレイなコケが見られそう。
なんか小っちゃいお花を見つけた~
そして、タケシマランにも会うことができました。ラッキー♪
ズダヤクシュ…
開いてないミヤマカタバミもカワイイ♡
濃いラインが入ったミヤマカタバミ…
タチツボスミレ…なの?さすがにこの時期じゃ違うかな(汗)
フモトスミレ…
そして、そして、お待ちかねのホテイラン~♪ ラン科のお花って不思議なカタチのお花が多いけど、これもかなり変わってるカタチだよね。
斜め後ろから…(笑)
4つ子ちゃん。何だけど、数日前までは5つ子ちゃんだったみたい。
それにしても、ベストなタイミングだったんじゃないかなー。めっちゃキレイに咲いてました。
3つ並んだお花をアップで…
登山道脇で間近に見られるところにもけっこう咲いてたけど、登山道下の斜面にもたっくさん咲いてました。貴重なお花なので、みんながきちんとルールを守って大切にしていけるといーですね。
シロバナノヘビイチゴ…
小屋の建物の近くにサクラソウとかクリンソウも咲いてたけど、入っちゃいけないのかなーと思っ撮るのはやめました。美濃戸山荘前ちょっとだけ休憩してやまのこ村に戻ってきました。帰りは中央道で想像以上の渋滞にハマっちゃいました。自分が運転してたら絶対に下道に降りちゃうんだけどね…
ということで、3年目3回目の赤岳はめちゃくちゃいいコンディションで登ることができました。まだ、あんまりお花は咲いてなかったけど、初めて見るホテイランもちょーど見頃で嬉しかったです♪ コマクサやウルップソウが咲き出すとめちゃくちゃ混むもんね…。でも、次はやっぱり冬に展望荘泊まりで行きたいかなぁ。雪の赤岳にまた登りたいっ。