2016年3月13日 天狗岳(日帰り・雪山)
渋ノ湯P〜黒百合ヒュッテ〜天狗の奥庭〜東天狗頂〜西天狗頂〜東天狗頂〜中山峠〜黒百合ヒュッテ〜渋ノ湯P
自分達が予定してる日に限ってイマイチなお天気とゆーハズしまくりな感じが続いてる中、少しでもお天気がいいところに行きたい〜っとゆーことで、お仲間さん達とイチかバチかで天狗岳に行ってきました!予定してた谷川岳よりはマシなはず、と踏んで行ったんだけど…
終電で集合して、八ヶ岳SAで1時間くらい仮眠してから渋ノ湯温泉の駐車場に向かいました。天気予報は曇だったから全然期待してなかったけど、IC降りてから空を見たら星が出ててちょっとテンションあがりました。渋の湯温泉の駐車場は6時からだと思ってたけど、お仲間さんが5時からだってゆーから向かったところ、やっぱり6時からでした。6時になって、いつも元気なオバチャンに誘導してもらうと、イチバン奥の駐車場でした。建物の前が良かったなぁ。
準備してる間にだんだん明るくなってきた空はなんと青空!まさかの青空の出現にみんなのテンションが上がりました。
渋御殿湯の周りの木々にはけっこうしっかり雪が積もってました。これはモフモフが期待できるかも?と思いました。
雪が積もってる橋を渡って、登山道に入るとしっかり雪が積もってました。2〜3日前に降った雪で、その後、気温も上がってないからかなりいいコンディション。このアタリは適度に踏まれてたから、片栗粉を踏んでるみたいに“ギュッギュッ”って音がしました。もちろんツボ足で歩きましたよ〜
雪が積もった木々の向こうが青空でめっちゃテンション上がる~♪あれは、丸山かな?中山かな?
ちょっとした急な傾斜で足が滑ることはあったけど、絶好の機会なのでツボ足練習。こーゆーところでちゃんと歩けてないと、アイゼンつけても爪が引っかかってくれてるだけで、実際は歩けてないってことだからね。さすがに樹林帯で風がなかったのですぐに暑くなって、ポーラテックアルファのジャケット脱いで、ベースとフリースベストだけで歩きました。
お日さまも顔を出してくれましたー
こんなにも青空が嬉しいなんて(笑)
快晴ではないけど、美しーものはいっぱい。
プチモンスターちゃん。もう、今シーズンは木に雪が積もってるのなんて見れないと思ってたけど、しっかり積もってました。すぐに溶けちゃいそーだけど…
去年は、自分のペースで歩いてたにもかかわらず、黒百合ヒュッテまでですでにかなり疲れてたけど、今年は、お仲間さん達のペースでちょい速めに歩いたけどそんなに疲れませんでした。多少は成長してるのかなー?
木々の間から乗鞍岳が見えて来ました!わ~い♪
黒百合ヒュッテ前の気温は−5℃くらいでした。日差しが暖かいと思ったけどちょっと風があったからかじっとしてるとけっこう寒くて、アイゼンつけたりしてる間に指先の感覚がなくなってきちゃいました。なので、ソロイストにチェンジして、後で寒くて出すのが億劫になるかもだったのでお守りピッケルも持ちました。天狗岳くらいじゃ、使うところないんだけどね…ってこの時は思ってたけど。
登りは、風が避けられると考えて去年と同じく天狗の奥庭から登ることにしました。中山峠から登りたかったけど、稜線上は吹きっさらしになっちゃうからね…。まずはこの急登。
振り返るとこんな感じ。
登り切ると岩がゴロゴロした天狗の奥庭。東と西の天狗岳がお出迎え。平らだから特に危ないところはないけど、岩にアイゼン引っ掛けて転ばないよーに気をつけた方がいーです。
遠くの方に北アルプスの山々がチラ見え…
そして、東天狗岳と西天狗岳。お久しぶりでーす(笑)。雪が降ったばっかりってこともあって、去年の3月に来た時よりも雪が多く見えました。
このアタリはモフモフで気持ちよかったー♡
なんと右手を見たら蓼科山の左に北アルプスオールスターズが!!まさか見れると思ってなかったから、めっちゃ嬉しかったなぁ。
ところどころ岩が露出してる奥庭を天狗岳に向かって歩いて行きました。風がなくて全然寒くなく、快適なハイクでした。
振り返るとこんな感じ。
稜線に向かう登りはけっこう急登。雪が降ったばっかりだったから、去年ほどの岩っぽさはなかったな。適度に雪があって登りやすい感じでした。それに、去年ほど急登と感じなかったな…
最後の方は岩は出てなくて、ある程度トレースがついた新雪の中をガシガシ登る感じでした。
稜線が見えてきました。ちょっと薄曇りだけど、やっぱり稜線は大好物なのでワクワク♪
薄曇りだけど、周りのお山がよーく見えて、何度も何度も振り返っちゃいました。
稜線に出るとさすがにちょっと風があったけど、フード被ったりするほどではなかったです。分岐のところの雪庇の出来かけ…あんま迫力なかった(苦笑)
天狗の鼻を巻いて、東天狗岳に向かいました。岩の間から、東天狗岳の山頂標識がチラ見え。
東天狗岳の山頂が見えてきました~。去年来た時は、山頂はかなりのヒトで混みあってたけど、誰も居なそう…
何気にあっとゆー間に東天狗岳頂に到着。んー、去年よりは楽に来れちゃったかも。山頂に立つと、赤岳や阿弥陀岳がどっしりと迎えてくれました。背景が八ヶ岳ブルーじゃないのは残念だけど、何も見えないと思ってたから会えただけでも大満足♡
山頂で写真を撮ったりしてる間に数パーティーが来たものの、去年よりも格段にヒトが少ない東天狗岳頂を後にして、西天狗岳に向かうことにしました。
西天狗岳の正面?を直登してるヒトを見てたら、埋まりまくっててなかなか進んでなくて、めっちゃ時間かかってて…。どーしたものかと観察してたら、左側にステップ的なトレースが出来てるのを発見ー!そこでも足が滑っちゃってるヒトがいたけど、埋まるよりはいいんじゃない?ってステップの方に進みました。
ステップ状になってるだけで格段に登りやすくて大正解〜♪けっこう急だったけど、楽々でした。
あっとゆー間に西天狗岳頂に到着。ここからも赤岳や阿弥陀岳にもちろん会えました♡
大好きな部分のアップ(笑)。うーん、やっぱり赤岳〜硫黄まで縦走したいなぁ。
西天狗岳にはかなり雪が積もったのか、山頂標識は完全に埋れたみたいで見当たりませんでした。レコを見てた時は、去年よりもかなり長めに出てたはずなのに、けっこう雪積もったのね…
雪がたっぷりあったので、ちょっとした雪壁を風除けにしてランチすることにしました。風除けがあったのは大きかったけど、絶対に黒百合ヒュッテ前よりも暖かかったです。でも、さすがにじっとしてると冷えてくるのであまりのんびりせずに下山開始。せっかくの新雪を楽しむために、登ってきたステップは使わずに正面を下りることにしました。
みんながズブズブと雪に埋まりながらも調子良く下ってる中、イチバン後ろを歩いてたお仲間さんがハマっちゃって動けなくなりました。足が変な方向を向いてるよーに見えたので、慌てて登り返してピッケルで掘り返してあげて、事なきを得ました。よかったぁ…。その後も心配だったので、ステップ作りながら下りてあげました。今日のルートでピッケルが必要だったのはここだけだったかも(笑)
無事に西天狗岳を下りました。ズボズボ埋まりながらの下山は楽しかった~♪
東天狗岳はもちろんトラバース。
しっかりトレースついてたから、怖いところはなし。アイゼン引っ掛けない限り落ちたりしませーん。落ちても大したことないしね。いつもブラブラ持ってるピッケルをクロスボディで持ってみました。
あっとゆー間に稜線に合流。
奥庭への分岐からは一気に下っていきました。
ちょっと急な斜面は、わざとトレース外してズブズブ下りました。めっちゃ楽しかった〜♡
途中、奥秩父方面?がよく見えるところがありました。
ちょっとした岩場を通過して…
天狗岳を見納めしよーと振り返ると、ちょっと青空が復活~
お日さまも再び顔を出してくれました。ツララがキラリ☆
樹林帯に入ってしばらくすると中山峠。黒百合ヒュッテもすぐでした。
黒百合ヒュッテ前でおしゃべりしながら休憩してたら、めっちゃ快晴に!えっと、お天気下り坂じゃなかったんでしたっけ?山頂でこのくらい晴れて欲しかったー。温度計も5℃になってました。どーりで暖かいわけだね。
行きは2ヶ所くらいしかトレースがなかった斜面にたくさんのトレースができてました。雪訓とかしたのかな?
暖かくなってもまだまだ雪がしっかり積もってる樹林帯を歩いて下山しました。
こーゆー木はかっこよくて好き。
湿った重たい雪なので、木がお辞儀しちゃってます…
めっちゃ快適な樹林帯ハイクなので、みんなでワーワー騒ぎながらのユルユル歩きました。
たぶん、今日イチの青空!!!でも、八ヶ岳ブルーと呼ぶにはちょっと濃さが足りないかなぁ?
高度が下がってくるとさすがに朝とは様子が違って、雪はグサグサに腐ってました。だって暑かったもん…
気温が上がっても、渋の湯前の木々にはなんとか雪が残ってました。お日さまに照らされてキレイ~
ということで、駐車場に到着。駐車場はドロドロになってて参りました(汗)。でも、思ったよりもいいお天気になってよかったー。きっと、谷川岳よりもよかったはず。おまけに新雪も味わえちゃってラッキーでした♪
みんなでワイワイ楽しい山行だったけど、1つ反省点が。やっぱり、簡単なお山でも経験値の低いヒトをイチバン後ろにしたり、置いてきたりしちゃいけないなって思いました。何ともなかったから、自分が気づいたからよかったけど、無理に足を動かそうとして捻っちゃったりしたら自力下山できなくなっちゃうから。それにしても、西天狗岳のあそこは絶対に登りたくないって思って登りは避けたけど、いざとなったらガシガシ登れるもんだなぁって、自分で自分に感心しちゃった(笑)。ヤバイと思った瞬間にカラダ動いてたもんね。
きっと、来シーズンも天狗岳には登ると思うけど、もっともっと真っ白な時に登りたいなーと思います。