2016年1月16日 大川入山(日帰り・雪山)
大川入山登山口〜横岳〜大川入山頂〜トレース終点〜大川入山頂〜横岳〜大川入山登山口
来週にかけて、強烈な寒気が入ってくるとの予報。これでドカッと雪が降るかなぁ…。すでに日本海側には入り込んできてるみたいで、谷川アタリの天気予報は悪くないけど実際は良くないだろーと予想して、雪が少なくてもやっぱり晴れそうな八ヶ岳かな〜って思ったけど、どーせ雪が少ないなら雪がなくても楽しめるところ…とゆーことで、大川入山にお仲間さんと行ってきました!目的は、羊狩りだったんだけど…
大川入山の天気予報は、前日の夜から曇りで、ウワサによるとチラッと雪も降ったみたいで、昼から晴れてくるって感じ。これなら羊が見れるかも?ってことで、中央道を車を走らせたんだけど、空は快晴でお星さまもキラキラ…“えっ?お天気良過ぎない?(汗)”ってかなり不安になりました。いつもならこんな快晴は嬉しいはずなんだけど。
駒ヶ根のPAに寄ったら、ちょーど木曽駒ヶ岳が朝日に染まって綺麗でした。いや、まぢでお天気良過ぎなんですけど…これじゃ、羊いないかも…ってか、木曽駒ヶ岳に登ってもいんじゃない?って思ったけど、ピッケル持って来なかったことに気付き、そのまま初心貫徹でイチかバチか大川入山に向かいました。
登山口の駐車場には車が6台くらい。雪もちょっと積もってました。でも、お天気は快晴。そして、-5°で風もなく寒くないっ!急がないと羊がいなくなるーって慌てて出発。登山道に積もってる雪は多くはないもののフカフカだったのでツボ足で歩き始めました。
歩き始めてすぐに橋があって沢が流れてました。ここだけ見るとけっこうな雪景色なんだけどね…
しばらくするとウワサの根っこゾーンに突入〜。なかなかの急登で確かに下りは滑りそうでちょっとイヤな感じかも…
途中で見つけたキノコ。
暗くて長い根っこゾーンを過ぎると、明るい九十九折りの道になりました。日が当たるので雪もちょっと少なめ…
尾根っぽいところに出ると、右手に山頂らしきものがチラっと見えてきました。…が、フツーのお山。全然白くない。『まさか、あれじゃないよね?』ってそのまま登り続けました。
しばらくすると、チラッと見えてた山頂がしっかり見えるようになりました。あのカタチは、レコで見てた大川入山の山頂…。やっぱり、羊さんがいなーーーいっ(涙)。お楽しみがなくなってちょっと帰りたくなったけど、せっかくここまで登ってきたし、めっちゃいいお天気だし、とりあえず歩き続けることにしました。
その後、崩落箇所がありました。脇にロープがあって、立木とロープで登れるよになってたけど、雪が薄っすら積もってて、下りは慎重に下りないとなーって思いながら登りました。
この崩落箇所からは木曽駒ヶ岳がよーく見えました。あまりここに立ってない方がいいかなとは思ったけど、思わず撮影(笑)
サラサラした新雪だからズルっと足が滑りやすいので、一歩一歩確実に足を起きながら急登を登って行きました。ツボ足で歩くのはなかなかいいトレーニングだな〜。稜線に出ると明るくて歩きやすいなだらかな道になりました。
ゆるゆる歩いて行くと横岳に到着〜。横岳には小さいベンチが2つありました。
誰かの足跡がたくさん。他にもイロイロな足跡があったけど、誰にも会えませんでした。
笹原の気持ちのいい道をどんどん歩いていきました。ずっとこんな感じだと思ってたんだけど…
日が当たってほとんど雪がなくなってるところもありました。
途中にポツンとあるベンチ。登りの時は何のためにあるのかわかんなかったんだけど、ここは南アルプスの山々を眺めるには絶好の場所でした。午前中は、日が当ってなくて黒い塊って感じだったけど、午後には日が当って山頂付近に白く雪を纏った綺麗な南アルプスをみることができました。
ユルユル稜線を歩いていると、真っ青な空に白い雲がフワフワ浮いてました。なんかのどかでいい感じ。
遠くに見えるお山をよーく見てみたら、なんかちょっと白い…かも。この暖かさじゃ霧氷ではなさそーだけど、雪を被った木はちょっと見れそうな予感がしました。
笹の葉っぱの上に雪の結晶が…こんなに結晶ってはっきり見えるもんだっけ?
小さなアップダウンを何気に繰り返して、あと2kmのところまで来ました。マジックであと1.6kmって書いてあったけどね(笑)
日影はかなり雪が多くなってて、相変わらずフカフカで気持ちよかったです。笹の上にも雪が積もってて、緑と白の組合せが綺麗。
何度も小さなアップダウンはあったけど、ここはかなりの下り…せっかく登って来たのに。そして、その先に急な登りが見えて、ちょっとゲンナリ。
それでもお天気はいいし、新雪フカフカだったし、先週末の黒戸尾根に比べたらホントにお散歩レベルだし、気持ちよく歩いてるとあと1kmのところまできました。
ちょっと登ってから、最低鞍部らしきところに激下りして、ここから最後の登りです。
“わーーーっ!”しばらく登ると笹原に出ました。羊さんはあいにく留守だったけど、白い雪道、緑の笹原、青い空のコントラストはめっちゃステキな風景でした♡ここに羊さんがいたら、もっとステキだったのに…
振り返ってもこの絶景。笹原の先に知らない山々とその上に一筋に連なってる雲…。風力発電の風車も見えました。
山頂に向かう最後の登り。あの先に…
山頂には数人の方が休憩されてました。みなさんは木曽駒ヶ岳や南アルプスを眺めてたけど、自分達は向こうのお山の羊さんらしきものが気になって…
アップして見てみると…羊さんじゃないけど、なんだかちょっと白い!!
いなくなる前に行かなくちゃってことで、ザックをデポしてあららぎ高原スキー場方面に向かいました。北側に向かっているからか、雪は格段に多くなりました。でも、相変わらずフカフカで気持ちよかった~♪おまけに空身だから足取りも軽い軽い(笑)向かう途中から、例のお山がハッキリ見えてきました。
山頂を下りきったところからも木曽駒ヶ岳や…
南アルプスがよく見えました。
大川入山を振り返るとこんな風景が見れました。
小さなピークを登ってる途中に振りかえるとこんな景色です。木に雪が積もって白いけど、笹にも雪が積もってるから全体的に白っぽい感じでした。
小さい下ってしばらくしたところでトレースは終わってました。行くこともできたと思うけど、かなりの下りになりそうだったのでそれ以上進むのはやめました。
このアタリは風が東から吹いてくるんだなぁ…
山頂に戻って、ポカポカ陽だまりの中で絶景を眺めながらランチしました。しばらくのんびりしてから下山開始~。自分達が歩いてきた稜線が一望できたけど、出発点のスキー場はけっこう遠い…しかも、目の前に細かいアップダウンが見える…。できれば下りはひたすら下りたいなぁ。
下る時にはアイスマスターを付けたけど、ダンゴが付き過ぎてめちゃくちゃ歩きにくかったので、結局、ツボ足で歩きました。下ったのに登る…また下ったのに登る…を何度か繰り返して、やっとユルユルの笹原歩きになりました。
横岳に到着したらあとはひたすら下るだけ。崩落箇所の通過はちよっと急なので慎重に下りました。お助けロープがあるから、無理せず掴んだ方がいいかも。
ここが崩落地の真横。向かって右側をおります。崩落箇所は左側の笹に隠れてるところ。
崩落個所を過ぎると、ちょっと急な下りが待ってました。かなり踏まれて滑りやすくなってたので、滑らないように丁寧に下りました。
その後、日が当たる道はかなり雪が溶けてて、ドロドロになってたり、既に乾いてたり。心配してた木の根っこゾーンも意外と難なく下りられました。最後には、西日に照らされてオレンジに色付くカラマツ達が出迎えてくれましたよ。
羊さんに会えなかったのはめっちゃ残念だったけど、眺めがよくて、一面の笹原で癒されるお山だったので行って良かったです。おまけにお天気も快晴で風もなく、登り始めとランチ休憩の時以外は、メリノのベース1枚でOKとゆー厳冬期と思えない暖かさでサイコーでした。ヒトも少なくて静かに楽しめたしね~。それに、アイスアスターを付けずに登りも下りも歩いたので、多少は雪道歩きの練習にもなったかな~と思います。いつもは滑り始めると疲れるからすぐにアイゼンに頼っちゃうけど、ツボ足で歩くと自分の歩きの下手さ加減がよくわかる…(笑)
今シーズンは、もう雪が降ってきちゃいそーだから難しいと思うけど、来シーズンこそはたくさんの羊さんに会いたいです!