2018年5月12日 笙ノ岩山~蕎麦粒山~天目山(日帰り)
川乗橋BS~鳥屋戸尾根取付~笙ノ岩山~鼓ヶタワ~蕎麦粒山頂~仙元峠~天目山頂~一杯水避難小屋~東日原P
土日ともお天気が良ければ泊まりでちょっと遠めのお山に行きたい、GW明けで人気のお山も空いてるだろーから雪山かな?なんて思ってたけど、日曜はお天気が崩れる予報だったので土曜の日帰りに変更。ちょーど奥多摩アタリのシロヤシオが良さそうな感じになってそーだったので、ソロで蕎麦粒山と天目山を縦走してきました!両方とも前から登ってみたいと思ってたお山だったけど、どうせ登るならシロヤシオが咲いてる時にって思ってたのでいいタイミングで行くことができました。
ホントは有馬峠からピストンしたかったんだけど、おうちから有馬峠までは距離的にはそんなに遠くないのにグルっと回って行く必要があってかなり時間がかかっちゃうので、奥多摩側から登ることにしました。東日原からヨコスズ尾根を登る、川乗橋から鳥屋戸尾根を登る、鳩ノ巣から赤杭尾根を登る…とだいたいこのどれかなんだけど、バスの時間を気にしながら下山するのはイヤだったので、登山口までは電車やバスを使ったとしても駐車場があるところに下山したいなと。駐車場があるのは東日原か鳩ノ巣で、鳩ノ巣に下りるとなると朝の電車&バス移動も発生するし、山行時間もかなりロングになりそうだったので、東日原に車を停めてから川乗橋にバスで移動して、鳥屋戸尾根を登ってヨコスズ尾根で東日原に下りる縦走コースにしてみました。
東日原から奥多摩駅行のバスの始発が6:57だったので、それに間に合うように東日原に向かいました。駐車場に着くと20台くらい停められる駐車場の空きは残り5台…。混むことを予想して6:30には駐車場に着くようにしたんだけど、ギリギリセーフでした。東日原行の満員御礼状態のバスが到着して、折り返しのバスに乗ったのは自分1人だけ…まあ、当たり前か(笑)。乗客1人にもかかわらず運転手さんは丁寧にアナウンスしてくれました。川乗橋でバスを下りて、林道のゲートを入って100mくらいかな?左手に鳥屋戸尾根の取付きがあります。小さいけどちゃんと標識も立ってるのでわかりやすいです。
鳥屋戸尾根は急登がずっと続くという前情報なのでいつも以上にペースを落として植林帯を歩き始めました。最初に頑張っちゃうと後半ツラくなっちゃうからねー。実際に歩いてみて、ウワサ通りのなかなかな傾斜だったけど、細かく九十九折にトレースついてるのでそこまでキツくは感じませんでした。これが直登だったらかなりヤバイかも(汗)
急登が一旦終わって、少し傾斜の緩いところを歩けると思ったのも束の間…
また急な傾斜になりました(笑)
急登をしばらく登っていくと植林帯を抜けて自然林に入りました。新緑がキラキラ綺麗だけど、やっぱり急登(苦笑)
よーく見たら階段っぽいところがありました。ロープもあったけど、怪しかったので触りませんでした。必要性も感じなかったし。もしかしたら、ここが滑落事故があったところなのかもです。登りで使う分には全く問題なさそーだけど、下りは気を付けないと下まで一気に滑り落ちちゃいそーなところです。
平坦なところもありました。ひたすら急登が続くのかと思ってたからちょっと嬉しかったです。
あれ?樹林帯を抜けるのかな?って思ったけど…
まだまだ樹林帯は続いたけど、傾斜は緩くなって歩きやすい道になりました。
左が自然林、右が植林になりました。奥多摩はこーゆーところ多いよね。
シロヤシオは全く見つけられなかったけど、ベニサラサドウダンが咲いてました。カワイイ~♡本日初のお花です。
また少し平坦なところを歩いてから少し登ると笙之岩山に着きました。特に展望もない小ピークです。ここまでで抜かされたヒトは2人だけ…。やっぱり、破線ルートだし、キツイから人気ないのかなぁ?
笙之岩山からは、せっかく登ったのに下って、少し平坦なところを歩いてからの登り再開です。ちょっとずつ登山道に大きな石が増えてきました。
そろそろシロヤシオが出てきても良さそうなんだけど…と思ってキョロキョロしながら歩いてたらシロヤシオの葉っぱを発見!でも、お花は付いて無かったから落花しちゃったのかな?って思ったけど、その様子もなくてちょっと心配になりました。でも、少し進むとサラサドウダンに会えました。カワイイなぁ♡
そして、そのすぐ先でやっとシロヤシオを発見~♪
わーい♪ めちゃくちゃカワイイ♡痛んでなくてキレイなお花。でも、この後、蕎麦粒山の山頂までに見たシロヤシオは、痛んでたり落花してたりでした。
特に標識はなかった気がするんだけど、地図でいうところの松岩ノ頭?から下りになりました。しかも、けっこうな下り…(汗)。そしてこの下り、何も考えずに勢いよく下って真っ直ぐの尾根伝いに行ってしまうとロストします(地図に迷マークあり)。自分はペース落としてたので左にトレースがあるのがすぐにわかって、その先に赤テープも見つけられたけど、途中で抜かして行ったオジサンは勢いよく真っ直ぐ歩いて行っちゃいました。
振り返るとこんな感じです。逆方向に歩く分には間違えようがないと思うんだけど…
オジサン大丈夫かなーと思いながら、歩いてるとギンリョウソウを発見~。なんかお久しぶりな感じです(笑)
ここからはアップダウンは無く、蕎麦粒山までひたすら登りです。落ち葉で踏み跡がわかりにくいところもあるけど、よーく見れば見つけられます。
ここは左の尾根筋も歩いて行けそうだったけど、間違えたりすると面倒なので尾根下のトレースを歩きました。
このアタリにはフイリフモトスミレが咲いてました。けっこう紫色っぽいヤツ。カワイイ~♡
よく見るフイリフモトスミレ…
タチツボスミレ…かな?違うかも(汗)。スミレの写真を撮ってる間に、例のところで直進して行っちゃったオジサンが抜かして行きました。ちゃんと正しいルートに戻って来れてヨカッタ…。『あそこ、よくわかったねー。』って言われたけど、自分もいつものスピードで下ってたらきっと見落としちゃってたな…
またしても出てきた急斜面をゆっくりゆっくり登って、途中で振り返って見ると…
富士山が見えました。かなり霞んでたけど、見えただけでラッキー♪ って思えるから不思議(笑)
急登を登り終わると蕎麦粒山の巻き道分岐の鼓ヶタワに着きました。蕎麦粒山まではもーちょっとなので休憩しないでそのまま進むと新緑の中に鮮やかなピンクのミツバツツジが出てきました。ちょっと曇ってきちゃってたけど、十分にキレイでした。
いい感じでお花が付いてます。
岩っぽいところが出てきて、しばらく登ると…
蕎麦粒山頂に到着です!山頂は岩っぽくて狭かったです。でも、川乗山方面が斜面だけど防火帯みたいに開けてたので、そこに座り込んで休憩してるヒトがけっこういました。こんなににぎわってるなんて思ってなかったのでちょっとビックリしました。
川乗山方面の山頂直下に咲いてたシロヤシオ…。せっかく花付きがいいのに曇っちゃってたのがかなり残念。
そして、ミツバツツジとのコラボも見れました~♪ これが見たくてここに来たんだよね。
ちょっとだけ休憩してすぐに天目山に向かって下り始めました。
キレイに咲いてたけど、なにしろ曇ってて…。本来の色が出せない(涙)
少し下ってから仙元峠に向かって登って行きました。仙元峠は巻くこともできたけど、ここは尾根沿いにシロヤシオがたくさん咲いてるということなので、天目山までは尾根沿いに小ピークを全て越えて歩いて行きました。このために体力温存して登ってきたからね…
ギンリョウソウが群生してる。何回見ても気持ち悪いんだけど、ついつい写真撮っちゃう(笑)
まずは仙元峠に到着。ここで会ったオジサンは仙元尾根を下るって言ってました。地図には悪路って書いてあったけど、実線ルートみたいです。
そして、仙元峠にはたくさんのお花をつけた立派なシロヤシオがありました。やっぱり登ってきてよかった~♪
この先、どのくらいのシロヤシオに会えるかわからなかったので、かなりたくさん撮りました(笑)
仙元峠から下る道にもたくさんのシロヤシオとミツバツツジが咲いてました。シロとピンクのコラボがめちゃくちゃキレイ!!晴れてないのがホントに残念すぎるよぉ(涙)
カワイイお花とカワイイ葉っぱ♡空が青かったらなぁ…ってそればっかり(苦笑)
尾根はかなりハッキリしてるので初めてでもわかりやすくて外すことはなかったです。たくさんのヒトが歩くみたいで、かなりトレースもハッキリしてました。
アチコチにこんなコラボがあって、その度に見とれちゃうのでなかなか前に進めません。
左側が登山道で薄暗い巻き道、右側が何度もアップダウンを繰り返す岩ゴロゴロの明るくてお花がいっぱいの尾根。シロヤシオは尾根の北斜面にたくさん咲いているので、絶対に尾根を歩くのがオススメです。川乗橋から蕎麦粒山まで急登をひたすら歩いてきてたから何度も繰り返すアップダウンはキツかったけど、シロヤシオを見たい!ってゆー気持ちだけで頑張れました(笑)
思った以上にシロヤシオがたくさん咲いててウキウキなんだけど、とにかくアップダウンが多くて…
途中で棒杭ノ頭とゆー標識を発見しました。他のピークにもあったのかな?
こんな歩きやすいところもありました。ずっとこんなだと嬉しいんだけどね…
稜線に出てからずっと曇りっぱなしだったけど、少しだけ青空が見えてきました。ちょっとだけ日が差すだけで全然違う…
日差しがあるとシロヤシオの白さが際立つよね~
そして、花付きがいい木が多かったです。 これでもかってくらいにお花がついてます。
さらに引くとこんな感じ。すごいお花の数です♪
ミツバツツジとコラボしてるところはたくさんあったけど、写真に撮りにくいところばかり…
この木もたくさんのお花を付けてるよ~
ピンクと白…キレイだなぁ。
やっと青空背景にして撮れました!水色と緑と白とピンクと…めちゃくちゃいい感じ♡
この木もお花をいっぱい付けてる。でも、またしても曇ってきちゃいました。晴れてたのは一瞬だった…
上ばかり見てたけど、実は足元にはツルキンバイがちょこちょこ咲いてました。
最後の天目山への登りがかなりキツかったーーーっ。鳥屋戸尾根よりも急斜面だった気がします。自分の足が疲れてきてたからかもしれないけど…
急登の途中で見つけたツクバキンモンソウ…
急登が終わると植生が変わってアセビが多くなってきました。
ちょっとゴツゴツしたところもあるけど、歩きにくいところはないです。
キレイに咲いてるミツバツツジ。青空欲しい…
大きな岩もありました。右側から巻きます。
一杯水小屋の分岐を過ぎて、最後に少ーし登って行くと…
天目山に着きました!3人しかいなくて静かな山頂でした…と言いたいところだけど、小さい虫がめっちゃ飛んでてめちゃくちゃウザかったです。山頂は眺めがよくて(誰かが木を切っちゃったんだよね)、歩いてきた稜線がよく見えました。
そして、富士山も~♪ 手前は石尾根かな?
山頂にはマイヅルソウが咲きかけてました。
アセビも咲いてました。途中には木はあったものの、ほとんど咲いてなかったんだけど。山頂は日当りがいいからかな~?
空いてたからのんびりしたかったけど、あまりに虫がウザかったのでサクッとランチして下山することにしました。下山は、酉谷山方面に向かって下って巻き道から一杯水小屋に向かおうと思ってたんだけど…
巻き道への分岐がどこなのか全くわからず行ったり来たりウロウロ…。山頂からそこそこの急斜面をかなり下っちゃったから登り返すのはイヤだったし、下の方を覗いてみたらになんとなく道っぽいのが見えたので、道無き斜面をガシガシ下りちゃいました(汗)。巻き道に出るとめちゃくちゃ整備された歩きやすい道でした。うーん、どこが分岐だったんだろ…
巻き道を歩いてたら左手にシロヤシオとミツバツツジがたくさん咲いてるのが見えて、道の選択を間違えたことに気付きました(苦笑)。一杯水避難小屋の裏に出る道の方がよかったみたいです。でも、巻き道にも少しだけど咲いてましたよ~
とりあえず、一杯水避難小屋に着いて、一杯水には興味がなかったので寄らずにそのまま下山することにしました。ヨコスズ尾根はめちゃくちゃ歩きやすい道でした。やっぱり実線ルートは違うね(笑)。急なところもなく、歩きやすかったのでサクサク下ることができました。
一杯水小屋からめっきりシロヤシオは見かけなくなっちゃったけど、ミツバツツジは咲いてました。
さっきまであんなに曇ってたのに、下山し始めたらこんな青空に…。登りと下りの樹林帯の中でだけ晴れってどーゆーこと?!
ホントに歩きやすい道だなぁ…。急登もないし、こっちから登った方がやっぱり楽そうだね。
本日最後のシロヤシオ!
滝入ノ峰を巻くトラバースはちょっとだけ道幅が狭いので注意が必要です。落ちても死なないけど(笑)
トラバースの後の植林帯が意外と長くて退屈でした。落ち葉が湿ってて、ちょっと滑りやすかったし。
やっと屋根が見えたーと思ったら浄水施設か何かでそこからもまだバス停まではけっこう距離がありました。そして、ここからがヨコスズ尾根でイチバン嫌な部分でした。わざとらしく敷かれた中途半端な大きさの石のせいでめちゃくちゃ歩きにくかったので、お花の写真を撮りながら気を紛らわせながら下りました。
フタリシズカ…
お星さまみたいなマルバウツギ…
セリバヒエンソウ…
シロヤブケマン…かな?
早く炭酸が飲みたい~ってひたすら思いながら歩いてバス停裏の車道に出て無事に下山〜♪ バス停にはバス待ちのヒトがたくさんいました。みんなどこに行ってたのかな?鷹ノ巣山かなぁ?駐車場に戻ったら5台くらいしか車がなくて、みなさんすでにお帰りのようでした。GWの翌週だからか夕方なのに道は空いてたので、寄り道せずにスルスル~っと帰ってきました。
シロヤシオの季節に歩きたいって思ってた蕎麦粒山と天目山の縦走はホントにサイコーでした。晴れ予報にも関わらず、ほとんど曇りだったのが残念だったけど、シロヤシオは咲きたてのお花が多かったし(蕾もけっこうありました)、花付きもよかったし、そしてシロヤシオもミツバツツジもたくさん咲いてて、念願のコラボが見れて大満足です。行ってよかった~♪ 尾根に出るまでの登りはキツかったけど、トレーニングと思えばね。次は七跳山とかの方も行ってみたいなぁ。
ちなみに、のろのろカメさん歩き、登り苦手な自分の鳥屋戸尾根のCTです。川乗橋~笙ノ岩山までが2時間10分、笙ノ岩山~蕎麦粒山頂までが1時間30分で3時間40分。笙ノ岩山~山頂までは写真でかなり立ち止まってたのでー10分で3時間30分というところかなー。参考までに。