2017年6月17日 庚申山(日帰り)
銀山平キャンプ場P〜一の鳥居〜鏡岩〜猿田彦神社跡〜庚申山荘〜庚申山頂〜展望地〜庚申山頂〜めがね岩〜嶺峯山荘〜猿田彦神社跡〜一の鳥居〜銀山平キャンプ場P
天気予報を見る限りは新潟方面が良さそうだったから、西黒尾根から谷川岳に登ってハクサンイチゲとか見るのもいーなーって思ったけど、ソロだと交通費がかかる上にロープウェイ代もかかるし、ヒトも多そう…。ハクサンイチゲは他のところでも見れるから、あんまりヒトがいない静かなお山で見たことないお花が見れるところ…ということで、行きたいお山リストに入ってた庚申山にソロで行ってきました!お目当てはもちろんレッドリストに入ってるコウシンソウです。
レコを見たらいつも車を停められるかじか荘が工事中で銀山平キャンプ場の駐車場を使うとのことで銀山平キャンプ場を目指しました。大きい駐車場でそんなに混まないお山だから駐車場の心配はしてなかったけど、CTが8時間とちょっと長めだったので早めにおうちを出ました。圏央道も関越道も空いてたけど、波志江PAで降りてからの下道はけっこう長かったです。
銀山平キャンプ場に着くとすでに車がたくさん停まってました。昨日から庚申山荘に泊まってるヒトもいるだろーし、日帰りで皇海山まで行くヒトもいるだろーしね。駐車場に居合わせたヒト達とちょこっと会話して歩き始めました。
工事中のかじか荘の前にあった標識。左奥に見えてるお山はなんだろう?袈裟丸山とか?ここか皇海山にも登れるみたいだけど、かなり大変らしい…。皇海山にも行ってみたいけど、林道の運転が大変らしいからなぁ…こっちから行くのもありなのかなぁ…
ゲートを通って林道に入って行きました。最初は舗装路で歩きやすかったです。橋を渡る時に鹿の頭蓋骨的なモノが見えたけど、コワイから近づくのはやめておきました。
小さい滝もあったりしていい感じ~ってこの時は思ってました。
林道を1/3くらいまで来るとまたゲートがあって、砂利道になりました。けっこう大きめの石がゴロゴロしてる感じだったけど、原付で走って行ったオジサンがいました。すでに林道に飽きてきてたのですごーく羨ましかったです。
退屈な林道歩きの癒しはたまーにあるお花くらい…コアジサイです。
ハンショウヅル…
ムラサキサギゴケ…
冷え込む日が多いからか、気の早い葉っぱ達が色づき始めていました。駐車場に着いた時は10℃くらいだったし。
単調な林道を歩き続けて、天狗の投石に着きました。ここまで来たら、一の鳥居まであとちょっと…
この頃はまだお天気がよくて、緑がキレイでした。
フタリシズカ…
ふぅ…。やっとのことで一の鳥居に到着しました。カラダ暖めるためにゆっくり歩いたから1時間20分くらいかかりました。帰りもここを歩くのかと思うとちょっとグッタリ。やっとここからが登山道です。
沢と苔と新緑がキレイな中を歩いて行きました。
キツイ登りはなく、比較的傾斜が緩やかで歩きやすい道でした。ずっと沢沿いを歩いていけるし、気持ちよかったです。
麓の磐裂神社(ドコ?)から庚申山まで114丁あるみたいです。庚申山荘まではところどころにこの石標を見かけました。ここは百丁目…
クルマムグラ…。お花を見つけられたのはコレだけでほとんどが葉っぱだけになってました。
鏡岩。かなり大きな岩です。沢沿いにも大きな岩がゴロゴロしてました。
夫婦蛙岩。この角度から見るのが正解かどうかはわかりません(汗)
夫婦蛙岩を過ぎたあたりから足元が石ゴロになってきて、しばらくすると仁王の門がありました。
岩ゴロゴロ地帯を過ぎて笹原を少し登って行くとクリンソウを発見〜♪キレイなピンク色♡
剣もありました。黒戸尾根を思い出しちゃったなー
クワガタソウもアチコチに咲いてました。
初めて2段に咲いてるクリンソウを近くで見ました。カワイイ♡
庚申山の山頂へは猿田彦神社跡の先の分岐を右に登って行くんだけど、庚申山荘の裏にクリンソウの群生があるらしーので寄ってみました。確かに群生してたけど、山頂方面に少し歩いたところにある群生の方がいい感じだったかも。
何か雲がいっぱい出てきて、お天気が怪しくなってきました。
こちらが山頂に向かう途中にあるクリンソウの群生地。2段に咲いてるのはなかったけど、たくさん咲いてました。
水場を過ぎてしばらく笹原を歩いて行くと目の前に岩壁が出てきました。え?こんなところ登ってくの?って感じでした。お山巡りコースは岩っぽいと思ってたけど、こっちのコースも岩っぽかったみたいで、奇岩が続くことになります。そうそう、南総里見八犬伝に庚申山が出てくるらしく、これから出てくる奇岩・怪石について書かれてるみたいです。
大きな石がゴロゴロしてるところをグイグイ登って行きました。なかなか急です…(汗)
登山道から外れて踏み跡がついてる方の岩壁をよーくみたらお花がいっぱい♪コウシンコザクラと呼ばれてるユキワリソウでした。めっちゃカワイイーー♡コウシンソウもないかなって探してみたけどありませんでした。
ユキワリソウのブーケ♪
ヒメウツギ…かな?
水がめっちゃポタポタ落ちてくるゴッツイ岩壁にもユキワリソウがたくさん咲いてました。ゴツゴツした岩と可憐がユキワリソウのコラボがいい感じです。ポタポタ程度の推量だったけど、これが裏見の滝だったかも??
裏見の滝を巻くように歩いて行きます。妙義山の中道みたい。岩が濡れてるので滑らないよーに注意です。
ミヤマハタザオ…かな?ユキワリソウと一緒にちょこちょこ咲いてました。
ミツバツチグリ…
初の門。登山道の左手にあります。以前はこの門を通っていたらしいけど、今は登山道を直進でハシゴを登って行きます。
このハシゴを登って行きました。変なカタチのハシゴ(笑)。登りにくいなーと思ったけど、下りの方がさらに下りにくかったです。
こんな不安定な感じのハシゴもありました。グラグラするのでコワイと感じるヒトもいるかも。
見晴らしのいいところもあったけど、すでに空は雲いっぱいに…残念。でも、サラサドウダンを見つけました~
鎖も登って行きました。なくても問題ないレベルかな?でも、滑りやすいところがあったりするので、持ってた方がベターだと思います。
ハシゴ登ったり、鎖登ったり、滑りやすい土の急な斜面を登ってるうちに前後を登ってたオジサン達と即席パーティーみたいになって、お互いに気にし合いながら登っていきました。
一の門。かなり寄って撮っちゃったけど、かなり大きな石門でした。ここは今も登山道になっていたので通り抜けて行きました。中に見える石がかえるの番人かな?
お山巡りコースとの分岐でお山巡りコースから来たヒトにコウシンソウの様子を聞いたら、崖であまり近寄れないけど咲いてたってことだったので、この上で咲いてなくても下りでお山巡りをすればとりあえずコウシンソウには会えるかなって思ってました。
大胎内。以前はここも潜り抜けてたみたいです。今は左手に登山道があるのでそこを登って行きました。
段差が大きかったするところには鎖があって助かりました。
またまた岩の下をくぐって行きます。ちょっと楽しい♪
こんなワイルドなところも通って行きました。ちょっと足元が滑りやすかったです。
イワボタン…かな?
奇岩ゾーンを抜けて笹原の登りになりました。チラホラとシロヤシオも咲き残ってました。
しばらくすると先行してたオジサンが「こっちだよー」って呼んでくれたので行ってみると…コウシンソウがたくさん咲いてました♪
ちっちゃくてカタチもカワイイ♡黄色いところがクチバシみたい(笑)
ユキワリソウと一緒にたくさん咲いてるーーー!
こんな可憐なお花が虫を食べちゃうなんてね…(汗)
曇ってきちゃって薄暗くなっちゃったりして、写真撮るのに苦労して時間かかってたら、いつの間にかみなさんいなくなってました。いつものパターン(苦笑)。まだまだ写真を撮りたかったけど、下山はお山巡りするから時間かかるのわかってたので切り上げて山頂に向かいました。山頂手前は平坦な道になったので飛ばして行きました。
ウワサ通り眺めはよくない山頂に到着です。メインの山頂標識の裏には何故か“鋸山”の文字が…。山頂付近にはシャクナゲも咲いてたけどすでに終盤でした。今年はシャクナゲは見に行けなかったな…
早々に山頂を後にして、そのすぐ先の展望地へ。残念ながら、かなりどんよりしてきちゃって眺めはイマイチ。目の前の皇海山だけはなんとか見えました。
遠くの方にまだ雪をかぶってる至仏山がうっすら…
ランチしてるうちにどんどんガスが押し寄せてきたので、のんびりせずにすぐに下山することにしました。せっかくだから、もう一度、コウシンソウに会って行きました(笑)
お山巡りコースの分岐でオジサン達とお別れして、お山巡りコースへ1人で向かいました。上級コースって書いてあったから、誰もいなかったら…ってちょっと不安だったけど、1人だけ追い抜いて行ったヒトがいてちょっと安心しました。
いきなり岩壁の間に不安定そーなハシゴが見えて、“あんなの続くのかなぁ…”って思ったら、実際のコースはその下を歩くようになってて、ハシゴはダミーとゆーか昔使ってたルートみたいでした。
ハシゴ下りました。けっこうしっかりしたフツーのハシゴだったから問題なし。
ヤマオダマキ…
橋を渡ります。しっかりしてる橋。
庚申の岩戸。奥に鎖が続いていて何かありそーだったけど、まだまだ下山に時間がかかりそーだったので、行くのはやめました。
このハシゴの下りが初めて出てきました。真ん中に足が置けないってゆーのはビミョーに下りにくい…
ここはくぐりました。何とかザックを背負ったままで通過。でも、右側に迂回もあったので無理にくぐる必要はないと思います。
ミヤマカラマツ…。まだまだこれからかな?
ちょっとしたトラバースもありました。土が湿ってて滑りそーだけど、きちんと歩けば問題ないです。
こーゆーちょっと急な登りも足を滑らせないように注意しました。滑ったとしても致命的な感じではなかったけど。鎖の登りからトラバースっぽいところと続いていきます。
ベニバナツクバネウツギ終盤…
ここは少し道幅が細めのトラバース。ちょっと慎重に歩きました。
めがね岩。八犬伝の中では二の門らしいです。
また、不安定なハシゴ…。怖くはなかったけど、好きじゃない。
『これは天の浮橋みたいですよ』って前後しながら歩いてたオジサンに教えていただきました。
このアタリから登りになって行きました。ハシゴに橋にまたハシゴが続いて行きそーだなて思ってたら…
橋の置くに鉄の階段…
階段の奥にハシゴが続いてました。ここは鬼の耳こすりというところみたいでした。以前は鬼のひげすりと言ってたみたいだけど…
シロヤシオの葉っぱ。フチドリがカワイイ♡
馬の背。ヤセ尾根だけど、鎖もあるし、危なさは全く感じませんでした。足元は砂礫で相変わらず滑りやすいので注意するに越したことはないけど。それよりもどんどんガスガスでになってきて、雨が降り出す前に下山しないとって感じでした。
馬の背の先に見晴しのよさそーなところがありました。本社の見晴しとゆーところだったみたいだけど、景色は全く見えなくて残念…
ハシゴを登り、鎖伝いに登って行きました。
また、グラグラのハシゴだ…って思ったら、左側にエスケープがありました。
最後の登りに差し掛かりました。とりあえず、橋を渡っていきました。
ツクバネウツギも終盤でした…
急な斜面を登って行きました。このアタリも足元が土で滑りやすかったです。
ユキワリソウがたくさん咲いてました~。って、このお山のアチコチにたくさん咲いてたけどね(笑)
斜面を登ってる途中で先行してたオジサンが「こっちですよー」って声かけてくれました。斜面を登り切ったところを登山道と逆方向に進むと、サクラソウが岩壁にいっぱい♪
そして、山頂付近の方がはるかに花数は多かったけど、コウシンソウも咲いてました~♡高いところばかりでなかなか写真が撮れなかったので、せっかく持ってきた望遠レンズにチェンジ。でも、かなり薄暗くてイマイチだったな…。もっと明るいレンズじゃないとキツイです(汗)
登山道に戻って橋を渡って行きました。
左手にハシゴがあったけど、明らかに廃道…。下りの時は間違わないと思うけど、登りの時は間違って登っていかないように注意です。ちょこちょここんな感じの廃道があったし。
このアタリが最後の岩っぽいところ。ここを過ぎると歩きやすい笹原になりました。
登りのルート上にも咲いてたけど、このアタリの方がシロヤシオはキレイに咲いてました♡
もちろん、盛りは過ぎてたけど、今年は会いに行けてなかったから大満足です。来年は、満開のシロヤシオに会いたいな~
ここが最後のハシゴでした。
その後は歩きやすい道が続いたので嶺峯山荘までガンガン飛ばして下りていきました。
嶺峯山荘到着です。山荘の前には沢が流れてました。ここも晴れてたらキレイだろーな。
猿田彦神社跡に戻って、あとは来た道を戻るだけだったからカメラをザックにしまっガンガン下って行きました。一の鳥居まではまあよかったんだけど、最後の林道がやっぱりめちゃくちゃ長かったー(泣)。下り基調だから行きよりはよかったし、行きには咲いてなかったハナニガナとかも咲いてたけど、何気にお疲れだったのでカメラを出す気にもならず、とにかく無心で駐車場まで歩きました。
駐車場に戻るとお猿さんがいっぱいいました。コワ…(汗)。帰りは下道で帰ってきたけど、意外と混むところがなくてすんなり帰ってこれたから、今後もこっち方面にちょくちょく来れそうです。
予想よりもかなり早く曇っちゃって、下りはガスガスになっちゃったから景色は全く楽しめなかったけど、雨に降られなくてよかったし、コウシンソウに会えてよかったー♪ちょっと時期が遅かったかな?って思ったけど、まだまだたくさん咲いてました。あの長い林道歩きがなかったらまた行きたいけど…ね。
けっこう滑りやすいところが多かったから、雨が降ったら厄介なコースかな?でも、上級コースのお山巡りも妙義山の中道くらいのレベルなので、表妙義みたいに手を離したら死んじゃう!みたいなところはなく、ハシゴや鎖が好きなヒトにはおススメです!
久々に8時間くらい歩いたけど、故障箇所が痛くなったりしたので、まだまだリハビリが必要なのかも。こんなんでアルプスを歩けるのかちょっと心配だけど、早くアルプスに行きたいなぁ…