2020年3月9日 開聞岳(日帰り?)
開聞駅~かいもん山麓ふれあい公園~開聞岳~かいもん山麓ふれあい公園~開聞駅
九州遠征2日目は、鹿児島南部にある開聞岳にソロで行って来ました!ほとんど予備知識を入れずに向かったんだけど、なんとなく富士山みたいに登るお山というよりも眺めるお山なイメージ。最近登ったヒトのレコでも特にめぼしいお花も咲いてなさそうだったので、とりあえず100名山ピークハント的な感じで登ることにしてみました。
鹿児島中央駅から電車に乗って開聞駅へ。前日に引き続きかなりローカル感たっぷりな電車で、途中の山川駅で乗り換えてからはさらに秘境感が満載!約1時間半かけて到着した開門駅は無人駅なのはもちろんだけど駅舎すらなく、とってもシンプルなホームのみ…。鹿児島中央駅からいつもの流れでPASMOで入場しちゃったけど、ローカルなワンマン電車で精算なんかできるわけもなく、帰りに鹿児島中央駅で往復分を精算しました。駅前にはもちろんコンビニも何にもなく、そのまますぐに歩き始めて登山口に向かうと開聞岳が見えてきました。
車道を15分くらい歩くとかいもんふれあい山麓公園に到着しました。サクラが咲いてたんだけど、ヤマザクラかな?
帰りは14:08の電車を目指してたんだけど、この時点で時刻は8:30。ここからCTで5時間くらいだから、フツーにピストンしてくればちょうどいいくらいの時間に開門駅に着くはずです。ということで、登山開始~♪
舗装路をしばらく歩くと2合目に着いて、ここから登山道になりました。1合目の標識はどこだったんだろ…?いかにも火山らしいザレザレ加減な道は少し足をとられて歩きにくかったけど、ゆっくり歩いて行きました。
粒々の花をつけてるヒサカキ…。まさか、これがラーメンのニオイの原因だとは思いませんでした(汗)
クサイチゴがすでにたくさん咲いてました。やっぱりお花が咲くの早いねぇ。
シダ植物が両側からワサワサ生えてます。このアタリですでに南国のお山って感じがしました。
テクテク歩いてたら、すでに下山してくるヒトがいました。何時から登ってたんだろ?
アオキの雄花…。真っ赤な実がつくのは雌株なんだよね。
ニョキニョキ生えてた何かの新芽…。とても目立ってました。
木漏れ日がキラキラしてて美しい森でした。ヒトも全然いなくて気持ちいい~♪ でも、この後、曇る予報…。いつまで晴れててくれるやら。
切通しっぽくなってるところもありました。溶岩を切り出して登山道を作ったんだろーね。
ゆるゆる歩いて3合目に着きました。どんどんジャングルっぽくなっていきます。
ちょっと上を見上げたらこんなモノが…。書かなくても1本道で他に道はないからわかりそうだけどね(笑)
雨で浸食されてえぐれたのかな?やっぱり雨が多いんだろうね。
ところどころに大きな石もゴロつき始めました。岩もコケコケでシダ植物が生えまくりでした。
あっとゆー間に4合目に着きました。3合目と4合目の間隔が異常に狭かったです。
階段もあったけど、そんなに多くはありませんでした。
4合目を過ぎたってことは、次は5合目?のんびり歩いてる割にはけっこう早いじゃんって思ってたんだけど…
真っ赤な実、見っけ!
縦横無尽に生え広がった根っこ。根っこももちろんコケコケです。
こんなに緑溢れるお山を登るのは久々です。新緑の季節が待ち遠しいなぁ。
クルクルクルクル…
半分の5合目に到着しました。4合目からもけっこうすぐだったかな。
5合目の標識のところはちょっとした見晴台になってました。樹林帯の中をひたすら歩いてきた感じだったからやっと景色が見えて嬉しかったです。
方向感覚が全くないから、どこがどこなのかサッパリわからなかったけど、山川町の市街地と手前の半島は長崎鼻、奥は大隈半島が見えてたみたい。キラキラ輝く海にかなり癒されました♪ ココからはぐるっと回り込むようにして山頂に登って行きます。
こんな道が続くのかなって思ってたんだけど…
6合目アタリから大きな岩がゴロゴロし始めました。6合目の標識は撮り忘れたみたいです。
ミヤマシキミも咲いてました~♪
こんなゴロゴロの登りがひたすら続きます。なかなか歩きにくかったです。
7合目に到着しました。山頂まであと1.1km…
大きな岩(溶岩?)がゴロゴロしてて、めちゃくちゃ歩きにくかったところ。足元注意な感じだったので、かなりペースダウンしちゃいました。視界が開けて景色が見えるのは嬉しいけどね…
仙人洞を通過します。中に入れるのかな?覗きませんでした。
8合目に着きました。山頂到着目標は11:00だからぴったりくらいかな?
岩場にロープがついてました。使わなくても問題ない感じです。ちょっと湿ってて滑りやすいので、コンディションによっては使った方が安全かも?
お花見つけた~っ!ショウジョウバカマかな?って思ったけど、かなりお花は小ぶりです。でも、葉っぱが間違いなくショウジョウバカマなんだよね…ということで、調べたところツクシショウジョウバカマというお花でした。
大きい岩が落ち着いても相変わらず歩きにくい道です。下りは滑りそうだから気を付けないと。
9合目に到着です。目立った休憩場所もないし、周りにヒトもいないし、山頂もまだまだ遠いのに何故かずっとラーメンのニオイがする…何で?って思ってたんだけど、きっとヒサカキのせいだったんだと思います。
わーっ!景色が見えた!!枕崎方面かな?せっかく東シナ海がよく見えるのに、ちょっと曇って来ちゃったのが残念…。予報通りだから覚悟してたんだけどね。
ハシゴが出てきました。ここを登れば、山頂まではあとちょっとのハズ…
湖も見えてきました。池田湖かな?
ハシゴを過ぎたら山頂…って勝手に思ったのに、そう簡単に山頂には立たせてくれませんでした。岩々だしグチャグチャだし、ちょっと急だし、ヒトが多かったら渋滞しそーな感じです。
こんな階段もあったり…
またまたロープつきの岩場が出現。ここはめっちゃ滑りそうだったのでお借りしました。
海から離れて再び樹林帯に入って行くと…
山頂直下にある枚聞神社の奥宮、御岳神社に着きました。無事に下山できますよーに!
そして、約2時間半かけてやっと山頂に到着しました!写真撮ってたのもあるし、体調がイマイチなのもあるけど、後半けっこう時間かかっちゃったな…(汗)。山頂には途中でサクッと抜かされたオバサンとご夫婦1組のみ。平日の昼間とはいえ、百名山の山頂にしてはかなり静かでした。
高曇りにはなっちゃってたけど、時々お日さまは顔を覗かせてたし、ボチボチなお天気です。池田湖方面…
ガスガスで何も見えないとかじゃなくってよかった。錦江湾と長崎鼻…
山頂標識から振り向くとこんな感じ。開聞駅はこの向こうです。このジャングルの中へも踏み跡がついてたけど、行けるのかなー?
のんびりしたい気持ちはあったけど、電車の時間もあるので少しだけ休憩して下山することにしたんだけど、少し下ったところからもう一度景色を眺めることにしました。
町がよく見えます。やっぱり田畑が多いな…
海岸線に見えてるのは矢筈岳です。あっちにも登って開聞岳を眺めようかなとも思ったけど、けっこう移動に時間がかかりそうなのでやめておきました。
ツクシショウジョウバカマを眺めながら下りまーす♪
下山してる間にどんどん雲が増えてきて、風も強くなってきました。濡れた岩場で転ばないよよーに調子に乗らないよーに気をつけながらもサクサク下ります。
ツクシショウジョウバカマ、小ぶりなお花がカワイイ♡
ベースは白だけど、真っ白じゃなくて薄っすら色がついてます。これは薄紫っぽい…
これは青っぽいかなー?
いつも見るショウジョウバカマみたいにモッサモサに花がついてるのもありました♪ これからもっともっとたくさん咲きそうです。
足元見ながら歩いてたらスミレも咲いてました。小さいスミレだけど何スミレかな?ヒカゲスミレ??
ジャングルを下って行きまーす。
この石ゴロゴロは登りより下りの方がさらに歩きにくいな…(汗)
登りの時にもチラッと目に入ったんだけど、5合目を過ぎたところアタリに咲いてたスミレ。これはヒメミヤマスミレみたいです。
5合目の展望台のところでふと上を見上げたら、キブシがユラユラしてました。
岩や石のゴロゴロに苦戦しながらも、やっぱり下りは早かったです。2合目近くまで下ってきて見つけた黄色いお花…。カタバミかな?
登りの時にはまだ開いてなかったオニタビラコ…。たくさん咲いてました。
ふれあい山麓公園に戻って来たのが13:00過ぎ。電車まではたっぷり時間があったので、かなり曇ってきちゃってたけど、開聞岳を眺めながらのんびりとランチすることにしました。開聞駅からは予定通り14:08の電車に乗って鹿児島中央駅に戻りました。帰りは山川駅での乗り換えがなく、直通電車だったのでラクラクでした。この電車を逃したら、バスで山川駅か指宿駅まで行くかしないといけなかったから、予定通りの電車に乗れてヨカッタです。
開聞岳を登ってみての感想は、やっぱり開聞岳は登るお山じゃなく見るお山かなーってこと。遠くから見るととても特徴的なフォルムのお山だけど、ルートは1つしかないから樹林帯の中を淡々とピストンすることしかできないし、眺めも悪くはないけどめちゃくちゃいいワケでもなく、百名山の理由がよくわかりませんでした。何か特長的なお花が咲いたりするのかな?調べてみよっと。ということで、今回の九州遠征登山はこれで終わりです。出張のついでに百名山を2座も登れちゃったのは、めちゃくちゃラッキーでした♪ 九州は、九重山、祖母山、阿蘇山と宮之浦ヶ岳とまだまだ登りたいお山がいくつもあります。百名山完登を狙ってはいないけど、タイミング見て登れたらいいなぁ。