2018年9月22~23日 鳳凰三山/地蔵岳~観音岳~薬師岳(1泊2日・小屋泊)②
1日目:御座石温泉P~旭岳~燕頭山~鳳凰小屋(泊)
2日目:鳳凰小屋~地蔵岳~賽の河原~赤抜沢ノ頭~観音岳~薬師岳~御座石~青木鉱泉~御座石温泉P
3:30過ぎに小屋を出発しようと思ってたので、3:20分に起きるつもりだったのにめっちゃ朝早く(とゆーか夜中)から準備し始めたヒト達がけっこういて、自分も早い時間から寝たから目が覚めたのもあって3:00過ぎには起きて出発準備。予定より早く起きたはずなのに、トイレが渋滞してて、結局出発できたのは3:30過ぎでした…
真っ暗な樹林帯の中を歩いて行きました。でも、前にも後ろにもヒトがポツポツといたので一人ぼっち感はなかったです。最初は砂礫と岩なんだけど、ほとんどは根っこだらけのちょっと急な登りです。本ルートの以外にも踏み跡がしっかりついてて、暗かったからどれが本ルートがわかりにくかったけど、どれを辿っても問題なさそうでした。しばらく樹林帯を登って行くと、樹林帯を抜けて例の砂礫地の登りになりました。運よく砂がちょっと湿ってたからあまり滑らずには済んだんだけど、かなりの急登…(汗)。下りはめちゃくちゃ楽なんだけどね~。そして、ここも暗くて本ルートがわかりにくくて、わざわざ急なところを登っちゃった気がします。途中で何回か足を止めながら登りきってオベリスクの前に着きました。小屋からここまでは1時間くらいです。
空の薄明るくなってきた方向を見てみると、オベリスクの後ろからお日さまが出そうな感じだったので、オベリスクの裏側に回り込もうと思ったんだけど、ルートが見つけられず…。上の方に登ればよかったのかもしれないけど、狭くて落ち着かないので広いところで見たいなと思ってたら、別のパーティーのヒトがお地蔵さんのところに行けば見えそうって教えてくれたので、賽の河原まで移動して日の出を待つことにしました。オベリスクのシルエット、めちゃくちゃカッコイイ♡
ちょっと風があって寒かったから、フリース+ニュウモラップフーディーの上からダウンの上下を着て、完全防寒して日の出を待ちました。ヒトが多くなる前に山頂標識をパシャリ。
どんどん色が変わっていく空と一面の雲海がめちゃくちゃ綺麗だったなぁ。残念ながら日の出は雲に阻まれてスッキリとは見えなかったけど、空は快晴なので問題なし!
木や草が赤く染まって…
オベリスクもうっすらオレンジ色に染まりました。
子授け地蔵尊の裏側に回ってみることにしました。お地蔵さんもシルエットで。
お地蔵さんの裏からは、甲斐駒ヶ岳が見えました。コチラも峰々の間を雲海が埋め尽くしてました。
オベリスクと紅葉の写真を撮ろうと思ったら、オベリスクの上にヒトが立ってることに気づきました。いーなー。登ってみたいけど、あそこの残置ロープがどうしてもコワイんだよね…
観音岳方面もうっすら紅葉してました。そんな観音岳の山頂にもすでに何人がヒトがいました。ここから観音岳までは1時間半もかからないから、あそこで日の出を見るのもありなのカモ。でも、やっぱり、稜線は明るい時に景色を楽しみながら歩きたいなぁ。
あまりにも綺麗だったので雲海のアップ。波立ってるみたいなちょっと激し目の雲海でした。
風が避けられるところでサクッと朝ごはんを食べて縦走を開始しました。少し登ったところで振り返ると、オベリスクと紅葉が綺麗~♪
そして、まずは赤岩の頭へ。ここの登りは短いんだけど、けっこう急なんだよね…ふう。
赤岩の頭でも休憩してるヒトがチラホラいました。前回は、広川らに下山したからここにデカザックをデポして地蔵岳に行ったんだっけカナ?オベリスクの左側には八ヶ岳が見えました。
北岳方面もよく見えました。この後は薬師岳までずっと北岳たちと一緒です(笑)
ここから稜線歩き開始~♪ まずは紅葉し始めてる樹林帯に入って行きます。南アルプスは森林限界が2800mくらいだから、こんな高いところでも木が生えてるんだよね。
樹林帯を抜けると観音岳が見えました。けっこう下って、けっこう登るんだよね(汗)
ちょっと急な下りです。花崗岩は滑らないけど、砂礫で滑らないよに気をつけて下りました。
砂礫ばかりじゃなく、土っぽいところもあります。振り返ってみても、けっこう急だよね。
そして、白い花崗岩の大岩がゴロゴロするビーチみたいなところを観音岳を眺めながら下っていきます。
振り返るとこんな感じ…。日向山みたい(笑)
さらに花崗岩の間をぬうように下って、コルまで下ってきました。ここから登り返します。
最初はゆるーく登って行きます。
振り返るとオベリスクはかなり遠くなってました。手前は赤岩の頭です。岩と白い砂とちょっぴり色づいた紅葉の組み合わせがいい感じ♪
オブジェみたいな木は健在?でした(笑)
かなり近くなってきたけど、まだまだ登ります。とゆーか、ここからが登りの本番です。
鳳凰小屋へのショートカットの分岐を過ぎてさらに登って行きます。いくつかトレースついてたので、イチバン傾斜のゆるそうなところを選びました。
20度くらいのかなりの急斜面を九十九折に登って行きます。下りだとあっとゆー間なんだけどねぇ。
登り切ったところで休憩がてらの撮影タイム~。さっきまでオベリスクの左側に見えてた八ヶ岳が右側になりました。うーん、いい眺め♡
歩いて来た稜線を真ん中にして。左側は高嶺かな?赤岩の頭の後ろにはちょこんと甲斐駒ヶ岳が見えてきました。
ハイマツの間を登って行きます。モロに逆光だ…(汗)
そして、花崗岩の間を登って行きます。
お地蔵さん越しに観音岳の山頂が見えてきました。
そうそう、富士山もようやく見えるようになりました。雲海に浮かぶ富士山です。
山頂は、ちょーど団体さんが何組か着いたみたいでめっちゃ混み合ってたので、観音岳手前の小ピークで景色を眺めながら休憩することにしました。
今朝登った急斜面の砂礫地からオベリスク、赤岩の頭から下ってきた稜線、そして後ろには甲斐駒ヶ岳。うっすら色づいてる木々と雲海がアクセントになってめっちゃ美しいです♡
高嶺の後ろにはアサヨ峰かな?イチバン後には仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が見えます。
甲斐駒ヶ岳の右側には北アルプスまで見えました。大キレットに槍ヶ岳、後立山連峰も。
雲海と八ヶ岳。雲が赤岳にまとわりついてるけど、そのうちなくなるかなー
めちゃくちゃ気持ちよかったので、1時間近くのんびり休憩してから最高峰の観音岳に向かいました。まだ日の当たる角度がよくなくて発色が悪いけど、紅葉がキレイ~♪ 奥には富士山、その手前には最後に向かう薬師岳が見えました。
紅葉のアップです。午後に来た方がキレイに見えるカモ。
白砂と紅葉と北岳…。ちょーど北岳の頂にピンスポットが当たってます。
木々の紅葉はまだまだだけど、ウラシマツツジは真っ赤になって見頃を向かえてました。
狭い山頂にヒトがいっぱい。さっきよりはかなり空いてきたけど。緑色のハイマツの中に黄色く色づいた木々がポツポツ…
ゆるゆる登って行くと、だんだん山頂が近づいてきました。
はいっ、観音岳に到着でーす!
山頂標識の後ろの岩場を登って、イチバン高いところに登りました。めちゃくちゃいい天気、めちゃくちゃいい眺め!紅葉も始まってていいタイミングで来れました。
久々にここに立ったけど、やっぱりいーね♪
こんなに手軽に登れて、こんな絶景が見れるなんて、ホントにいいお山だなぁ。おうちからも近いし。北岳に雪が積もり始めた頃にも来てみたいな。
そして、この後に向かう薬師岳。薬師岳まではほとんどアップダウンなく稜線を歩ける幸せロード♡
観音岳付近でランチにしようと思ってたけど、ヒトが多いし、あんまりスペースがないので薬師岳まで進むことにしました。最初はハイマツの間を歩いて行きます。
そして、砂礫地のトラバース道です。右手に見える白峰三山を眺めながらのんびり歩くことができます。
ハイマツと黄葉と白砂と岩が織りなす風景…
ちょっとだけハイマツの間も歩きます。
振り向くとこの眺め。やっぱり、薬師岳から地蔵岳に向かった方が順光になっていいんだよねー
やっぱり、振り向いた方がキレイに見えるから何度も何度も振り向いちゃう(笑)
薬師岳の山頂が近づいてきました。
歩いて来た道を振り返って…振り返ってばっかり(笑)
山頂広場の手前にキレイな紅葉を見つけました~♪
ということで、観音岳からはあっとゆー間に薬師岳に着きました。薬師岳の山頂は広場みたいになってるので、風が避けられるところを探してランチ休憩しました。お湯を沸かしてカップうどんにチャーシューをたっぷり入れて食べたんだけど、美味しかったなぁ♡やっぱり温かいゴハンはいーね。
ここにも紅葉が~♪
薬師岳からは白峰三山の眺めがとにかくサイコーなんだけど、数日前に歩いた悪沢岳も見えてました。
あまりにいいお天気で下山するのがもったいなくて、ここでもかなりのんびり休憩しちゃいました。あれれ?岩場に行くところにロープ張ってある。立ち入り禁止ってことでしょうか…?前に来た時は登れたけどなぁ。
ということで、中道から下山開始~。紅葉したけっこう急な斜面を下って行きます。
色づいてる、色づいてる!
岩と色とりどりの紅葉がいい感じ~♪ いいモノ見れました。
ナナカマド…。まだ、葉っぱが真っ赤になってないからピークはもうちょっと先かな。
樹林帯までハイマツの間を下るんだけどけっこうな傾斜。まだ、あのアタリに雲海があるってことは、下山途中でガスガスゾーンに入るってことかな。
樹林帯に突入します。石がゴロゴロしてるし、急な下りが続くので気をつけて下りました。
わわわっ!少し下ってきたら黄葉に包まれました。すごーいキレー♡
思わず足が止まって見とれちゃいました。うーん、紅葉シーズンが始まるなぁ。楽しみ♪
広葉樹から針葉樹に変わって、見どころもなくなったのでグイグイ下って行きます。
一瞬開けたところに出ました。ここが展望地だったのかも?振り返ったら薬師岳が見えるところだったかもしれないです。
そして、再び樹林帯へ。大きな石や倒木がゴロゴロしてるので避けながら歩かなくちゃいけなくて意外と歩きにくかったです。中道は、長いけど歩きやすいって記憶だったんだけどなぁ…。このアタリにはシャクナゲがたくさん生えていました。
御座石に着きました。ここで90° 左に曲がる感じになります。まだまだ先は長いよ…
大きな石はなくなって、根っこゾーンに入ってきました。このアタリは傾斜が緩かったけど…
けっこう急なところを下るところもありました。あ、ちょっとガスってきた…。雲海ゾーンに入ったみたいです。
ここもけっこう急だったなぁ。転倒注意です!
コケコケゾーンに入ってきました。平坦なところと…
下りが交互にやってきます。歩きやすいところなので、ガンガン飛ばして下りました。
しばらく下ってくると笹原になりました。めちゃくちゃ歩きやすくてら楽チン~♪ って思ってたんだけど…
写真じゃわからないかもだけど、なかなかの下りです。しかも、めちゃくちゃ滑る!!意外とこの笹原が長くて、かなーり神経使って疲れました(汗)。転んでるヒト、けっこういたなぁ…
ガスの針葉樹林は幻想的だねぇ…
笹原をなんとか下り終わって、フツーの(?)登山道へ。このアタリもちょっとした急斜面があったり、落ち葉があったりで、滑ってるヒトがいました。ちゃんと歩けば問題ないところなんだけど、歩き方が不慣れな感じのヒトが多かったんだよね。それは滑るよ~って歩き方をしてました(笑)
特に飛ばしたつもりはないけど、かなりたくさんのヒトを抜かして御座石から2時間半で林道まで下りました。林道を歩いてる途中で確かショートカットがあるはず…と思って、印があるところを入って行ったら、橋が流されてて川を渡ることができずに戻ることに(泣)。大した距離じゃないけど、気持ち的にグッタリして青木鉱泉に着きました。手と顔を冷たいお水で洗ってリフレッシュして、御座石温泉に戻ることにしました。
御座石温泉への道はイチバン上の駐車場の右奥にありました。御座石温泉側の入口はわかってたんだけど、青木鉱泉側はちゃんと調べられてなかったから意外とすぐにみつかってよかった~
って再びお山に入ったら何とけっこう急な登り…まぢか(汗)。単純なトラバース道かと思ったけど、ちゃんと地図を確認したらちゃんとアップダウンがありました。
なかなかの急登…。ホント、この登りは予想外でまいっちゃったんだけど、ここさえ登ればあとは平坦なところと下りだけのはずなので歩き続けました。青木鉱泉まで戻ってバスで御座石温泉に戻るってこともチラっと頭をよぎったけど、もうここまで歩いてきちゃったのでとにかく登ります。
登りきってからは、ほぼ平坦な笹原の中を快適に歩いて行けました。レコとかに道が荒れてるって書いてあったけど、印はいっぱいついてるし、ちゃんと刈払いされてて、荒れてるイメージはなかったです。
印がたくさんついてるので、それを追ってれば大丈夫なはずなんだけど、一ヶ所ロストしました。倒木がたくさんあって、それを跨いでて、そのあとに出てきた木の枝も同じように跨いで踏み跡をそのまま歩いてたんだけど、さっきまでこれでもかってほど付いてた印がなくなってて。おかしいなって思いながら歩いてたんだけど、途中で踏み跡もなくなって、これは間違えたなって来た道を戻ったら、跨いだ枝は行っちゃダメの枝でした。よーく見たら左側に印が付いてたよ…。でも、これはみんな間違えるらしく、間違いトレースがかなりハッキリついてたので要注意です。
最後は登った分を下りました。ボチボチ急な下りです。どっちから入っても、最初の登りはちょっと急だってことです。そして、川を渡って無事に御座石温泉に戻って来ました。
帰りはいつも通り下道でのんびり帰りました。中央道はかなり渋滞してたみたいだけど、下道は渋滞知らずで楽々でした♪
4年ぶりに行った鳳凰三山はやっぱりとてもいいお山でした。3回目だけど、いつも稜線を歩く時に天気がいいという(今回は狙ったんだけど)とっても相性のいいお山です。今回はちょっと色づいた景色も見れちゃったしね~。今までは、あまりにお手軽に行けちゃうので何回も行くのもな…と思って敬遠してたけど、おうちからイチバン近いアルプスだし、是系が見れるし、おまけにコース全体的にCTが甘くて、自分でも日帰りができちゃいそうなことがわかったので、また季節を変えて行きたいなーと思います。
今週末は、7月からずっと延期し続けてる北アルプス縦走のラストチャンスなんだけど、なんかお天気がすでに微妙…(汗)