2016年9月23~25日 立山/別山~真砂岳~富士ノ折立~大汝山~雄山(2泊3日・テント泊)
1日目:室堂BT~雷鳥沢テン場(泊)
2日目:雷鳥沢テン場~新室堂乗越~剱御前小屋~別山(南峰)~真砂岳~富士ノ折立~大汝山~雄山~一の越山荘~雷鳥沢テン場(泊)
連休に有休を1日プラスして、ガッツリお山に入ろうって思ってて、北アルプスに行こうか南アルプスに行こうかワクワク考えてたのに、天気予報は芳しくなく…。前日までは、予報で少しまともそうだった北岳に行こうと思ってたんだけど、当日の朝に天気予報見たら悪化しそうな感じになってて。3,000mのテン場で悪天候はヤバイなって思って、結局、お仲間さんと立山に行ってきました!
朝から天気予報とにらめっこしてて、迷って迷って立山に行くって決めて、10:00くらいにお仲間さんと合流して出発~。平日だったから高速も空いてたし、扇沢の駐車場も空いててなかなか順調。さすがにバスやトロリーはツアーとかの観光客で混むかな?って思ったけど、やっぱり平日だし、時間が遅めだったから全くそんなことはなく、順調に室堂BTに着きました。途中の黒部平はちょっと紅葉してたけど、ガスっててお山がどんな状態かは全くわからず…。でも、これなら室堂はもうちょっと紅葉してるかな?って期待できました。
BTから外に出ると雨と霧…。高速を走ってるときも雨が降ったり止んだりだったから、仕方ないかなって感じだったけど。でも、明日には止む予報だったから、それを信じて雷鳥沢のテン場に向かって歩きました。ガスガスで周りの景色は全く見えなかったんだけど、足元を見ると紅葉した葉っぱが…♡
硫黄の臭いが漂う中、いつテン場に着くんだろ?って思いながら歩いてたら、テントがポツポツ見えてきました。前穂のテン場で浸水しちゃったので、テントを張る場所は凹んでなくて水はけのよさそうなところってかなり慎重に選びました。テーブルの近くがいいかな?って思ったけど、せっかく空いてたので明日の晴れを期待してお山の目の前に張ることにしました。ちなみにテン場はガラガラでした。あの天気予報じゃね…。テント張ってる間に雨がひどくなったので、さっさとテントに入って夜ゴハンにしました。やることはなかったけど、ケータイの電波がフツーに入ったから暇つぶしできました。
次の日、起きてみると、雲が少し出てたものの晴れてました。でも、いつまた崩れてくるかわからないから、さっさと朝ゴハン食べて、準備して、いざ出発!
急に立山に来ることにしちゃったけど立山だから何とかなるかな?ってほとんど下調べしてなかったから、取り付きがいきなりわかんなかったりしたけど、ヘッデン点けてユルユルと歩き始めました。
まだ薄暗かったから色はイマイチだけど、葉っぱ紅葉しててテンションUP~♪
少し登って振り返るとこの景色。いい眺め~
だんだん空の色が変わってきて、薄いブルーの空に浮かぶ雲がピンクに照らされて斑模様に。うわー、キレイ~♡お天気がビミョーだからこそ見え光景だよね。
足元には雨に濡れたチングルマ。情けない感じになっちゃってるけど、葉っぱは真っ赤。
ナナカマドの葉っぱも色付きはじめてました。
一面の紅葉ってわけにはいかなかったけど、十分にキレイな景色でした。あと、お日さまが少しでも照らしてくれればいーなーって祈りながら登って行きました。
奥大日岳分岐までくると大日岳が見えてきました。あっちもなかなか良さそう。今回は無理だけど、次に来るときには行ってみたいな。
青空バックじゃないのが残念だけど、キレイな紅葉~。少しでも晴れただけラッキー☆だから贅沢は言えないな。
剣御前小屋に向かって登って行きました。見晴らしのいい気持ちのいい道でした。
これから縦走するお山たちとテン場がよく見えました。この時は、イチバン右にある浄土山まで行くつもりでした。
お日さまが遂に姿を現しました。キラーン☆
お日さまが出ると世界が変わる。全ての色が変わって、キラキラ輝いて、生き生きとして見える。前日の雨で植物たちが艶っぽかったな。
水滴が滴るシラタマノキ。相変わらずコロコロしててカワイイな~
開けてる谷側を見ると絶景がーーー!!適度に陰影がついてめっちゃいい感じ。なんか絵みたいだったなぁ…。奥に見えるのは爺ヶ岳?鹿島槍ヶ岳?
これから歩く稜線たち。この絶景を眺めながらずーっと歩いて行けるって考えただけでワクワクしました。
振り返ってみると奥大日岳の方がめっちゃ晴れてました。やっぱり、あっちもかなり気持ち良さそうな稜線歩きができそーです。
周りにヒトはいなかったのになんかガサガサ音がする…と思ったら雷鳥さんでした。相変わらず逃げません。
剱御前小屋の前で休憩したんだけど、けっこう寒かった~。フリースを持って登って正解でした。持ってなかったら寒過ぎてこれ以上進めなかったかも。去年のこの時期に裏銀座方面に行った時は、日中は半袖でも暑くて暑くて汗ダラダラかいてたのにね…
剱御前小屋の前からは剱岳が見えました。これから剱岳に向かうヒト、戻ってくるヒトそれぞれいたけど、どちらにせよ羨ましい。お天気はよかったし、ちょっと寒いくらいで暑くなかったし、悪天予報のおかげで空いてたし。剱岳に登るにはなかなかいいコンディションだったと思うなー。来年は絶対に登るんだ!!
まだまだ先は長いので別山に向かいました。
少しずつ向かうお山が近づいてきて、稜線沿いに道がしっかり見えました。
別山に向かう尾根の途中でさらに剱岳がよく見えました。やっぱり剱岳はカッコイイなーーー♪もちろん別山からも剱岳は見えたけど、このアタリから見る剱岳がイチバンよかった気がします。
別山の頂が見えてきました。
別山の南峰でも剱岳を眺めながらちょっと休憩…。北峰に行ってるヒト達もいたけど、体力温存のためやめておきました。
せっかく登ったけど、少し下って真砂岳へ。真砂岳の方に雲がかかってきてました。とりあえず、剱岳だけでもちゃんと見れてよかった~
こんな感じの道でこのアタリは歩きやすかったです。でも、写真ばっかり撮ってるからなかなか進みませんでした。
谷側はこんな感じに。見るところが変わると見え方もずいぶん変わります。でも、相変わらずのいい眺め~
なんかプツプツしてる…と思ったら葉っぱでした。何の葉っぱだろ??
真砂岳は巻けるよーになってたけど、もちろん登りました!本日、2つ目のピーク。あんまりピーク感のない平らな感じのピークでした。でも、ここからは後立山連峰がよく見えました。いつもと違う方向から見てたから、全く山座同定できず(汗)
お天気がだんだん崩れてきたので、休憩せずに富士ノ折立に向かいました。
途中、なんか雪の上にヒトがたくさんいる…しかもイロイロ道具持ってる…何???って思ったら、調査のヒト達でした。内蔵助カールは氷河認定されてるらしいです。
さてこれから岩場って時にガスが押し寄せてきました。このガスが去ってくれることを祈りながら、どんどん登って行きました。
すると薄雲の向こうにお日さまが見えました。お天気がよくないのは覚悟の上だったけど、なんとかテン場に戻るまで持ってくれるといーなって感じでした。
谷側は少し雲が増えたものの、高度が上がったからさらに絶景に!!紅葉がピークだったら、もっとすごい眺めだったんだろーなー
こんなガレガレのところを登って行きました。ちょっと急だけど、歩きにくくはなかったです。
ヒトがたくさんいるところに着いて、富士ノ折立はどこ??と思ったら後ろにピークはありました。分岐まで登ってちょっと戻る感じで、直登はできなさそうでした。
岩々のところを登って富士ノ折立に着きました。本日、3つ目のピーク。
山頂は狭くて標識の写真撮るのも順番待ちで大変だったんだけど、眺めがよかったから端っこの方に移動して後立山連峰を撮影。たぶん、白馬岳~唐松岳~五竜岳かな?
雲がかかってるところをよーく見てみると、あれは、もしや…
槍ヶ岳でした~♪どこにいても槍ヶ岳が見えると嬉しいのは何故なんだろ?(笑)。富士山も同じなんだけど。
分岐まで戻って、大汝山に向かいました。だんだん雲が厚くなって、もう晴れ間は見えないかなって感じでした。そして、いつの間にかヒトも増えてきました。
大汝山で本日4つ目のピーク。ここもヒトが多かったな…。別山にいた時は数人だったのに。
長居はせずに本命の雄山に向かいました。右側のピョコンと出っ張ってるところが山頂です。
雄山に近づくにつれて渋滞気味になりました。鳥居のそばにザックをデポして500円払って雄山神社に御祓いに行きました。月山ではケチって入らなかったけどね(笑)
標高3000m以上のところで御祓いしてもらえるなんてご利益ありそーだし(とゆーか、ピーク踏みたかったし)。御祓いそっちのけで写真を撮ってたのはナイショです(笑)
雄山の売店?の前は所狭しとたくさんのヒトが休憩してました。けっこう標高は高いし、お日さまも全く出なくなっちゃったから、かなり寒かったんだけどね。とゆーことで、さっさと下ることにしました。一の越山荘まではけっこうな急坂な上にお年寄りも子供もフツーの格好のヒトもいたのでかなり渋滞してました。落石も多かったので注意した方がいーかも。
一の越山荘前で休憩しながら、このままテン場に戻るか浄土山に行くかで迷ったけど、お天気がイマイチだったので(ホントはけっこう疲れてたから)テン場に戻ってのんびりすることにしました。
おっ!チングルマだー♪ちょっとだけフワフワ。
しばらく植物がない岩っぽいところを歩いてきたけど、ここからは紅葉を楽しみながらのんびり歩けました。
雷鳥沢のテン場に戻る道はなだらかで歩きやすかったです。何気に距離はけっこうあったけどね…
ナナカマド…。これからどんどん赤くなりそうでした。
これなんだっけ?フワフワしたカワイイやつ。
アカにオレンジにキレイだったけど、青空だったらもっとよかったのに…
ホントに気持ちのいい道だったな~。今度はお天気がいい時にお山を眺めながら歩きたいです。
ちょっと急な階段を下りて川を渡るとテン場なんだけど、朝に渡った橋まで行くとグルっと周ることになるから途中で川を渡ろうと思ったけど、渡渉できるところがなく断念…。無駄に体力と時間を使っただけでした。
テン場に戻るとさすがにテントの数は増えてました。それでも、連休にしては空いてたんだと思います。そもそも広いテン場だから、いっぱいになることはあんまりないのかな?
お仲間さんはお昼寝しちゃったので、1人でボーっと自分が歩いたお山を眺めてました。最初は曇ってたんだけど、しばらく見てるうちにすこーしずつ日が差してきて…
そして、とってもキレイな景色を見せてくれました~。ホンノ一瞬でまたすぐに雲が流れて来てどんよりした世界に戻っちゃったけど、一瞬でも素敵な景色が見れたので来てよかったって思いました。
夜ゴハンは外で食べたかったけど、めっちゃくちゃ寒かったからまたしてもテントの中で食べました。どーせ曇っちゃって星も見えなかったんだけどね。
朝起きるとまたしてもガスガスの世界…。テント撤収して、室堂に向かいました。来る時に懸念してたテン場からの階段がやっぱりめちゃくちゃキツかったーーー(涙)。すごくいいテン場だけど、この階段をまた登るのかと思うとちょっと…
階段を登りきって雷鳥沢山荘の前まで来たら、硫黄の臭いがすごくって。来る時も臭ってはいたけど、息ができないくらいとゆーか、息したらヤバイんじゃないかってくらいすごい臭いで苦しかった(汗)
なんか木が真っ白になってて、“まさか霧氷?!”って思ったけど、さすがに違いました。この時期にしてはかなり寒かったのは確かだけど、霧氷がつくほどじゃなかったし。でも、何故こんなに真っ白なのかは謎です…
来た時にはガスガスでほとんど見えなかった血の池。お天気のせいかあまりフツーの水溜りにしか見えなかったな。
立山はガスガスだったけど、奥大日岳の方は前日と同じように青空が広がってました。
急いでなかったからみくりが池の周りをグルっと歩いて室堂BTに行くことにしました。
曇ってたから全ての色がイマイチだったんだけど、途中、たくさんの雷鳥さんに会いました~♪7羽だったか、8羽だったかとにかくたくさんいました。
そして、室堂BTに到着。寒くて曇ってるのにどんどん観光のヒトもハイキングのヒトも到着してました。まあ、この後、晴れそうな予感はしてたんだけど…
黒部湖に向かって下りていきます。来るときはガスガスで何も見えなかったけど、目の前のお山たちがよく見えました。針ノ木岳から続くあの山々も歩きたいなぁ…
雲がなくなってお日さまが出てきたのでロープウェーの陰がしっかり映ってました。
黒部平に着くころには完全に晴れてました。お山もきっと晴れてそうな感じでした。うーん、惜しかったなぁ。でも、帰りの渋滞を考えるとのんびりしてられなかったんだよね。
ここはもーちょっとしたらめっちゃキレイな色になるんだろーなー
トロッコに乗って黒部ダムへ。行きは急いでたし、お天気も悪かったからスル―したけど、急いでなかったのでのんびり眺めながら歩きました。そしたら、まさかのダムでのブロッケン現象(笑)
黒部ダム。水の勢いがすごかったー
扇沢に着いたら昨日までの寒さがウソみたいに暑かったです。渋滞もなく、スル―っと帰って来れました。
立山に行く時は剱岳とセットで行きたいって思って、行かずに残してたんだけど、立山のみでのんびり楽しめてよかったかもしれないです。剱岳に行く時の下見にもなったしね。紅葉にはちょっと早かったし、お天気もすごくよかったわけじゃないけど、ずっと雨とかにはならなかったし、一瞬の絶景も見れたので思い切って行ってよかったって思います。
剱岳をずーっと見てたら剱岳に登りたいっていう気持ちが増々強くなりました。今年はタイミングを逃しちゃったけど、来年こそは剱岳に登りたいと思います!