2020年11月1日 阿蘇山/中岳〜高岳(日帰り?)

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仙酔峡P~火口東展望所~中岳~高岳~砂千里ヶ浜~火口西~阿蘇山西BS

 

九州遠征4日目は、8月に規制が解除になって登れるようになった阿蘇山にソロで行って来ました!登れるうちに登っておかないとまたいつ登れるかわからないから登りたいって思ったんだけど、同じように考えた100名山ハンターさん達がいっぱいいたみたいで(自分は違うけど)、Go To トラベルのタイミングも重なっていろんなところから九州遠征して来てるヒトが多かった気がします。

 

泊まってた豊後竹田駅から黄色い一両編成のカワイイ電車の始発に乗って宮地駅まで行って、そこからは予約してたタクシーで仙酔峡に向かいました。運転手さんはとてもいいヒトで、阿蘇山についてイロイロ教えてくれました。地域共通クーポンでお支払いして、駐車場に下りるとけっこうな風が吹いてました。ここでこの風だと尾根はかなりの強風かなぁ…と思ってたら1人のオジサンが下りて来たので、話かけてみたら仙酔尾根を登ってたけど風が強すぎて諦めて下って来たとのこと。なんちゃって登山のヒトならともかく、ちゃんと登山の恰好をしてたので、オジサンの話を参考にすることに。ホントは仙酔尾根から登る予定だったけど、急遽変更してロープウェイ跡ルートから登ることにしました。もし、仙酔尾根から登って途中から引き返すなんてことになると、山頂に辿り着けない&砂千里ヶ浜に抜けられないって可能性もあったからです。そう簡単に来れる場所ではないので、バカ尾根に興味はあったけど確実に登れるルートを選びました。

 

空は晴れてるし、他のお山は晴れてるのに、高岳&中岳アタリだけはガッツリと雲の中…。山頂に着く頃に晴れてくれることを祈りながら、そして、強風で登頂できないなんてことがないように祈りながら歩き出しました。こっちから登るヒトは少なくて、前に2人組がいるのみです。

 

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しばらく遊歩道っぽいところを歩いて行くと、登山道に入るところに立入禁止の表示がありました。でも、ここから入らないと他にルートはないし、レコとかでもここから下ってるヒトはいっぱいいるし、前に歩いてる2人組もここを進んでるし、なんで?なんで?って思って慌ててレコを調べてみたけど、やっぱりみんなここを歩いてる。立入禁止の表示はあるけどロープはほどかれてるし、きっと大丈夫なんだろうとそのまま歩いて行きました。下山してから気づいたけど、前日に登山可能なルートを調べてスクショしてて、このルートも歩けるってちゃんと事前に確認してたんでした。慌てるとよくないね…(苦笑)

 

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山肌にお日さまが当たって来て景色がよく見えるようになってきました。さすがにここは尾根じゃないので、風の強さはあまり感じません。

 

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高岳&中岳方面は相変わらず雲の中…。バカ尾根を登るヒト達が点々と見えました。尾根上はどのくらいの強風なんだろう。

 

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草がたくさん生えてるところをtテクテク歩いて行きます。バカ尾根と違ってゆるゆるな上りです。足元にちょこちょこお花が咲いてたんだけど、日陰で薄暗いし風で揺れまくりで全く撮れず…

 

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振り返ると一昨日登った九重連山が見えました。その手前に連なってるのが阿蘇山の外輪山らしいです。外輪山の中に街があるってスゴイよね。なんか箱庭みたい。

 

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バカ尾根は岩々らしいけど、こちらはとても歩きやすい道になってました。たしかに下山向きかもしれません。だんだん草が少なくなってきました。

 

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ロープウェイの支柱に近づいてきました。このロープウェイが復活することはもうないそうです。次第にぼちぼちな傾斜に… 

 

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うわーっ、溶岩だ。いろいろな火山に登ってきたけど、こんな溶岩らしい溶岩を見たのってここの他には富士山くらいかも。

 

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このアタリですれ違ったオジサンに『昨日、祖母山に登りませんでした?』って声を掛けられてビックリ!自分は全く覚えてなかったけど、オジサンはすれ違っただけなのに覚えていてくれたそうです。なんか嬉しいね~♪ 少しお話して、写真を撮ってもらってお別れしました。

 

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マグマが流れたカタチのまま固まってる…

 

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やっとロープウェイ駅に近づいて来ました。なんか体調がよくなくて、いつもに増してのカメ足でなかなか前にすすみません。さすがに4日目で疲れが出てきたのかも。今年はカラダがなまりまくってるからなー

 

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ボロボロになってしまったロープウェイ駅。廃墟感がスゴイ。年月を経てボロボロになった廃墟とは全然雰囲気が違います。

 

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こっちから登ると中岳に先に着いて、そこから高岳に行って、また中岳に戻るという時間のロスが発生するので、時間に余裕はあったものの、なんとなく急がないとと思ってるのになかなかペースが上がらない…

 

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シェルターがあちこちにありました。草もなくなってきて、岩と石ばっかりで、シェルターがポコポコあって、なんだかとっても異空間。

 

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あそこが中岳かな?

 

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道は舗装されてるので、とても歩きやすかったです。体調よければサクサク歩けちゃいそう。

 

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火口東展望所まで登って来ました。噴煙がめっちゃモクモクしてます。ってゆーか、火口がデカイ!!

 

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1枚に入りきらなかったので2枚に分割しました(笑)。第1火口と第2火口はくっついてるのかな?よくわからん。

 

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こっちにも歩いて行けそうだったけど、時間が読めないので先に進むことにしました。

 

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ココ、柵とか全くないんですけど危なくないのかなー?けっこう風が強かったから端っこにいると煽られて落ちそうでコワかったです(高所恐怖症…)。杭みたいなのはたくさんあったから、前は柵があったのかもしれません。

 

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こちらが第3、第4火口になるのかな?マグマが流れた跡がよくわかりました。

 

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中岳に向かって尾根っぽいところを登って行きます。あの尖ってるところが中岳山頂?でも、誰もいなさそう…

 

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中岳へはぼちぼちな上りです。でも、道はちゃんと整備されてるから登りやすかったです。さすが百名山

 

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溶岩の間を歩いて行きます。ちょっと青空が出てきた~♪ ちなみにあの尖ってるところは中岳ではないということに気が付きました(苦笑)

 

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ロープウェイ駅から火口東展望台への道。あそこをノロノロ歩いて来たんだよねー

 

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岩がゴロゴロした道になってきました。尖ってた部分を巻いて登ってる感じです。

 

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火口東展望所を振り返るとさっきより噴煙が上がってる気がしました。

 

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どんどん登って行きます。相変わらず雲は湧いてるけど、青空が見えてたので高岳に着く頃には晴れてくれるかもって期待しちゃいました。

 

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中岳山頂が見えてきました。まだ、けっこう登るんだね…(汗)

 

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振り返って景色を眺めつつ、ちょっと休憩…。さっきまで雲がなかった烏帽子岳方面にも雲が流れてきてました。

 

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最後は黒い砂(火山灰?)っぽくなりました。中岳は雲の中です。

 

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やっと中岳に着きました~♪ けっこう時間かかっちゃいました(汗)。風が強いから雲はどんどん流れていくけど、なかなかスッキリ晴れてくれません。

 

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待ってても晴れそうもなかったので、とりあえず高岳に向かうことにしました。

 

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高岳方面も相変わらずの雲の中で、どこに高岳があるのかわからない状態です。

 

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見えそうで見えない高岳…。雲があるのはホントに山の周りだけなんだよね。その奥には青空が広がってました。

 

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ガスガスの中を歩いて行きます。中岳からは、仙酔峡尾根から上がって来たヒトと火口西駅から上がって来たヒトが合流するからかなりヒトが多くなるかと思ったけど、そこまで多くはなかったです。

 

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ほぼ平坦なところを歩いて来て、山頂直下だけ少し上りになってました。でも、九十九折になってるし、短いのであっとゆー間でした。

 

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阿蘇山最高峰の高岳に到着です♪ でも、残念ながら雲の中でした。

 

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一瞬、青空が覗いたけど、晴れることはなさそうだったので中岳に戻ることにしました。この状態でここにいてもね…。景色が見れなくて残念です。

 

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ガスガスの中を中岳に戻ります。

 

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さっき撮ってもらった写真がイマイチだったので、もう一度、中岳に寄ることにしました。後でこっちを歩いて砂千里ヶ浜に向かいます。

 

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中岳に戻ると少し雲が切れて青空が見えてて、さっきよりもいい感じでした。

 

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中岳から眺めた火口です。やっぱり、火口東展望所から眺めるのがイチバン迫力があっていいみたい。高岳の山頂からだともっとよかったりするのかしら?

 

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高岳方面は相変わらず雲の中だねぇ。でも、今日は曇りかと思ってたのに、少しでも青空が見えてくれたのでラッキーだったと思うことにします。

 

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風が強いので休憩せずにそのまま砂千里ヶ浜に向かいます。分岐からは一瞬だけ下界が見えました。またすぐにガスガスで見えなくなっちゃったけどね。

 

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先がどーなってるかわからないけど、下って行きます。

 

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しばらく下ってからは、こんな感じのところをテクテク…

 

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中岳方面を振り返りると、また雲に飲み込まれつつありました。

 

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火口方面もだんだん雲が多くなってきちゃいました。晴れてる時にこの景色を見たかったなぁ…

 

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このアタリの土は赤茶色でした。火山灰ではないのかな?

 

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ひたすら下りかと思ったけど、少し上りもありました。下りかと思ってたからちょっとガッカリ…

 

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相変わらずどこに向かってるのかよくわからない状態です。でも、矢印があちこちについてたので、道を間違えることはありませんでした。

 

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ココを登って来ました。最後の上りでした。

 

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ここからはかなり急な下りになります。といっても、ちゃんと九十九折になっているので難しい下りではありません。

 

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しばらく下ると右側には砂千里ヶ浜が見えてきました。いくつかトレースがあったので、ヒトの少なそうなルートを落石させないように気を付けて下っていきました。

 

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下って来たところを振り返ってみるとこんな感じ。ここを登るのはなかなか大変そうです。

 

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左側にはこんな景色が広がってました。なんか日本じゃないみたい…って思って撮ったんだけど、写真にすると上手く伝わらなそう(汗)

 

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砂千里ヶ浜に着くと休憩してるヒトがたくさんいました。ここなら風もないしね。1本早いバスに乗れるかも…と思ったので、休憩せずにそのまま火口西に向かいました。

 

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自分は登山道を歩いたんだけど、砂千里ヶ浜を突っ切ってるヒトもいました。歩いてよかったんだね…

 

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中岳からの稜線と砂千里ヶ浜…。なんか違う惑星に来たみたい。

 

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このアタリは観光のヒトもたくさん歩いてました。スニーカーやサンダルでも歩けるもんね。 

 

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砂千里ヶ浜を歩いてるヒトはけっこういたので、砂千里ヶ浜を歩いた方がショートカットになってよかった気がします。途中からでも下れそうな気がしたけど、そのまま登山道を歩きました。

 

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最後は木の板が敷いてありました。上に砂が乗ってて歩きにくかったので、砂の上を歩きました。それにしても、しっかり曇って来ちゃったなぁ…

 

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阿蘇山西BSから14:15のバスに乗ろうと思ってたけど、12:50のバスでも間に合いそうな感じでした。でも、せっかくだから近くから火口を見て行こうと思って、観光客がたくさんいる展望所へ行くことにしました。地層というか、なんか全体的にスゴイ迫力…

 

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中岳と歩いて来た稜線はすっかり雲の中に入っちゃいました。

 

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火口からはモウモウと噴煙が上がってました。迫力はあったけど、上からの眺めの方が好きかな。全体が見えた方がより迫力があるとゆーか。

 

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最近、風向きの関係で閉鎖されてる日もあったみたいだから、見れただけラッキーだったのかもしれないです。

 

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めちゃくちゃどんよりしてきたなと思ってたら、雨がけっこう降ってきちゃったので、傘をさして阿蘇山西BSに向かって遊歩道を歩いて行きました。お天気がよかったら草千里ヶ浜まで歩こうと思ってたけど、とてもそんな気にはなれませんでした。風もかなりあったから濡れて寒かったです。

 

阿蘇山西バス停の売店前のベンチに座ってランチのくるみパンとチーズを食べてたんだけど、近くにいた男の子がカップラーを食べてたから売店に見に行ってみたら、なんとお箸とお湯付きで180円と観光地なのにとても良心的な価格。迷わずどん兵衛をいただきました!冷えたカラダとペコペコのオナカにめちゃくちゃ沁みたなぁ…。その後、同じシューズ、同じザック、同じどん兵衛を食べてるオネーサンに話しかけられて、バスが来るまで山談義。同じように東京から来てて、仙酔峡尾根から登ったんだけどバスで阿蘇駅に行くってことで、バスも一緒に乗ってお話しさせていただきました。100名山達成まであと5座なんだって。頑張ってくださいね~

 

阿蘇駅からは予約してた15:04のやまびこ号に乗って大分駅へ向かって、大分駅からは電車で別府駅へ。ホテルに着いて、宿泊に付いてた夜ゴハンをいただいて、温泉にゆっくり入って、お部屋でテレビを観ながらのんびりしました。最終日は由布岳に登る予定だったけど完全に冷たい雨降りでした。夜の飛行機の時間まで時間が空いちゃったので、夜のフライトまで時間が空いちゃったので、朝から温泉に入って、ホテルの朝食バイキングをたらふく食べて、11:00のチェックアウトまでコーヒー飲みながらお部屋でのんびりしてから大分まで出て、映画を観たり、お土産を買ったりしました。“TENET”なかなか面白かったです(笑)

 

阿蘇山はずっと登れるのかな?また登れなくなるのかな?あの噴煙をみちゃうとお山が生きてるって感じがして、またいつ登れなくなるかわからないなって思います。今回、タイミングよく登りに行けてよかった。

 

ということで、5泊6日の九州遠征登山は終わりです。ローカルの電車とか好きだから今回は電車とバスの公共交通機関を使ったけど、次に行く機会があったら絶対にレンタカーにしたいって思いました。お山だけじゃなくて、道を走ってるだけでも絶景をたくさん見ることがでるってわかったからね。好きな時に好きなところで車を停めて景色を眺めながら、時間を気にせずのんびり旅したいです。