2020年4月3日 唐松岳(日帰り?・雪山)
八方池山荘~八方山ケルン~顔ケルン~八方池ケルン~丸山~唐松岳頂上山荘分岐~唐松岳~唐松岳頂上山荘分岐~丸山~八方池ケルン~顔ケルン~八方山ケルン~八方池山荘
今年は雪が少ないから早めに行きたいと思いつつも、なかなか天気とカラダのコンディションが合わなくて、気づけば4月に入っちゃってたんだけど、やっとなんとかモロモロ整ったので毎年恒例の雪の唐松岳にソロで行ってきました!ちょっと前に見たレコだと山頂付近の地面はかなり出ちゃってたので、とりあえず綺麗な景色が見れればいーやって感じで向かいました。
平日なのでETCが割引になるよーに4:00前に高速に乗りました。平日夜だからかコロナの影響か高速はめちゃくちゃ空いてて快適ドライブ♪ 7:00過ぎに八方第三駐車場に着いて準備してからゴンドラ乗り場へ。平日だからかシーズンオフだからか、ゴンドラ乗り場前の駐車場は無料になってました。知ってたらこっちに停めたのに…
いつもは営業前から行列になってるチケット売り場は誰も並んでなくて、みんなテキトーに時間を潰してる感じでした。ゴンドラは時間ぴったりの8:00から運転開始になって、普段ならすぐに乗れちゃうレベルの列にしかなってなかったけど、コロナ対策で1台定員4人までで、しかも相乗りNGになってたからけっこう乗るまでに時間がかかりました。これが休日だったら相当時間がかかりそうです。
通しでチケットが買えたのでアルペンクワッド、グレートクワッドと順調に乗り継ぐことができました。リフトから見えたカッコイイ鹿島槍ヶ岳と五竜岳にすでに興奮気味!
八方池山荘に到着です。あれ?こんなゲートできたんだ…
放送でウサギ平の気温2℃、風速0mってことだったし、お日さまはしっかり出てたからかなり暖かいのかなって思ったけど、そうでもなかったです。でも、歩き始めると暑くなるからソフトシェルは脱いでからアイゼンをつけて歩き出しました。8:45くらいだったかな?
遠見尾根の向こうに浅間山や八ヶ岳、南アルプスも何とか見えました!富士山は見えなかったな…
そして、白馬三山~♪ 今年の夏は久々に登りたいなぁ。平日に泊まりでゆっくりお花を愛でながら歩くのが理想的です。
溶けて凍ったトレースはボコボコしててちょっと歩きにくかったので、踏み抜きに気を付けながらトレースを少し外して歩きました。平日だからかコロナの影響かヒトはめちゃくちゃ少なかったです。いつもはアリの行列状態になるのに探さないとヒトがいないような状態。たぶん、1日を通して20人くらいしか会わなかった気がします。
階段はかなり出始めちゃってました。確かに今シーズンは少雪だったけど、やっぱり4月ってことなんだよね。
八方山ケルンにはあっとゆー間に到着です。ここまではすぐなんだよね。ホントにすぐ。
遠見尾根から続く五竜岳、そして、その左に鹿島槍ヶ岳、さらに左奥に爺ヶ岳。うわぁ、めちゃくちゃ絶景です♡ 山頂まで行かずにこの景色を見に来るだけでも価値があるって思っちゃいます。
のんびり景色を眺めていたいところだけど、今日のイチバンの目的は剱さまを拝むことなので、なんとか山荘分岐までは辿り着きたかったから、とにかく前に進むことにしました。山頂は見えてるんだけど、まだまだ遠いんだよね…
ん?冬ってこんなにトイレの近く歩いたっけな。いつも遠くからトイレを見てた気がする。
息ケルンに到着です。いつもケルンの周りには休憩してるヒトとか、写真撮ってるヒトがけっこういるのに誰もいません。
息ケルンからは次の顔ケルンが見えてます。まだまだゆるーい登りなのでまだまだ余裕です。
顔ケルンです。ご機嫌はいかがかな?お天気がいいから、きっといいよね。
休憩せずにどんどん登るよ~っ!って言っても超ノロノロだけど…(汗)。でも、何回も登ってるから、このペースでも最終のリフトに間に合うってわかってるので、とにかく無駄に体力消耗しないよーに焦らない、焦らない…
八方池はまだまだ雪の下でした。階段はかなり出始めてたけどね。
このアタリはいつも岩が出てるところだけど、いつも以上に岩が出てた気がします。今シーズンは雪が少なかった上に、暖かくてかなり溶け始めてきちゃってるんだね…
八方池ケルン。このアタリまでは順調でした。
下の樺のステキな木~♪
ここから急登が何回かやって来るんだよね…
猫耳の鹿島槍ヶ岳と五竜岳。うーん、カッコイイなぁ…。弱音ダダ洩れで縦走したのが懐かしい(笑)。あの時はお仲間さんに迷惑かけちゃったな。
雪少ないなーって思ってたのに、なんか新雪でバフバフになってきました。ワカンとかスノシューとか使うほどではなかったけど。
振り向いても、後続のヒトはほとんどいませんでした。ヒトが少ないのは嬉しい反面、ちょっと不安になったりもします。ソロだからね。体調と相談しながら、お天気気にしながら慎重に進まないと…
振り向いたついでに頸城山塊をご紹介。まずは焼山と火打山…
妙高山…
そして、高妻山です。どのお山もお花か紅葉の時期にまた行きたいな。
さてさて、登って行きます。まだ丸山の手前なのに、時々突風が吹きました。このくらいならまだ何てことないんだけどね…
上の樺を通過しながら次の急登を眺めます。アソコがキツイんだよ…
さすがに一気には登れず、ちょこちょこ足を止めて息を整えながら登りました。
ありゃ、草木や地面がかなり出ちゃってる…(汗)。新雪バフバフなところとのギャップがスゴイ。
丸山への最後の登りです。うぇーん、キツイ!!やっぱり今の体調じゃ無理だったかな…
なんて思いつつも少しずつ足を進めてなんとか丸山まで来たけど、息切れが激しくて…。確かに運動すると息切れするかもとは言われてるし、標高の高いお山に登るのが久々だからってのもあるかもしれないけど、原因は昨日の夜にあんまり寝れなかったことのよーな気がする。
いつもこのアタリは強風なのに今日は珍しくほどんど風がないし、ここでのんびり景色を眺めるのもいーかなって思ったんだけど、まだ時間はたっぷりあるのでとりあえず行けるところまで行くことにしました。やっぱり、剱さまを諦めきれない…
なんか怪しい雲が出てきたなぁ。
山頂が少しずつ近くなってきたけど、まだ遠いね…。でも、何とか分岐まで行って剱さまを拝みたい!
白馬の上にも怪しい雲が出てきました。急に崩れる感じではないけど、明日のお天気はアヤシイかな。
不帰ノ嶮、Ⅲ峰とⅡ峰。Ⅰ峰は隠れちゃってます。
目の前の登りが終われば、少し楽になるハズ…。すぐに息が上がっちゃうので、何度も何度も立ち止まって息を整えながら登って行きました。このくらいで息が上がったら夏の縦走とかできないじゃん。
ふぅ…。ここまで来れば山荘分岐までは行けるなってひと安心。
息を整えながらゆっくりゆっくり歩いて行きます。
岩場が見えてきました。アソコを登れば山荘分岐です。唐松岳もかなり近くなったよー!
岩場に突入しまーす。風が強い時はピッケルを持つけど、今日は風がないし、特に難しいワケではないのでそのまま進みます。
核心部?はかなり岩が出てきてて、岩を巻くトラバース部分の足場がめちゃ狭くなってて、ちょっとだけ危ない感じでした。こんな状態は初めてカモ…。しかも、トラバースが終わった直後の登りが短いけどかなりの急斜面直登なので、コワイと思うヒトがいるかもです。自分が登る時に下ってきたヒト達はみんなピッケルをダガーポジションで持ってクライムダウンしてました。
ということで、なんとか山荘分岐に着きました。念願の剱さまとご対面でーす♪ ちょっと雲が出てたけど、会えただけでヨカッタ。
なんて喜んでたけど、実はめちゃくちゃ強風!!!さっきまでほとんど風なかったのに、分岐に着いた途端になんなんだこの風は…。みんなゴーグルしたりグローブ替えたり防寒装備してました。ココでのんびりしよーにもこの風じゃじっとしてるのツライし、時間的にはゆっくり歩いても山頂に立てそうだったので山頂に向かうことにしました。
雪庇はかなり小さかったなー。4月だから当然か…
コルまで下ったので、山頂に向かって登って行きます。
うわわー、けっこう地面出ちゃってるな。去年も4月に来たけど、こんなに地面出てたっけな?
と思ってたら、途中からサラサラのパウダースノーがバフバフ。特に吹き溜まりのところはちょっと深くなってました。風が強いし、ヒトが少ないからトレースが埋まり気味だしね(汗)
風が強くてかなり寒いーっ。バラクラバはもちろんネックゲーターも持ってなくて、顔丸出し状態だったから口が悴んできた…。グローブも薄いのしかしてなかったから指もかなり悴んできたよ…
でも、山頂まではあとちょっと。
時折、風でカラダが煽られてちょっとフラつくこともあったけど、なんとか山頂に到着です!わーい♪
あ、ここも山頂標識が新しくなったんだね。山頂にいたヒトは5~6人だったかな。
美しい剱岳…。 これを見るためにここまで登って来たんだよ。また登りたいなぁ。
左には立山…
右には毛勝三山…
大迫力の不帰キレット…
五竜岳…。槍は雲の向こうに薄っすらと見えてました。
頸城山塊…
この時間にこれだけ引いて撮っても誰も映り込まないくらい空いてるなんてそうないのでのんびりしたかったけど、なにせ風が強くて落ち着いて写真も撮れず…(汗)
名残惜しかったけど、山荘分岐に戻ることにしました。
けっこう雪庇ギリギリのところ歩いてるんだな…
控えめだけど、エビちゃん発見~♪
今シーズン最後のエビちゃんになるかな。
山荘分岐への登り返しでまた風が強くなり…
地吹雪状態でかなりカラダが煽られました。
五竜岳と剱岳のコラボ。この眺めも好き♡ 五竜岳の上にレンズ雲みたいなのが出てきました。
強風のおかげで薄っすらシュカブラ…
山荘分岐で少し景色を眺めてたけど、相変わらず風が強くてのんびりできる感じじゃなかったので下山開始することにしました。
ちょーど同じタイミングで数人が下山することになったので、少し待つことにしました。やっぱりみんなクライムダウンしてる…
直前に下ったオネーサン以外はみんなクライムダウンしてたけど、しっかりステップ切って、シングルストックで横向きに丁寧に下りました。ピッケル持ってきてなかったしね。それにしても、例年はこんな直登じゃなかったと思うんだけど…
ここが要注意のトラバース。岩にくっつくようにして通過しました。
ほんの少し下っただけですっかり風はなくなりました。さっきまでの寒さがウソのよう…
白馬方面の雲がかなり増えてました。なんとかお天気がもってくれてヨカッタ。
唐松岳を見納めです。また来シーズンも来れるといいな。
頚城山塊を眺めながら、どんどん下りまーす。
下り快適~♪ 楽チン~♪
名残惜しくてまた振り返っちゃいました(笑)。それにしても、ホントに下りって早いよね。あんなに登りは時間かかったのに。
五竜岳の上のレンズ雲がかなり大きくなってきた…
丸山ケルンが見えてきました。最終のリフトまで時間にヨユーがあったので、丸山まで下って、丸山でオヤツ休憩することにしました。何も食べてないから、オナカペコペコ…
丸山でオヤツ休憩です。いつもは強風の丸山だけど、今日は全く風なし。頚城山塊の上に出現したクジラみたいな雲を眺めながら、ドーナツを食べました。
クジラ雲を見ながら再び歩き出したんだけど、どんどんカタチが変わって面白かったです。
五竜岳の上のレンズ雲もカタチを変えていました。お山に陰影がついて、いい感じになってきた。
ダケカンバの影がかなり長くなりました。
大きかったレンズ雲が2つに分かれてる。これだけレンズ雲がいっぱい出てるってことは明日はお天気崩れるのかなぁ?茨城はどーなんだろ?
白馬方面の陰影もいい感じ♪ ずっと眺めてても飽きないです。
こーゆーのとかめちゃくちゃいいよね。
朝はスルーしちゃったお地蔵さん。いつも、みんなのことを静かに見守ってくれてます。
ただいまー
レンズ雲がめっちゃデカくなってる!
八方池山荘が見えてきました。下の方は踏み抜きやすくなってたので、かなり慎重に歩きました。
白根三山も見納めです。気持ちよかったな~♪
無事に八方池山荘まで戻ってきて、アイゼンを外したりしてたら、ずっと少し前を歩いてたオネーサンが“おつかれさまでした”って声をかけてくれました。丸山で時間調整しても最終のリフトまではあと20分くらいあったから、余裕を持って下山してこれました。
リフトとゴンドラを乗り継いで下界に戻って、駐車場で少し休憩してから下道で道の駅みかもに向かいました。明日は、横根山にイワウチワを見に行く予定なので…。長野の白馬から茨城の高萩への移動距離は約250km、下道だと7時間半。寝不足でしかも唐松岳登山後にさすがに一気に移動は無理なので、カタクリの時期にお世話になってる道の駅みかもまで移動して車中泊しました。
体調がイマイチだったから、何かあったら途中で諦めて下山しようって決めて登った唐松岳だったけど、無事に登れて、剱岳や絶景を見れてヨカッタ♪ 1年前はこの上なくいいお天気だったにもかかわらずミラーレスを忘れちゃってサイアクだったけど、今回はちゃんと持ってきたしね。土日に来るとヒトだらけの唐松岳も、平日だとすごく空いてて快適でした(コロナの影響かもだけど…)。やっぱり、混んでるお山は平日に登りたいよね。毎シーズン恒例みたいになってきたから、来シーズンも登れるといいなぁ。
以下、装備備忘録。上はメリノベース(薄手)、フリース(中厚)、下はトレッキングタイツ、トレッキングパンツ、足元は夏用のジョラス(3シーズン)、メリノソックス(厚手)、ゲーター、アイゼン、小物はキャップ、サングラス、ウインドストッパーグローブ。ソフトシェルは登り始めと山頂から下山するまで着用、ストックは山荘分岐からの核心部のみシングルで使用、という感じでした。今回はピッケルは持って行きませんでした。