2019年4月13日 唐松岳(日帰り・雪山)
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3月中旬から行きたくて行きたくてずーっとお天気とにらめっこしてた唐松岳…。寒波がきたり強風だったりでなかなか週末がいいコンディションにならなかったから、今シーズンはちょっと諦めかけてたんだけど、遂に、遂に、THE DAYがキターーーーー!ってことで、すでに4月も半ばに差し掛かってたけど、今日しかないって思って唐松岳にソロで行って来ました!去年の唐松岳がサイコー過ぎただけに、中途半端なお天気の日に行きたくなかったんだけど、今年も去年に負けないくらいサイコーのお天気でした♪ そう、お天気は文句なしにサイコーだったんだけど…
車中泊するか迷ったけど、眠さに耐えながら運転するのはイヤだったからおうちで寝てから3:30頃に出発しました。ウィンターシーズンは終わったからか中央道は交通量も少なく空いていて、あっとゆー間に安曇野ICに到着。コンビニに寄ってから八方尾根第三駐車場に向かいました。7:00過ぎに第三駐車場に着いた時の埋まり具合は半分以下だったけど、続々に車が入って来てました。この時期のゴンドラの始発は8:00なのでチケット販売はおそらく7:45~。あんまり長く待ちたくなかったので、のんびり準備してからチケット売り場に向かいました。
歩いてる途中でふと何かが足りないことに気づきました。いつも首から下げてるはずのカメラがないっ!そーいえば、おうちから車に持ち込んだ記憶もない…(汗)。予備バッテリーの充電もして、望遠レンズもザックに入れてたのに肝心のカメラを忘れるとゆー大失敗(涙)。あまりにもテンション下がり過ぎて、このままおうちに帰ろうかとも思ったけど、せっかくここまで来たんだし、こんなにいいお天気だし、写真に撮れなくてもやっぱり剱さまを拝んでこようって思って気を取り直してチケット売り場に向かいました。ということで、今回はiPhone撮影です。
チケット売り場に着くと、かなり長い列ができてました。飲食店の端っこまで並んでてビックリ。こんなに並んでると思わなかったけど、急いで上がってもグラートクワッドの運転開始は9:00だったから、ちょっと早まるかもだったけどそこまで急がなくてもいーかなってのんびり待ちました。チケットは7:45くらいから販売されて、ゴンドラの運転開始は8:00少し前でした。自分がチケット買えたのは8:00過ぎ、そこから乗り場の行列にさらに並んでゴンドラに乗れたのは8:15くらいだったかな。ちなみに、チケット購入には登山届が必要だけど、自分はコンパスで提出してますの口頭のみでOKでした。他のヒトは、コンパスを出力したモノが必要って言われたようです…
ゴンドラアダム、アルペンリフトと乗り継いでグラートクワッド乗り場に着くと、案の定、9:00前なのにすでに運行は始まってました。ということで、そのままスムーズに乗り継いで8:45くらいに八方池山荘に到着です。最終のグラートクワッドが15:40なので、亀足の自分には5分でも10分でも早く運行してもらえると嬉しい♪
陽射しが強くて歩く前から暑かったので、ベースとTシャツに薄手のソフトシェルで最初からアイゼンをつけて9:00に登山開始です。一応、ピッケルも持ってきたけど、バランス崩して無駄に体力使わないよにストックを持ちました。
白馬三山~♪
こんなにいいお天気なのでたくさんのヒトが登ってます。みんな考えることは同じだよね。
4月に入ってから雪が降ってるから、3年前の4月2日に来た時よりも断然に雪が多かったです。ヘタしたら3月中旬よりも多かったカモ?階段がちょっぴり出てるところがあったけど、この時期にこんなに雪があるなんて嬉しすぎる。しかも、雪質もサラサラのフカフカで、部分的に歩きにくいところがあるくらいでした。
八方山ケルン。めちゃくちゃ暑くて、汗がポタポタ落ちてくる…。冬用のパンツは完全に必要なかったなー。冬靴を履いてこなかったことだけが救いです。冬靴の方が足首ガッチリでグズグズになった雪の下りは楽なんだけどね。
爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳…。遠見尾根の奥には常念岳も見えてる?
山頂と不帰ノ嶮が見えてきました。まだまだ遠いけどね。このアタリはちょっと平坦な場所でほっと一息…
顔ケルンさん、お久しぶりでーす♪
それにしても空が青い~っ!なんでこんな日にカメラ忘れちゃったんだろ(涙)
ズラズラと並んで登って行きます。抜かされても最後まで疲れないよにマイペースで歩きます。自分のペースで登れば最終のクワッドリフトには間に合う…はず。
四阿山と浅間山の方に伸びる筋状の雲がキレイ。右側には八ヶ岳もクッキリ見えたよー。さすがに富士山は目視できず…
お地蔵様にご挨拶。無事に戻ってこれますよーに☆
やっと八方池ケルンに到着したけど、暑すぎて全然ペースがあがんない(汗)。ピーク踏んで最終のリフトに間に合うのかちょっと不安になってきました。でも、山荘のところまで行ければピーク踏めなくても別にいーやって思ってました。剱さまに会えればそれでよしなので。どーせカメラもないし…
ちょっと休憩しながら白馬三山を眺めました。今年はツクモグサとかウルップソウとかが咲くタイミングで行きたいなー
あんまりのんびりしてられないので登って行きます。まだ半分も歩いてないしね。
真っ白な山肌に茶色のダケカンバが並んでるのがなんかいい感じ。日が傾いた帰りが楽しみだなぁ。
このアタリからの眺めが好き♪
下ノ樺に着きました。いつもこのアタリでテント泊してるヒトがいるんだけど、見当たらなかったなぁ。
休憩してるヒトが多かったけど、自分はそのまま進みます。ここからがけっこう急な登り。
トレースがしっかりついてるのはとってもありがたいんだけど、深すぎて歩きにくいところがチラホラ…。そして暑いっ(汗)
美しい鹿島槍ヶ岳と五竜岳を眺めて気を紛らわせながら登って行きます。あっちも行きたいなぁ。
真ん中アタリが小遠見山と中遠見山かな?明日、予定がなければ泊まって遠見尾根を歩きたかったんだけどね。
ゆるゆるでも歩いてれば進むので、焦らず登って行きます。
上ノ樺が見えてきました。
上ノ樺ではたくさんのヒトが休憩してました。自分は休んでるヒマはないので水分補給だけして先に進みます。
ここの登りも急なんだよね…(汗)
上から見るとこんな感じ。みなさん続々と登って来ます。
あのこんもりしたところが丸山のはず。ガンバレ、自分!
不帰の二峰、一峰、キレット、天狗の大下り。今年は登りたいお山がたくさんあるから、来年まだ歩けたら行こうかな。
丸山の手前が少し平坦になってるから、ここで休憩してるヒトもけっこういました。そして、ここに張ってるテントを発見!こんなところに泊まれるなんて素敵過ぎる。羨ましいなぁ…
丸山への最後の登りです。なかなかな急登が続きます。
シュカブラが綺麗~☆丸山付近は風が強いもんね。
そして、ようやく丸山に着きました。ここでちょっとだけオヤツ休憩。ここから山頂までどのくらいかかったっけなー?と思いながら再び歩き始めました。
このアタリはいつも風が強いから雪が飛ばされて、地面が少し出てました。でも、4月中旬だってゆーのにこれしか出てないんだからね。
五竜岳の岩っぽい感じと手前の山肌の滑らかな感じの組み合わせがとても綺麗。
まだまだ急な登りは続きます。チラっと見える山頂はかなり近くなってきました。
足を休めながら振り向いてみると、頸城・北信の山々がまだ綺麗に見えました。4月なのにこんなに霞がないなんて奇跡的だよね。
空に向かって登って行きます…
山頂を見ると取付いてるヒトがたくさんいました。みんな早いなぁ…。そういえば、もう下りのヒトとも何人もすれ違ったしね。
唯一の難所?が見えてきました。あそこまで登れば剱さまに会える~♪ ボーダーさん達がどうやらここからドロップするみたい。コワイ…(汗)
見た感じしっかりトレースできてそうだったので、ピッケルに持ち替えずにストックのまま進みました。
難所と言われてるところは岩の左側を直登するトレースと岩をぐるっとトラバースするトレースに分かれてました。いつも岩場を登ってなかったっけ?なんか岩の上をけっこう歩いた記憶があるんだよね。
トラバースのトレースは細かったけどしっかりしてたので、トラバースすることにしました。
ということで、12:20くらいに頂上山荘分岐に到着。久々のイケメン剱さまとご対面~♪ もうお昼なのに、しかも4月だってゆーのに全然霞んでない!ってゆーか、いろんなモノが見え過ぎなんですけど。こんなサイコーの日にカメラを忘れちゃったのはホントにホントに悔しかったけど、カメラがなかった分、しっかりと自分の目で見ることができました。いつもはファインダーを覗いてる時間が長いもんね。
山頂を13:30に出れば最終のリフトに間に合うのはわかってるので、もちろん山頂に向かいました。ザックをデポしよーか迷って持って行ったんだけど、やっぱりデポすればよかったな…
いつもの標識。唐松岳→▲
一旦、コルまで下ります。山頂から戻ってくる時にここを登り返すのがちょっとツライんだよね。
コルから登って行きます。この最後の登りが何気にキツいんだけど、ここまで来たら登るしかなもんね。
エビちゃんが残ってました~♪
五竜岳はこのアタリからがイチバンよく見える気がします。
山頂まであとちょっと…
ということで、たくさんのヒトがいる山頂に到着です!標識がまだこんなに埋まってました。もっと混んでるかと思ったけど、小屋前でランチするヒトがいたり、リフトの時間を気にして早々と下山するヒトがいたりでそこまでは混んでなかったです。
はぁぁ~、やっぱりここからの眺めはサイコーでしょ♡
立山と剱岳。iPhoneなのでズームはこれが限界です(泣)。これ以上ズームした写真は見れたもんじゃなかった…
剱岳と毛勝三山が収まる角度がイチバン好きかな。なんかすごい迫力あるんだよね。
毛勝三山のアップ。
山頂から見る五竜岳はこんな感じ…。槍ヶ岳もしっかり見えてました。
不帰ノ嶮に向かう稜線にはボーダー?スキーヤー?が4人くらいいました。あんなところからドロップするなんて恐ろしすぎるょ…
頸城・北信の山々と歩いてきた八方尾根。ここの山頂はどこ見ても絶景なんだよね~。だから登りはキツイけど、何度も何度も来ちゃうんだよ。5回も登ってるお山は高尾山以外はここだけだもん。
さすがに山頂はちょっと風があったけど、寒いってほどではなかったです。『手が凍傷になっちゃう~』とか騒いでた女子がいたけど、このくらいでは凍傷になんてなりません(苦笑)。ずっとずっとここにいたかったけど、頂上山荘分岐まで下ってからの登り返しがあるから、時間が読める分岐まで戻ってからランチすることにしました。
下りながら五竜岳の横にちょこっと見えてた槍ヶ岳をパシャリ。望遠レンズが使えないからこれが限界…
ガンガン下ります~。さすがに雪庇は小さくなってました。
今年最後のエビちゃんかな?
けっこう盛大に付いてます♪
コルまで下って、山荘までの登り返し。本日最後の登りです。
山頂に行くって目的を達成した後の登りはキツイね…(汗)
まだ山頂に向かう行くヒトがポツポツたけど、泊まりのヒトかな?八方池山荘に泊まってのんびり登りたいなって思うけど、日帰りできちゃうからなー
頂上山荘分岐のコンクリートのイチバンいいところに座ってのランチ~♪ こんな景色眺めながらランチできるなんて、ホントにサイコー!ちょっと風が出てきてじっとしてるとカラダが冷えるので、ポーラテックアルファのジャケットを着て休憩しました。
余裕をみて最終リフトの約2時間前の13:45に下山を開始しました。分岐からなら1時間半で下山できちゃうとわかってたけど、念のため。
この時間でもまだ登ってくるヒトがいて、ここのトラバースでちょっと通過待ちしました。
少し日が傾いてきたら陰影が出来て、峰々がますますカッコイイ…
下山途中で新潟のオジサンに話かけられて、結局、ずっと一緒に下山しました。ちょっと話しかけられただけだと思ったんだけど、自分が止まるとオジサンも止まるんだもん。
やっぱりちょっと影があった方がカッコイイ!
こんな急なところを下から登ってきたトレースがありました。スキーかボード担いで登ったってことだよね?まぢか…
イイね、イイねー!影がついたら迫力が全然違うよ。それに雪崩の跡もすごいね。音もめっちゃしてたし。
名残惜しくて、何度も振り返りながら下ります…。途中まであまり雪が腐ってなかったから、思ってたよりも下りに時間がかかっちゃいました。もっと、ズルズル滑るように下れると思ってたんだけど。
鹿島槍ヶ岳と五竜岳も迫力が増しました。手前の滑らかな山肌とのコントラストがさらにいい感じ♪
やっぱりダケカンバたちがいい感じになってる。
うーん、まだ帰りたくないなぁ。
雪面に影を落とすダケカンバ…
めちゃくちゃ名残惜しいけど、帰ります!また来年くるからね~
ということで、無事に15時過ぎにはグラートクワッドの乗り場に戻って来ました。リフトとゴンゴラを乗り継いで、駐車場に戻りました。下界はさらに暑かった…
おうちに着くのは夜中でもよかったから途中で少しだけ仮眠して、いつも通り下道でのんびりと帰りました。今回、google先生にいつもと違うルートを案内されたんだけど、松本の夜景が見えるなかなかいいルートでした。土曜日だったし、時間も遅めだったので、20号もめちゃくちゃ空いてて順調におうちに帰ってこれました。
お天気がよくなるタイミングを狙って行っただけにサイコーな日に登ることができました。いくらお天気がよくでも、もう4月だし、気温が上がっちゃうから霞みまくっちゃって、遠くのお山なんて見えないかも…って思ってたけど、自分の想像以上の絶景を眺めることができちゃいました。これだから残雪期の唐松岳はやめられないよね(笑)。山頂まで意外と距離があるから、カメ足な自分はどーしてもリフトの時間との戦いになっちゃうけど、さすがに5回目でなんとなくペースもわかってるので、そんなに焦ることなく登ることができました。きっと、また来年も来ちゃうよ~。今度はこちらも大好きな遠見尾根とセットでね♪
この感じだと他のお山もまだまだ雪がありそーだから、来週も雪山に行っちゃおうかなぁ。でも、そろそろ西上州のアカヤシオも気になるよ…
以下、装備備忘録。上はメリノベース(中厚)、Tシャツ、下はトレッキングタイツ、中綿パンツ、足元は夏用のジョラス(3シーズン)、メリノソックス(厚手)、アイゼン、小物はキャップ、サングラス、ヒートテックグローブ、ゲーター、ストック。ウインドストッパーのソフトシェル(薄手)は登り始めと山頂から下山するまで着用、ポーラテックアルファのジャケットはランチ休憩から下山し始めに着用、フリースは上りのリフトのみ、という感じでした。今回はほぼ無風だったので、ピッケルの出番はなしです。