2018年9月22~23日 鳳凰三山/地蔵岳~観音岳~薬師岳(1泊2日・小屋泊)①
1日目:御座石温泉P~旭岳~燕頭山~鳳凰小屋(泊)
2日目:鳳凰小屋~地蔵岳~賽の河原~赤抜沢ノ頭~観音岳~薬師岳~御座石~青木鉱泉~御座石温泉P
日曜のお天気がよさそうだったから、金曜夜出で笠ヶ岳に行きたかったんだけど、金曜残業で帰宅が遅くなったので断念して他の候補を検討しました。条件は、土曜朝ゆっくり出発でも駐車場が確保できるところ、連休でも小屋がそこまで混まなそうなところ、土曜のうちに稜線近くまで上がれるところ、そんなにハードな山行にならないけど眺めのいいところ、あわよくばちょっと紅葉してるところ…。すぐに思いついたのは、鳳凰三山。過去に2回行ってるけど、それも4年前だし、久々に歩いてみることにしました。初めての時は、中道から登って、ドンドコで下山。2回目は電車&バスだったので、夜叉神から登って、広河原に下山。今回は、駐車場が無料で空いてそうでおそらくイチバン登りが楽そうな御座石から登って、下りも楽そうな中道から下山することにしました。
土曜の5:00過ぎにおうちを出て中央道で御座石温泉に向かいました。さすがに3連休の初日だけあって車の量は多め。でも、渋滞するほどではなかったので順調に韮崎ICへ。凸凹道をしばらく走って青木鉱泉との分岐を過ぎて御座石温泉の駐車場に着きました。雨が降ることも覚悟してたけど、ちょっと青空が見えてて嬉しかったです。先客さんは8台くらいだったかな?ここは県営で青木鉱泉と違って駐車場は無料。40台停められるとか80台停められるとか書いてあったけど、そんなに停められるかな?御座石温泉の玄関で登山者ノートに記入してたら、オバーチャンが出てきてくれて、鳳凰小屋の予約をしてないって言ったら、しておいてくれるって。ありがと~♪
登山口から鳳凰小屋までは、CTで5時間半。CTで歩くと14:00前には着いちゃう計算です。鳳凰小屋は樹林帯の中で眺めがいいわけでもないし、周りに何があるわけでもないから、あんまり早く着いても時間を持て余しそーだったので、ゆっくりゆっくり登って行くことにしました。最初は九十九折に登って行きます。
鳳凰三山はキノコの山。いろんなキノコがたくさん生えてました。モミジの葉っぱを抱えてる!
コレは食べられそう(笑)
キレイな白サンゴ…
うわぁ、ガスってきちゃいました。コレはコレで幻想的な雰囲気でいいんだけど、雨は降らないで欲しいなぁ…
と思ってたら、すぐにガスは晴れて薄日が差してきました。ちょっとだけ急なところも出てきます。
大きな木にもビッシリのキノコ…
日が差してきて、森がキラキラ☆しっとりした森もキライじゃないけど、やっぱりキラキラした森が好き。このルート、登山口から広葉樹だから紅葉の季節もよさそう。
崩落地スレスレのところを通るときに、展望がきくところがありました。お山たちは雲に包まれてりけど、青空もちょっとだけ見えてました。あのお山は甘利山あたりかな?
濃いピンク色のトゲトゲしてるホオノキの実。ドラゴンフルーツみたいだけど、食べられません。
こんな平坦なところも出てきて、なかなか本格的な登りになりません。ここまで大して登ってないから、残りの登りがボチボチ急ってことだよね…
オクモミジハグマ…かな?
ちょっと下ったと思ったら、砂利の広場みたいなところに出ました。西ノ平です。ここまで林道がつながってて車で来れるみたいだけど、一般の車はさすがに入れないのかな?そして、ここから本格的な登りになっていきます。グイグイ登って行きま~す!
シロヨメナ?キク科も難しいねぇ…
グイグイ登って行くのかと思ったけど、ゆるい登りが出てきました。
草がワシャワシャ生えてます。綺麗なグリーンに包まれてめちゃくちゃ癒されるわぁ♡こんな平和な道が続くのかな?って思ったけど…
やっぱり急な登りが出てきました。
でも、急な登りがずっと続くわけではなく、緩い登りと交互に続く感じです。
まだ、トリカブトが咲いてました~♪
トモエシオガマもたくさん咲いてました。
大き目の岩がゴロゴロしたところもあってちょっと手を使って登ったりしたけど、ドンドコに比べれば全然登りやすいと思います。
3連休初日の土曜日なのにほとんどヒトに会わず、めちゃくた静か。このルート人気ないんだね…
薄い紫色のトリカブトも咲いてました。トリカブトは何気にけっこう咲いてたな。
セリ科のお花…
リンドウ…
マユミかなー?と思ったけど、5つに裂けてるのでツリバナでした。
えぐれた登山道を歩いていくと七合目の標識があるところに着きました。小屋は何合目なんだろ…?
途中、雨がパラついてきたのでザックカバーだけしました。樹林帯だからそんなに濡れないとは思ったけど、鳳凰小屋は乾燥室がないってレコで見てたからね。1泊だから何とでもなると思いながらも、あんまり荷物は湿らせたくなかったし。
草ボーボーの岩ゴロゴロの道をまだまだ登って行きます。
なんか明るくなってきたと思ったら…
左側が開けました。青空も見えてるし、街も見えてるし、雨もすぐ止むかな。
登山道のすぐ左側は崩落地。盛大に崩れてます。花崗岩のお山だから、砂っぽいね。
崩落地からしばらく歩いて行くと…
旭岳に着きました。猿田彦大神って刻まれた石碑や石の祠、木札なんかがありました。
雨が少し強くなってきたので上だけレインを着て再び登り始めました。
モフモフで青々としたコケがキレイな道です。せっかくレイン着たのに雨は止んで日が差してきました。また、降ってくるかもなので、ザックカバーはつけたままにしました。
マイヅルソウの真っ赤な実がたくさんなってました。緑の草やコケの中で、宝石みたいに輝いてました。
真っ白なキノコも雫をつけてコケの中にひっそりと生えてました。
気持ちのいい森です。周りの木々はコメツガやシラビソなどの針葉樹がメインになってきました。
土の滑りそうな急な傾斜を登って行きます。
だんだん笹っぽくなってきたと思ったら…
辺り一面、笹原になりました。急に別世界に来た感じ(笑)
少し笹原を進むと燕頭山に着きました。ちょっと開けてて、腰かけられる木もあったのでランチ休憩にしました(ベンチもあったけど先客がいて…)。周りの木にはサルオガセが付いてて、笹原とサルオガセが独特の雰囲気を作り出してました。せっかくバーナー持ってきたから、時間もあったし、ここで何か作ればよかったな…
ここまでで、約1000m登ってきた感じなので、残りはあと約500m。地図にはなだらかな道って書いてあるけど、まだ2時間もかかることになってんだよね。ホントになだらかなのかなぁ?
トラバース気味にゆるーく登って行きます。
崩れやすいところに木の板が敷いてありました。左側は崩落してて、落ちたらどこまでも滑り落ちそうな感じでした。
ダイモンジソウ…
しばらく進むと牛首のザレ場に着きました。砂礫の道に鎖とロープが張ってある階段があります。足がズルズル滑るので注意が必要です。
ヒメコゴメグサ…
基本的になだらかだけど、やっぱりちょっとした登りもあります。そりゃそうだよね、じゃないと標高上がらないもん。
小さい秋、見ぃつけた~♪
セリバオウレン…
こんな岩っぽいところを越えて…
今にも壊れそうな丸太の橋を通ったりします。歩きにくいところに設置してくれてるっぽいけど、ちょっとだけアスレチッキー(笑)
北アルプス展望地があったけど、雲とゆーかガスが沸いてて全く見えずで残念。そのままどんどんゆるーく登って行きます。
またまた小さい秋をみつけちゃいました♪ 周りの木を見渡しても、紅葉してる木は数本って感じで、紅葉するにはまだ数週間かかりそうです。
ひょろひょろしたキノコ…
木の根っこゾーンもありました。
今度は槍展望台に着きました。ガスは晴れて青空は見えてたたから“もしかして…”って思ったけど、北アルプスにはガッツリ雲がかかってて、またしても残念。相変わらず尾根を巻くようにしてゆるゆる登って行きます。
危険そうな場所には、橋やハシゴがかけられていました。この橋の上で右側をチラっと見てみると…
オベリスクが見えました!ちょっぴりの紅葉と一緒に(笑)
橋の上でバランスを崩して落ちないように神経使って上の写真を撮ったのに、少し先にさらによく見えるところがありました。オベリスク付近はちょっとだけ色づいてそう。
最後は平坦で歩きやすい道になりました。
このアタリもちょっとだけ色づいてます。
ドンドコから上がってくる登山者の賑やかな声が近づいてきたなーと思ったら鳳凰小屋に着きました。予定通り、14:00前には着いちゃいました。テント場は半分くらいの埋まり具合だったかな。
本館で受付(と言っても翌日のルートとか質問に答えるだけで自分では何も書きません)してから別館に案内されました。今日はかなり混雑しているので1枚の布団に2人とのこと。そこまで混まないと思ったけど、ここはアクセスしやすいし、初心者でも登りやすいし、3連休だし、まぁ仕方ないか…。でも、御座石から登ってきたおかげで着いた時間が早かったので(隣の女のコ達はドンドコで7時間以上かかったって言ってたからね)蚕棚の1段目の右端にしてもらうことができました。片側が壁ってだけでずいぶんと落ち着くよね。気にするのが片側で済むんだから。
小屋の中は暗いし居場所がないので、荷物の整理をしてから外に出てみました。すでに小屋前のテーブル&ベンチではたくさんのヒトが盛り上がってました。めちゃくちゃ寝不足で眠かったからお布団で寝ようか迷ったんだけど、たまたま確保できたベンチが日当たりがよくて暖かかったので日向ぼっこすることにしました。その後もどんどんヒトは増えてきて、イスに座りきれずに水場のあるデッキにそのまま座って酒盛りを始めるヒトもいました。一度、席を立ったら、座れなくなりそだったので、ちょっと早いけど16:00過ぎには夜ゴハンにしました。そうそう、今回は小屋ゴハンがカレーだってわかってたので、節約も兼ねて久々に自炊してみました。涼しくなってきて飲む水の量もかなり減ったし、小屋に水場があるってわかってたので、炊事セットと食材を担いできても大した重さじゃなかったです。ここは山の陰になって早い時間から日が当たらなくなるからダウンパンツを履いてたんだけど、それでもじっとしてるとちょっと寒かったです。
夜ゴハンの後はすることもなくて、18:00前にはお布団に入りました。こんなに早くお布団に入ったのは初めてかも。最初はさすがに寝れなくてボーっとしてたけど、いつの間にが寝てたらしく…。隣の女のコが戻って来た時に一瞬目が覚めたんだけど、またすぐに寝ちゃいました。数回目が覚めたものの、1枚の布団で2人で寝てこんなにぐっすり寝れたのは初めてです。隣のコの寝相が比較的良かったからかなぁ。