2016年8月5〜7日 杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬乗鞍岳(2泊3日・テント泊)
1日目:猿倉BS~白馬尻小屋~大雪渓~岩室~避難小屋~村営頂上山荘(泊)
2日目:村営頂上山荘~杓子岳頂~白馬槍ヶ岳頂~村営頂上山荘~白馬山荘~白馬岳頂~三国境~小蓮華山~白馬大池山荘(泊)
3日目:白馬大池山荘~白馬乗鞍岳頂~天狗原~栂池自然園~栂池平駅
去年はお仲間さんの都合が悪くなり行けず、先月はお天気が悪くて行けず…と延ばし延ばしになってた白馬岳に遂にお仲間さんと行ってきました!出発前の天気予報は曇り時々雷雨ってゆー、全く良くない感じだったから行き先変更も考えてはいたんだけど、のんびり2泊だからちょっとくらいは晴れ間がでるんじゃない?って楽観的な感じで決行することにしました。
前夜に出発して、中央道で八方バスターミナルにイチバン近い第2駐車場に向かいました。途中、雨がパラついたりして“やっぱりね…”って感じだったけど、駐車場に着いた時には全く降ってなかったので、“このまま降りませんよーに”って祈りながら寝ました。朝、起きてみたら少し雲が出てたものの、晴れててビックリ!まさか晴れるなんて思ってもみなかったら、めっちゃテンション上がりました。
始発の6:00のバスに乗って猿倉へ向かいました。(始発前にタクシーに乗ってるヒトもけっこういました。)猿倉に着くと、ヒトでいっぱい。平日でこんな感じだと土日はすごいことになるんだろーな。まあ、お盆休みが近いから、普段の平日よりは格段にヒトが多いとは思うけど。係りのオジサンが午後から『お天気が崩れるから早めに登った方がいいよ』って誰かに話してるのが聞こえて、急がないとって思ってすぐに出発しました。
少し山道っぽいところを歩くと林道になって、お山が見えて来ました。いいお天気~♪
シラネニンジンとかよく見るお花がちょこちょこ咲いてました。
花火みたいなミヤマシシウド…
鮮やかな青いヤマアジサイが咲く階段をユルユル登って行きました。まだまだ先は長いからね…
久々にお目にかかったタマガワホトトギス。相変わらず、不思議なカタチ。
沢を渡って緩い階段状になった木道を歩いて行くとフサフサのサラシナショウマがニョキニョキ。それ以外にも、ヤマブキショウマとかトリカブトとかソバナとかいろいろ咲いてました。
白いミソガワソウかな?!ここでしか見かけませんでした。薄紫の通常バージョンはこのアタリから大雪渓までたくさん咲いてました。
ちょっとずつ登山道が石ゴロっぽい感じになってきました。樹林帯を抜けたらすでにかなり暑かった~(汗)
シナノオトギリ…かな?
ピンクのフサフサ。カライトソウ…
ヤマハハコも咲き始めてました。
白馬尻小屋に着いた時には汗びっしょり。飲み水は十分に持ってたけど、あまりの汗のかき具合に不安になって空のペットボトルに水を汲んで行くことにしました。小屋の前は広場みたいになってて、大雪渓や白馬岳も見える眺めのいい場所なので、たくさんのヒトが休憩してました。それにしてもホントにいい天気~♪
キオン…かな?
オオレイジンソウ…
大雪渓はやっぱりかなり雪が少ないみたいでした。最初は雪だったりガレだったりしたので、ガッツリ雪になるまではアイゼン付けずに歩きました。傾斜は緩いし、ステップもキレイにできてたので、慎重に歩けば全く問題なかったです。でも、大きなクレバスが何ヶ所かありました。
ガッツリ雪ゾーンになる手前でアイスマスターを装着。雪がグサグサだとあんまり利かないんだけど、適度に固められた雪だったからアイスマスターでちょうど良かったです。何も付けずに登ってたヒトも何人かいたけど、きちんと歩き方ができてないと滑って疲れるだけかも。
ちょっとずつガスり始めたのに気付いてはいたけど、雪渓を登ってる間にかなりガスガスになっちゃいました。登り始める前に薄いソフトシェル着ておいて正解でした。雪渓の上だし、ガスってたし、風が吹くとかなり涼しかったです。
でも、しばらくするとだんだんガスが晴れてきて、いつの間にか青空が戻ってきました。途端にめっちゃ暑くなって、上着を脱ぎたくなりました。雪渓の上では立ち休みとかって聞いてたけど、途中で休める中州?みたいなのがあったので助かっちゃいました(笑)
意外とあっとゆー間に雪渓は終わって(今年は例年になく短いらしい…)アイスマスターを外してちょっと休憩。大雪渓が終わって何となく登り終わった気になっちゃったけど、ここからが登りの本番でした。
いきなりけっこう急な大きな岩の段差を登って行かなくちゃいけなくて、すぐにバテて休憩…。でも、回りに咲いてたお花達が癒してくれました。
シロウマタンポポ…
このアタリにもミソガワソウがまだ咲いてました。
さっきまで青空が見えてたのにまたガスってきちゃって、あんまりキレイな色に撮れなかったタカネナデシコ。でもユルフワな形がカワイイ♡
景色を楽しむには晴れてて欲しいんだけど、この時ばかりはガスってくれてたおかげでかなり涼しくて助かっちゃいました。それでも、お花の写真を撮るのを口実にかなりちょくちょく休みながら登りました。石ゴロの斜面を久々のテン泊装備のデカザックで登って行くのはなかなかキツかったです。相変わらず、体力ないなぁ…
クロトウヒレンの蕾…
珍しく上を向いてるミヤマオダマキ!!!下を向いてるのしか見たことなかった…
ミヤマキンポウゲのお花畑~♪再び青空も少し見えてきていい感じでした。
ミヤマキンポウゲのアップ…
ミヤマカラシ…
まだまだ登って行きました。けっこう登った気がするのに、近くにいたオジサンの話しによるとまだまだまだらしい…(汗)
オオバミゾホオヅキ…
薄紫の小さいお花…なんだろ?
ヒロハコンロンソウ…
わお!ミヤマクワガタも見つけました~♪バンクワとの違いがよくわからない…。葉っぱが違うかな?
イワオウギ…
ウサギギク…
シロウマアカバナ…
なんだ?このめっちゃフワフワしてるのは?シモツケソウかな?
コガネギク…
ヒーヒー言いながら登り続けてると、左手に素敵なカール状の地形が見えてきました。
ちょっとピンクのフワフワ。
鮮やかな紫色のトリカブトもあちこちに咲いてました。
だんだんガスが晴れてきて目指す稜線が見えてきたけど、まだまだ遠い…。お花がたくさん咲いてるからかなり癒されたけど。
さっきまでガスで隠れてた杓子岳も見えてきました。この角度で見るとめっちゃ尖がってたから白馬槍ヶ岳かと思ったけど、杓子岳だったみたい。
この登り、登りが苦手な自分にとっては、お花達がなかったらホントに辛かったかも…。ここはお花の時期に登るに限るなぁ。
白馬頂上山荘が見えてきたアタリでかなり晴れてきちゃいました。草もお花も晴れてた方が絶対にキレイに見えるからウェルカムなんだけど、晴れるととにかく暑いから…(汗)。でも、夏山にキターって感じでめっちゃテンションあがりました。周りのヒト達が『小屋が見えてからが長いんだよ…』とか話してるのが聞こえちゃったけど、聞かなかったことにしました(笑)
ちょーどこのアタリからお花畑になって、さらにお花が増えたのでテンション上がりっぱなし。手前はイタドリかな?
クルマユリもたくさん咲いてました。オレンジが華やか~♪
お花畑の中をどんどん登って行きました。けっこうな登りだけど、こんな景色が見れるならまた来たいって思っちゃう。
お花畑には色んなお花が咲いてました。う~ん、来てヨカッタ♪
イブキジャコウソウ…
タカネナデシコはやっぱり晴れてる時の方が発色いいな~♡
お花畑を過ぎるとキライな階段…。ちょっと曇ってくれてちょーどよかった(苦笑)
階段の途中で振り返ると、杓子岳と自分達が登って来た道をずーっと見渡すことができました。
コウメバチソウ…
最後にちょっと岩っぽいところを登ると白馬頂上山荘に到着しました~!!!
テン場は小屋の裏で、テン場の入口とゆーかトイレの隣には受付兼売店がありました。かなり時間がかかっちゃったから混んでて張るスペースなかったらどーしよって思ってたけど、平日なだけに手前だけちょっとゴミゴミしてたけど、奥は空いてました。でも、奥まで行くのも面倒なので手前の空いてるスペースにテントを張ってとりあえず休憩。今日はピークは1個も踏んでないけど、いい眺めを見れたからそれだけで満足。でも、ヒマになっちゃったのでテン場から稜線にお散歩に行きました。
テン場前もお花畑になってて色んなお花が咲いてました。
イワギキョウ…
稜線に出ると目の前に旭岳が見えました。全然知らないお山だったけど、ヒトが少なくて静かにのんびり登れそうなお山だったから今度は行ってみたいな。そしてテン場の奥の方には、明日、ピストンする予定の杓子岳と白馬槍ヶ岳。なんか、けっこう遠い&アップダウンがすごそうなんですけど(汗)。あそこまでピストンしてきて、その後、デカザックを担いで白馬大池まで歩けるんだろーか…って実はちょっと不安になってたのはナイショです。
そして、そして、今回のメインの白馬岳!!お仲間さん達とおしゃべりしながら、あのピークからはどんな景色が見れるんだろーってワクワク♪ひとしきり景色を堪能してからテントに戻って夜ゴハン~。日中は暑くてあんまり食べてなかったからガッツリ食べました(笑)
夜ゴハン食べてから、『夕陽間に合うんじゃない?』って話しになって再び稜線に行ってみるといい感じの空になってきてました。明日も歩くところだし、そんなに遠くまで歩くつもりはなかったんだけど、杓子岳方面へ少し歩いたところにある丘(丸山)からの眺めが良さそうな気がしたので行ってみました。
夕陽に染まるイワツメクサ…
ムカゴトラノオ…
シュロソウみたい…なんだろ?
丸山からは夕方の絶妙なグラデーションの中に浮かぶ剱岳と毛勝三山が見えました。今年も剱岳は行くタイミングがなさそうだなぁ…。秋に行けるといいけど。
そして、明日行く予定の杓子岳&白馬槍ヶ岳が薄いピンク色に染まってました。
夕陽がゆっくり落ちて行くのをみんなで見届けました。一か八かの天気予報で来たにもかかわらず、昼間は晴れてくれたし、こんなステキな夕暮れが見れたので、この時点でかなり満足しちゃって“明日は雨でも白馬岳のピークだけ踏めればいーかな”って思ってました。
このお天気なら夜中に満天の星空が見えるんじゃ…って思ったにもかかわらずガッツリ寝ちゃって、3時に起きて外を見たらやっぱり満天の星空☆でも、すでに空が明るくなり始めてたので残念ながら写真を撮るのは諦めて杓子岳&白馬槍ヶ岳に向かうことにしました。月明かりもなかったから歩きだした時は真っ暗で何にも見えなくて、足元にだけ集中してて、“すいぶん下らされてるな~”なんて思いながら歩いてると少しずつ白馬岳方面の空が白んできました。
その後は白んできた空を横目に見ながらユルユルと緩ーく登ってたけど、薄明るくなってきた頃からひたすらザレた登りになりました。かなりの斜度があって空身でもキツイのに、テン泊装備で登るのはかなりキツそうな感じでした。足がズルズル下がっちゃいそう…
杓子岳の山頂で日の出を見よーと思って出発したものの、この延々と続くザレ場の登りが全然終わりそーになくて、振り返ると白馬岳方面もかなり明るくなってきちゃってたから“さすがに間に合わないかも…”って心のどこかで諦めつつ登ってました。
ヒーヒー言いながらも何とか杓子岳の山頂に到着~。さすがに朝早かったのと、風が強かったのとでけっこう寒かったのですぐにフリースとウィンドブレーカーを着ました。こんなに寒いとは思わなかったです(汗)。グローブと山専ボトルを置いてきたのは失敗でした…
明るくなってるけどまだお日さまの姿はなかったから、曇ってるのかな?って思ったけど、雲海が出てるもののどー見ても快晴…とゆーことは、これから日の出だ!!ってことで、しばらく待ってると…お日さまキターーーー♪お仲間さんと2人で山頂からの日の出を独占できるなんて贅沢過ぎる!!
キレイなグラデーションの空…
これから向かう白馬槍ヶ岳もオレンジ色に染まってキレイ♪
無事に日の出を見ることができたので、ハイマツで風を避けながら軽く行動食を食べてオナカを満たしてから白馬槍ヶ岳に向けて歩き出しました。この稜線歩きはめちゃくちゃ気持ちよかった~♪イワギキョウも朝日を浴びて気持ちよさそーでした。
一度、下ってから白馬槍ヶ岳に取り付きました。すぐに山頂に着くかな?ってなんとなく思っちゃってたんだけど…
杓子岳みたいな急傾斜はないものの、ザレた九十九折の登りが続きました。ミヤマシオガマ?
下から見た時に山頂だと思い込んでた小ピークを越えたら稜線の先にホントのピークが見えてきました。あとちょっと~
最後は、直登できるルートが目の前にあったけど、登り疲れてきたのであえて右に巻きながら登ることにしました。すると、ちょっと広いところに出て(天狗山荘方面への分岐?)そこからは剱岳と毛勝三山がキレイに見えました。
そして、白馬槍ヶ岳の山頂に到着~
杓子岳からの眺めもよかったけど、ここからは唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳などなどの後立山連峰の山々と遠くに小さく槍ヶ岳、右側に剱岳…と北アルプスの山々を見渡せる絶景スポットでした。
もちろん反対側にはこの後に向かうメインの白馬岳。あそこまで行って、さらにその向こうに越えて行くんだ~、我ながらすごいな~、なんてボンヤリ考えてました(笑)
またしても独占状態の山頂でしばらく景色を堪能してからテン場に戻ることにしました。さすがにこの時間になるとたくさんのヒトたちが歩き始めてました。大きなザックを担いでるヒト達はやっぱりキツそうでした。でも、来年はテン泊装備担いで不帰キレットを通って、五竜岳とかまで縦走したいなぁ…
下りはサクサクなのでお花を探しながら歩きました。
トウヤクリンドウ…
ハナニガナ…
このピンクのお花は…?
杓子岳はさっき登ったので巻道を使いました。それでも、最初はちょっとだけ登り。でも、緩い登りで歩きやすかったのでサクサク進めました。
この巻道でコマクサを発見~♪今シーズン初のコマクサです。登山道のちょっと上とか下とかに咲いてて写真は撮れず。そうそう、予想はしてたけど、ウルップソウは完全に終わってました…残念(涙)
杓子岳を巻き終わった後は比較的平坦なので景色を眺めながらもサクサク歩けました。なかなかいいペース♪
行きは真っ暗な中、九十九折にグングン下ったザレ場。下ってた時に“ここ登るのイヤだなぁ…”って思ってたけど、空身だったので思ったよりはキツくなかったです。この登りの途中にもポツポツとコマクサを発見~♪
シシウドたちと白馬岳…
登りきったところにもコマクサが咲いてました~♪行きは暗くて全然見えなかったけど、このアタリにもポツポツ咲いてたんだな~♡
剱岳と毛勝三山がまだまだキレイに見えてました。あーーー、剱岳に行きたい!!(笑)
戻る途中も所々にお花畑があって、たくさんのお花が咲いてました。
丸山の手前まで戻ってきてピストンした道を振り返ってみました。こんな素敵な稜線をこんないいお天気の中、ほぼ貸切で歩けてめちゃくちゃラッキー♪でした。テント担いで縦走して、白馬槍温泉から下山も考えたけど、今の自分達のレベルだとこのルートは空身の方が景色を堪能できてよかったと思います。
急いだつもりはなかったけど、珍しく(空身だったから?)予定よりも早く戻って来れました。でも、テン場に戻った時には、テントはすでに3張りのみ…。そして、係りのヒト(山荘のヒト?)がテン場の掃除をしてくれてました。1,000円のテン場代は安くないけど、無制限に使えるお水があって、夜中でも電気が点いてるトイレがあって、ゴミのないキレイな場所を提供してくれてると思ったら、決して高くないと思います。ゆっくり朝ゴハンを食べてからテント撤収してメインの白馬岳に出発しました。
再び稜線に出ると、旭岳がキレイに見えてました。登ってるヒトもポツポツ見えました。
そして、まずは白馬山荘に向かいました。直登だけど傾斜が緩いのでテクテク歩いてたら意外とすぐに着きました。
昨日は大賑わいだったテラスもみんな出発した後で静まりかえってました。ここから杓子岳や白馬槍ヶ岳を眺めようと思ってたけど、ガスが出てきちゃってました。朝、快晴の中を歩けたのはホントにラッキーだったなぁ。
ガスったり、晴れたりコロコロ変わる山頂付近を眺めながらユルユルと登って行きました。ここもそんなに急な傾斜じゃなく、歩きやすかったです。
白馬岳のピークに着くと、たくさんのヒトが休憩してました。人気のお山なんだな~って改めて実感(笑)。ゆっくり休憩したい気持ちもあったけど、ガスっててあんまり眺めがよくなかったのと、ヒトが多過ぎてゲンナリしてしまったので少しだけ休憩してすぐに歩くことにしました。
これから歩く稜線もちょっとガスってるけどめちゃくちゃ気持ちよさそ~♪このままお天気が崩れないといーなって思いながら歩いてました。
歩き始めたものの、何となく名残惜しくて白馬岳を振り返りました。ここはきっとまた来るんだろーな…
白馬山荘からはお花は多くなかったんだけど、それでもちょこちょこ咲いてました。めっちゃカワイイ、シコタンソウを発見~
雲に隠れてるところが小蓮華山かな?けっこう距離もあるし、アップダウンもありそうだけど、稜線歩きはやっぱりワクワク♪
基本的には歩きやすい感じだったけど、こんな感じの岩場もちょっとだけありました。
雪倉岳方面に向かう分岐の三国境が見えてきました。あそこまで下って、小蓮華山に登り返し。
ダイモンジソウ…
三国境に到着したところで雪倉岳を眺めながらしっかり目に休憩。たまにガスったりしてたけど、基本的には晴れてるから暑くて暑くて(汗)。テン場からここまでが白馬大池までのだいたい1/3くらいかな?
ジリジリ照りつけるお日さまの下、再び歩き始めました。登ってはちょっと下って、登ってはちょっと下っての繰り返し。登るのがだんだんキツくなってきたけど、周りの景色に助けられました。これ、お天気が悪かったら間違いなく頑張れないな…(苦笑)
振り返ると白馬岳はいつの間にかかなり遠くなってました。
ミヤマコゴメグサ…
アップダウンを繰り返して、小蓮華山のピークに着きました。思ったよりヒトがたくさんいてビックリ。山頂標識は落ちてる上に薄くて読めなかったけど、味のある剣が刺さってました。よくわからない像の上にはお金がたくさん…なんでお金を乗せるんだろ?
そして、遂に稜線の先には白馬大池が見えてきました♪あとちょっとのような、まだまだのような…(笑)。でも、この稜線を歩いて行くのはすごーく気持ち良さそうだなーって思いました。
このアタリにもちょこちょこお花が咲いてて、ハクサンフウロが群生してたりしました。
後は下り基調だ~ってウキウキしながら稜線を歩いてると右手に雪渓らしきものが見えてきました。前日に登った大雪渓かな??
お花の種類が少しずつ変わってきて、チングルマの果穂がたくさん姿を見せ始めました。ポワポワでかわいー♡
ミヤマリンドウも見つけました~♪
小さい白いお花。
もう下りだけだと思ってたのに、まだちょっとした登りがありました。大した距離じゃないけど、ちょっと疲れてきてたからもう登りたくないなーなんて思ったりして。
着いたところは船越ノ頭ってところでした。ガスガスで何も見えなかったし、なんてことない小ピークなのでスル―。でも、1つだけわかったことは、3月に白馬乗鞍岳に来た時に『小蓮華山だ~!!』って興奮してたのは、この船越ノ頭だったってことでした(苦笑)
船越ノ頭にもお花がちょっとだけ…
船頭ノ頭からは緩やかなザレ道をグングン下って行きました。“滑るから注意”みたいな看板があったけど、ここよりも滑りそうな場所、途中にいっぱいあったけどね~(笑)。そして、白馬大池がかなり近くなってきました。お日さまが当たると青くてめっちゃキレイ~☆
リンネソウ。お花が下向いてるからモニター見れなくて手前ボケ(汗)
さらにグングン下って行くと、一面チングルマになりました。お日さまにあたってめっちゃキラキラ。お花の時もすごい眺めだったんだろーな。
途中ですれ違ったオジサンが『昨日はテン場が激混みだったよ』って言ってたから、張るところあるかなー?って心配してたけど、テン場はかなり空いてました。でも、テントがちゃんと整列してたから、場所の指定とかあるのかな?って思ったけどそんなこともなく、前日が混み過ぎで場所がなくて池の方まで解放して大変だったから、隙間なく張ってくださいって受付の時にお願いされただけでした。きっと、前日はすれ違った学生の団体さん達が居たから混んでただけで、この日のテン場は空いてました。テントを張ってる間に池の上はどんどんガスってきて、夜ゴハンを食べようとした時には風も強かったです。それでも、時折、陽が差したのでその瞬間を狙ってチングルマを激写しました。
夕陽は見れなくて残念だったけど、幻想的なチングルマ畑が見れてよかったです。夕陽は前日に堪能できたしね。
夜ゴハンの後、おしゃべりしてたらだんだんテン場自体もガスってきて、しまいにはガスで真っ白になって湿っぽくなって寒くなってきたので寝ることにしました。今日こそ星空撮影しよーって思ってたけど、このガスじゃ無理かなって思いながらも、一応、夜中にアラームセットして起きてみると…満天の星空☆天の川もキレイに見えてサイコー♡
翌朝、起きたらまたしても快晴!ウキウキしながら朝ゴハン食べて、テントを撤収して、出発~。栂池自然園の開園時間を小屋のヒトに聞いたら、ロープウェーの始発からやってるはずとのことだったので急いで出発しました。最初は、ゴロゴロのデッカイ岩の上をユルユル登って行きました。ヒトが歩くところはある程度平らにならされてるので歩きやすかったです。白馬大池と逆小蓮華山。空も池も青い~♪
しばらくするとゴロゴロの傾斜がちょっとキツくなってきたけど、意外と歩きやすかったのでグイグイ登って行けました。いっぱい寝たから元気だったし(笑)。しばらくすると、見覚えのある白馬乗鞍岳のケルンが見えてきました。
白馬乗鞍岳に到着~。3月に来た時とずいぶん眺めが違いました。雪がないとこんな感じなんだな~って感じでした。やっぱり、同じお山でも季節を変えて登りたいなっ
このアタリにはシャジンがたくさん咲いてました。
そして、ここからが激下り…。岩ゴロなところをグイグイ下って行きました。
ひとしきり下って振り返り…
さらに岩ゴロの上を下って行きました。途中、矢印がアッチにもコッチにもあって、ルートがわかりにくいところがあったけど、基本的には足を置きやすいところを選んで下れば大丈夫っぽいです。なかなか終わらない岩ゴロゴロ地帯…でも、やっと栂池自然園が見えて来ました。下りだから楽勝~って軽くみてたけど、何気に時間かかっちゃいました(汗)
樹林帯の岩ゴロを下りきると天狗原に出ました。雪の時はあっとゆー間に下れたけど、夏道…特にこんな岩ゴロな道はけっこう時間がかかるとゆーことを痛感しました。
天狗原からもまだまだ下りました。岩とゆーよりは石ゴロって感じでした。下の方は階段になってたかな?登って来るヒトがけっこういたけど、こっちから登るのはけっこうキツそーだなーと思いました。あんまり眺めもないしね…。登りは大雪渓からが眺めもいいし、お花もたくさん咲いてるし、断然いいような気がします。
下りだから時間巻けると思ってたのに思うように巻けずに栂池自然園に着きました。渋滞回避のために早めのバスに乗りたかったから、栂池自然園を歩ける時間はたった1時間…(汗)
オオヒョウタンボク…
木道をズンズン歩いて行きました。時間が早いからか、お花が少ないからか、ヒトは少なめ。
天狗原からの下山道にもちょこちょこ咲いてたイワイチョウ…
イワショウブはたくさん咲いてました。
なんだか妖艶な(笑)モウセンゴケ…
オヤマリンドウ…
ミヤマシシウド…
おいしそーなサンカヨウの実…
オオバタケシマラン…
奥の方は行けてないからどーなってるかわからないけど、思ってたよりお花が多くなかったから1時間で十分かなって感じでした。7月とかもっと早い時期の方がいいのかもしれないです。
栂池山荘でご褒美のソフトクリームを買って食べながらロープウェー駅に向かって、ロープウェーとゴンドラを乗り継いで無事に下山しました。バスにもすんなり乗れて、中央道も少し渋滞しただけで夕方にはおうちに帰ってくることができました。
ずっと行きたいと思ってた白馬三山…。事前の天気予報ではどーなることかと思ったけど、行ってみたら3日間晴れっぱなし!!半日だけでも晴れてくれれば…、白馬岳だけでも登れれば…と思って半ば諦めて出掛けたのに、たくさんのお花と雄大な景色と満天の星空を眺めながら、予定通りの行程を満喫できて大満足でした。でも、久々にテントを担いだら軽量化したにもかかわらずキツかったので、これから秋に向けて荷物も多くなるし、もっと体力つけて担ぎ慣れないとなって感じです。そして、来シーズンには不帰キレットをテン泊装備で歩けるようになりたいなぁ…
今シーズンは東北方面のお山にけっこう登ってて、東北のお山はいいなぁ~なんて思ってたけど、北アルプスのこの雄大な景色を見ちゃうとまた北アルプスを歩きたいなって思っちゃいます。やっぱり中毒性があるな~(笑)