2016年7月30日 那須岳/茶臼岳〜朝日岳〜三本槍岳(日帰り)
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梅雨明けしたにもかかわらず、相変わらずお天気は不安定なまま。毎日、天気予報とにらめっこしても、どこが晴れるのか全く読めず…。そろそろ、北アルプスに行きたいな~と思ってたけど、高山は軒並みビミョーな予報だったので、少しでもマシそうな那須岳にお仲間さんと行ってきました!雨が降らずに、ちょっとでも晴れ間が出ればいーやくらいの気持ちで向かったんだけど…
前夜に出発して、峠の茶屋駐車場に向かいました。途中、少しガスったけど、駐車場に着いた時には満天の星空~☆思った以上にたくさん車が停まってて、星空撮影しに来てるヒトもいたカモ?あまりにキレイだったから、星空撮影にチャレンジしよーと思ったけど、ひっきりなしに車がきてライトがピカピカするし、ミニ三脚のセッティングは上手く行かないし、眠いし、ですぐに寝ちゃいました(笑)
朝起きるとなんと予想外の快晴!!!真っ青な空にお日さまが登り始めてました。一気にテンションが上がったので、朝ゴハンをサクッと食べて出発~。さっそく、ウラジロタデがお出迎えしてくれました。
鳥居をくぐって、カワイイ帽子を被った狛犬に挨拶して、山の神に“無事に歩いて来れますよーに”とお祈りしてからユルユルと階段を登り始めました。
途中、木々の間から覗くと雲海が見えてました。
階段をどんどん登って行きました。朝なのにすでにかなり暑くて汗ダラダラ。お花の写真を撮りつつ、休憩しながら歩きました。
シナノオトギリ…かな?
しばらくすると、茶臼岳がチラリと見えました。
ミヤマホツツジ…
ホツツジ…
ネバリノギラン…かな?
階段を登りきると開けたところに出て、目の前には茶臼岳が少し大きく見えるようになりました。
ブルーベリーみたいな実…
うーんと、これ何だっけ?
何の実だろ?
シラネニンジンはあちこちにすごーくたくさん咲いてました。今回、イチバンたくさん見たのは間違いなくシラネニンジンでした。地味なお花だけど、さすがに群生してるとキレイでした~♡
右手に後で向かう朝日岳を見ながら…
緩い傾斜のザレた道を登って行きました。途中に風穴があったんだけど、ホントにホントに暑かったからめっちゃ救われました~
振り返ると相変わらずの雲海。お日さま、ピカピカ。
峰の茶屋跡避難小屋に到着するとたくさんのヒトが休憩してました。自分達はお天気のいいうちに…と休憩せずに1つ目のピークの茶臼岳を目指しました。
牛首への分岐の硫黄鉱泉跡からは火山らしく大きな岩がゴロゴロ…。でも、キツイ登りはないし、ちゃんと整備されてたから登りやすかったです。
最後にちょっとだけ急なところを登ると…
お釜口に出ました。お釜の向こう側には山頂らしきところが見えました。
お釜の周りを半周回って、鳥居をくぐって1つ目の茶臼岳の山頂に到着~♪ピークっぽさはないピークだったけど(笑)
山頂からは、いわゆる裏那須方面がよく見えました。歩いたら気持ち良さそうなゆるやかな稜線。紅葉時期がかなりいいらしいので、秋にはあのアタリを歩いてみたいです。
しばらく景色を楽しんでから、残り半周を回ってお釜口の分岐に戻りました。
途中、ガスが噴出しているところがありました。かなり覗きこまないと見えなかったので気をつけた方がいいカモ。
この後、歩いていく道がキレイに見えてました。あの稜線を歩いて行けるのかと思うとワクワクしました。でも、少し前までは快晴だったのに、少しずつガスが流れてきてるのが気になりました…
茶臼岳のお釜。“へ~”って感じでした(笑)。ここが噴火する可能性もあるってゆーんだから、何だかちょっと不思議。
お釜口分岐からは、登って来た道をひたすら下りました。日差しが強すぎて、下っててもめちゃくちゃ暑かったです。木が生えてないから日影がほとんどなくて、大きな岩のカゲが唯一涼める場所でした。
避難小屋前で軽く休憩してから2つ目のピーク、朝日岳に向かいました。少し歩いたところから右手を見るとさっき登ってきた茶臼岳がよく見えました。
ヨツバヒヨドリ…
アカモノの実…。この間までカワイイお花をアチコチのお山で見かけたのに、もう実になっちゃってました。
さっきまでは青空だったのに、いつの間にか向かう先はガスに包まれ始めてました…
でも、たまーにガスが薄くなったりして朝日岳の山頂がチラリ。
恵比寿大黒付近にはミヤマシャジンがたくさん咲いてました。カワイイ~♡
コチラの黄色のお花もたっくさん咲いてました。近くにいたオジサンが『ハクサンオミナエシだよ』って教えてくれました。コキンレイカのことみたいです。
コメツツジの咲き残り…
このアタリからちょっとずつ登りになってきました。前にはヒトが多すぎたので振り返ったところ。最初は石段っぽくなってて、一応鎖もあって登りやすい感じ。
ゴロゴロと岩のある間の赤土の上を登って行きました。ボチボチ斜度があって、濡れてたら何気に足が滑りそうな感じ。
ゴツゴツとした岩と赤土の殺伐としたところなのに、白っぽいミヤマシャジンが健気に咲いてました。やっぱりギャップって大切(笑)
相変わらず振り向いた写真だけど、まだまだ登って行きます。このアタリは急でみんなペースが落ちるから、けっこう前が詰まってました。まあ、自分達もノロノロなんだけど。
鎖ゾーンの最後はそれまでの石段じゃなくなって、小さめの岩がゴロゴロしてちょっと歩きにくい感じ。難しくはないので、ゆっくり行けば誰でも登れます。
やっと登った~と一息ついてから、今度は崖っぽいところをトラバース。道幅は少し狭いけど、高度感はあまりないし、鎖もあるので誰でも歩けます。
最後にザレザレの急斜面を登ると朝日の肩に到着。ここでもたくさんのヒトが休憩してました。相変わらずガスってる感じだったけど、ちょっとだけ休憩してからザックをデポって朝日岳頂に向かいました。朝日岳まではかなり歩きやすくなってました。
山頂に向かう途中に咲いてたウラジロタデとミヤマシャジンのコラボ。カワイイ~♡
お花に気を取られてるうちにあっとゆー間に朝日岳頂に到着~♪トンボがたっくさん飛んでました。
相変わらずあたりはガスに包まれてて遠景は全く見ることができなかったので、さっさと朝日の肩に戻しました。かろうじて見えてたのはこれから向かう縦走路の途中まで。
キレイに放射状に咲いてたシラネニンジン…
朝日の肩に戻って、まずは熊見曽根に向かいます。晴れてたら気持ちのいい稜線なんだろーけど…。しかも、トンボがいっぱい写り込んでる(汗)
そして、熊見曽根を越えて1900m地点に向かいました。ちなみに、熊見曽根を左に行くと三斗小屋方面みたいです。
1900m地点からは清水平に向かって一気に下りました。ってゆーか、かなり下りましたょ…。下ってる時から帰りの登り返しを考えてちょっとグッタリしちゃいました。
階段をしこたま下った後は、岩ゴロの道をゆるーく下って行きました。
ノギラン…
清水平には木道が敷かれていました。水気がなくてあんまり湿原って感じではなかったです。
清水平を過ぎると両側に笹や木が生えてる道に突入しました。ゆるーく登って行きます。
ブルーベリー見たいな実のまだ赤いヤツ(笑)
しばらくすると北温泉分岐に到着。少しだけガスが晴れてきて、三本槍岳っぽいモノが見えてきました。“あそこまで登るのか―。けっこう遠いなー”ってゆーのが正直な感想でした(苦笑)
せっかく登ったのにまた下りました。鬱蒼と木が生えてて、湿っぽくて、岩とか地面とかもちょっと滑りそうな感じでした。
下りきって少し平坦なところを歩くと最後の登りがやってきました。ここの階段とゆーか段差が大きくて登りにくかった~(汗)
何かのお花の終わったところ?
アザミ…何アザミだろ?
オヤマリンドウはまだ蕾ばかりでした。蕾もカワイかったけど。
振り返ると少しガスが晴れてて、清水平と歩いて来た道が良く見えました。
ウスユキソウ…
ショウマ系かな…なんだろ?
赤く色づき始めたナナカマド…
このアタリはミヤマシャジンが道の両脇を飾ってくれてました♡
シナノオトギリもこのアタリにはたくさん咲いてました。
ナナカマドの実。そろそろ真っ赤になるのかなー?
ゆっくりゆっくり登って行くと三本槍岳の山頂に着きました。ガスガスで全く展望はないのに、たくさんのヒトが休憩してました。そして、ありえない数のトンボ!トンボ!トンボ!異常発生したんじゃないかってくらいの数ででした。茶臼岳にも朝日岳にも登山道にもトンボはいたけど、ココはヤバイくらいの数でした。喋ってたら口に飛び込んで来るんじゃないか…ってくらい(笑)
晴れ待ちしつつランチ休憩してたけど、結局、一瞬しかガスはなくならなかったので、諦めて下山開始しました。下ったり、登ったり、下ったりして清水平に戻るとだんだんガスが晴れてきて、遠くに朝日岳が見えるようになってました。
そして、1900mへの登り返し…
コウゾリナ…かな?
登ります…
登ってる途中からガスがどんどん晴れてきて、景色が見えてくるとテンションが上がってきました。
まだまだ登ります…。下から見た時はこの登り返しにグッタリしちゃったけど、登ってみたら意外とすんなり登れちゃいました。眺めがよくなってきたからかもしれないけど。
最後はケルンの脇をユルユルと登ると…
1900m地点に戻ってきました。この頃にはかなり晴れてきて、朝日岳も茶臼岳もよく見えるようになりました。朝日岳の山頂のヒトの多さはすごかったな~。ここは那須連山がぐるっと見渡せてなかなかいいポイント。この後はほとんど下り基調なので、茶臼岳に向かってドンドン下って行きました。
アカショウマ…
朝日の肩から見た朝日岳。さっきは完全に曇ってたけど、青空にシュッと立ってる緑色の姿がなかなか凛々しくていー感じ。
ここからはザレた急斜面を激下り。幸い、ほとんどヒトがいなかったけど、ヒトが多い時は落石注意な場所です。
トラバース道を戻ります…
そして、鎖場を激下り。登りの時に比べてヒトが少なかったので下りやすかったです。
すごい色合いの岩…。巨大なキノコみたいでした。
振り返ると岩場をドンドンヒトが下りてきていました。
避難小屋前まで戻ってきて、休憩することなく駐車場までひたすら下りました。登りの時に見つけたお気に入りのコバギボウシにいい感じにお日さまが当たってました。
駐車場に戻ってくるとほぼ満車状態になってました。そして、ガスも雲もなくなってかなりの激暑!!あまりに暑かったので、ICに向かう途中の道の駅でおいしーソフトクリームを食べてカラダを冷ましました。高速は渋滞せずすんなりだったのに、帰りの時間が早かったから下道が混んでた…(泣)
茶臼岳、朝日岳、三本槍岳と3つのピークを踏んだけど、それぞれ違った雰囲気で縦走してて楽しかったです。予想以上にお天気は良かったし、お花も咲いてたし、火山っぽいゴツゴツした感じもかなり好みな感じでした。三本槍岳まで行くには多少の体力が必要だけど、全体的に登山道はすごく整備されているので、茶臼岳までならお散歩気分で来れちゃうと思います。
秋には裏那須に紅葉を見に来たいし、厳冬期の茶臼岳にも登ってみたいな~と思います!