2016年7月16日 鳥海山(日帰り?)
象潟(鉾立)登山口~賽ノ河原~御浜~御田ヶ原~七五三掛~千蛇谷~御室(大物忌神社)~新山頂~胎内くぐり~御室~行者岳~伏拝岳~文殊岳~七五三掛~御田ヶ原~御浜~賽ノ河原~象潟(鉾立)登山口
海の日連休は大混雑しそーな北アルプスや南アルプスを避けて、東北に遠征しちゃおう~♪って思ってたけど、どーもお天気が良くなさそう…(泣)。日本海側より中央アルプスや南アルプスの方がマシなんじゃないかとかイロイロ迷ったけど、半日毎にコロコロ変わる天気予報にどーしていいかわからなくなったので、とりあえず行ってみることにしちゃいました。とゆーことで、お仲間さん達との東北遠征1日目は鳥海山に行ってきました!
前日夜に集合して、時折、雨がパラつくよーな曇り空の下、登山口の鉾立に向かいました。鳥海山は秋田県と山形県にまたがってて、鉾立は秋田県になるのかな?うちからダイレクトだと約7時間、集合場所からでも約6時間…かなりの長距離移動でした。酒田みなとのICを降りると薄日に照らされる鳥海山が見えて、鉾立の駐車場に着いた頃には少し青空も見えました。それでも、相変わらず不安定そうな空に油断できないなって思いながらも出発~。登山口を入ってすぐの展望台からはなんとか山頂方面を眺めることもできました。
登山道に入ってすぐにお花が咲いててテンション上がりました。まずは、久々にお会いしたホタルブクロ。雨に濡れてて艶っぽかったです(笑)
ミヤマカラマツソウ。よく見るお花だけど、細かい水滴がプツプツがいてて、いつもと違った感じ♪
展望台にしか咲いてなかった、色鮮やかなクルマユリ。青空だったらよかったのにー
この後もアチコチで見かけたタカネアオヤギソウ…
登山道は、雨のおかげでちょっとぬるっとしてるところもあったけど、基本的には石段になってて歩きやすい感じでした。そして、登山道脇はお花ラッシュ~♪まずは、ヨツバヒヨドリの蕾から…
不思議なカタチのミヤマホツツジ…
まだ咲き残ってたマイヅルソウ…
登り始めアタリでたくさん見かけたニョイスミレ…
終わりかけで変色してた?ショウジョウバカマ…
葉っぱがみえないけど、ミツバオウレン…かな?
定番のコイワカガミ…
しばらく石段を登ると開けたゆるーい道になりました。晴れてたら気持ちよさそーなのに…
そんな思いとはウラハラに空はちょっと怪しい感じ。お日さまが見えそーで見えない。
葉っぱに水滴がキラキラ☆雨の後はこーゆーのがいいよね~
すっかり諦めてたら、雪渓が見えてきた頃に待望の青空がチラリと出現~♡たぶん、これが今日イチバンの青空だったかも。
濃いピンクが鮮やかなベニバナイチゴ…
オオバキスミレかなー?と思ったけど、葉っぱが丸っぽいからキバナノコマノツメかも。
チングルマもたくさん咲いてました~♡群生してるところもアチコチにありました。
すでに綿毛になる準備してるのもあったり…
すでに綿毛になりかけてるのもあったり…
そして、ニッコウキスゲもたくさん咲いてました~♡ちょっとピークは過ぎてたのかもだけど、蕾をつけてる株もあったから、まだまだ楽しめそーです。
ユルユル歩いてたけど、なんとかCTくらいで賽ノ河原に到着。できればもっとゆっくりお花の写真を撮りたかったけど、何気にCT長いし、いつお天気が崩れるかわからないかったから休憩せずに進みました。
雨に濡れてサンカヨウみたいに花びらの端っこのフリフリが透明っぽくなってキレイだったイワイチョウ…
ナナカマド…
晴れて青空だったらもっと気持ちよかっただろーなーと思う一方で、晴れてたら暑くて暑くてバテてたかも、と思ったり(苦笑)
お花がまとまってついてるからミヤマアキノキリンソウかな?
何の蕾だろ?産毛がフサフサ…
何かの蕾。水滴がキラリ☆
ウサギギク…
お花に見とれてたらいつの間にか御浜に着いてました~。神社前…鳥海湖の反対側の眺め。こーゆーのが東北のお山っぽくていーんだよね。
まぁるい鳥海湖も見ることができました♪残念ながら青くは見えなかったけど、周りにはニッコウキスゲ、ハクサンシャジン、ヨツバシオガマ、シラネニンジンなどのお花がたっくさん咲いてて絶景でした。
鳥海湖を周回するニッコウキスゲロード。気持ちよさそ~♪帰りはここを通るつもりで楽しみにしてたんだけど…
鳥海湖とお花畑にすっかり浸ってたんだけど、実はまだ山頂まで半分も歩いてなくて…。まだまだ先は長いので、このままここでのんびりしたい気持ちを振り切って、遥か遠くに見える山頂?に向かうことにしました。
岩の間に可憐に咲いてたハクサンシャジン…
ウサギギクかな?って思ったけど、花びらがまばらだからトウゲブキかな?
しばらく石ゴロの道を登ると御田ヶ原に着きました。ここからの鳥海山の眺めがすごくいいらしいんだけど、すっかりガスってきちゃって全く見えず…
そして、せっかく登ったにもかかわらず御田ヶ原の分岐まで下りになりました。ガスってたけど、両脇にはお花がいっぱい。あ~、やっぱり晴れた日にきたいなぁ。
チングルマと一緒にたくさん咲いてた、ハクサンイチゲ…清楚な感じで美しい♡
しっかり下った分、しっかり八丁坂を登ります…
気持ち悪いくらい大きいチョウカイアザミ…。濡れてカタチも不気味だし(苦笑)
オンタデ…かな?
マルバシモツケソウ…
しばらく登ると七五三掛に着きました。左側には“危険につき進入禁止”って書いてあったから、迷わず右側の木道を選択しました。
根茎に毒を持ってるコバイケイソウがちょこちょこ。
七五山掛から岩っぽい道を少し登ると外輪山と千蛇谷の分岐にでました。外輪山は帰りに通る予定なので、とりあえずは千蛇谷に向かいました。ハシゴとかあるザレた道を一旦ググっと下ります。せっかく登ったのに…(涙)。そこそこ急なところもあったし、こんな感じでハシゴが崩壊してるところも…
荒々しい岩の側に鳥海山の固有種のチョウカイフスマが咲いてました。可憐でカワイイ~♡境省のレッドリストに登録されてるらしいです。
このお花は…?
しばらくするとガスの中に千蛇谷の雪渓が見えてきました。雪渓に立つとヒンヤリとした冷たい風が通り抜けてめっちゃ涼しかったです。
雪渓を横断して、雪渓沿いにある緩やかな登山道を歩いて行きました。上から見てたら、そのまま雪渓の最後まで登りつめることもできてました。でも、雪渓の上を歩くのって何気に疲れるんだよね…雪のコンディションにもよるけど(笑)
このアタリにも相変わらずお花がいっぱい。登り始めた時からたっくさん咲いてたけど、イチバンべっぴんさんだったと思われるヨツバシオガマ(笑)
これはなに?ちょっと高い木に咲いてた。
再び雪渓に出て少し登ると、そこからは岩々の登りになってきました。
この時は“あそこが山頂かな~?”と思って目指してたけど、山頂はもちょっと奥でしたね~(笑)
凛と咲いてたハクサンチドリ…
たぶん、ミヤマキンポウゲ…。黄色のお花は相変わらず自信なし。
これは…お花?
いつの間にか山頂まで?御室まで?ナンバリングされてたので、それを数えながら登りました。そんなに急じゃないけど延々と続く登りで、休み休み登ってるからなかなか⑩に辿り着かず…
途中で休憩がてら振り返ってみました。外輪山をつなぐ稜線がいい感じ。下山はあの稜線を歩きました。
やっと坂道が終わって、なんとか登りきった~!って思ったけど、そこは山頂ではなく御室でした(苦笑)。御室には、チョウカイフスマとミヤマキンバイがたっくさん咲いてました。
チョウカイフスマ。もーちょっとアップで撮りたかったー(泣)
葉っぱの感じがミヤマキンバイ…だと思う。
山頂には目の前にある小さい岩山の向こうみたいでした。ほとんどのヒトがザックデポしてて、すれ違ったオジサンにもデポした方がいいって言われたけど、ザックにハイドレーション入ってるから背負ったまま登ることにしました。そりゃ、ザックない方が楽だろーけど、このくらいは背負って昇り降りしないとね…
けっこう大きめ岩のなかなか急な登りだったけど、矢印やマークは細かく書いてあるので、それを辿れば問題なかったです。この程度の岩場だったら高度感もないし、高所恐怖症の自分でもめっちゃ楽し~♪
下ってるヒト達。下りの方がコワイって思うヒトはいるかも?
ガシガシ岩場を登って行くと岩壁と岩壁の間からヒトが何人か立ってるところが見えました。『あそこが山頂だ~!』って喜んだけど…
そのまま真っすぐ山頂には行けず、目の前はいきなり深く落ち込んでました。岩がちょっと湿ってて滑りそーだったから注意して谷底へ降りました。
谷底から見上げるとピークまであとちょっと…
岩場を登り返して、やっと山頂に到着~。10人立てるか立てないかくらいのかなり狭い山頂で混雑してたので、サクサクっと写真だけ撮ってすぐに下山することにしました。曇っちゃってて、周りの景色とかも見れなかったしね。歩いていた切り通し?の部分を見るとけっこうすごいところ歩いて来たんだな~って感じがしちゃうけど、実際に歩いてみると大したことなかったです。
下山は反対側から降りることにしました。こちらもかなりの岩々。
岩の隙間には、ツガザクラが咲いてました~
そして、安産祈願の胎内くぐり。特に必要ないけどくぐっておきました(笑)。中には祠がありましたよ~
胎内くぐりを出て、しばらく岩場を歩くと雪渓に出ました。ちょっと傾斜がある下りだったので、滑らないよーに横向きになって慎重に下りました。雪がグサグサになってると楽なんだけど、けっこう硬かったからね…
御室に戻って、一応、神社にお参り。
予定よりも遅れてたので、下山すべく外輪山ルートに向かいました。お天気は予想通りの下り坂で、小雨がパラついてきたのでウィンドブレーカーを着てから歩き出しました。
ホソバイワベンケイ…これは雄花かな?茶色っぽい雌花もあったけど、ほとんど終わりかけな感じでした。
稜線まではなかなかの斜度の岩場。ガレてる部分もあったりするので落石させないよーに注意しました。部分的に鎖もあったけど、使わずに登れちゃいます。
稜線に出るとガスガスで風も出てきて、さらに雨っぽくなってきたのでザックカバーも装着してから歩き始めました。せっかくの稜線歩きだったのに…
基本的には歩きやすい道だったけど、何ヶ所かハシゴがありました。でも、特に問題ない感じ。
薄黄緑色でカワイイ、アオノツガザクラ…
視界が悪かったので、足元の小さいお花たちを愛でながら歩きました。
それにしてもガスガス…。眺めのいい稜線のはずなのに(涙)。雨は小雨?霧雨?のまま降ったり止んだり…
花びらに毛がないから、イワギキョウ…かな?
ミヤマリンドウはほとんど蕾で、咲いてるのをみつけるのに難儀しました。
シャクナゲの群生もところどころありました。
ヤマハハコの蕾…。咲くのはもーちょっと先かなぁ?
文殊岳の手前くらいから少しガスが晴れてきて、これから歩く稜線の最後の部分が見えてきました。こんな景色を見ながらずっと歩きたかったょ…
あちこちに咲いてたイワブクロ…
ダイモンジソウ…
ベンチのあるところまで下ると道が二手に分かれてて、1つは木道で1つは岩っぽい道だったんだけど、なんとなく岩っぽい道をチョイス。特に危ない感じのところはなかったけど、七五山掛に着いて“危険につき進入禁止”の道だったことに気付きました。下りの方にも“危険につき進入禁止”って書いておかないとみんな入ってきちゃうよ~(汗)
再びガスってきたので足早に下って御田ヶ原分岐。ホントはここから鳥海湖を周回する予定だったけど、予定よりかなり時間がかかっていたのと、ガスガスで何も見えなそうだったので来た道を戻ることに。すると、登り返しが待ってました。誰もが“こんなところあったっけ?”って感じで下った記憶なし。急でもなんでもない坂なのに、登りがあると思ってなかったから気持ち的にキツカッタ…
シロバナノニガナ…
かなり薄いキイロのハナニガナ…
シロバナトウウチソウ…
御浜は予想通りのガスガスで鳥海湖は全く見えなくなってました。登りの時に見れたのはラッキー♪だったなぁ。
ずっと小雨が降ったり止んだりしてたけど、賽ノ河原あたりからは晴れてきて、かなり暑くなりました。ニッコウキスゲは朝よりシャキっと元気に咲いてる感じでした。
かなりお花を堪能できたので、最後はひたすら下ることに集中して無事に下山。すぐに稲倉山荘に飛び込んで自家製?アイスを食べました。最後の下りがめちゃ暑くて汗だくだったから、めっちゃおいしかった~♪
あまり下調べせずに行ってしまった鳥海山だったけど、お花いっぱい、湿原あり、雪渓あり、岩場あり、稜線あり…といろんな魅力がたくさんつまったお山でした!北アルプスみたいな派手さはないけど、こーゆーお山、好きだなぁ。今度は晴れてる時に登って、周りの景色も見てみたいし、違う季節の違う顔も見てみたいな。遠いからなかなか来る機会を作るのは難しそうだけどね…