2015年8月15〜16日 鳳凰三山/薬師岳〜観音岳〜地蔵岳(1泊2日・テント泊)
1日目:夜叉神BS〜夜叉神峠〜夜叉神小屋〜杖立峠〜苺平〜南御室小屋(泊)
2日目:南御室小屋〜薬師岳小屋〜薬師岳頂〜観音岳頂〜赤抜沢ノ頭〜地蔵岳頂?〜赤抜沢ノ頭〜白鳳峠〜白鳳峠入口〜広河原BS
お盆はどこのお山も混みそうだし、そもそもお山よりも道路とか電車とか激混みになると思ったから、おうちでおとなしくしてよーと思ったんだけど、お仲間さんからのお誘いを受けて、お天気も良さそだしってことで、約1年ぶり2度目の鳳凰三山に行ってきましたー!前回は、1日目が生憎のお天気で、泣く泣く小屋泊に直前で変更したから、今回は満を持して?(笑)のテント泊でした。
久々の朝出発&電車移動でまずは甲府に向かいました。そして、甲府からはバスに乗って夜叉神峠登山口へ。バスが座れなかったらどーしよーかと思ったけど、ちゃんと座れました。1時間ちょっとバスに揺られて登山口に到着~。何気におうちを出てから4時間近く経ってました(苦笑)。車なら、かなり遠くまで行けてるな…やっぱり車は便利です。
のんびり準備してからゆるゆると登りはじめました。最初が樹林帯の中の九十九折のちょっとだけ急な登りだったのに、お仲間さんにつられていつもより早いペースで歩いてたから、ちょっと息が切れました(汗)。でも、途中からは歩きやすいハイキングっぽい道になりました。
お花もポツポツだけど咲いてました。フシグロセンノウ…
ソバナ…
ぷくっとかわいいヤマホタルブクロ…
夜叉神峠小屋でちょっとだけ休憩しました。北岳と間ノ岳が雲の切れ間から見えたり隠れたり…。ここまでハイキングに来てる家族もいましたよ。
ハイキングコースっぽい感じって聞いてたから簡単に登れるって思い込んでたけど、確かにそんなにキツイコースではなかったけど、テン泊装備で歩くのはフツーにキツかったです(笑)
去年、来た時もたくさんのキノコ達に出会ったけど、今回もいろいろなキノコに出会いました~。キノコらしいキノコ(笑)
なんかカタチがかわいかった。
双子ちゃんキノコ。
テングダケなのかなぁ…?
杖立峠の標識のあるところでランチにしました。樹林帯の中で日差しが届かなかったからかもしれないけど、じっと座ってると汗が冷えて寒くて、思わず上着を着ちゃいました。もー、秋なのかな〜って何だかちょっと寂しい感じでした…
苺平までは、ちょっとガレたところとか、岩がゴロゴロしてるところもありました。
このアタリにもお花やキノコがいましたよ~。イワオトギリ。
何かの蕾…
ミヤマバイケイソウ…
苺平から南御室小屋まではゆるゆるな道であっとゆー間に着きました。キノコ達が今まで以上にたくさん生えてました~。ベルベット調の赤いキノコ。
コケ?に小さいキノコが生えててかわいい。
お花も…
小屋の周辺はケータイの電波が届きにくいらしく、途中、ここはauが通じますとかdocomoが通じますとか親切に書いてありました。docomo通信可能エリアはちょっとだけ開けてて、お天気がよければ眺めがよさそうでした。
ちなみに、夜叉神峠登山口から南御室小屋までのCTはかなり緩いです。カメ足の自分がテン泊装備でも1時間以上も早く着きました…
南御室小屋のテン場は、予想に反してそんなに混んでなかったです。まだまだ場所を選べる余裕がありました。小屋の脇はちょっとだけお花畑になってました。周りの木々は所々紅葉してましたよ。
テントを張って、少し休憩してから夜ゴハンにしましたー。自分達が作ってる時には、すでにほとんどの人達が歯を磨いてる状態で、酒盛りして騒ぐグループもなく早めのご就寝でとても静かなテン場でした。夜ゴハン食べてる時、けっこう寒かったです…次からはダウンパンツ必須です。
せっかくの新月だったので星を見るために2時に起きよーと思ってたら、なんと2時前に自然起床(笑)。星はたくさん出てて綺麗は綺麗だったけど、『わーっっ』って感じではなかったです。やっぱり、23時とか24時とかの真っ暗な時間にに起きるべきだったかも…もったいなかったな(泣)
朝ゴハン食べて、テント撤収して、暗い中ヘッデン付けて出発しました。まだカラダが起きてないのになかなか急な登りでした。お仲間さん達に置いて行かれちゃったけど、ここでペース上げたら最後まで歩けなくなっちゃうかもだから、マイペースを守って歩きました。
途中で木々の間から、綺麗なグラデーションの空が見えました。“早く樹林帯を抜けて、眺めのいいところに出たい!”って思いながら黙々と登ってると、だんだん大きな岩が現れてきて、木が少なくなってきて森林限界を超えて砂払岳に到着しました〜
これから向かう観音岳方面はガスっていたけど、それはそれで幻想的な雰囲気でした。
そして、振り向くと雲海に浮かぶ富士山が流れる雲で見え隠れしてました。朝日に照らされた雲と富士山の色はすっごくキレイでしたよ〜
しばし景色を堪能して、薬師岳小屋を経由して薬師岳に向かいました。途中で朝日が見える位置まで登ってきてました…
巨岩がゴロゴロしているところを歩いて行くと、薬師岳頂に到着しました~。足元はザレザレでなかなか歩きにくかったです。
去年来た時は、ガスガスで何も見えなかったけど、今回はこれから自分達が進む稜線も周りの景色も眺めることができました。
そして、初めてブロッケン現象を見ました!最初、薄かったけど、だんだん濃くなってきて、かなりハッキリと見ることができました。めっちゃ感動〜♡
左手に北岳に見守られながら気持ちのいい稜線を歩いて行きました。いつものことだけだ、何故か富士山が気になっちゃって、ちょくちょく後ろを振り返っては写真を撮ってました。槍ヶ岳と富士山はどーしてこんなに気になるんだろ?(笑)
右手には一面の雲海が…
白いザレザレの地面にもかわいいお花達が咲いていました~。お花の終わったチングルマ…
ヒメコゴメグサ…
ホウオウシャジン…?
基本的には、こんな稜線を歩いて行く感じだけど…
時折、こんなところも通ります。
さっきまで雲がかかってた北岳もだんだんと姿を現してきました。
観音岳は、去年と同じよーに快晴でした♪間ノ岳や北岳はもちろん、仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、これから向かう地蔵岳のオベリスクがよく見えました。そして、遠くの方には雲海に浮かぶ八ヶ岳や奥秩父の山々も見えましたよ。こんなにいろんなお山を見渡しながら稜線歩きができるなんて鳳凰三山は改めていいお山だな〜って思いました。
観音岳からはけっこうな下りでした。去年歩いた時に、“こんなところテン泊装備でなんて歩けないな…”って思ったことを思い出しました。途中のガレた急斜面は右側にエスケープができてました。
登り返しも岩ゴーロの急斜面でデカザックではなかなかキツかったです。途中、バランスを崩して、ザックに振られ、危うく崖側に滑落しそーになりました…危なかった(汗)。ザックが重い時はもっと注意しないと。
いつも通り、お花達に励まされながら登りました~。可憐なイワツメクサ…
ウラジロナナカマドの実…秋が来る…
タカネビランジ…終わりかけでなかなか綺麗なお花がなかったです。
綺麗なピンクのお花…
白鳳峠との分岐の赤抜沢ノ頭でデカザックをデポして、賽の河原に下りよーと思ってたのに、見事に分岐を見逃して、デカザックを背負ったまま賽の河原に下りちゃいました…めちゃくちゃショック(涙)
去年、ここに着いた時はガスっちゃってたけど、今年はなんとかギリギリセーフ。青空に映えるオベリスクをみることができました。オベリスクに取り付いてるヒトはたくさんいたけど、自分はもちろんスルー。今なら、登れるかもしれないけど、下りれないかもしれないからね…。休憩してたらどんどん雲が上がってきたので、分岐に戻ることにしました。分岐まではなかなかの急勾配なのに、デカザックを背負って登っちゃったりして、ホント無駄に体力消耗しちゃいました。
赤抜沢ノ頭から高嶺に向かう稜線を歩いてると、どんどん雲が増えて行って、鳳凰三山も周りのお山も雲に隠れてきちゃいました。朝早く出てきて、やっぱりヨカッタです。
高嶺へは地味に登りが続いてキツかったです。そんなに急登ではなかったけど、濡れたテントが入ってるデカザックが重くて、徐々に足にキテる感じでした。
ここにもちょっとだけお花…イワインチンの蕾?
んー、なんかの実(笑)
葉っぱが細長いホウオウシャジン…
やっとのことで登りきって、待望の下りが始まりました。ガレた斜面だったけど、下りの方が得意だからガンガン飛ばしてあっとゆー間に白鳳峠に到着。
でも、白鳳峠からもガレた下りがまだまだ続きました。だんだん飽きてきて、集中力がなくなってきて、足も疲れてきてペースダウン(笑)
ガレが終わって樹林帯に入って、最初はコケが綺麗で喜んでたんだけど…
しばらくすると、激下りが始まりました。九十九折になってたけど、それでも斜度はかなりキツくて、ハシゴとかもちょこちょこあって、何よりめっちゃ長かった〜(泣)。登って来たヒト達が、白鳳峠で『ここまでで十分キツかった…』って言ってたのがよくわかりました。あまりの激下りにそろそろ足が踏ん張れなくなってきたな…と思った頃にやっと車道に出ました。途中、お花がいっぱい咲いてたのに、早く下りたくてあんまり写真撮れなかったのは残念でした。
それでも、なんとか撮ったお花達…サラシナショウマ。
キバナノヤマオダマキ…
トリカブトに似てるけど、キタザワブシ…かな?
カニコウモリがたくさんさいてたけど、全くピントが合わず…
少しだけ車道を歩いて、広河原のバス停に到着〜。狙ってたバスの時間に間に合ったので、CTくらいで歩けてたってことかなー?あ、下りでかなり巻いたからだ!(笑)
帰りの電車の中から高速道路が見えたけど、そんなに混んでませんでした。普段の日曜日くらい?車にすればヨカッタと思ったけど、予測できなかったから仕方なかったかな…
とゆーことで、2度目の鳳凰三山は念願のテント泊で無事に縦走して来ることができました。去年歩いた時は、“こんなところテン泊装備じゃ無理っ”って思ってたけど、意外と歩けちゃいました。去年は、中道~どんどこルート、今年は夜叉神~広河原ルートと全く別のルートを歩いたけど、イチバン楽なのは間違いなく夜叉神から登って、南御室小屋をベースにしてピストンだと思います。どんどこも広河原も登るのも下るのもキツイと思う(汗)。まだ、通ったことのない御座石はどーなのかな?ってちょっと気になってはいるけど…
次に来るとしたらやっぱり残雪期に夜叉神からピストンかな!残雪期の鳳凰三山も楽しみです☆