2015年5月24日 金洞山(日帰り)

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中之岳P〜中之嶽神社〜第4石門〜大砲岩〜堀切〜鷹戻し〜鷹戻しの頭〜東岳〜中之岳〜西岳分岐〜見晴台〜中之嶽神社〜中之岳P

 

去年の秋からずっとお仲間さんに誘われ続けてたけど、高所恐怖症な上にまだまだ初心者の自分には無理っっと思ってお断りし続けていた妙義山に、お仲間さん達と遂に足を踏み入れちゃいました!今回、行ったのは表妙義の核心部分の鷹戻しがある金洞山。金洞山は、鷹戻しの頭、東岳、中ノ岳、西岳、星穴岳の総称のようですが、西岳から先は入山禁止になっているので、鷹戻しの頭から中ノ岳までを縦走しました。率直な感想は…めちゃくちゃキツかったです(泣)

 

前日までの天気予報は、午後から雨が降りそうな微妙な感じだったけど、おうちを出た時には何だかいいお天気になりそーな予感の空でした。さすがに雨が降ったら危なくて無理かな…なんて言ってたけど、迷わず決行できちゃいました。中之岳駐車場に着くとバイカーだけで車はなく、他の登山口から登って来る可能性はあるものの、こここの登山口からは一番乗り。他にヒトがいなければ慌てずに鎖場を通過できそーだなって、ちょっとだけ安心しました。

 

日本一の?大黒さまに“無事に下山できますよーに”とお願いしてから、中之嶽神社への急な階段を登りました。歩き出して、いきなりの階段はかなりキツかった…。関東ふれあいの道に指定されてる中道を通って第4石門へ。鎖場のことばっかり調べてて、石門はノーケアだったので、立派な石門にビックリ(笑)。東屋とかあって広場みたいになってるし、今度、友達と石門巡りにこよーかなー

 

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中間道は、関東ふれあいの道になっている割には、木の階段や石の階段はもちろん、ちょっとした鎖場や長ーい鉄の階段があったり、岩壁が迫ってるところがあったり、アップダウンが激しい道で、ハイキングコースにしてはちょっとハードかも?

 

途中、大砲岩に寄りました。まだ、高いところに登る気持ちの準備ができてなくて、怖かったので大砲岩には登れませんでした(苦笑)。帰りだったらきっと余裕で行けたと思うけど…。上を見上げると、これから登る金洞山。切り立ったお山だけど、険しい岩場があるなんて、ここからは確認できませんでした。

 

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下り用とペンキで書いてある分岐から本格的にお山に入って堀切に向かいました。堀切までは、岩場とか、ザレた急坂とか、なかなかハードな道でした。でも、このあたりの岩場はイボガエルの背中みたいにブツブツしてたから、登りやすかったです。

 

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堀切から、金洞山へ向かう縦走路の最初の鎖場は難なくクリアした気がします…記憶にないので(笑)。その後のお椀内壁トラバースの鎖がめっちゃ弛んでる上にけっこう下に付いてて掴みにくかったから、こんなところからすでに苦戦…。鎖引っ張って岩を足で押すよーに突っ張れば何てことないところだったはずだけど、すでにかなり緊張してたのかも。こんなところでつまづいてて、鷹戻しを登れるのかな?って不安になりました。

 

女坂の分岐を過ぎると、鷹戻しの最初の鎖場が出てきました。ここから数段の鎖とハシゴ計60mの試練が始まりました。最初の鎖場はそんなに長くはなかったけど、上部がかぶり気味だったのでいきなり腕力が必要で、登りきれないかも…って途中で思ったけど、必死になって何とか登りました。でも、かぶってるところで“手を離したら落ちちゃう”って思ったら怖くて、鎖にしがみつき過ぎて、なかなか腕でカラダを持ち上げられなくて、めちゃくちゃ時間かかっちゃいました。しかも、すでに腕が…(汗)

 

この時点で、“この先に進めないかも…”って思いました。でも、お仲間さん達は、ここをすごく楽しみにしてたので帰りたいとも言えないし…。自分のスキルアップのために頑張ろうって気合いを入れ直して、次の長いハシゴを登る前のテラスでハーネスとヘルメットを装着しました。長いハシゴは、問題なくクリア。ハシゴは長くても、高くても、ステップがしっかりしてて全然怖くないから不思議。その後のトラバースっぽい鎖も記憶がないから難なくクリアしたはず。

 

“スリップ注意 鎖を離すな!!”って書いてあったので、その次の長めの鎖場は、お仲間さんにビレイしてもらいました。これが大正解でした。下から見ると大したことなさそうなんだけど垂壁だし、けっこうのっぺりしててホールドもステップも自分にとっては少なかったです… 

 

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実は、この鎖場の途中で、ステップが見つけられなくてオロオロして、焦って何となく足をかけたら、その瞬間にズルっと踏み外して、もう片方の足もちゃんと乗れてなかったからバランスを崩して腕だけでカラダを支えることに!!!ちゃんと鎖は掴んでたから、たぶんビレイしてなくても落ちなかったけど、両足が完全に岩壁から離れちゃったから、ユラユラする鎖を両手で掴んで体制を立て直すのはめっちゃ大変でした。何とかロープに吊られることなく、体制を立て直せたけど、でも、ビレイしてもらってなかったら、怖くて動けなくなって泣いてたかも…

 

その場で深呼吸してから、“落ち着け、落ち着け”って自分に言い聞かせて、何とか途中のテラスに到着しました。そこでセルフビレイを取って、遠くに見える浅間山を眺めながら、写真を撮ったりして気持ちを落ち着けるためにちょっと休憩しました。

 

テラスからの白雲山。あっちの方が簡単そうに見えるけど、やっぱり険しいのかな…

 

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テラスから下の部分。ここでぶら下がっちゃいました(汗)

 

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テラスから上の部分。あれ?核心部分のコブが写ってない…(汗)

 

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足を踏み外した割には恐怖感はなくて、それよりもここを何とか登り切らなくちゃって思って、テラスからはビレイなしで登りました。最初よりは、傾斜が緩くなってたし…。上部のコブの上を右に回り込んで、トラバースして鷹戻しは終了〜。かなりの高度感があったはずだけど、とにかく登るのに必死過ぎて、下を見ることがなかったから、あまり感じませんでした(笑)

 

鷹戻しの頭を通り過ぎるとルンゼ内2段25mの鎖場でした。上部がかぶり気味で、下が見えなかったので、念のためビレイしてもらいました。1段目がかなり長かったので緊張したけど、左右の壁を使いながら、ゆっくりゆっくりステップを探しながら下りました。

 

ルンゼ内を見下ろしてみたけど、かぶっているから下は見えず…。とゆーか、これ以上、カラダを乗り出せませんでした。

 

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テラスについてちょっと休憩…。テラスから上の部分。写真だと大したことなさそうに見える(汗)

 

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2段目は短かったのでビレイなしで下りました。途中にアブミ?もあったし、ステップも比較的ハッキリしてて、何より高さがなかったからボルダリングの時みたいに落ち着いて、基本に忠実に下りられました。他のところもこーやって登り下りすれば問題ないはずなのに、高さがあるとテンパっちゃうんだよな…

 

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その後は東岳へ。オナカ空いてたけど、東岳頂はめっちゃ狭かったのでとりあえずスルー。ずっと立ってるのも怖かったし…。東岳からの下りも鎖場だったけど、記憶にないのできっと大したことなかったはず(笑)

 

下を見下ろすと、石門や大砲岩が見えました~

 

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振り返るとさっき頑張って下ったルンゼが見えました。あんなところを自分も下ってたんだって思うと、実際に下ってた時よりコワかったです…

 

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中之岳に向かう途中のコブ岩の鎖場は特に難しくなかったです。それより、その後の痩せ岩尾根が鎖があっても両側が切れ落ちてて、かなり怖かったです。立てなかったから、中腰のまま通過(苦笑)。そして、中之岳頂で休憩してるグループがいたから、その手前のちょっとしたスペースでランチ。この縦走路はゆっくりできるよーな広いスペースはないので、ゆったりランチはできないですね〜

 

中之岳が空いたので山頂へ。山頂標識はなかったけど、新しそーな石祠がありました。ここからの下りが2段15mの鎖場。この縦走路では最後の鎖場でした。そんなに難しくなさそーだったけど、ちょっと長めだし、途中でダメってなるとどーにもならないので、念のためにビレイしてもらいました。すでに、腕がパンプしちゃってたし(汗)。1段目を下りてる時に、急に手に汗かいてきちゃって、手が滑り始めたから、何度もパンツで手を拭いて、“落ち着け、落ち着け”ってまた言い聞かせながら慎重に下りました。ホールドもステップもしっかりあったから、難しくなかったのに、腕がパンプして、支える自信がなくなってたから緊張しちゃってました。2段目は、短かったし、簡単だったから何てことなく下りました。

 

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中之岳を振り返るとこんな感じ…やっぱり遠くから見るとめちゃくちゃすごいところを下りてたように見える。

 

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そこから西岳の分岐のコルに行く途中までが、ザレた急坂でけっこう大変でした。お仲間さん達、落石させまくり(汗)。自分も1個だけ落としちゃったけど…。下にヒトが居なくてよかった。やっぱり、ヘルメットは必要です。それと、お仲間さんが掴んだ木が根っこから抜けたり、木の生え際を踏んだら地面ごと動いて崩れそーだったので、鎖場と別の意味で要注意です。

 

西岳分岐のコルからはトラバースの鎖場だったけど、今まで垂壁を登り下りしてたから楽々~。その後は、木の階段とか歩きやすい道が続いて中間道に出て、再び関東ふれあいの道を通って、見晴台に寄り道してから観光客のたくさんいる、大黒様が待っている中之嶽神社に戻ってきました。

 

この間、十二ヶ岳の岩場に行って、そして1年ぶりにボルダリングにも行って、少しは成長したかな~と思っていたけど、全然ダメでした(泣)。ハッキリしたステップがあったり、高さのないところは、体重移動と三点支持を意識して基本に忠実にできるんだけど、ステップが不明確になると“滑るんじゃないか…”って思っちゃって、しっかり体重を乗せられなくなっちゃうし、高さが出ると怖くて鎖にしがみついちゃうし…。腕がパンプしまくりでした(涙)。スイスイ楽しそうに登り下りしてるお仲間さん達を見て、まだまだ、自分は経験が足りないんだなーって思いました。度胸も腕力もない自分には、もっともっともーっと経験が必要みたいです。

 

こんなんじゃ、大キレットやジャンダルムにはまだまだ行けそうにないな…とゆーか、そもそも、そんなコワイところ行かないし(笑)

 

かなり緊張して精神的に疲れたので、しばらく妙義山に行くことはないかな~と思うけど、イロイロ経験積んで、自信がついたら、またいつか挑戦したいと思います☆