2015年3月28日 権現岳(日帰り・雪山)
天女山ゲート〜天女山〜天の河原~前三ツ頭〜三ツ頭〜権現岳頂〜三ツ頭〜前三ツ頭~天の河原〜天女山〜天女山ゲート
日曜日に安達太良山に行こうと思ってたけど、もろもろの事情が重なって行けなくなってしまい…。しばらくお山に行けない可能性があるし、土曜日ならかなりお天気が良さそうということで、ちょっと無理して権現岳に行ってきました!久々のソロ山行で、初めてのソロ雪山でした。
実は前日、ものすごい体調不良で…。何とか仕事には行ったけど、1日中グッタリ。おまけに予想通りの残業になっちゃったので、ほとんど睡眠時間もとれず…。でも、起きた時になんとなく頭も体もスッキリしてたから『無理そうだったら頑張らずに途中で引き返そう』と決めて出かけました。
家を出た時は星が見えてたのに、中央道で山梨に入るとガスってるのか、曇ってるのか不安なお天気…。でも、長坂ICを降りて走ってたら、だんだん明るくなってきて、すごーく綺麗な朝焼けに出会えました♡でも、これって雲があるからこそで、やっぱり空は曇り気味でした。
天女山ゲートに着くとすでに車を停められるところはいっぱい(汗)。これを避けるために早めに出てきたのに、5:30で埋まっっちゃってるなんて。仕方ないので近くをウロウロ…。天女山入口交差点から左に少し行ったところの笹薮にスペースを見つけてなんとか停められました。あ〜、良かった。後から見たら、自分は停めていいか迷って停めなかったところに何台も停まってました。ちなみに、途中の道路には雪も凍結も一切なしでノーマルタイヤでも問題なかったです。
車を停めるのに30分くらいロスしちゃったけど、とりあえず出発しました。ゲートくぐってすぐ左に天女山登山口があって、そこから天女山まで階段が続きました。階段は元々苦手だけど、なかなかカラダが起きてこないから、緩い階段なのにすでにキツかったです(汗)。天女山には東屋があって、木の間から南アルプスも見えました。
天女山からは、すぐに雪が出てきました。トレースがはっきりついてたのでツボ足のまま歩きました。しばらくすると天の河原に到着しました。天の河原からは、曇ってるのに南アルプスや富士山がくっきりと見えました。テーブルやベンチもあって、ここでノンビリするのも良さそーです。
天の河原からもしばらくは緩い登りが続きました。ゆっくりゆっくり歩いてるのに、なかなかカラダが出来てきません(泣)。おまけに途中から急登が始まりました。足が少し滑ってきて、無駄に体力を消費するな~と思ったので、2000mの標識のところでアイゼンを装着しました。アイゼンつけて滑らなくはなったけど、カラダは相変わらず不調なまま。やたら心拍数は上がるし、足は重いし…。それでも、まだ歩けそうだったので、何人ものヒトに抜かされながらもゆっくりゆっくり急登を歩き続けました。
急登が終わると左側に展望が開けて、前三ツ頭に着きました〜。空は相変わらず曇ってたけど、霞んではいなかったので、南アルプスやら中央アルプスやら富士山やらが綺麗に見えて感動〜☆長い樹林帯の急登を歩ききったご褒美だなーって思いました(笑)
日本で1番目に高いお山と2番目に高いお山のコラボ。
前三ツ頭あたりは岩とガレで雪がなかったので、アイゼンをガリガリいわせながら歩きました。その後も、やたらバクバクいってる心臓をなだめながら登って行くと三ツ頭に到着しました。ここで、稜線の向こうに目指す権現岳が見えてきました〜!阿弥陀岳や赤岳もドーンと見えてました!岩々感がめっちゃカッコ良かったです。
三ツ頭からは、一度下ってからの登り返しでした。相変わらず、ペースは上がらなかったので、ちょいちょい立ち止まりながら、ユルユルと登って行きました。いわゆる核心部といわれてるトラバース部分もしっかりトレースついてたので、高所恐怖症の自分でも全く問題なかったです。とりあえず、核心部を振り返ってみました…。夏道はどーなってるんでしょうか?
核心部を過ぎて、ガレとアイスのミックス状態のところを過ぎると山頂に到着しました〜。山頂直下は岩々だけど、しっかりアイゼンの爪を立てて登れば大丈夫でした。山頂付近からは、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、上越方面がぜーんぶ綺麗に見えて超絶景でした♡少し薄日が差してきたものの、まだちょっとだけ曇ってたのが残念だったけど、全く霞まなかったのはすごくラッキーでした。
ホントはギボシにも行くつもりだったけど、今日の体調だと無理…。行ったヒトの話を聞いたら、グサグサになり始めててちょっと危ないってゆーし、下りも長いから体力温存しなくちゃだったので、ギボシは来シーズンのお楽しみにとっておくことにして、風のないポカポカの山頂直下でノンビリと景色を堪能しちゃいました。
山頂直下の祠にはこの子達がいましたよ。無事に下山できますよ~に☆ってお願いしました。
十分に絶景を満喫して下山し始めたら、さっきまでの薄曇がなくなってきて、めっちゃ青空になりつつありました。そしたら、下山するのがすごく名残り惜しくなってきて、“もー1回山頂に行こうかな…”なんて思いながら、ボーっと山頂付近を見つめてたら、オジサンが『写真撮ろうか?』って声かけてくれて。その後、流れで一緒に下山することに〜(笑)
三ツ頭と富士山のコラボを見ながら下りました。気温がかなり上がってたので、雪はグズグズの緩みまくり(汗)。たまーにズボっていっちゃって、ズボるだけならいいんだけど、雪が重過ぎて中で足首を捻りそーになりました…アブナイ…
そして、権現岳!何度も何度も振り返っちゃいます(笑)
登りの時は、息も絶え絶えで楽しめなかった稜線も青空の下は気持ちよかったです。前三ツ頭アタリの岩々地帯のアイゼンのガリガリいう音も気にならない位に気持ち良く歩いてました。振り返ってみると、登りの時に見た景色と全然違いました。空の色が違うだけでこんなに景色って変わるんだな~
でも、気持ち良く歩き過ぎて、何も考えず前を歩くヒト達について行ったら、見覚えのない岩場を通って、踏み跡の薄ーいところに出ちゃいました。GPSで確認したら、ルートより90°くらい右にきちゃってました(泣)。痛恨のミス!前三ツ頭からは、左に折れてく感じだったんでした。横切って行くには踏み抜きが酷そうだったので、素直に岩場とガレ場を登り返して、前三ツ頭から左に折れて行く本来のルートに戻りました。登り返す体力がなんとか残っててよかった…
その後は、グズグズの急坂をたまに膝上くらいまで踏み抜きながらガンガン下って天の河原に戻ってきました。さっきまであんなに眺めてたのに、まだ名残り惜しくて、南アルプスと富士山を眺めながら最後の休憩をしてから下山しました。
けっこう急登で時間かかるって聞いてたので、厳冬期は自分には無理かなって思ってた権現岳だったけど、残雪期なら体調不良でもコースタイムくらいで登ることができました。でも、登りはずっと心臓バクバクでめちゃくちゃキツかった…。お天気も、登ってる時は完全に晴れを諦めてたけど、途中で青空になってきて、最後には快晴でサイコーでした☆