2019年4月29日 至仏山(日帰り?・雪山)
鳩待峠BS〜オヤマ沢田代〜小至仏山〜至仏山〜高天ヶ原〜山ノ鼻〜鳩待峠BS
レコを見てたら久々に真っ白な尾瀬ヶ原を見たいな〜って急に思っちゃって、4年ぶりに残雪の至仏山にソロで行ってきました!植生保護のため、雪の至仏山に簡単に登れるのはGWまでの約2週間だけなのでとっても貴重なんです。午後から雲が出る予報になってたから、お天気がかなり心配だったんだけど…
前日の武甲山から下道で尾瀬戸倉に向かいました。時間が早かったから鳩待峠の駐車場でも入れる気がしたけど、路面凍結してたら戻るのイヤだなとか、寒くて寝れなかったらイヤだなとか、駐車場のトイレが使えないのは面倒だなとかネガティブなことしか思い浮かばなかったので(苦笑)、潔く尾瀬第一駐車場に停めることにしました。21:00前に駐車場に着くと駐車場はガラガラで、バス乗り場のすぐ近くに停められました。この時はまだ満天の星空だったので、このお天気が朝まで続いてくれますよーにって祈りながら眠りにつきました。
車のドアがバタバタする音で4:00過ぎに目が覚めました。空を見てみると晴れ!!厳冬期用のシュラフで寝てたけど、ジッパーを少し開けてたらちょっと寒かったです。始発のタクシーは5:30だからなぁって思ってシュラフの中でウダウダしてたら、なんと4:30過ぎに始発のタクシーが出ました。トイレに行きつつ乗り場の様子を見てみたら、すでにタクシーが10台近くスタンバってたので、車の中で朝ゴハン食べてちゃちゃっと準備して、5:00過ぎにタクシーに乗り込むと5分くらいで出発してくれました。ちなみに乗車チケットは片道しか買えません…
鳩待峠までの道は凍結はほとんどなかったです(ちなみに前日は予想通りめっちゃ凍結して坂道を登れない車が続出。タクシーもバスも使える車が限られて台数が少なく大変だったみたい)。駐車場内だけ少し凍ってたかな?でも、ここで寝なくてよかったかも。たぶん、夜中はめっちゃ寒かったわ…。トイレも鳩待峠のトイレより尾瀬第一駐車場のトイレの方が暖かかったし(笑)。とりあえず至仏山のお姿を確認して、山頂に着くまで晴れててねーってお願いしておきました。
雪は締まってて歩きやすそうだったけど、荷物を軽くするために最初からアイゼンをつけて出発〜♪ まだ、全然ヒトがいない中をゆっくりゆっくりと登って行きました。
日が昇ってきて、朝日に照らされてきました。すでに暑くなってきたので、汗をかかないよにフリースとソフトシェルは脱ぎました。朝、起きた時に寒かったからレインパンツを履こうか迷ったけど、履かなくてよかった…
針葉樹の樹林帯の中を登って行きます。雪はしっかり締まってたけど、ボコボコに固まったトレースが歩きにくかったので、時折トレースを外しながら歩いて行きました。
木々の間から至仏山が見えたけど、山頂付近にだけ雲がかかってました。でも、風でどんどん流れそうな雲だったから、山頂に着く頃には無くなってるはずと信じて歩き続けました。
樹林帯を抜けると目の前に小ピークが出てきます。トレースがついてるけどたぶんスキーのヒトのかな?
小ピークは登らずにトラバースして行きます。前回来た時はヒトがたくさんいてゾロゾロ歩いた気がするんだけど、まだ貸切状態。歩いてると燧ヶ岳や尾瀬ヶ原がだんだん見えてきました。
木がなくなって見晴しがよくなったところで燧ヶ岳の写真を撮ってたら、数人のヒトに抜かされました。急いでもまだ至仏山には雲がかかってるから、景色を楽しみながらのんびり進みます。
とれそうでとれない雲。早くどいて~っ
急なところはないんだけど、ダラダラした登りが続きました。自分はアイゼンだったけど、チェンスパのヒトが多かったです。みんなサクサク歩いて行っちゃいました。
少し雲が出てるけど真っ青な空!画像だとわからないけど、雲が生き物みたいに活発に動いてました。
かなり至仏山に近づいてきたのに、相変わらず山頂は雲の中です。うーん。
尾瀬ヶ原がかなりよく見えるよーになりました。もしかしたら、今よりもっと曇ってきて山頂とか高天ヶ原からは見れないかもしれないなーと思って、チラチラ眺めながら歩きました。残雪期しか登れない景鶴山、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳…
小至仏山の雲がとれました!わーい♪
至仏山の雲もすぐにとれそうだったので、ウキウキしながら最後の樹林帯を歩いて行きました。
オヤマ沢田代に着きました~♪ それにしてもヒト少な…。ホントにGWなの?って感じだよ。みんなどこに行ったんだろ?10連休だから海外とかかなぁ?
まだヒトがポツポツしかいない雪原を歩いて行くとピョコっと小至仏山が見えてきました。風は強くなかったけど、汗冷えしそーだったので薄いソフトシェルを着ました。
小至仏山です。すでに小至仏山の山頂に向かうヒト、トラバースして至仏山に向かうヒトが数人見えました。至仏山にかかってた雲もとれてそうです。やった~♪
木には一昨日の雪が霧氷になって残ってました。昨日はビッシリついててさぞかし綺麗だったんだろーな。昨日来たかったけど、路面凍結と強風にビビッて来れなかったょ…
前回は、お仲間さんのペースにつられて必死に歩いてたらこのアタリですでにけっこう疲れちゃってて、小至仏山は当然のよーにトラバースしたんだけど、今日は時間もたっぷりあるので踏んで行くことにします。
尾根に乗ると上越のお山たちが見えてきました。左に谷川連峰、真ん中奥に火打山&妙高山、右側に巻機山…。また曇ってくるかもしれないと思って、しばらく眺めちゃいました。
かなり左側(西側?)は雪が融けて黒くなってました。GW前に見た写真では真っ白だった気がするんだけどね。
さらに尾瀬ヶ原がよく見えるよになってきました。何気に燧ヶ岳にもずーっと雲がかかってるんだよね。
トラバースとの分岐?です。自分はまっすぐ直登して小至仏山に向かいます。ちなみに、ほとんどのヒトはトラバースしてました。
小至仏山への登りはなかなかの急登!でも、お山に登ってるって感じがしていい。チェンスパだとこの登りはちょっと登りにくいかも…
トレースが少なくて、一昨日の雪でフカフカのところも多かったです。
切れ落ちてるワケじゃないので、際っぽいところを歩いてみました。
急だったけど、意外とあっさりと山頂が見えてきました。このアタリからは緩く登って行きます。
振り返ると武尊山がよく見えました。左奥は赤城山、右手前には笠ヶ岳です。
そして、小至仏山に到着〜♪ 誰もいません(笑)。ロープが張ってあって山頂標識のところには入れなくなってました。
小至仏山に登ってる間にけっこうなヒトに抜かされたみたいで、至仏山に取り付いてるヒトがポツポツ見えました。ここから見ると稜線沿いにゆるーく下ってゆるーく登って行く感じに見えるけど…
実はかなり下ります。小至仏山と至仏山の間にコルがあって、登った分だけ下るんじゃないかってくらいけっこう急な下りです。
これから登る至仏山を眺めながら下ります。至仏山も小至仏山同様にかなり左側の雪が融けてきちゃってました。かなり岩やハイマツが出てきちゃってるから、やっぱりGWまでが限界なんだろーね。
霧氷、残ってま~す♪ 尾瀬ヶ原に添えて(笑)
そして、ゆるゆると至仏山に登って行きます。小至仏山に登る時のよーな急登は一切ありません。
きっと昨日は真っ白だったに違いない木々…
居残りの霧氷が風に揺れてプラプラしてました。
ひょろひょろした木にも霧氷が残ってました。至仏山に添えて(笑)
あれれ?こんなに至仏山への登りって長かったっけ?ダラダラ長いな…
でも眺めがいいので景色をみながらのんびり登って行くと、山頂が見えてきました。
シカさんのツノ見っけ!
至仏山の山頂に到着です。まだそんなにヒトが多くないので今のうちに山頂標識をパチリ。
快晴とはいかなかったけど、なんとか晴れてくれたので上越のお山たちが丸見えです。想像してたよりも遥かにいいお天気でラッキー♪ 谷川岳に巻機山…
越後三山に平ヶ岳…
谷川岳のアップは撮り忘れ(汗)。特徴的なカタチの苗場山、その後ろには白馬岳、右には火打山&妙高山…
まだまだ真っ白な巻機山…
八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳の越後三山…
去年登った平ヶ岳…
湖も見えました。奥利根湖かな?
お山を見ながらのんびりするのもいーかなって思ったけど、さすがに山頂は少し風があってじっとしてると寒かったし(フリース着ればよかったんだけど)、どんどんヒトが増えて賑やかになってきちゃったし、しかも日光方面から雲が押し寄せてきたから晴れてるうちにもっと近くで尾瀬ヶ原が見たくて下山することにしました。
下り始めたら、予想通りにどんどん雲が押し寄せてきて、あたり一面霧っぽいのに包まれたけど、すぐになくなってくれました。それでも、さっきまでのお天気とは打って変わってかなりどんよりしちゃったけど…
木道が一部出てたけどアイゼンつけてるから関係ないし、木道があるところの手前にはポールが立ってて立入禁止になってたみたい。木道歩いてるヒトいたけどね…。急な下りな上に雪はグサグサに腐ってたのでアイゼンつけてても滑るように下っていけてめっちゃ楽チン♪ 尾瀬ヶ原を眺めながら下って行きます。
尾瀬ヶ原に少し近づいてきた眺めのいいところで、ハイマツで風を避けてオヤツ休憩。急斜面なので、座りやすいよにパパっと整地しました。いや〜、ホントに絶景です♪ これを見に来たんだよね。残雪期しかここは下れないから、めっちゃ贅沢なんだよね。会津駒ヶ岳と燧ヶ岳と真っ白な尾瀬ヶ原がステキすぎる♡
ここを登ってくるヒトたちがけっこういたけど、大変だねぇ。こっちからは登りたくない…。下りはほとんどのヒトがヒップソリしてたけど、突っ込まれるんじゃないかと怖くて、音がする度に何度も後ろを振り返っちゃいました。ヒップソリとかシリセードとか危なくて自分は好きじゃないけど、するならせめてアイゼン外して、ピッケル持ってやって欲しいな。そんなに滑る雪室じゃなかったけど、ヒトに突っ込んだら危ないじゃん…
トレースはアチコチに散らばってたんだけど、登ってくるヒトが多い方に進んだらハイマツ帯に入っちゃいました。これ、歩いちゃダメなところだよね…失敗(汗)
振り返ると山頂方面の雲がとれてきてました。これから山頂へ向かうヒト達…。暑くて大変そう。
長い長い下りが終わって樹林帯に突入です。お楽しみがなくなった樹林帯はめっちゃ長く感じました。
そして、山ノ鼻まで下りて来ました。ここからの燧ヶ岳の眺めも大好き♡
振り返って小至仏山と至仏山。あそこを歩いて来たんだねー。楽しかった♪
山の鼻小屋に着くとテントがたくさん張ってありました。いいなぁ…。朝は尾瀬ヶ原を軽くお散歩してから帰ろうって思ってたけど、すでに満足しちゃったのでお散歩せずに帰ることにしました。 ここからしばらくは川上川沿いをダラダラ歩いて行きます。暑い…
途中、こんな感じのトラバースもありました。このアタリは鳩待峠からスニーカーで歩いてくるヒトもいるので、見てるこっちがヒヤヒヤしちゃいました。雲が多いのでお日さまは出たり隠れたり…。もう眺める景色もないし、暑いから隠れててくれていーんだけど(笑)
しばらく歩いて行くと登りになってきました。川を高巻きして行きます。前に来た時はここから鳩待峠までがめっちゃキツくて、かなりお仲間さんに泣き言を言った覚えが…(苦笑)。ふと下を見ると川沿いを歩いてるヒトが数人いました。スキーヤーかな?今年は雪が多くてスノーブリッジもしっかりあるみたいだから問題ないんだろーけど、自分はルート通りに歩きました。
登り終わると鳩待峠の近くまで来ると、すっかり晴れた至仏山が見えました。最後に見納めで見れてよかった。
鳩待峠に着いて花豆ソフトを食べようと思ってたら、残念ながらまだやってませんでした(涙)。ということで、チケット買ってすぐにタクシー乗り場に移動したら、タイミングよくすぐに出発してくれました。帰りはいつも通り下道でのんびり帰りました。沼田まで出て17号を南下する感じかな?って思ってたけど、気付いたらgoogle先生に皇海山に向かう林道の入り口?を通って、渡良瀬渓谷沿いの道に誘導されてました。当然、渋滞なんて皆無だったのですんなりおうちに帰ってくることができました。
心配だったお天気がなんとか持ちこたえてくれて、見たいと思ってた真っ白な尾瀬ヶ原を存分に眺めることができました。前回来た時にめちゃくちゃヒトが多かったのは、鳩待峠までの林道が開通してすぐだったからかも?今回は、比べものにならないくらいヒトが少なかったです。全然寒くもなかったし、山頂からの眺めもめちゃくちゃよかったし、至仏山にして正解でした!景鶴山にも登ってみたいけど、泊まりで来ないとだしな…
GW後半のお天気が回復してくれたら、今度こそ北アルプスか南アルプスに行きたい!晴れてくれますよーに♪
以下、装備備忘録。上はメリノベース(中厚)、Tシャツ、下はメリノタイツ、春秋用ロングパンツ、足元は3シーズン靴、ゲーター、アイゼン、小物はサングラス、ビーニー。歩き始めはフリース(中厚)とソフトシェル(薄手)を着てて、山頂から山の鼻までの下りはソフトシェル(薄手)を着ました。アイゼンはオーバースペックだったかな?チェンスパでよかったかも。ピッケル、ストックは持たないで登りました。