2019年3月4〜5日 キナバル山(1泊2日・小屋泊)②

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1日目:Timpohon Gate~Carson Waterfall~Kandis Shelter~Ubah Shelter~Lowii Shelter~Menpening Shelter~Layang-Layang Shelter~Viilosa Shelter~Paka Shelter~Waras Hut~Panar Laban Base Camp/Laban Rata Resthouse(泊)

2日目:Panar Laban Base Camp/Laban Rata Resthouse~(Ranau Trail)~Sayat-Sayat Hut~Low's Peak~Sayat-Sayat Hut~(Ranau Trail)~Panar Laban Base Camp/Laban Rata Resthouse~Waras Hut~Paka Shelter~Viilosa Shelter~Layang-Layang Shelter~Menpening Shelter~Lowii Shelter~Ubah Shelter~Kandis Shelter~Carson Waterfall~Timpohon Gate

 

とりあえずLaban Rata Resthouseにチェックインすることにしました。入口の前はガイドの溜まり場になってるみたいで、数人がおしゃべりしてました。

 

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入口のドアにはステッカーがいっぱい!

 

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1FのレセプションでIDを見せて部屋の鍵をもらいました。夜ゴハンは16:30から、夜食は2:00から、朝ゴハンは7:30からで、夜ゴハンだけは飲み物なし。チェックアウトは10:30。部屋のベッドは空いてる好きなところ、タオルはベッドの上にある、乾季だから飲み水はペットボトル(7RM)を買ってね、とのこと。以前は水もお湯もお茶もコーヒーも飲み放題だったらしいけど、今は全て売店で買う必要があります。

 

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チェックインの後、売店の前でイタから明日の説明がありました。1:40に起きて、2:00から夜食を食べて、2:30にここに迎えに来て、2:40に出発。ヘッデンと防寒着と水だけ持って荷物はできるだけ軽く、そして何かあったらレセプションを通して自分を呼びなさいとのことでした。その後、イタと別れて宿泊用の部屋がある2Fへ上がりました。

 

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自分が予約してたはイチバン安いヒーターなしのドミトリーは、階段を上がったすぐ右側の部屋でした。2段ベッドが2台の4人部屋だったけど、イチバンにチェックインしたので左側の下のベッドにしました。後から、アジア系女性と欧米系男性のカップルが来て、最終的に4人部屋に3人でした。ベッドは質素だけどとても清潔で、枕と2枚重ねした毛布とバスタオルが置いてありました。部屋には使い捨てのスリッパもありました。ちなみに、Laban RataのGFはガイド用、マレーシア人はLemaing Hut、ViaFerrataをやるヒトはPendant Hutに泊まります。

 

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部屋の鍵とIDです。IDを首からぶら下げて歩いてるヒトが多かったけど、自分は邪魔なので必要な時だけザックのポケットから出すようにしてました。

 

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シャワールーム&トイレには、シャワーが2つとトイレが2つ。人数に対して少ないかな?って思ったけど、待つことはなかったからツアーで来たヒトが泊まる大部屋には付いてたのかも?着いた時に顔を洗ったらお湯が出たけど(風邪引くとイヤだったのでシャワーは我慢しました)、夜にはかなりぬるくなってました。

 

汗で濡れたTシャツからメリノウールのベースに着替えてフリースを着て、パンツの下にトレッキングタイツを履いて、明日のピークアタックに備えてアタックザックに荷物の準備をしました。夜ゴハンまではまだ時間があったから、外に出てみるとさっきよりは雲が少なくなって青空も覗いてきたので、雲で見え隠れする岩肌をしばらく眺めてました。

 

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16:00過ぎに食堂に行って、レモンティー(13RM)を買って、窓際の席に座って外を眺めながら夜ゴハンが始まるのを待ちました。

 

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16:30に夜ゴハンが始まると一気に長い列が…。少し行列がおさまってから並んでビュッフェで好きなものを控えめ(笑)に取りました。ビュッフェだとついつい取り過ぎちゃうんだよねー。生野菜やコールスローあり、パンもご飯もお粥もチャーハンもミーゴレンもあり、お肉はチキンもラムもビーフもあり、野菜の炒め物のおかずもあり、果物やデザートもありで大充実なビュッフェなんだけど、ドリンクがないのだけが残念なポイント。予め買っておいたどデカいカップのレモンティーと一緒にいただきました!個人的に気に入ったのは、薄味だけど間違いないマッシュポテトと八角が香るチキンの煮込み。美味しすぎておかわりしちゃいました。スイカもいっぱい食べました~♪

 

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ゴハンの後は夕陽を見るべく再び外へ出てみました。さっきは気づかなかったけど、ちっちゃいお花が咲いてました。 

 

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山頂方面はかなり晴れてきてたので、この感じなら明日の朝は晴れるかも…って思いました。

 

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Donkey Ear's Peakもよく見えるようになりました!折れた方の耳はどこにいったんだろ?

 

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でも、眼下は相変わらず雲海。日が沈む 方角も雲が多くてダメかなって半ば諦めてました。

 

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あの木の名前がわからないんだけど、めっちゃいい雰囲気なんだよね。望遠レンズも持って来ればよかったなぁ。

 

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お花が夕陽を浴びてキラキラ…☆たぶん、Sayat-Sayatっていうお花。

 

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雲がどんどん流れてきたけど、なんとか雲の隙間から真っ赤な夕陽を見ることができました。すぐに隠れちゃったし、あんまり空も焼けなかったから浸れなかったのが残念…。ちょっと冷えてきたので部屋に戻ることにしました。外の気温は11℃くらいだったかな?

 

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イタからは1:40起きって言われたけど、星が見たかったから1:00に起きるつもりで19:30には寝ました。耳栓してても、周りの部屋の音がガタガタギシギシ聞こえてたけど、いつの間にか寝てました。毛布だけだと寒い、シュラフ持って行った方がいいってブログをいくつか読んだけど、フリース着て寝たら暑くもなく寒くもなくでした。途中、同室の人がトイレに行ったりして2回くらい目が覚めたけど、一応ちゃんと寝れて1:00に起きました。張り切って外に出てみると満天の星空☆ヘリポートで星を撮ろうと思ったけど、ライトが煌々としてて明る過ぎで全くダメでした。そもそも、カメラの設定がうまくできなくて撮影場所を探す気力もなく(苦笑)、しばらく星空を眺めてから夜食を食べに食堂に行きました。

 

夜食ももちろんビュッフェ。もちろん夜ゴハンより品数は少ないけど、パン、ごはん、お粥、フレンチトースト、ミーゴレン、シリアル、目玉焼き、トマトビーンズetc…。そして、夜食にはサバティーとコーヒーもあったので コーヒーにシリアル用のミルクをたっぷり入れていただきました。

 

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食堂の隅でイタと待ち合わせして、ピークに向かって出発~っ!小屋の外にあった温度計は9°Cだったのでだいたい想像通り。風があったけど最初は樹林帯なので、ウインドストッパーのソフトシェルで歩くことにしました。まずは階段を登ってPendant Hutの脇を通って行きます。

 

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そして、階段は続きます。ここはRanau Trailっていって、地震後に作った新しいルートらしいです。旧ルートの方が時間的には短かったみたいだけど、こっちの方が歩きやすくできてるみたい。カラダは完全に高度順応できてたけど、イタから『とにかくゆっくり!』って何度も言われてたのでどんどん抜いてもらってゆっくり登って行きました。

 

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だんだん石がゴロゴロしてきました。標高が高いから息が切れるのか、抜いていったヒト達がところどころで休んでました。

 

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だいたい同じ時間に出発するから最初は数珠繋ぎ状態だけど、階段が終わって岩っぽくなる頃にはかなりバラけてきます。

 

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遂にロープが出てきました。綱引きの綱みたいに太いっ!(笑)

 

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めっちゃゆっくり歩いてる自分よりさらにめちゃくちゃゆっくりな歩みのイタをところどころで待ちながら休憩しました。空はに天の川まで見える満点の星空が、真下にはLanau、遠くにはKotakinabaluの夜景がキラキラ見えました☆そして、続々と登ってくる登山者のヘッデンの明かりもたくさん見えました。固定しなかったからブレブレだけど(汗)

 

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ここからピークまではずっとロープがあるんだけど、ロープを持った方がいいところはちょっとだけ直登気味のこの1ヶ所のみ。あとは持つ必要はない感じです。ここのロープは持つためにあるんじゃなくて、道しるべ用だからね。

 

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いつの間にか1km登ってきてました。でも、まだ3kmあるってことだよね?時間はたっぷりあるからのんびり行けばいっかって感じでした。

 

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7km地点から少しトラバースするように歩いていくと、すぐにチェックポイントのSayat-Sayat Hutに着きました(こんな写真しかなかった…汗)。ID見せてから初めて座って休憩したんだけど、じっとしてるとさすがにちょっと寒かったからすぐに歩き始めることにしました。全然疲れてなかったしね。あまりにイタがゆっくりでなんかヨロヨロしてるから『大丈夫?』って聞いたら、『昨日の夜、よくな眠れなかったから眠い…』って。かわいそだけど、ガイドだから一緒に行かないとだもんね。1人で登っても全然よかったんだけど…

 

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ここからは階段がなく、ピークまで岩場の登りになります。といっても、槍ヶ岳剱岳みたいな感じではなく、スラブ状のだだっ広い岩場なので難易度的には全く高くないです。道しるべ用のロープ通りに歩いてるヒトが多かったけど、ロープのあるところが必ずしも歩きやすいってわけではなかったので、自分はロープを見失わない範囲内で段差が少ないところを選んだり、急なところはジグザグに歩いて行きました。その方が疲れないし。ガイド達も自分とおなじよーに歩いてました。そして、7.5km地点を通過して富士山越えです!

 

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すでにピークに立ってるヒトがいるようで、ピーク付近にヘッデンの明かりが見えました。こんな真っ暗な中でピークに立つのちょっともったいないよね。下山を急いでるのかな?なんて思いながら、8km地点を通過。

 

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さすがに森林限界を超えてからずっと風にさらされてちょっと体が冷えてきたので、これからもっと寒いであろうピークに向けて大きな岩の陰で風を避けてソフトシェルの上からインナーダウンとレインを着て完全防寒。マレーシア人グループのオジサンに『まだ早い。今登っても山頂は寒いだけだから、ここで待った方がいい』って言われたけど、とにかく汗をかかないよーにさらにゆっくりと登って行きました。すると、だんだん空が明るくなってきて、振り向くと何とも言えない綺麗な光景が目の前に現れました…

 

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ブレブレだけど、Low's Peakも写真に撮れるようになりました。ちょーどピーク付近にヒトがいたので、そこにピントを合わせました。

 

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夜明けのグラデーションの空に浮かび上がるUgly Sister Peakがキレイ過ぎて、何度も何度も振り返るから全然前に進めなくなってた…

 

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8km地点を通過…。遂に4000mを超えました!

 

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何とも言えない空の色に加えて三日月も見えてきて、とっても幻想的な風景。この景色を背にして歩くなんてもったいなさすぎる…

 

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振り返り、振り返り登って行くと、Low's Peakが目の前に見えてきました。続々とヒトがピークに向かって登って行きます。

 

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自分もLow's Peakに取り付きますっ!

 

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少し登って行くといわゆる岩場っぽい登りになりました。ところどころ手を使った方がいいところがあるものの、難易度は高くないので特に問題ないと思います。すでに下ってくるヒトもいるので、あまりヒトが通らなそうなルートをみつけて登って行きました。

 

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ゆっくりと世界が紫色に染まっていって、St,John's Peakはちょっとモルゲンっぽくなりました。ゴリラ岩って言われてるみたいだけど、トトロみたいにも見えました(笑)

 

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Alexandra's Peakかな?たぶん手前の斜めになっているところがOyayubi iwu peak 。

 

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登ってる時は真っで見えなかったSouth Peakも見えるようになりました。

 

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狭いピークは中国人の団体でめっちゃ混んでたので後回にして、ちょっと下がったところで日の出を待つことにしました。そういえばイタがいないなぁって思ったらかなーり下の方にいて、登って来る様子はなし。下で待ってるってことみたいです(苦笑)。ボーっと景色を眺めているとどんどん空が明るくなってきて、お日さまが出てきました。ご来光です!!

 

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ご来光を見たからさっさと下山していくヒト達(笑)。まあ、下山も長いからね…。4095.2mから1867mまで約2230mも下るんだから。

 

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そして、山頂標識の写真待ちの列に並んで、無事にLow's Peak4095.2mをピークハント!!!もちろん今まででイチバン高いお山です。他のヒト達はだいたいガイドに写真を撮ってもらってたけど、イタはやっぱり登って来る様子がなかったので、他のヒトのガイドに記念写真を撮ってもらいました。アタックザックにつけてた腕時計の気温は5℃になってました。風は数mって感じだったから、体感的には2~3℃って感じだったかな。

 

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あまり居場所がなく、どんどんヒトが登ってくるから早く下山すればよかったんだけど、お日さまが昇って暖かくなってきたし、なんかもったいなくてなかなか下山できず…。ピーク付近をウロウロしてるうちに仲良くなったマレーシア人グループもタイ人の2人組も登って来ました。みんな登頂できてヨカッター♪

 

名残惜しかったけどけっこう長い時間ピーク付近にいたので、下山することにしました。すっかり明るくなってきてSt,John's Peakもさっきと雰囲気が違う…

 

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あああーっ!Alexandra's Peakの写真を撮ってて、ピークから影キナバルを撮ることを忘れたことに気づきました。中途半端な影キナバルになっちゃった(涙)

 

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こーやって石を積むのは日本だけじゃないんだね。

 

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イタがいる岩場の途中まで下りてきました。明るくなってあらためて見てみるとかなりゴツゴツした岩場でした。でも、このくらいの岩場は楽しい~♪ だって、この後はひたすらの地獄がまってるから(汗)

 

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イタと一緒に下って行きます。前を歩いてるのがイタです。イタが前を歩いたのは、この数百mだけ。どうしてここだけ前を歩いたのかな?自分を待ってるあいだ寒かったからかな?眠かったから早くLaban Rataに戻りたかったのかも。

 

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キナバル山といえば…のSouth Peak。だいたい、Low's Peakじゃなくて、South Peakの写真が使われるよね。

 

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8.5kmまで下ってきました。そういえば9kmと9.5kmは見かけてないけど、どこかにあったのかな?

 

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名残惜しくて、Low's Peakを振り返っちゃいます。他のピークに比べて、かなり登りやすいカタチ。わざとあのカタチに積んだんじゃないよね?(笑)

 

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ロープ沿いにどんどん下って行きます。下りは早いね~

 

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どんどんLow's Peakが遠くなってきました。気が付くとキレイにUgly Sister Peakの影ができてました。

 

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それにしてもすごい眺め。写真では見てたけど、ホントにここが地球なの?って感じです。別の惑星に迷い込んじゃったみたいな錯覚に陥ります。こんな絶景が見れるんだから、けっこうお金はかかっちゃったけど、やっぱり来てよかったぁ♡

 

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Low's Peakはもうすぐ見えなくなりそう…。この時にまた来たいって思いました。

 

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South Peakはどこからが一番カッコよく見えるかなー?この時、すでにイタは後ろを歩いてます。だって、下りなのにゆっくり過ぎるんだもん。

 

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おっ!この角度がいいかも♪ なんかピークに立ってるな。

 

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振り返るとホントに最後のLow's Peak…。こーやって見るとすごく急な岩壁を歩いたように見えるけど、実際はそんなに傾斜はキツくないです。

 

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そして、South Peakはどんどん近づいてきました。イタが写真を撮ってくれるとゆーので撮ってもらいました。他で撮ってもらった写真は全然ダメダメだったけど、ここで撮ってもらった写真だけはまともでした(笑)

 

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ちっちゃいケルンがいっぱいあります。登ってくるヒトが石を積んだだけだろーけど。こんなちっちゃいと目印にならないもんね。

 

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スーッと真っ直ぐにのびるロープ。これを道しるべにして暗闇の中を登って行ったんだね。

 

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遠くにSayat-Sayat Hutが見えてきました。ちなみにこの岩は花崗岩なので滑りません。スニーカーのヒトもたくさんいたけど、そんなに急なところもないし、階段も多いから、雨さえ降らなければ問題ないかな。

 

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このアタリがDonkey Ear's Peakをイチバン近くで見れるポイント。折れちゃったからか、ロバの耳には見えないね…

 

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振り返るといつのまにかSouth Peak も見えなくなってました。あ~、もう終わっちゃったんだって思ったら、ちょっと寂しくなったり。

 

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あっとゆー間にSayat-Sayat Hutに戻ってきちゃいました。ここには小屋もあるからHutって名前になってるけど、今は泊まることなできないようです(トイレは使えます)。お日さまが出てきてかなり暑かったから、レインとインナーダウンは脱いでLaban Rataまで下ることにしました。

 

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Sayat-Sayat Hutの近くには小屋名の由来?のSayat-Sayatがたくさん咲いてました。このお花は背を低くしながら、かなり上の方まで咲いてました。

 

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ミヤマコゴメグサみたい。

 

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けっこう標高が低いところに咲いてたお花も咲いてました。

 

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Sayat-Sayat Hutからはゴロゴロ岩場をトラバースです。

 

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振り返るとこんな感じ。ちょっと離れたら再びSouth Peakが見えるようになりました。登った時は真っ暗で見えなかったけど、こんな感じになってたんだねー。すごーっ!真っ暗で見えてなくてよかったってブログとかに書いてるヒトを見かけたけど、自分はこんな景色見えたらワクワクしちゃってテンション上げで登って行けちゃうけどなぁ。

 

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あっとゆー間に7km地点。ここからググっと下って行きます。

 

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かなり下ってきて、周りに木が増えてきました。遠くに続々と下山して来るヒト達が見えます。

 

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白椿みたいなお花もこんな高いところにも咲いてます!

 

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たまーにボコボコ丸い穴があいてる岩があったんんだけど、なんだろう?

 

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夜食を食べてから何にも食べてないからめちゃくちゃオナカが空いてきたので、ガンガン下って行くことにしました。もう、朝ゴハンでパンケーキを食べることしか考えられない…

 

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さらに下ってきました。South Peakともそろそろお別れ…(涙)

 

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唯一、ロープを持った方がよさそうなところはこの先。前のヒトがあまりに遅すぎてヒトが詰まっちゃって写真撮れなかった…。イタにここはロープ持てって言われたから一応持ったけど、花崗岩だから滑らないし、念のため持った方がいい急なところはほんの数mだけ。

 

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トラバースしていくと階段が見えてきました。

 

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岩壁沿いにジグザグに下って行きます。

 

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階段を下っていくと展望台が見えてきました。登りの時にちょっと休憩したところです。

 

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右手を見るとViaFerrataをやってるヒト達がいました。ちょっと興味あったけど、下山時間が遅くなりそうだったのでやめておきました。

 

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下って来た岩壁です。ポコッと出っ張ってるところはTunku Abdul Rahman Peakかな?こーやって見るとめちゃくちゃ壁に見えるけど、歩いてるとそんな感じしないんだよね。左上部にSayat-Sayat Hut、そこから真ん中くらいまでトラバースしてからジグザグに下っています。

 

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岩がゴロゴロする急な斜面を下って行きます。景色に見とれて転ばないよーに気をつけて下りました。

 

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そして、階段をグイグイ下って行きます。下りなのにガンガン下ってるから暑くなってきちゃって、ソフトシェルもフリースも脱ぎたかったけど、面倒だったのでベンチレーション全開で下りました。

 

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短い時間でかなり下ってきました。急な下りだからめちゃくちゃ早いっ!展望台で景色を眺めながら日本人のオジサン達とおしゃべり休憩。オジサン達はHISでKotakinabaluからのツアーを手配してもらったんだって。金額聞いたらかなり高かったょ…

 

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左手はギザギザの岩群です。ツルっとしたところとギザギザしたところのミックスが、ここの絶景を生み出してるんだろーな。

 

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急な階段の先にPanar Laban Bace Campが見えてきました。Laban RataからLow's Peakまではみんなツラそうにしてたけど、自分的にはゆっくり登ってたし、特にツライこともなくもう着いちゃったって感じだったけど、最初のこの階段地獄だけは寝起きのカラダにちょいキツかったわ…

 

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ビビットピンクのお花!シャクナゲって教えてもらったお花よりもシャクナゲっぽいけど、同じお花かなぁ?

 

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樹林帯に突入して、さらにガンガン階段を下って行きます。

 

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こんな感じになってるところもあります。

 

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ゲートまで下りてきました。Laban Rataまであと少し。

 

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Pendant Hutのところかな?なんとポストがあります。飾りじゃなくてホントに使えるみたい。

 

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Laban Rataに戻ってきました。Low's Peakから2時間くらいで下りました。ちなみに登りは、ご来光に合わせて時間調整しながら登ったので予定通りの3時間半くらいでした。フツーにあるいたら3時間かからないと思います。

 

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おなかがペコペコだったので、すぐに朝ゴハン~♪ またしでもビュッフェです。夜食よりもちょっと品数が増えてました。パンケーキが美味しいってウワサだったので、パンケーキを食べたけど、粉っぽくてイマイチ…。フレンチトーストの方が美味しかったかな。たっぷりシロップとバターを付けてミルクをたっぷり入れたコーヒーと一緒にいただきました♡

 

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 イタと10:00から下山開始するって決めて部屋で着替えてパッキングをしなおしてると、ベッド脇に置いておいたペットボトルがないことに気づきました。下山用にと思ってLunch Packに入ってたのを取っておいたのに、同室のカップルに盗られちゃいました(涙)。さすがにお水なしでの下山はキツイので、売店で7RM払って500mlのペットボトルを買いました。この出費がなければ、空港での再両替が8,000円ぴったりにできたのに…。10:00に入口に行くとイタはいませんでした。みんなはどんどんガイドと出発していくのに、イタは来ない…。いつ来るかわからないバスをキャッチしてKotakinabaluに戻らないといけなかったから、できるだけ早く下山したかったので、ラバンラタの従業員の偉そうなヒトに『イタが来ない』って言ったら、その辺にいたヒトにイタを呼びに行かせてくれました。

 

10:20にやっとイタが来て、下山開始~。と、その前に最後にこの景色を見納め。こんなに晴れてくれてありがとう!!

 

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お天気がいいおかげで足取りも軽いのでサクサク下っちゃいます。でも、眼下には雲が…。ということは、途中から雲に突入するってことだね。

 

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樹林帯に突入します。涼しくて気持ちいい♪ 前を歩いてる欧米系の2人組とは最後まで前後しながらだいだい同じペースで下ってました。

 

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そろそろ雲海に突入しそうな予感…

 

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登りで見たかったこの光景!今日は見ることができました。昨日、この景色が見えてたら、最後の登りももっとウキウキ登って行けてたと思うんだけどな。昨日は何にも見えなくてキツかったょ…(汗)。でも、曇ってくれてたおかげで暑いってことはなく登れたから、暑いのが苦手な自分にはよかったのかも。

 

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あ、とうとう雲海に突入だ…。お昼に近くなるとやっぱり雲が増えちゃうんだねぇ。これはどこのお山も同じなのかな。

 

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Paka Shelterまで下ってきました。振り向くと上の方はまだ晴れてました。でも、これでホントの見納めかな…。ずっと眺めていたかったけど、とにかくバスが気になったので(苦笑)下山することにしました。

 

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ここからは眺めもないし、とにかく下るのみ。でも、下りは得意なので、たくさんのヒトを抜かしてサクサク下っていけました。それでも、転べないからスピードは落としてるんだけどね…。登ってる時はちょっと段差が大きいなって思ったところもあったけど、下ってるとあまり感じませんでした。今回ストックは持って行かなかったけど、自分的には必要なかったです。慣れないストック使うと余計に疲れるんだよね…。下手くそだからストックに頼ってバランス崩しちゃうしさ。使い慣れてるヒト、下りが苦手なヒトはあった方がいいかもしれないです。

 

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登りは曇ってて暗くてうまく撮れなかったお花もちょっとお日さまが出てくれた隙に綺麗に撮れました~♪

 

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Layang-Layang Shelterでちょっと休憩して、さらに下って行きます。高度を下げると植物がとシダ系に変化してきました。

 

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登山口に近くなると階段が増えてきます。途中で、レンジャーさんに背負われてるヒト、ガイドさんに背負われてるヒトが下って来ました。高山病なのか、足をくじいたのかわからないけど、背負ってきたヒト達はすごいスピードで汗だく。ホントにすごい!

 

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やっぱり上の方とは木の種類も全然違うね~

 

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もう最後なのでちょっとスピードアップ。イタはガイド、ポーター達とすれ違う度に挨拶したりおしゃべりしたりしてて、かなり後ろを歩いてました。ちなみに、食堂のスタッフにはイタの親戚がいるそうです。そのヒト達もサンダルなのにすごいスピードで自分たちを抜かして行きました。

 

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Carson Waterfallまで下ってきて、Timpohon Gateまではちょっとだけ登り返し。でも、ホンノちょっとです。先に出発した日本人のオジサンに追いついたけど、かなりお疲れのご様子…

 

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ゲートに到着しました!お疲れさまでした!!

 

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ゲート前にあるボード。そーいえば、ドローン飛ばしてるヒトいないなって思ったら、禁止みたいです。各休憩所にあるボードもちゃんと読んで、写真撮ってくればよかったな。

 

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TERIMA KASHI SUDI DATANG LAGI(ありがとう、また来てね)の向こうにはミニバスが待機してて、乗り込みとすぐに出発しました。

 

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残念ながらキナバル山は雲に覆われて全く見えず、余韻に浸ることもできなかったので、Rrception Officeで預けた荷物をピックアップしてBalsam Cafeでランチ~。以前はビュッフェだったみたいだけど、今は6つくらいのメニューから選ぶようになってました。ヌードルスープにしたんだけどあんまり美味しくなくて、ナシゴレンにしておけばよかったってちょっと後悔…

 

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HISで来てた日本人のオジサン達がコタキナバルまで一緒に車に乗って行けば?ってガイド通してドライバーに確認してくれたんだけど、Kota Kinabaluまで100RMだって。タクシーよりは安いけど(150RM)、さすがにそんなに高いならってことでオジサン達とお別れして予定通りバスキャッチに挑戦!昨日は、マレーシア人グループの車で楽々登った階段を下って行きます。

 

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来た時と逆方向なので、Kinabalu Park Parkingから道路を渡ったところでバス待ちしました。そういえば、昨日はここも車で通り過ぎちゃって見れてなかったな~なんあて思いながら、日差しが強くてちょっと暑かったけど道路のすぐ脇でバス待ち。16:00にはマレーシア人グループが車で通るはずだから、それまでにバスに乗れなかったらマレーシア人グループが乗せてくれるだろうって思ってたので、けっこう軽い気持ちで待ってたら、20分くらいで“KK”という文字が書かれたミニバスが来ました。満員で乗れないって言われたらどーしよーって思ったけど、止めて見たら乗客は1人だけ。めっちゃボロボロのエアコンなしバスだったけど、一緒に待ってた欧米系のオジーサンと一緒に乗り込んで、無事にKota Kinabaluに戻ることができました。帰りも行きと同じく20RM。行きは出発するまでに2時間近く待ったこと考えると、めちゃくちゃラッキーだったな。

 

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ということで、キナバル山はめちゃめちゃよかった!感動しました♡実は、成田からコタキナバルに向かう途中で具合が悪くなって、1晩寝れば体調良くなるかと思ったけど、翌日も全然食欲なくて熱があるような気持ち悪いような感じで、こんなんじゃキナバル山になんて登れないょ…って思ってたけど、もう1晩たっぷり寝たらすっかり体調は良くなってて、高山病になることもなく無事に登頂することが出来ました。Laban Rataまでの登りはかなり長かったけど、マレーシア人グループとタイ人2人組とおしゃべりしたり、写真撮ったりしながら歩けたから、最後はちょっとキツかったけど楽しく歩けたし、Sayat-Sayat Hutを越えてからの景色はここは地球じゃなくて別の惑星か?ってくらいに絶景だった。お金はけっこうかかっちゃったけど、それでも4泊6日で登山前後の観光も宿も食事代もお土産も航空券代も全部含めて13万円はかかりませんでした。航空券によってはもっと安く行けるけど、時間かかるしね(帰りの直行便は5時間位でやっぱり楽チンだったし…)。1年ぶりに海外に行って、いろんなヒトと知り合って、いろんな景色を見て、違う文化に触れたことで、とても刺激のある思い出深い山旅になりました。

 

参考までに自分の装備です。荷物は、日本の山小屋1泊と同じイメージ。体調が心配だったこともあり、軽量化するためにちょっとした細かいモノ(クシとか)も使わないモノは全てReception Officeで預けちゃいました。結局、1kgくらいは預けたかも?靴は、いつものアプローチシューズ(ボルダーX)、Laban Rataまでは、キャップ、Tシャツ、春秋用ロンパンで休憩時と標高上がってから薄いウィンドストッパーのソフトシェル、Laban Rataからは、メリノビーニー、メリノベース(厚手)、フリース(中厚)、薄いウィンドストッパーのソフトシェル、夏用トレッキングタイツ、春秋用ロンパン、Low's Peak近くになってからさらにインナーダウン、レイン(上だけ)。これで全く寒くなかったです(当日のお天気によるけど)。予備で、UNIQLOのダウンベストを持ってたけど、Low's Peakで寒さで震えてたタイ人の女の子に貸してあげました。あんな高所で気温の低いところを、汗びちょびちょで登っちゃうんだから、低体温症で亡くなるヒトがいるってゆーのもわかる気がします。観光で登るヒトがたくさんいるから…

 

ちなみに個人での手配は、少しだけ英語ができて(google翻訳あるし)、個人での海外旅行の経験があれば問題なくできます。すぐにメールの返信が来ないとかはあるけど(苦笑)。最新情報が知りたい方はご連絡いただければお答えします。

 

そろそろ日本は春なので、残雪とお花をめいっぱい楽しみたいな~♪