2016年6月19日 磐梯山(日帰り)
八方台登山口P~中ノ湯跡~銅沼~裏磐梯登山口分岐~噴気口分岐~沼ノ平分岐~天狗岩~黄金清水~弘法清水~磐梯山頂~弘法清水~お花畑分岐~中ノ湯跡~八方台登山口P
最近のレコで気になってるアノ小さな紫色のお花が見てみたい…とゆーことで、お仲間さんと磐梯山に行ってきました!もちろん、お目当ては“バンクワ”と呼ばれてるバンダイクワガタ。バンダイクワガタは、磐梯山にのみ自生する固有種なので磐梯山でしか見られないし、しかも、あるサイトによると、この日6月19日の誕生花らしいです。前週に続き、ちょっとした遠征になっちゃったけど、予想以上に素敵なお山で大満足の山行となりました。
前日の夜に出発して、八方台登山口駐車場で車中泊しました。駐車場に着いた時には6~7台は車が停まってて、みなさんすでに寝てらっしゃるようでした。早朝起きたら、薄雲が出てたものの青空が広がってました。予報では、曇り時々晴れだったから、ラッキー♪と思いながらも、このお天気が崩れないうちにって早々に出発しました。涼しくて気持ちいい~って思いながら樹林帯を歩いてたのも束の間、緩い登りなのにすぐに暑くなってきました。今日も暑くなりそう…前週の二王子岳の悪夢が頭をよぎりました。
なんか硫黄のニオイがしてきたな…と思ったら、中ノ湯跡に着きました。建物はかなりボロボロなんだけど、布団とかタオルとか見えてビミョーに生活感が残ってて、ちょっと怖かったです。
建物の前の池?は乳白色でポコポコと何かが湧き出てたけど、暖かくも熱くもなかったです。ガスも噴出してました。あんまり近寄ったら危ないかな…
先っぽだけ薄いピンクのガクウラジロヨウラクが咲いてました。
中ノ湯跡から木道を歩いて行くと、タニウツギが咲いてました。水色とミドリとピンクの組合せがキレイ~♪
マイヅルソウもたくさん咲いてました。
分岐でほとんどのヒトが山頂へ向かう右のルートへ進むところ、自分達は裏磐梯登山口方面に向かいました。最初は快適な道でお花を楽しんでたんだけど…
コケイラン…もーちょっとお花の部分をアップで撮りたかったけど、まだ明るさが足りなくてこれが限界。
サワハコベ…
下っても下ってもまだまだ下り…。裏磐梯登山口からのルートを逆向きに歩いてるんだら、下りなのは当然なんだけど、あまりの下りっぷりにこの後の登りを想像したらちょっと怖くなりました。
ひとしきり下ると平坦な道になりました。水道管?みたいなのが道の真ん中にずーっと続いてました。これは…
道の脇にはお花がちょこちょこ咲いてました。最近、アチコチでよく会うズダヤクシュ…
ベニバナイチヤクソウ…
緑のアーチをくぐってしばらくすると銅沼に着きました。
風が全くなかったので、櫛ヶ峰と磐梯山の火口壁がキレイに水面に映ってました。とゆーか、爆裂火口壁がめっちゃ迫力があって、それだけで感動!!!しばらく眺めていたかったけど、ヤブ蚊にめっちゃたかられて我慢できずに進むことにしました。ハッカ油付けてたけど、蚊にはきかないもんね…(汗)
銅沼からすぐに開けてるところに出ました。ここはスキー場のリフトトップで、桧原湖と西吾妻山がよく見えました。振り返ると火口壁も見えました。なかなかいい眺め♪
噴火口への分岐から再び本格的な登山道に入りました。一応、整備はされてるけど、さっきまでの道とは明らかに違う感じでした。こっちのルート通るヒトは多くないんだろーな。
シロバナノヘビイチゴ…
小さい沼の側に咲いてた薄いピンクのガクウラジロヨウラクに朝露がプツプツついてて、めちゃくちゃ神秘的でした♡
二王子岳でも見た紅葉?してる葉っぱ…
クモの巣を避けながら樹林帯を進んで行くと、ちょっとガレた道になってきました。
櫛ヶ峰が見えるちょっとした展望ポイントに咲いてたシラタマノキ。別名、シロモノ。秋にはコロコロした真っ白な実をつけるんだよね~
突然、めっちゃ開けた河原みたいなところに出ました。火口原ってヤツかな?目の前には櫛ヶ峰…
右手には爆裂火口壁…なんか日本とは思えない光景。ってゆーか、これからあそこまで登って行くの?!って感じでした。
ロープと赤丸とピンクテープに導かれて(どんだけ親切なんだ…)再び樹林帯に入って行きました。ここからの火口壁への登りがめちゃくちゃツラかった…(涙)
急登なのは覚悟してたけど、予想以上の急な階段。しかも延々と続いてく上に風もない…。汗がカラダ中から噴き出してきて、なかなか前に進めず、手すりも使って休み休み登りました。何故かわからないけど、最近、ホントに登りが全然ダメなんだよね(泣)。明らかに前よりカラダがキツイ…。“登り苦手なのになんでこっち周りにしちゃったんだろー”ってこの時ばかりはちょっと後悔しました。
途中でお花が癒してくれたけど、なかなか前には進めず…。イワシモツケかな?
最後は段差の大きい岩っぽい登りに…。心臓バクバクでした(苦笑)
振り返るとさっき通って来た銅沼と桧原湖が見えました。
このお花はなんだろ…?ここでしか見なかったな。
さっきまで下から見上げてた火口壁が近づいてくると…
長くてキツい樹林帯が終わって、青空と茶色のガレ場が広がってました。ガレ場をゆっくり登って行くと、お目当てのバンダイクワガタを発見~♪めっちゃカワイイんですけど!でも、萎れてたり、お花が落ちちゃってたりでなかなかキレイな子に出会えず…
ガレ場を登りきって稜線?火口壁?に出ると絶景が広がってました~♪何とも言えないめちゃくちゃいい眺め。磐梯山がこんなにカッコイイお山だって知らなかったょ…。うん、頑張って登った甲斐があったーーー(涙)
おやつ食べながらのんびり休憩してからバンダイクワガタ撮影会(笑)。でも、風が強くてめっちゃユラユラユラユラ…。そもそも、小さくてピンが合いにくいのに、風も強いなんて(泣く)。朝は全然風なかったのになぁ。
岩のゴツゴツした感じとバンダイクワガタの可憐な感じがミスマッチでいい感じ♡
そろそろ進もうか…って山頂目指して歩きだしたものの、バンダイクワガタ以外にもお花が咲いてたりしてなかなか前に進めず(苦笑)
アヅマギク…ほとんど終わりかけでした。風で揺れ過ぎるので指で持って撮影(笑)
コウリンタンポポ…リフトトップのはほとんど蕾だったけど、ここはよく咲いてましたでした。
ミヤマキンバイもピークは過ぎてたかな。先週末がピークだったのかも…
そして、諦めずにバンダイクワガタを撮り続けました。だって、カワイイし。
振り返って櫛ヶ峰。登ってみたいけど、ロープ張られてました。踏み跡はかなりしっかりあったけどね。やっぱり、崩れる可能性があって危ないからかな??
あの右側の尖ってるところが天狗岩かなぁ?火口壁に沿って登って行きました。
まだまだ、バンダイクワガタが咲いてました。たくさん撮れば1枚くらいはまともな写真が撮れるかな~って思ってたけど、なかなか難しかった(汗)
青空と岩とバンダイクワガタ…
右手は岩なだれで切れ落ちてるけど、左手はこんな感じに青々とした牧歌的な雰囲気。ちょこんと見えてるのは赤埴山かな?
白いガクウラジロヨウラク…?真っ白なのは初めて見ました。
アカモノ(別名:イワハゼ)の群生。めっちゃカワイイ~♪
ギリギリ咲き残ってたレンゲツツジ。花びらが萎れ始めてた…
沼ノ平方面への分岐を過ぎる“天狗岩三合目”の標石がありました。どれが天狗岩かはわからなかったけど…。下を覗いてみると岩なだれ痕がすごいことに。柵とかないので覗きこみ過ぎには注意です(笑)
ハクサンチドリ。こんなにまとまって咲いてるの見たのは初めてでした。
キンキンに冷たい黄金清水でノドを潤してから、弘法清水小屋に向かって登ってたら、どんどんヒトの声が聞こえるようになりました。 猪苗代登山口からあがってきたヒトたちみたいでした。順番待ちしてミヤマオダマキを撮影(笑)
弘法清水小屋の前にはたくさんのヒトが休憩してました。さっきまでは、自分達しかいない瞬間の方が多かったから、急に現実に引き戻された気分でした。無料で小屋で休憩させていただけるとゆーことで、お言葉に甘えて、小屋の方とお話ししながら休憩させていただきました。
山頂に向かって歩き始めたものの、ヒトが多くて大渋滞…(汗)。泥と湿った岩で滑りやすいから、みんな慎重になるし、そもそも八方台からは気軽に登れちゃうから子供とか軽装備のヒトが多くて、かなりのゆっくりペース。まあ、けっこう疲れてたからちょーどよかったんだけどね(笑)
イワカガミ…
えっと、これは…?
猫魔ヶ岳…かなり霞んできちゃいました(汗)
サラサドウダン…
ミヤマカラマツ…かな?
山頂に向かってる途中でどんどんガスが湧いてきて、さっきまでめっちゃいいお天気だったのにあっとゆー間に真っ白になっちゃったけど、とりあえず山頂に到着~。山頂標識は山頂の一段下にあって、山頂には祠が祀ってありました。ガスガスで眺めのない残念な山頂だったけど、ヒトはたくさんいました。
猪苗代湖や安達太良山、飯豊山が見えないのは残念だったけど、火口壁のところで十分に絶景を堪能したからさっさと諦めて、バンダイクワガタを探しました。小屋のヒトの話しだと、下のは風で散り始めてるかもだけど、山頂のは咲き始めたばっかりとのことだったので。
火口壁のところほどの群生ではなかったけど、チョコチョコと咲いてました。お日さまが出てなかったし、やっぱり風が強かったから、なかなか写真撮るのは難しかったけど…
ガスってて薄暗いからキレイな色がでない…(汗)
バンダイクワガタを眺めながらランチして、下山することにしました。ガスが風で吹きあがってきてちょっと涼しかったし。弘法清水の分岐で何も考えずに八方台登山口方面に向かっちゃったんだけど、歩いても歩いてもお花畑が出てくる気配はなく…
と、いつの間にかお花畑の分岐に着いちゃいました。お花畑は周回して見れるもんだと思い込んでたけど、そーではなかったみたいです(汗)。戻るのはイヤだったけど、ちょっとだけお花畑を覗いてみました。
山頂でも咲いてたけど、ロープの向こう側だったから写真に撮れなかったグンナイフウロ。お花畑の入口付近でもたくさん咲いてました。
ハクサンチドリやイチヤクソウ、ミヤマキンバイも咲いてたけど、それ以上のお花はなさそーだったので、お花畑をピストンせずに下山開始。そーいえば、山頂が見えたけど、ガスは少し晴れてそーな感じでした。
イチバン人気のあるコースだけに、特に急なところや難しいところはなく歩きやすい道でした。泥っぽいところや岩が湿ってるところはあったけど、お散歩気分で歩けそうな感じ。
小さい白いお花…クルマムグラ。光が当たってるところを狙って、かなり頑張って撮りました(笑)
ユキザサも終わりかけかな…
これは何でしょ…?
とゆーことで、八方台駐車場に戻ってきました。ホントはこの後、五色沼探勝路を歩くはずだったんだけど、予想以上に堪能しちゃって時間がかかっちゃったので五色沼駐車場からイチバン近い毘沙門沼だけ見に行くことにしました。
毘沙門沼は駐車場からすぐでした。確かに青い…とゆーか、緑?キレイな色でした。でも、ガッツリ曇っちゃってて写真に撮るとただの沼(苦笑)。探勝路を少し歩くと磐梯山が見える場所がありました。この頃にはかなり曇っちゃって残念な感じだったけど、お天気よかったらステキな景色が見れそうでした。
なんとかちょっとだけ青緑の水の感じがわかる写真…
その先の沼も行ってみたかったけど、やっぱりお日さまが出ないとキレイな色に見えないしねってことで駐車場に戻って、帰ることにしました。渋滞しないと踏んでた東北道がちょっと渋滞しちゃったのは予定外だったけど、ボチボチ順調に帰ってくることができました。
磐梯山には6つのルートがあるみたいだけど、今回は、①バンダイクワガタが見たい、②爆裂火口壁が見たい、③銅沼に映る逆さ櫛ヶ峰が見たい、④中ノ湯跡が見たい、と見たいものが4つあって、最初はとにかくお花がたくさん見れるっていう猪苗代ルートから登ろうと思ってたんだけど、暑い中、スキー場登るのはキツイなって思ってたところに、レコであがってた八方台登山口から銅沼を周回するルートで全てが見れることがわかってこのルートに決定!時計回りか反時計回りかで悩んで、登りが苦手な自分的には反時計回りがよかったけど、迫力ある火口壁を見ながら登れる時計回りで大正解でした。ちょっとピークは過ぎちゃってたけど、バンダイクワガタもたくさん見れたしね。でも、火口壁への登りはホントにホントにキツかったけど…
紅葉の時期も良さそうだし、雪山も良さそう。日帰りでもそんなに遠くは感じなかったので、また季節を変えて行きたいと思いまーす♪