2016年5月21〜22日 白山(1泊2日・小屋泊)
1日目:別当出会P〜別当出会〜中飯場〜別当覗〜甚之助避難小屋〜南竜道分岐~十二曲り~黒ボコ岩〜弥陀ヶ原〜室堂〜御前峰〜お池巡りコース〜室堂(泊)
2日目:室堂〜弥陀ヶ原~エコーライン分岐〜甚之助避難小屋〜別当覗〜中飯場〜別当出会〜別当出会P
残雪期に行ってみたいと思ってた白山にお仲間さん達と行って来ました!1人で運転はキツイし、2人で交通費ワリカンとかもキツイしでなかなか行く決心がつかなかったけど、人数がまとまったので行くことができましたー。でも、想像通りかなり遠かった…
前日夜発で関越道〜上信越道〜北陸道で向かいました。てっきり、中央道で行くんだと思ってたけど、都内からだとこのルートがいいみたいです。寝不足だったから、お仲間さん達に運転はお任せしてウトウト…。気づいたら別当出会の駐車場に着いてました(笑)。駐車場から少し登って別当出会の休憩所へ向かう途中にフワフワのフキノトウの綿毛をたくさん発見~♪
朝ゴハンとトイレとハミガキを済ませて雲ひとつないいいお天気の中歩き始めました。
吊り橋を渡ると苦手な階段の始まり。しかも、けっこうな傾斜の階段でした。うぅぅ…
でも、登山道脇に咲くお花たちに癒されました。おなじみのタチツボスミレかな?
中飯場でお花を愛でながら休憩~。ミドリイロのお花?
赤いお花…ハウチワカエデのお花?日差しが強かったから、細かい写真も撮れてウキウキ♪
そして、少し傾斜の落ち着いた階段をグイグイ登って行きました。
中飯場にもトイレと水場があったけど、登山道にもチョロチョロ流れてる水場がありました。たくさん水場があるのは嬉しいよね~。水が豊富だからか、最初は植物もシダ類が多かったです。
サンカヨウを発見!と思ったけど、この後も登山道のアチコチに群生してました。こんなにたくさんのサンカヨウを見たのは初めて。めっちゃカワイイ♡
完全に透けてるのはなかったけど、ちょっとだけ透けてるのには会えました。この壊れそうな儚い感じがいーんだよねー
最初の階段以外はさほどキツイところはなく、ひたすらユルユル登って行く感じでした。でも、やっぱり階段が多くて苦手…
これは、お花…?
ズダヤクシュ…
終わりかけのミネザクラ…
オオカメノキ…
鬱蒼とした樹林帯から抜けると一気に見晴らしのよい登山道になりました。右手には別山もチラ見え…
かなり前からニリンソウらしきお花がたくさんあって、別当覗にもめっちゃ群生してました。でも、まだお花が開いてなくて残念…。エイレンソウは元気に咲いてました。
別当覗からは観光新道方面が見えました。あっちの道も気持ちよさそうだなぁ。それにしても、手前がめっちゃ崩落とゆーか土砂崩れしてる。だから、砂防工事が必要なのね…。元々この砂防新道は、砂防事業の資材を運ぶための道らしいです。
ここからは木道が出てくるようになりました。登山道脇に雪が残ってたので、雪玉を作ってカラダを冷やしながら歩きました。気温はそこまで高くなかったと思うけど、日差しが強くてホントに暑かった~
だんだん雪がゾーン的に現れてきて、雪の上を歩く場所も。ユルユルなのでアイゼン等は必要ない感じでした。
甚之助避難小屋は大きくてキレイな小屋でした。ここで泊まるのもいーなー。小屋の少し上のデカイテーブルみたいのがいっぱいあった広場がテン場なのかなぁ?別山もだんだん姿を現してきました。
さっきまで、フワフワの綿毛だったフキノトウもこのアタリではまだお花。
甚ノ助避難小屋からすぐに南竜道分岐に着きました。ちょっとしか歩いてないのに暑いからまた休憩…(笑)。ここから黒ボコ岩に向けてグイグイ登って行きました。
ちょっと登っただけなのに、別山がよく見えるよーになりました。目指す白山は全く見えなかったけど…
みんなが心配してたトラバースも危険度は0。傾斜も緩いし、何の問題もなかったです。でも、この後、今にも崩れ落ちそうなスノーブリッジを何回か通りました…
ちょっと危険と思ったのは、この雪の斜面かな?ステップ状になってたし、雪がグサグサだったから問題なかったけど、朝のカタイ雪の状態での下りチェンスパくらいは付けた方がいいかも。
上から見たところ。こんな感じでけっこうな斜度なので、足を滑らせたら下まで落ちてしまうかも?岩で見えないけど、かなり下まで続いてます。
十二曲りを登っていると、カワイイお花を見つけました。『リュウキンカだよ』って側にいたオジサンが教えてくれました。花びらのフチが白いのは萎れかけだから?
十二曲りの途中にある延命水。これを飲んで長生きできるかどーかはともかく、ここに水場があるのはめっちゃ嬉しい♡冷たいお水で元気になれました。
休憩がてら十二曲りを振り返ってみる。傾斜はキツくないけど、とにかく暑くて…
まだかなまだかな~と思って上を見上げたら、黒ボコ岩が見えました。それにしても、空が青過ぎ!!
黒ボコ岩は大きな岩がゴロゴロしてて、眺めもよかったので、休憩してるヒトがたくさんいました。
そして、遂に白山の姿も…。どっしりとした風格のある山容です。
ここから室堂まではあとちょっと。時間もまだ早かったし、室堂でゆっくりランチすることにして歩き続けました。
弥陀ヶ原はまだ雪原でした。こんなに日当たりがよさそーなのに、どーしてこんなに雪が残ってるんだろ?
弥陀ヶ原を抜けると五葉坂。長くはないけど、岩ゴロゴロでけっこう急な登りでした。途中、雪も少し残ってて、それなりの傾斜があるから下りのヒトが滑ってじゃってました。
ヒーヒー言いながらゆっくり登って行くと室堂に着きました。まだ、完全に小屋開けしてないので、冬期小屋使用の素泊まりのみ。センターの受付でもらった懐かしの塩アメがめっちゃおいしかった~♪
センターの前のテーブルで白山を眺めながらのんびりランチして、余分な荷物を置いてから山頂に向かいました。
相変わらずの階段…。ホントにこのルートは階段が多いよね(汗)。次に来る時は、絶対に別のルートから来ようっと。
ヘロヘロになりながら階段を登って行くと奥ノ院に到着~♪お参りしてから御前峰の山頂を踏みました。さっきまでほとんど風なんてなかったのに、いつの間にか強風…そして、別山の右側の低いところで雲がどんどん湧いてきてる…
大汝峰。お山の丸っこい感じと白の雪のまだらな感じと青い池の感じと茶色の岩の感じと…なんとも言えない素敵な眺めでした♡
剣ヶ峰。あそこには登れないみたい…
けっこうな強風で日差しが強いにもかかわらずちょっと寒かったし、霞んでて遠景は絶望的だったので、長居はせずにお池巡りに行くことにしました。そこそこ疲れてて、もー登りたくはなかったけど、時間はたっぷりあったし、せっかく来たのに山頂踏むだけじゃもったいないし。ってことで、こんな感じの稜線を歩いて1つ目の池へ向かいました。
ちょっと足場の悪い急な斜面を下って行くと油ヶ池に着きました。水が青くてすごくキレイ。
池の周りにはまだまだ雪がたくさん残ってました。あんまりたくさんヒトが入ってる感じでもなかったけど、雪がグサグサなので問題なし。
こんな岩の間を通ったりして…。さっきまでの整備された登山道よりもずっと楽しくて、疲れも忘れてズンズン歩きました。
翠ヶ池の左手の雪面をゆるーくトラバースしながら、大汝峰に向かって歩いて行きました。
翠ヶ池と剣ヶ峰。翠ヶ池が見えるようになるのは、もーちょっと先かなぁ…
振り返って、剣ヶ峰と御前峰。ウラから見るとオモテから見た印象と全然違う(どっちがオモテが正解かわからないけど…)。ウラら見ると、やっぱり火山なんだな~って改めて思いました。
大汝峰の山裾を巻くように歩いてるうちにちょっと道を見失ったけど、GPSで確認して、お池巡り分岐の千蛇ヶ池へ0.1kmの標識を見つけて、ちゃんとと登山道を辿ってたけど、途中でトレースがハイマツ帯を避けるために登りになってて…
小屋は明らかに下だし、スキーのトレースがあったから思い切って下に向かって見ることにしました。しばらく下に向かってから、トラバースになって、いい感じで小屋に戻れそうだったんだけど…
小屋がもうすぐそこに見えてるのにハイマツ帯にぶち当たっちゃいました。道を探したら薄い踏み跡とパイプがある踏み跡と2ヶ所通れそうなところがありました。薄い踏み跡を辿ってみたけど藪漕ぎがヒドくて…終いには漕げなくなって引き返すハメに。他に道を探したけど見つからず、今さら戻る気にもなれずでパイプに沿って進んだら小屋の裏側に出れました。
小屋で夜ゴハンを食べてから、夕陽を見に外に出てみました。少し雲が出てたけど、キレイな夕陽が見れました。
下の方は雲海になってて、幻想的…
グラデーションの空に満月が上がってくるのも見れました。
別山と雲海…
小屋は、1人当たりマットと毛布4枚が割り当てられたので全く寒くなかったです。夜中に起きて外を見たら、お天気がいいから星は出てるけど、月が明るすぎてイマイチで星を撮るのは断念。3時に起きて、山頂で日の出を見ようかとも思ったけど、風が強そうだったからやめて、チラチラ外を見ながら、いい感じの明るさになるのを毛布の中で待ちました。
小屋の窓から西の空がいい感じのグラデーションになりかかったのを見計らって外に出ました。お月さまが沈んでいく西の空…
南東方向にはグラデーションに染まる御嶽山…
そして、東の空からお日さまが顔を出しました。山頂まで行ったお仲間さんの話だと、イマイチだったらしーので登らずにここで十分だったなって思いました。
別山もピンク色に染まってめっちゃキレイ~♡
朝ゴハンを食べて、涼しいうちに出発~。雪はちょっと固かったけど、弥陀ヶ原は固いくらいが歩きやすいかも。たっぷり寝て、いいお天気でウキウキ歩いてたら、いつの間にか黒ボコ岩に…あれれ?エコーラインに向かうには、五葉坂を下りきったら左に向かうのが正解でした。
五葉坂下まで戻って、左に向かってどんどん歩いてるとどーやらGPSだと少し左にズレて行ってる…あれれ?間違った時は戻るの鉄則でちょっと戻るとちゃんとヒントの木道が出てました。
自分たちが間違ったところを突き進んでたら、万才谷雪渓に入っちゃってたんだね…危な(汗)
ゆるーい下りな上にゆるーい雪でサクサク歩けました。おまけに眺めがめちゃくちゃよくって、別山がドーン!!次は別山にも絶対にのぼりたいな。
しばらくするとこんな感じの九十九折の下りになりました。ちょっと足場が悪かったり、イヤな感じで残雪があったりしたけど、ずーっと別山を眺めながら歩ける素敵なルートでした。
エコーライン分岐から南竜道分岐まではほぼ平坦な感じで楽チン~♪
南竜道分岐でちょっと休憩。昨日よりも別山がハッキリと見えました。時間の問題?お天気の問題?
再びサンカヨウ…やっぱりカワイイ♡
ニリンソウも起きてました~♪
ムラサキヤシオツツジもめっちゃキレイ…
なかなかピントが合わなかったこのお花…なんだろ?
チゴユリはうつむき加減…
ユキザサ…かな?
南竜道分岐からはずーっと登りと同じところを下ってたけど、別当出会近くの急な階段のアタリまできたら下り専用の道がありました。
こんな感じの歩きやすい道です。登りもこっちにしたらいーのにって思うけどね。
フキノトウの綿毛がいっぱい。
石畳みたいなところもあって、ホントに快適な道でした。
ニョイスミレ…かな?
ということで、吊り橋を渡って別当出会に戻って、少し休憩してから駐車場へ。金沢市内を抜けて、途中のPAでランチを食べて、大した渋滞に巻き込まれることなく都内に戻ってきたけど、休憩とかも入れて8時間くらいかかったかな…。やっぱり、遠いね(汗)
念願の残雪期の白山に行けて、お天気もよくて大満足なんだけど、贅沢をいえばもーちょっと雪のある時期に行きたかったかなぁ。あと、やっぱり階段は苦手だから、できるだけ階段の少ないルートで登りたい…
次は、夏のお花の季節に別山とセットでテン泊で行きたいな~と思います♪