2016年4月9〜10日 越後駒ヶ岳(1泊2日・避難小屋泊・雪山)
1日目:石抱橋P〜道行山〜前駒〜駒ノ小屋〜越後駒ヶ岳頂〜駒ノ小屋(泊)
2日目:駒ノ小屋〜前駒〜小倉山〜石抱橋P
今シーズンは雪が少なくて、どんどん雪山で行けるところは限られてく…。でも、まだまだ雪山に行きたい!ってことで、たっぷりの雪を求めてお仲間さん達と越後駒ヶ岳に行ってきました!日帰りだとかなりのロングになっちゃうので、避難小屋泊で行ってきました〜
前夜発して奥只見へ向かいました。途中で寄ったコンビニで空を見るとお星さまがキラキラ☆1週間くらい前の予報はあんまり良くなかったけど、土曜は晴れの予報に変わってたのでいい感じになりそな予感。でも、風がかなり強い予報ではあったので、寒さがどーかなーって感じでした。
シルバーラインのゲートで6:00のゲートオープンを待つつもりだったのに、3時位にゲートに着いたらすでに開いてたので石抱橋の駐車場に向かいました。4〜5台しか停められない駐車場だったけど、問題なく停められました。数時間、仮眠してから重い荷物を背負って出発〜。真っ青な空に白い越後駒ヶ岳が遠くの方に綺麗に見えてました。
どこが歩き始めなのかよくわかんなかったけど、少し前に川沿いに歩いて行ったヒトがいたのでそれに続いてみました。“河は眠らない 開高健”なんだこれ?
最初は川沿いを平和に歩いてたんだけど、しばらくすると若干危険なトラバースが出現。しっかり雪がついてたらいーけど、半分くらい雪ないから危なかったー
トラバースを過ぎて河原らしきところに出ると、何だか素敵な風景が…。あのお山は荒沢岳かな?
雪に覆われた河原を歩いてると右上を歩いてるヒトを発見。この先も道がどーなってるか怪しかったし、ちょっと上が林道みたいなので、適当な場所から林道に上がることにしました。林道にはまだ雪があったけど、かなり減っててこんな感じになってるところも。
柳沢を渡る橋の手前でトレースにつられて右に行きそうになって軌道修正。でも、柳沢を渡っても尾根への取付きがよくわからず…(汗)。とりあえず、目の前の薄いトレースのある急斜面を登って尾根に出てみることにしました。
みんなの荷物が大きくて重かったから、できるだけ歩きやすいところを選んで登りました。けっこうな急登だし、藪漕ぎもあるし、踏み抜きもあるし、歩き始めたばっかりだってゆーのになかなか大変でした。
何度も雪に足をとられながら登って行きました。大変なのわかってるのに何で先頭歩いちゃったんだろう…(苦笑)。でも、イロイロ勉強になったかな?!
斜面を登りつめると、なんとか尾根に出ました。奥に見えるのは中岳かな?ここからは歩きやすそう~♪なーんて楽観的に思ってたんだけど…
ホッとしたのも束の間、藪が出過ぎて尾根沿いを歩けなくなったので、雪が腐って今にも崩れそーな斜面をトラバースしながら進むことになり…なかなか危ない場所でした(汗)
そして、再び尾根に乗るべくトレースを追って急斜面を直登~。テントも入ってないのに、シュラフも夏用なのに、やたらデカザックが重く感じて息が切れちゃいました。久々にデカザックを担いだからかなぁ…
尾根に乗ったところでちょっと休憩。さっきまですごーく遠くに見えてた越後駒ヶ岳が少し近くなって嬉しくなりました(笑)。それにしても、予報に反してほぼ風はなく、寒いどころか暑かったです。上下メリノのベース、冬用のパンツはいくら強風予報が出ててもやり過ぎでした。カッコ悪いけど、またベースだけで登ることにっ(汗)
何気なく上を見上げたらヤドリギがポヨポヨ…
右側も開けていたので遠くの山々が見えてきてました。でも、どれが何のお山だかさっぱり…。燧ケ岳とか平ヶ岳とかかな??
道行山へはまたまた今にも崩れそーな急な斜面をトラバースすることになりました。真っ直ぐ進めないところもあったけど、すぐ左に部分的に夏道が出てて、そこを歩くこともできました。トラバースしながら振り返ると荒沢岳がよく見えました。
歩き始めた時は快晴だったものの、だんだん雲が出て来ました。でも、これはこれでキレイかも~♪
少し高度が上がったから、さらに遠くのお山まで見えるようになりました。
道行山に続く尾根に出ると、中岳と越後駒ヶ岳がセットで見えるようになりました。どんどん越後駒ヶ岳に近づいてはいるものの、まだまだ遠い…
道行山まであとちょっと…。山頂付近はモシャモシャしてて、雪がなさそーでした。
道行山頂にはやっぱり雪はなく、そこだけ夏山の様相になってました。山頂標識はなく、“山”の文字だけ。いろんなところでこれ見るけど、何なんだろ…
道行山から歩いて来た尾根を振り返ってみました。なかなか良い眺め。
ここから越後駒ヶ岳の山頂まではずーっと周りの景色を眺めながら尾根沿いを歩いて行けるめっちゃ快適な稜線歩き♪お天気も良くて、暖かくて(暑くて)、サイコーでした♡
相変わらず、全くわからないお山だらけだったけど、左側に写ってる白いお山が気になりました…
遠いと思ってた小倉山には意外とすぐに到着〜
でも、体力温存のために小倉山の山頂は踏まずにトラバースしました。ここも結構な斜度だったし、雪が緩み過ぎてて、スキーはいいけど重い荷物持ったヒトが歩くと崩れ落ちる可能性があるかも…。イチバン右が小倉山のピークです。
そして、再び、歩いて来た稜線を振り返って眺めてみました。ここは紅葉の時期とかも良さそーだなー
小倉山を下ったところからの越後駒ヶ岳。どっしりとした山容でカッコイイ。ここまで来れば何とか小屋まで辿り着けそうな感じなので、越後駒ヶ岳を眺めながら軽くランチ休憩~♪
ここからは、ひたすら登り…
百草ノ池アタリまではそんなに急じゃなかったけど…
前駒への登りはなかなかキツかったーーー(汗)
でも、左を見ると中岳から続く山々がキレイに見えました。
小屋の鉄塔(?)が小さく見えてきました。ちょっと痩せ気味の尾根を歩いて、最後の登りに向かいました。
少し陽が傾いてきて、雪に陰影がついてきて、深みのある景色になってました。
最後の駒ノ小屋直下の登り…。そんなに急に見えないかもだけど、けっこう急でした。
グサグサの雪だからピッケルでも止まらなそーだけど、一応、ピッケル持ちました(笑)
そして、駒ノ小屋に到着~!休憩したかったけど、予定よりも早い時間に着いたから、そのままピークを踏みに行くことにしました。明日のお天気もわからなかったし…。小屋から山頂までは20分だから、雪の状態は変わらないだろーと思いつつ、念のため、アイゼン&ピッケルで向かいました。
山頂に向かう途中で振り返って見た駒ノ小屋。いいところに建ってるなぁ…
山頂の左側にできてたクチバシみたいなカタチの雪庇。崩れ落ちるのも時間の問題のよーな気がする。
小屋からはそんなにキツイ登りじゃなかったので、難なく越後駒ヶ岳の山頂に到着〜♪
このアタリのお山は北アルプスや南アルプスと違って、全く山座同定できなくて残念…(泣)。おそらく、真ん中が巻機山、右が八海山。
雪庇の先に中岳がちょこんと見えました。あそこまで行ってみたいな~
山頂にいたオジサン。誰だっけ??
で、ずっと見ながら登って来た荒沢岳。なかなかよさそーなお山。
しばらく絶景を堪能してから小屋に戻って、ゴハン食べて、夕焼けは横着して小屋の窓から眺めました。だって、小屋のハシゴを昇り降りするのがイヤだったんだもん。今回の山行のイチバンの恐怖ポイントは、デカザックを担いでハシゴで小屋に登った時(笑)
ちなみに小屋は、40人収容って書いてあったけど、40人入るのはかなり大変かと。今回は2階に12人寝てたけど、余裕を持って寝るならあと2〜3人かな?1階はトイレとか管理人室があって狭くて、10人も入らないかも。寒いし、暗いし。でも、毛布も銀マットもたくさんあるし、バイオトイレだし、小屋前に水場もあるし(まずかったけど)、綺麗でとてもいい小屋でした。
断熱材+銀マット+毛布に上だけダウン着て夏用シュラフで寝たらちょっと暑かった…。寒いよりいーけど。そして、鼻水と鼻詰まりで目が覚めたりして(泣)。でも、なんだかんだけっこうよく寝れました。朝早くに起きて、山頂からご来光も見たかったけど、誰も起きなかったし、ちょっと曇ってそーだったから、またしても小屋から朝日を拝むことにしました。雲が多くてモルゲンにもならなかったから、登らなくて正解だったかも。
朝ゴハン食べて、下山開始〜
朝っぱらから霞んでたのかガスってたのか、晴れてるにもかかわらず白っぽい世界でした。
小屋直下の急斜面は凍ってなかったから、デカザックでも問題なく下りれました。一応、アイゼンはつけたけど、ピッケルは必要なし。でも、凍結してたら恐怖のスベリ台だよ、これ。
サクサク下って、あっとゆー間に前駒。あんなに登りは大変だったのにね…
クラックが入ってたり、崩れ始めたりしてるところがちょいちょいありました。
雨が流れた跡(?)がキレイな模様になってました。
前日トラバースした小倉山に登ってみました。山頂には特に何もなかったけど。小倉山からの下りがまたかなりの急斜面だったけど、すでに雪がグサグサになってきてたので、滑るように下りたら楽チンでした。
小倉山を下ったところで休憩してると、夏道が出てるのを見つけました。夏はこっちから登るのかー。正面はさすがに急すぎるもんね。
この稜線をずっと歩いて戻りました。稜線好きにはたまらないです(笑)
細かいアップダウンはあるものの、ずっと下り調だと思い込んでたら道行山へは何気に登り返しでした。もう、登りらしい登りはないって思ってたからキツかった…でも、山頂はビミョーに巻いちゃいました(笑)
道行山を下ったところから越後駒ヶ岳を見納め…
道行山からは、登って来た時より、ちょっと手前から下りてみました。スキーのヒト達が通ってるところはこっちみたいでした。
でも、例の危なげなトラバースはやっぱり通らざるを得ず…。夏道が出てるところはできるだけ夏道を歩きました。
その後、登りの時に歩いた尾根よりもひとつ手前の尾根から下りることにしました。おそらくこれが夏道がある尾根?かなり急斜面だったところもあったけど、藪漕ぎもなかったし、格段に歩きやすかったー。踏み抜きもあったけど、ズボズボしながら滑るよーにして下れました。スキーのヒト達はこっちから登ってきてたみたい。さすがにあっちの尾根通るのはキツイよね…
どんどん下って最後の急斜面が終わると沢沿いに出ました。若干、危うい沢沿いを歩いて行くといつの間にか林道になりました。最初の尾根への取付きはもっと右だったのね。確かに登る時、右へのトレースもあったなぁ…
平和な林道に戻ってきました~。何だか上高地の風景に似てる(笑
雪解け水が勢いよく流れ出てました。冷たくておいしかったー
林道は途中からビミョーに登りになってるのが見えたので、川沿いに下りてみたら、再び危ないトラバースを通ることになりました。でも、今回、唯一のお花に会うことができました~♪
石抱橋の駐車場に戻ってくると、すれ違ったヒトが多かっただけに路駐もいっぱい。道の駅でランチして、ちょっとだけ関越の渋滞に巻き込まれて帰ってきました。
さすがに豪雪地帯にある越後駒ヶ岳、例年よりはかなり少ないらしーけど、まだまだたーっぷり雪がありました。でも、今回は例年よりも雪が少なかったことがいい勉強になったかも。北アルプスや八ヶ岳みたいにヒトがたくさん入るわけじゃないから、きちんとルート確認して、状況確認して、かなり頭使いながら登った気がします。去年登った守門大岳をちょっと思い出しました…
今回の反省点はズバリ、ウェア!強風予報にビビって、厳冬期と変わらないレイヤリングにしちゃったよー(汗)。さすがに下山する時はメリノのタイツは脱いだけど、厚手のメリノのベースはめっちゃ暑かったぁ。これからは薄手のメリノか夏用の速乾で。
それにしても、どっしりとした山容のいいお山でした。CT長くてかなりガッツリ歩くことになるけど、稜線歩きはめちゃくちゃ気持ちいいし、小屋も快適だから、山座同定できるよーになって紅葉の季節にも行きたいな~♪