2016年2月27日 硫黄岳(日帰り・雪山)
桜平P〜夏沢鉱泉〜オーレン小屋〜夏沢峠〜硫黄岳頂〜夏沢峠〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜桜平P
天気予報とにらめっこしながら、どこに行くのか、土曜にするのか日曜にするのか、なかなか決められなかったけど、強風を覚悟して硫黄岳にお仲間さん達と行って来ました!午後から雲が出てくる上にかなりの強風予報…でも、久々の雪山にウキウキでした。
電車集合してからの出発だったので、中央道はすでに車がいっぱい。渋滞したらどーしよーと思ったけど、幸い渋滞することはなく、快晴に映える南アルプスや八ヶ岳を眺めながら向かいました。こんなにいいお天気なのに、曇ってくるのかなぁ?ってこの時は思ってたけど…
通常の2月にはまず入ることができない桜平の駐車場に入ってるレコを発見したので、チャレンジしてみることにしました。最初は、『さすが暖冬!雪ないね〜』なんて言ったけど、すぐに雪が出てきて、雪ならよかったけど、すぐにアイスバーンに…。秋に来た時は、ものすごい凸凹の悪路だったけど、このアイスバーンも手強かったー。スタッドレスじゃめっちゃタイヤ滑ってたし。駐車場自体はクローズしてたので、登山口近くの空きスペースに停めよーと思ってたものの、タイヤが滑ってなかなか停められず…かなり大変でした。
歩き出す前にすでに滑って転んでたので、ゲートからアイゼンつけてスタート。ツルツルに凍ったスケートリンク状の道をガリガリと歩いて行きました。こんなに、アイスの上をアイゼンで歩いたのは初めてかも。
凍ってます…(汗)
しばらく沢沿いを歩いて行くんだけど、沢が凍ってたり、凍った沢が溶け始めてたりで何気にすごく芸術的。カバーみたいになってる氷の下を水が流れてて、不思議な光景でした。
木の枝から氷が吹き出てるみたいになってたり…
まるで流れてるみたいな感じでツルツルになってたり…
キレイに模様が入ってるモノがあったり…。雪は少なそうだったけど、あまり見れないこんな光景見るのも楽しかったです♪
そんな感じで楽しんでたら、あっとゆー間に夏沢鉱泉に着きました。秋に来た時はテン泊装備が重くてゆっくりだったけど、今日はお仲間さん達のペースが早くて、それに引っ張られて早く着きました。すでに汗かきまくりだったので、ここからはまたしてもベース1枚で歩くことになりました(苦笑)
夏沢鉱泉過ぎてからも、しばらくは沢沿いを歩いて行きました。
不思議な形に凍ってる…
オーレン小屋までもユルユルな登り。キツイところは全くないはずなのに、ペースが早かったからなかなか大変でした。おかげで写真を撮る余裕も全然なく…。道の状態は、最初はアイスだったけどだんだん雪っぽくなってきて、そして硫黄岳が見えて来ましたー
秋はあんなに賑わってたオーレン小屋もひっそりとしてました。オカリナの夕べ?集い?をやってた集会所みたいなところが冬期小屋として解放されてました。ちゃんと仮設トイレもありましたよ。日が当たってポカポカだったので、小屋前のベンチで少し休憩して、フリースを着てから夏沢峠に向かいました。
このアタリには、数日前に積もったであろうフワフワの雪も残ってました。キラキラして綺麗~☆
雪が積もると道の凸凹がなくなって、夏道より平らで歩きやすいかも。トレースもしっかり。このアタリで3〜4組とすれ違いました。
木々の雪もすっかりなくなってました。このまま雪山シーズンは終わって行くのかなぁ…
こんなに快適な道なのにお仲間さん達に置いて行かれました。やっぱり、かなり歩くの遅いんだよなぁ(汗)。どーしたら速く歩けるよーになるんだろ?
夏沢峠に着くと爆裂火口の端っこが見えてきました。雪が付いてシマシマ模様になってて、なんか夏よりもいい感じかも?!これから登って行く斜面に強風が吹き付けて、時折、雪煙が舞ってました。
夏沢峠からは、また少しだけ樹林帯が続きます。
途中の開けたところからの眺め。霞んでて良く見えないけど、スッキリ晴れてれば奥秩父方面が見えるはず。
ホントは夏沢峠で防風対策するべきなんだろーけど、汗をかきたくなかったから森林限界を出た後の急斜面を登りきるまでフリースのまま歩きました。それにしても、ここってこんなに急斜面だったかなぁ…
上から見た感じ。写真だと急斜面に見えないけど(汗)
ちょっと平らになってるところで、ウインドストッパーのソフトシェルを着て、グローブも薄いフリースからソロイストにチェンジして強風対策。念のため、ピッケルも持ちました。
ついさっきまでピカピカに晴れてたのに、装備を整えてる間にだんだん雲が流れ込んできちゃいました(泣)
岩々の斜面は風で雪が飛ばされるのか、日が良く当たって雪が溶けるのか、夏道が何となくわかったので九十九折に登って行けました。直登してるトレースもあったけど、疲れるので…
上部の岩の部分を右側から巻くと山頂方面が見えてきました。このアタリは強風で雪が飛ばされるのか、かなりガレが出てました。
山頂手前のケルンも見えてきて、もー少しって感じなのに、鼻まで被ってたネックゲーターが鼻水でビチョビチョになって、めっちゃ息苦しくて…。かと言って、顔を出しちゃうと凍傷になりそーで。素直にバラクラバ被ればよかったかなぁ。お仲間さん達をこの強風の中で待たせるのが申し訳なくて、急がなくちゃって思ってたんだけど、そー思えばそー思うほど歩き方が雑になって、足がどんどん疲れてきて、なかなか進めませんでした。
ケルンにはガビガビの氷が付いてました。もう、エビの尻尾とかカワイイ感じじゃないのね…
振り返るとさっきまで先っぽしかみえなかった天狗岳も見えるようになりました。来年は、厳冬期の真っ白な天狗岳に登りたいなっ!
爆裂火口の手前まで来ました。縞々がいい感じ♪
爆裂火口の真ん中。
爆裂火口の先っぽ。
山頂がかなり近づいてきて、時折、青空も見えました。あとケルン2つ分?
やっとのことでだだっ広い山頂に到着〜!10月に来た時と違って数人しか居ないとっても静かな山頂でした。風の音はゴーゴーしてたけど(笑)。山頂からは、横岳〜赤岳〜阿弥陀岳が綺麗に見えたけど、欲を言えば青空を背景にこの風景を見たかったなぁ。
爆裂火口の淵は雪庇状になってたから、あんまり近づけなかった…
時々、青空が見えたものの、どんどん雲が増えてきて、強風が吹き付けて、指先が冷たくなってきたので下山することに。赤岳を眺めながら赤岩の頭方面に下山したかったけど、オーレン小屋のところに“道が不明瞭、雪崩注意”って注意書きがあったから、大人しくピストンしました。お天気が良くて、時間に余裕があればチャレンジしても良かったんだけどね…
下山はやっぱり早かったー。夏沢峠まで下りてくると風が当たらなくなったのでちょっとだけ休憩して、それから一気に下山しました。オーレン小屋から振り返って硫黄岳を見納め。次に硫黄岳に来る時は赤岳からの縦走かな!
気温は低くないけど、高くもなく…帰りもそんなに雪は緩んでなかったので、快適に歩けました。でも、空は曇りとゆーか、かなりどんよりしてきて、雪までチラついてきちゃいました。こんな予報だったっけ?
アチコチにある氷の芸術達に心を奪われて、写真撮りまくり。岩の表面が凍ってツルツルー
こんな沢沿いの気持ちのいい道です。秋に来た時も気持ちよかった~♪
雪の上にマリモ発見!!(笑)
このあたりは、下山時でも道は相変わらずツルツルのままでした。
氷のオブジェまで戻ってきました。曇ってた方が氷が青く見えるのはなんでだろ?それにしても面白い形に凍ったな~
これは天然ではなく人工物。夏沢鉱泉のミニミニアイスキャンディー。
模様が付いてた氷達。朝よりも氷が薄くなってる気がする。でも、相変わらず芸術的だな~。どーやったらあんな模様になるんだろ?
道は波打った状態で凍ったところもありました。溶けて流れながら凍ったってこと?まさかね…
沢以外にも氷の芸術を発見!木々に雨氷みたいなものがたくさんついてました。
おおー!クリスタルで綺麗~☆日が出てたらもっと綺麗だったかも。
木の上の方から溶けて流れたモノが凍ったのかな?下まで落ちずに凍ったってことは雨氷と同じ原理かな?
下から生えてるっぽいのもありました。
上から落ちた雫が凍ったものかな?
ツララにフワフワの霜が付いてたり…
ライトとか当ててないのに、どんより曇ってたのに何故か白く光ってるツララ。しかも、空洞の奥にもツララがありました。
天然プール(笑)。きっとここにも氷が張ってたんだろーな。
沢に降りれそうなところを見つけて、近くまで行ってみました。もっと寄りたかったけど、さすがに氷が割れそうで怖かったのでここまで。
とゆー感じで雪山よりも氷の芸術を満喫して戻ってきました(笑)。さすがに登山口付近は氷が溶けてぐちゃぐちゃに。また、これが夜中に凍ってツルツルになっちゃうんだね~。それにしても、夏沢鉱泉に泊まる団体さんの多いことにビックリ。スタッフの方に聞いたら、42人もご宿泊だそーです。
駐車場に戻ってきた時の気温は-2℃。桜平の標高は約1900mだから山頂は-7℃くらいだったのかな?風がちょっと強かったから、体感は-20℃ってところかな~。寒かったのは指先だけで、これは末端冷え性だから仕方ない。やっぱり、暖かいんだなぁ…
駐車場近くですれ違ったガイドさんに、下りはチェーンをつけた方がいーよと言われたものの、お仲間さんの運転テクでなんとかアイスバーン道を乗り切りました。あれは、慣れてるヒトじゃないと絶対無理だわ…。運転してないのに緊張したー(汗)
ICに向かう途中で八ヶ岳方面を振り返ってみると、グレーの雲がガッツリかかって何も見えなくなってました。南アルプスも見えなくなってたけどね。土曜なので全く渋滞もなく帰ってきましたよー
来シーズンこそは雪たっぷりの時期に赤岳~横岳~硫黄岳の縦走したいな。