2015年9月19~23日 双六岳~三俣蓮華岳~雲ノ平~祖母岳~祖父岳~水晶岳~鷲羽岳(4泊5日・テント泊)②
1日目:鍋平園地P~新穂高温泉~わさび平小屋~登山口~シシウドヶ原~鏡平山荘~弓折分岐~双六小屋(泊)
2日目:双六小屋~双六岳頂~三俣蓮華岳~三俣山荘~黒部源流~祖父岳分岐~雲ノ平キャンプ場~祖母岳~雲ノ平キャンプ場(泊)
3日目:雲ノ平キャンプ場~祖父岳分岐~祖父岳~岩苔乗越~ワリモ北分岐~水晶小屋~水晶岳~水晶小屋~ワリモ北分岐~鷲羽岳~三俣蓮華岳キャンプ場(泊)
4日目:三俣蓮華岳キャンプ場~三俣蓮華岳分岐~巻道ルート~双六小屋~弓折分岐~鏡平山荘~シシウドヶ原~登山口~わさび平小屋(泊)
5日目:わさび平小屋~新穂高温泉駅~鍋平高原駅~鍋平園地P
前日にトイレでタイムロスした経験を元に起きる時間を30分早くし て、3時に起きてみました。朝ゴハン作って食べて、パッキングして、 テント撤収して、トイレに行くとまたしても行列…双六小屋よりもトイレの数が少ないので、 30分以上待っちゃいました(泣)。せっかく早く起きたのに、結局、 予定よりも出発が遅れることに。
木道には霜が降りてて、 ツルツル滑るのでなかなか歩くスピードを上げられず、前日に来た道をソロソロと歩いて行きました。この日は朝から雲が多めで、晴れてくれるといいな~って祈りながら歩き始めました。
祖父岳分岐で祖父岳を見上げると、 朝っぱらからなかなかの登りでした。 雲ノ平からピストンするらしき軽装のヒト達にドンドン抜かれたけ ど、この日のゴールは三俣山荘…先はまだまだ長いのでマイペースでゆるゆる登って行きました。
祖父岳の広い山頂には噂通りケルンがいっぱいありました。
とりあえず、 いつも通りお槍さまを拝んだけど、風が強くて寒かったのと、 先を急がなければいけなかったので、 すぐに歩き始めることにしました。
次に登る予定の水晶岳を眺めながら、前日に登った分、ガンガン下り始めました。 登りはデカザックのせいで時間がかかる分、 下りで時間短縮したかったからかなり頑張って下りました。途中、 一ヶ所だけハシゴ&岩場がありました。 ザックが軽ければなんの問題もなさそうな場所だったけど、 デカザックなので何気に緊張… やっぱりデカザックでキレットみたいな岩場はまだまだ無理だなぁって思いました。
岩苔乗越まで下りきって、ワリモ北分岐まで登り返しました。ここの登りもキツかった…って登りは全部キツイんだけど(苦笑)。いつものようにちょくちょく止まって振り返っちゃいました。
分岐には、かなりの数のザック達がデポされてました。デカザックが背中からなくなって、ほぼ空身になって、 水晶岳に向かいました。いや~、楽チンでした♪
水晶小屋までは、緩いアップダウンの歩きやすい道で、 前日からこの日にかけて自分達が歩いていた道を眺めながら歩くことができました。“う~ん、よく歩いて来たな~”なんて一瞬思ったけど、“いやいや、まだまだ歩くんだった…”と頭の中で突っ込んだりしてました(笑)
途中、岩場やハシゴのところで数ヵ所プチ渋滞、その後、 山頂直下でも渋滞になってました…
水晶岳の山頂は槍ヶ岳よりも全然狭くて、 何人も居ることができず、 おまけに山頂標識が写真を撮りにくい向きになっていたりして、 撮影行列ができてました。ここに来るまで曇ったり、 薄日が差したり、ちょっと風が吹いたり、 イマイチなお天気だったけど、 山頂で写真を撮った時だけ青空が広がってくれました。
ササッと写真をとって、水晶小屋に向かいました。相変わらず、登山道は渋滞気味…
水晶小屋で力汁ってゆーお餅が入ったお汁を食べる予定にしてい たので、ワクワクしながら向かいました。小屋で力汁を注文すると、20分待ちとのこと。まあ、 20分くらい休憩がてら待とうね~なんておしゃべりしてたけど、 30分過ぎても一向に名前は呼ばれず(泣)。 途中で諦めようかと思ったけど、『あと5番目ですよ』 と言われてここまで待ったんだから待とうって待ってたら結局45 分も待っちゃいました。力汁は焼いたお餅が2個入ってて、 暖かくておいしかったけど、具はほとんど入ってないし、 小腹は満たされるけどオナカいっぱいにはならないし、 これで1000円はちょっと高いかな… というのが正直な感想です。団体さんがいる時には、オーダーは避けるべし、とゆーのも教訓になりました(苦笑)
ワリモ北分岐まで戻って、再びデカザックを背負って、 歩きだしました。足元には赤く染まったウラシマツツジが綺麗でした~♡
ワリモ岳を下って、鷲羽岳に登り返しました。そんなにキツイ登りってわけではなかったけど、 デカザックを背負って歩き始めて3日目… 重さには慣れてきてたけど、少しずつ足にキテたのも確か。 それでも、ここがこの山旅の自分達の最後のピークだって思ったら、 どんどん登って行くことができました。
鷲羽岳の山頂に着いた時には、残念な感じのどんよりした空…。 それでも、 最後のピークに登れて嬉しくて、テンションはあがりました。眺望はイマイチだったけど、鷲羽岳の山頂は水晶岳と違って広かったので、のんびりすることもできました♪
でも、行きに見た三俣山荘のテン場の混雑具合を思い出して下山することにしました。この下りがけっこうなザレた急斜面。 しかもかなり長い距離をずーっと下ってく感じでした。 下りは苦手じゃないからなんてことなかったけど、 難儀されてるヒトもけっこういましたね…
途中、鷲羽池も見ることができました!時間があったら行ってみたかったけど、今回は断念…
曇ってはいたものの、下りながら紅葉しかかりのお山を楽しむこともできました。
三俣山荘のテン場についたら、予想通り、 テントを張れそうな場所はすでになく… すごい斜めな場所か岩ゴロゴロの上かって感じでした。キャンプ指定場所からちょっとはみ出た比較的平らな草地帯におそ らく前日に誰かがテントを張ったであろう跡があったので、めっちゃ悩んだけど、そこに張らせてもらうことにしました。 ホントはちゃんと指定場所に張りたかったけど…ゴメンナサイ!!
テントを張って、夜ゴハン食べてたら、 さっきまでかなり曇ってたのにだんだん雲がなくなってきました。これなら きっと、夜中は晴れるはず…と踏んで、 夜中に起きるべくアラームかけて寝ました。夜中に起きて、 外に出てみると満天の星空~☆ 鷲羽岳と星のコラボがサイコーに素敵でした。
さすがに斜めのところで寝てたから、 夜中に何回か目は覚めたものの(笑)、 下山するのみなのでゆっくり目に起きました。 のんびり朝ゴハン食べて、朝日を眺めて、 そろそろトイレが空いてるだろうって小屋に行ったら、 ものすごいトイレ行列!“トイレ60分待ち” とか行き先への所要時間が書いてあるボードに書いてあったけど、“誰かがふざけて書いてるよ、まさか…ね”ってこの時は思ってました。 ところが列は全然前に進まず…30分過ぎ…40分過ぎ… 50分過ぎ…ホントに60分以上かかりました(涙)。 早朝はもっと混んでたのか空いてたのかどっちだろう?この後は少し空いてきてたけど、3日間でイチバン並んだトイレ行列でした。
いくら下山するだけだからのんびりっていっても、 トイレで1時間もタイムロスしちゃいました。何気に計算してみたら、 この日泊まる予定のわさび平小屋に着くのが夕方になっちゃいそう な時間になってました。すでに太陽はすっかり高くなっていて、 テントもいい具合に乾いていたので、ササッとパッキングして、 テント撤収して歩きだしました。
下山するから下りばっかりと思い込んでたけど、 三俣蓮華岳の麓までは登りでした。確かに、 来た時は下って来たんだった…(汗)。 下る気満々だったところでの登りはなかなかキツかったけど、枯れた?コバイケイソウを眺めながらゆるゆる登って行きました。
分岐に着くと槍ヶ岳が良く見えました~。ってここからは、見えてない時の方が少なかったんだけど(笑)
分岐について、予定通り、巻き道を選択。巻き道っていってもキツイところがあって、あんなの巻き道じゃない!みたいなコメントも見たこと あったけど、 できるだけ違う道を歩いて帰りたかったので巻き道を歩きました。 でも、この巻き道がすごくよかったです♪
お天気が良過ぎてチングルマの綿毛がキラキラ~☆
多少のアップダウンはあったけど、 基本的にはゆるゆるの歩きやすい道でした。振り返って、稜線と巻き道を眺めてみたり…
槍ヶ岳まで続いてるんじゃないかと思わせるような、これから進む道…。ん~、めっちゃ気持ちいい道でした!
予定より遅れてるのをすっかり忘れて、植物と景色に見とれまくりでした。
まぁるい何かの綿毛…
黄色いお花その1…
黄色いお花その2…
夏が過ぎたら、お花の名前が全然思い出せない…
行きに歩いた稜線ルートよりも紅葉が近くに見えてめっちゃ綺麗~♪
ここが巻き道唯一のキツイ登り。ゴロゴロな岩を登って行く感じだったけど、距離が短いので何てことなかったです。
せっかくなので登りきったところで振り返ってみました。山肌に自分達が歩いて来た巻き道がずーっと続いているのがよく見えました。
綿毛になる寸前のチングルマがピンク色で綺麗だったり…
ナナカマドの葉っぱが綺麗だったりして、なかなか前に進みませんでした…。だって、お天気が良過ぎたんだもん(笑)
そんな感じで、景色を十分に堪能しながら双六小屋に到着~。 双六小屋手前はけっこう急な下りでした。3日前、 ここを朝イチからよく登ったな~ なんて自分達で感心しちゃいました。ほとんどのヒト達がすでに下山したのか、 双六小屋はヒトが少なく静かでした。 のんびりはできないけど、 たまには小屋でランチしよってことであまり好きじゃないカレーと あまり好きじゃないおでんの2択ておでんをチョイス。 すごくオナカ空いてたから、フツーにおいしかったです(笑)
双六小屋からは1日目に歩いた道をひたすら戻る感じだったけど、 “これ、ホントに同じ道ですか?!”って感じでした。まずは、少し歩いて振り返ると小屋の向こうに鷲羽岳が見えました。
しばらくすると槍ヶ岳が目の前に見えるようになりました。めっちゃ近い~っっ
1日目はガスガスで、周りが全く見えなくて、 ひたすら目の前の道だけを見るしかなかったけど、 なんとここは槍穂をずーっと眺めながら歩ける絶景ルートでした!! しかも、弓折分岐までは比較的平坦な道で歩きやすくて、景色を堪能できました~
分岐からはけっこうな下りになったけど、 紅葉越しの槍ヶ岳を目の前に見ながら歩けました。 のんびり歩きたいけど、わさび平小屋まではまだまだあるので、 写真を撮っては早足で下りて、写真を撮っては早足で下りて… の繰り返し(苦笑)
青空に黄色がめっちゃ映える~♡
ナナカマドと槍ヶ岳…
午後になるとお天気が崩れてくるのはセオリーだから、 鏡平小屋はスルーして急ぎ足で楽しみにしてた鏡池に向かうと、 水面に映る槍ヶ岳を見ることができました~♪ ちょっと風があったから少し歪んじゃってるけど、どんよりガスガスな 1日目には考えられなかった景色に大感激でした。
ひとしきり眺めて満足して、わさび平小屋に向かいました。もう、 最終目的も果たしたので、とにかくガンガン下るだけでした。でも、やっぱり1日目とは全然違う景色に、 ちょくちょく足は止まったけどね…
シシウドヶ原のシシウド達も青空をバックにキラキラしてました☆1日目とあまりにも違い過ぎて、全く別の道を歩いてるみたいな感じでした。
さすがにずっと下りっぱなしなので、 デカザックの重さが足にだんだんのしかかってきて、 足元がおぼつかなくなってきて、 岩っぽいところで若干フラっとしたりして…。『1日目、全く眺めの無い中、よく こんなところを挫けずに登って来たよね~』 なんて言いながら、何人ものヒト達を追い越させていただきました。
最後は、行きには撮れなかったお花の写真を撮ったりしながら歩きました。
ピンクに染まる前のマユミかなぁ?
ここの沢まで来たらあとちょっと…
しばらく林道を歩くとわさび平小屋に到着~。まだ、 ゴールではないけど、ゴールみたいなもんでした。それにしても、 三俣山荘から一気に新穂高への下山は、できなくはないけどデカザックだとなかなかハードかも。 余裕を見るなら双六小屋から下山するのがベストかなぁ。
わさび平 キャンプ場はめっちゃ空いてて、めっちゃ平らで、 めっちゃトイレも空いてて、めっちゃ快適でした。夜ゴハンを作って、無事の下山を讃えて久々のアルコールで乾杯しました。樹林帯の中だったし、 夜は少し雲も出てたから星は見えなかったけど、全く寒くもなく快眠できました~
ロープウェイは8時くらいからって係のおねーさんから 聞いてたから、ゆっくり起きて、朝ゴハン食べて、 のんびり出発する予定だったけど、 全てが順調で早めに出発できちゃいました。トイレ行列とかなかったし(笑)。まあ、 時間余ったら駅で待てばいーしと思ってブラブラ歩いて駅に到着して、 ちょーどいた係のヒトにロープウェイの時間を聞いてみたら、 次は7:30とのこと。“え?次は…ってことは、 その前もあったってこと?”と思って聞いてみると、 なんと7時から動いていたそうです。だったら、 のんびりせずにさっさと下山してくればよかったなぁ…
ロープウェイの料金は300円だと思ってたら400円になってて 、荷物代も100円もかかっちゃったけど、 もうあの鍋平への坂道を登る気は1mmもありませんでした。とにかくめちゃくちゃ楽だったから、次もロープウェイを絶対に使うと思います(笑)
鍋平園地の駐車場は、残ってる車の方が少ないくらいでした。 コンビニで買い出しして、かなり早い時間に高速に乗って、 お昼にはおうちに着くと思ったのに、 なんと中央道のいつものところですでに渋滞…(泣)。でも、 大した渋滞じゃなかったので30分くらいで抜けて、 お昼過ぎにはおうちに帰ることができました。やっぱり、予想通り、前日の渋滞はかなりすごかったみたいです。ちゃんと作戦考えといてよかった~
最後の1泊は予備日兼渋滞回避のためのおまけ的な1泊だったけど 、4泊5日の予定通りの行程を歩き通すことができました。 しかも、1日目以外はお天気にも恵まれてサイコーでした♡そして、 色んなヒトとの出会いがあり、色んな景色との出会いがあり、たくさんのことを学んで、たくさんのことに感動した5日間でした。 こんなに縦走が楽しいとは…めっちゃハマりそうです。 お風呂に入れなくても、トイレに1時間も並んでも、 デカザックが重くても、 それでもまたきっと行きたくなっちゃうな~(笑)
今回の山旅で行きたいところがまた増えちゃいました。来年はどこに行こうかな~♪