2015年8月1〜2日 火打山〜妙高山(1泊2日・テント泊)
1日目:笹ヶ峰P〜富士見平〜高谷池ヒュッテ〜雷鳥平〜火打山頂〜雷鳥平〜高谷池ヒュッテ(泊)
2日目:高谷池ヒュッテ〜茶臼山〜黒沢池ヒュッテ〜大倉乗越〜長助池分岐〜妙高山北峰頂〜妙高山南峰頂〜妙高山北峰頂〜長助池分岐〜大倉乗越〜黒沢池ヒュッテ〜富士見平〜笹ヶ峰P
今週こそテントでどこか行きたいなーと思ってあちこちの天気予報を見てたけど、北アルプスも南アルプスも晴れ後雨的なところが多くて、大気が不安定そうな模様…。この間の木曽駒ヶ岳で雨は懲り懲りだったので、比較的お天気が安定してそうだった火打山と妙高山にお仲間さんと行ってきました!
夜中におうちを出て、5:30くらいに笹ヶ峰駐車場に到着しました。さすがにちょっと遠かったな…。登山口の駐車場はすでにいっぱいだったので、道を挟んだ下の駐車場に停めました。でも、トイレは下の駐車場にしかないから、下の駐車場で正解だったかも。すごーく眠かったけど、狭いとウワサのテン場でいい場所を取りたかったので休憩せずに歩きはじめました。最初は木道の緩い登りで、登り始めのカラダに優しい感じでした。でも、最初は嬉しかった木道も、歩いてるうちにストッパーが気になり出してきて…って、せっかく整備してくれてるのに贅沢な文句なんだけどね(苦笑)
ところどころにお花も咲いてたけど、まだ薄暗かったし、ザックが重くてしゃがめないから写真を撮るのは諦めました。そろそろ木道も飽き飽きしてきたな…って思った頃に沢が出てきました。ここにはこんなにたくさん水が流れてるのにヒュッテには池の水しかないなんて…
お花の写真はガマンしよーと思ったけど、やっぱり取り始めちゃいました。
ちっちゃい紫のお花…
ヨツバヒヨドリの蕾…?
そして、しばらく行くと十二曲りが始まりました。十二曲りはちょっと段差の大きい階段がほとんどで、キツくないといえばウソだけど、構えるほどのキツさではなかったです。途中から、後立山連峰が見えました~♪先月行った、鹿島槍ヶ岳や五竜岳がよく見えました。
このアタリでトレランナーがガンガン抜かして行きました。待っても待っても次々にやってくる感じでした。こんなにトレランナーに人気の山とは全く知らなかったな…走りやすいのかな?十二曲りが終わったところがちょっとだけ広くなってて休憩ポイント。見晴しはないけど、これからの急登に備えて小休憩しました。
ヤグルマソウかな…?
十二曲りは、急勾配を九十九折に登ってたけど、ここからは直登だったのでホントにキツかった(泣)。岩ゴーロなところも多かったし。でも、行動時間が長くなる明日のために体力温存して、どんなにたくさんのヒトに抜かされてもペースを変えることなくゆっくりゆっくり登って行きました。
ペースを乱さなかったからか、富士見平まではあんまり疲れることなく登れました。ここでやっとザックを下ろしました。下ろすと背負うのに体力消耗するからできるだけ下ろしたくないんだけどね…。富士見平とゆーだけに富士山が見えるのかと思って大きい岩に登って見たけど、どこに見えるのか全くわからずでした。
富士見平からは樹林帯を抜けたので日陰がなく、ジリジリと太陽に照らされててめっちゃ暑かったです。でも、なだらかな道でお花も咲いてて、なかなか気持ちのいい道でした~
ナナカマド…?
ミヤマツボスミレ…?
火打山と焼山も見えて来ました。でも、けっこう遠く見えたなぁ…
シナノオトギリ…?
あちこちにたくさん咲いてたモミジカラマツ…
ヤマザクラ?まだ、咲き残ってました~
美しい曲線のクルマユリ…鮮やか。
ゆっくり歩いて来たので高谷池ヒュッテのテン場がすでにどのくらい埋まってるかと心配したけど、まだ9張とのことでした。ベスポジにこそ張れなかったけど、なかなかよい場所に張れました。それにしても、火打山が見える湿原の脇にあるテン場なんてステキ過ぎです〜☆
ヒュッテ前の日陰で風にあたりながらランチして、アタックザックで火打山に向かいました。いや〜、荷物軽いってむちゃくちゃ快適♡この軽い荷物で往復2時間半のコースなら余裕だと思ってたんだけど…
ハナニガナ…
周りがちょっとだけ赤い?
最初は池の周りの木道をテクテク歩きました。ちょっと高いところから見た高谷池。
途中の雪渓の近くには、ハクサンコザクラがたくさん咲いてました〜♡
イワイチョウ…?
アキノキリンソウ…?
ミヤマヤナギ…かな?
岩ゴーロを抜けて再び木道を歩くと天狗の庭とゆー大きな湿原に着きました。この時はけっこう風があったから、水面が波立っちゃってキレイな逆さ火打山は撮れずで残念でした(泣)
お花の時期には間に合わなかったみたいで、コバイケイソウはほとんど枯れかけてました。ワタスゲもビミョーな感じ…
よくよく見ると、火打山はけっこう遠かったです(苦笑)。山頂まで1時間半じゃ無理だよーって思ったけど、自分がテン泊装備を担いで疲れて足が重かったのと、またしても暑さにやられていたのとで、フツーのヒトは1時間半でサクッと歩けちゃうのかもしれません。そんなにキツイ登りじゃなかったけど、お花もたくさん咲いてたし、ちょくちょく休憩させてもらっちゃいました。
コバナノイチヤクソウ…
白いお花…
ヤマハハコ…
ニガナ系…?
ミョウコウトリカブト…
岩場にはイワシャジンが群生してました~
雷鳥平を過ぎてしばらく行くと最後は苦手な階段が待ってました。でも、階段の途中にもあちこちにお花がたくさん咲いてて癒されました〜♡やっぱりお花があるお山はいいなぁ。
シシウドと妙高山…
ミヤマキンポウゲ…?
お花…?
ウサギギク…?
ヨツバシオガマ…?
白い粒々のお花…
ミヤマホツツジ…
ナナカマドの葉っぱが部分的に紅葉し始めてました…
階段で振り返えると歩いて来た道と妙高山がよく見えました。なかなかいい眺め~
火打山の山頂こそは晴れてたけど、周りはガスガスでなんとか日本海だけ見えるレベル。登りの時に綺麗に見えた後立山連峰はどこにいっちゃったのー?って感じでした。妙高山も見えたり隠れたり…。眺望は楽しめなかったけど、自分達しかいない時間があったりと百名山と思えないくらいに空いてたので、ノンビリ休憩できました。
いつものことながら、下山はあっとゆー間でした(笑)。テン場がどれくらいパンパンになってるだろ…テント動かされてたりして…なんて思いながら戻ったけど、そこまでパンパンじゃなかったです。でも、35張くらいはあったかな?一見、平らな土のテン場に見えるけど、けっこうあちこちに岩がボコボコ出てたから、岩の上に張ってるヒトもけっこういたはずです。
夜ゴハン食べてから夕日が落ちるの見ようと思ったけど、雲が出てて見えそうもなかったから、湿原から立ち上がる湯気?の写真を撮ったりしました。
夕日は諦めて歯磨きしにトイレに行こうと思ったら、日が沈む逆側の積乱雲がキレイなピンク色に染まってました。そして、積乱雲の中では雷がピカピカ…。あの積乱雲がこっちにこなくて良かった〜
途中で会ったガイドさんに、妙高山に行った帰りの大倉乗越の登り返しがめちゃくちゃキツイから、日の出前に出発するよーにとご忠告受けたので、朝はテント撤収して4時過ぎに出発しました。あ、2時半に一度起きて、星空写真を試みたけど、予想通り月が明る過ぎて昼間みたいな写真になっちゃいました(汗)
まずは、茶臼山を経由して黒沢池ヒュッテに向かいました。最初は岩ゴーロだけど、緩く登って行く感じでした。茶臼山過ぎたところあたりでご来光〜♪
これから向かう妙高山が少しずつ朝日に染まって行く様子を眺めながら歩きました。
どんどん下って行くと、プラネタリウムみたいな黒沢池ヒュッテや湿原が見えてきました。高谷池ヒュッテの周りもそうだけど、ホントにステキな湿原が広がってます。北アルプスとかでは見ることのできない、何とも言えない癒しの風景でした。やっぱり、上越方面の山も好きだなぁ♡
黒沢池ヒュッテでデカザックをデポして、妙高山に出発しました。ヒュッテ前ではたくさんの登山者のヒト達が準備してました。昨日の火打山にはあんまりヒトいなかったのに…。自分達が登った時間が遅かったのかなー
ガイドさんにかなりビビらされてるので、ゆっくり一定のペースでユルユルと登って行きました。大倉乗越まではなんてことない登りでした。大倉乗越で一度開けて、そこから一気に下って行きました。何ヶ所かにロープも張ってあって、岩場のかなりの急勾配でした。ここはデカザックだったら、登りも下りもかなりキツそう…
キレイに咲いてたキヌガサソウを発見~
激下りを終えると長助池分岐まで目の前の妙高山を眺めながらトラバースっぽい道を歩きました。どんどん妙高山が大きくなってきました。
サンカヨウが群生してるところもありました。透明になってるのが見たかったな…
途中、激しく崩落してるところがあるのでちょっとだけ注意が必要でした。帰りに前を歩いてたカップルがガラガラと派手に落石させてました…本人達が滑り落ちなくてよかったけど。
何だかわかんないけど、激しく背の高い草が生い茂ってました。んー、夏だなー(笑)
途中、雪渓があって吹いてくる風があまりに涼しくてひと休みしちゃったけど、そのすぐ先が長助池分岐で日陰にベンチがあったので、また休憩〜(笑)。ここからの本格的な?登りに備えてみんな休憩してました。分岐からも雪渓が残ってたけど、かなり少なくなってて夏道を歩く感じでした。
最初はちょっと急なところを周りのヒト達を抜いたり抜かされたりしながらどんどん登って行きました。しばらく登るとなかなかの急勾配になってきました。でも、帰りの大倉乗越の登り返しにビビって体力温存しながら登ってたので、以外となんてことなく登れました。
このアタリにもシャジン系のお花が多かったです…
似てるけど違う種類なのかな…
トウヤクリンドウ…
コキンレイカ…
祠がある洞窟みたいなところを過ぎると、すぐに妙高山北峰の山頂でしたー!日本海側はガスガスで佐渡島は見えなかったけど、北アルプス方面はスッキリ晴れてて、見渡すことができました。もちろん、昨日登った火打山もよく見えましたよー
しばらく北峰でのんびりオヤツを食べながら眺めを堪能して、妙高山最高地点の南峰に向かいました。すぐそこなのでみんなザックをデポしてましたよ〜。日本岩?とゆー謎の岩を通り過ぎると着きます。南峰には山頂標識はなく、妙高大神が祀られてました。こちらも同じよーに眺めはよかったけど、だんだん雲が湧いて出てきてて、お槍さまは雲隠れ。後立山も五竜岳は隠れ始めてました。やっぱり午前中の方がお天気安定してるんだな…
白いお花…
こーゆー粒々のお花が撮れるのも稀です…ズダヤクシュ。
オオバミゾホウズキ…いろんなところにたくさん咲いてたけど、やっとキレイに撮れました(笑)
下山時はかなり気温が上がってきて暑かったです。山頂からの下りは“こんな急勾配だったっけ?”って思っちゃうくらい急勾配でした。でも、身軽だから、サクサクーっと下りれました。トラバース道もペースは上げずにサクサク歩いて大倉乗越への取り付きに到着〜。下った時よりもずいぶん急勾配に感じました…写真だと急加減が上手く表現できないけど。
でも、意外とあっさり急な登りは終わって、大倉乗越に着いちゃいました。キツイキツイって聞いてて覚悟し過ぎてたから、思ったよりはキツくなかったです(笑)。その後も淡々と下り続けて黒沢池ヒュッテに戻ってきました。この頃には激暑!すぐにジュース買いに行きました。炭酸がめちゃくちゃ美味しかったー♡ヒュッテ前は朝の様子がウソみたいにヒトが少なかったので、休憩しながらランチしてまったり…
この後はひたすら下山するのみでお楽しみはないかと思ってたけど、黒沢池ヒュッテから富士見平の間にも大きな湿原が広がってました。だだっ広い湿原に自分達しか歩いていないという贅沢な状況。妙高山北峰のヒトの多さがウソみたいでした。青空に向かって伸びてくような木道の脇にワタスゲがフワフワ…とてもステキな風景でした。
お花が終わったチングルマ…
かわいい白いお花…
湿原の途中からはハクサンフウロがたくさん咲いてました…
湿原が終わると少しだけ登って富士見平に到着しました。このアタリでちょっとお疲れ気味…。でも、あとは下るのみだから楽勝〜♪と思ってたけど、そこそこ段差のある岩場だったり、十二曲りの階段だったりが続いて、デカザックの重さが足にのしかかってきてなかなかスピードが上がらず…暑かったしね。
下りはお花の写真を撮りながら…とか思ってたけど、残念ながらスクワットする気力はなかったな(汗)。雨も降らなかったのにテントがビショビショになっちゃったから、あんまりザック軽くならなかったしね。
緩い傾斜の木道地帯に入って楽になるかと思ったけど、カタイ木の上をひたすら歩くのは足の裏が痛かったし、ストッパーで歩幅がうまく合わずにここでもペース上がらず。別に急いでなかったけど、もーお楽しみはないから、一刻も早く下山しちゃいたかったのに延々と続いてく木道…登山口が見えた時には“これで解放されるー”ってホントに嬉しかった〜(笑)
帰りに上信越道を走ってたら、さっきまで快晴だったのに、急にドロドロした雲が出てきて、すごい雨と風と雷がっ!ワイパーもきかない感じで、みんなハザード焚いて走ってました。今まで経験した中でイチバンヒドイ天気だったかも…
それにしても、相変わらずの体力のなさに凹みました。荷物なければ楽勝でCTで歩けると思ってたのに、ほぼオーバーしちゃいました。まー、暑かったしね…暑さに弱いから。もちろん、デカザックの時は、けっこうお年の方達にもガンガン抜かされました。15kgの装備くらい、軽く背負えるようになりたいな。
火打山も妙高山もお花いっぱいで想像通りのいいお山たちでした〜。岩々の北アルプスとかもカッコ良くて好きだけど、上越のお山の湿原っぽい感じもかなり好きです♡紅葉の時期には近くの雨飾山とかに行きたいな〜っと思います!