2015年4月19日 守門岳/大岳(日帰り・雪山)

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二分除雪最終地点P〜保久礼小屋〜キビタキ避難小屋〜大岳頂〜キビタキ避難小屋〜保久礼小屋〜長峰尾根〜二分除雪最終地点P

 

東洋一の大雪庇が見られるということで残雪期に絶対に行きたいと思っていた、守門岳の大岳にお仲間さん達と行ってきました!守門岳は、大岳、青雲岳、袴岳の3つのピークで構成されていて、イチバン高いのは袴岳。予定では、この3つを周回しよーと思ってたんですが…

 

新潟でもかなり奥の方なので前日夜に出発して、道の駅いりひろせで車中泊。他にも車は数台停まってました。さすがに新潟の夜はまだまだ寒く、シュラフ持って行ってよかったです。お仲間さん達は、相当寒そうでしたよ… 。4:00に起きましたが、熟睡できなかったのでしばらくボーっとしてから二分の除雪最終地点まで行きました。時間が早かったので、自分達が3番目か4番目で、駐車スペースはまだまだたっぷり空いてました。除雪されてない車道を進むと、遠くに大岳らしきモノが見えました。

 

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先行者のトレースを頼りに進んでましたが、トレースがあちこちに散らばってて…。一番左の保久礼コースから登るつもりだったので、とにかく左に行けばいーと思ってたんですが、いつの間にか守門岳を背にしてました(汗)。GPSとレコの地図を照らし合わせながら、取付きを探してウロウロ…。どーしよーかと途方に暮れてたところにソロのオジサマが来て、グイグイ斜面を登って行きました。

 

方向的には合っていたので自分達も続くことに。 でも、そこがけっこう危なくて、雪が溶けて今にも崩れそーな細いリッジ状のところを通ったり、ものすごい傾斜を登ったりでかなりドキドキしました。こんなところを歩くつもりはなかったので、ピッケルは持ってないし、アイスマスターだったし。まあ、雪が腐りまくってたからピッケル&アイゼンがあってもあまり意味なかったかもしれないけど…

 

そんな感じでルートはロストしてたけど、快晴で青空がとにかく気持ちよかったです♪シャツ1枚でも暑いくらいでした…

 

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急登を登り切ると駐車場で会ったオジサマ達にも会えて、やっとルートに出れたって安心したんだけど、その先も、雪崩っぽくなってて道が塞がってるところを乗り越えたり、急な傾斜をトラバースしたりと決して安全な道ではなかったです。雪がしっかりついてる時はここを通ってたのかもしれないけど、ここまで雪が腐って減った状態では通るべきルートではなかったな…

 

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最後に長めの急登を登りきったら、保久礼小屋に着きました。夏はここまで車で来れるそうです。小屋の前ではBCのヒトも何人か休憩してて、そのヒト達は林道ルートから来たみたいでした。最初のウロウロで、なんと1時間もロス…。 その後は、ヒトも多くなったし、ルートもハッキリしてて迷うことはなかったので、たまに立ち止まって木々の間から越後の山々を眺めながら、樹林帯をどんどん登って行きました。

 

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さっきまで快晴でラッキー♪と思ってたけど、だんだん怪しい雲が出始めてきました。綺麗な雲だけどね…。15:00から雨の予報はアタリそうな感じでした。

 

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キビタキ避難小屋を過ぎてしばらくすると、木が少なくなって一気に開けました。標高は高くないので、木がないわけじゃなく、雪に木が埋れてる状態。まだまだ雪がかなり多いことを物語ってます。

 

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振り返ると大パノラマですごい景色が見れたけど、大岳の山頂までの登りはかなり長くて、途中で疲れちゃいました。最初にウロウロした分の体力も消耗してたし…

 

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急がないと袴岳まで行けないってわかってるのに、なかなかペースがあげられず、やっとのことで大岳の山頂に到着〜☆山頂はさすがに少し風があって涼しかったけど、寒くはなかったです。たぶん、15人位は山頂にいたけど、ほとんどがBCのヒトでした。 山頂からは、さっきまで左側にチラチラ見えてた中津又岳の雪庇の後と粟ヶ岳がよく見えました。これだけでも十分にすごいのに、崩落前はどんなだったんだろ?

 

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山頂標識は雪の中でしたが、巣守神社の祠はしっかり出てました。

 

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軽くランチしてから、時間がないので早々に袴岳に向かおうとしました。下りに差し掛かるところで、袴岳方面をよく観察したら、大きなクラックが出来てる場所が確認出来ました。こんなに雪が腐ってる状態で、取付きのところ以上に危ない場所を一か八で通るわけには行かないし、行ってダメだから戻るってゆーのも時間的にも体力的にも厳しそう…。 先行してたソロのヒトも途中まで行ってかなりウロウロしてるし、駐車場で一緒だったオジサマ達もなかなか危なそうなところを歩いてる。装備も不十分で、雪の状態も最悪なので、状況的に行くべきではないと判断して、袴岳は断念して下山することにしました。雲の感じから、そのうち雨も降りそうだったし…

 

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その後、山頂に戻って地元のオジサマとお話してて、袴岳に行こうと思ってたって言ったところ『こんな時期に危な過ぎる。袴岳に行くなら3月じゃないと。』と言われて、自分達の判断は間違ってなかったんだなって諦めがつきました。

 

下山は解放的なバーンを滑るように下りました。調子に乗って下ってるうちに、いつの間にかルートを外れて沢筋に入りそうになって、急斜面をトラバース。気づいてよかったけど、吹雪いてたりしたら絶対に気づけなかったな。危ない…

 

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保久礼小屋まであっとゆー間に下りてきて、登りで使ったルートを戻るのは危な過ぎるので、上からハッキリ見えてたBCのヒト達が使ってた尾根道を進みことにしました。

 

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でも、この尾根道がとにかく平坦でひたすら長くて…。しかも肝心なところにリボンがなくて、樹林帯に入ってからロストしちゃいました。先行してた超ベテランのオジサマ達が下りれる場所を探して下りてくれたのでそれに続いて下りたけど、ここもかなりの急斜面でした。まあ、滑落しても下は雪なので怪我はしなさそーだったけど。

 

駐車スペースに戻るとかなり先の方まで縦列駐車の列ができてて、地元ではかなり人気のお山みたいです。来る途中も、標識がたくさんあったしね~。帰りは、二分から15分位にある道の駅R290とちおに寄って、名物のあぶらげを食べました。揚げたてアツアツを出してくれるんだけど、すごく大きくて食べ応えがあっておなかがいっぱいになりました。普通のあぶらあげを想像しちゃダメです(笑)

 

今回は、イロイロ勉強になりました。残雪期のお山の難しさもよくわかったし、下調べもしたつもりだったけど、まだまだ全然足りてなかったです。自分達しかいなかったら撤退してたかもしれないし、あわや遭難とかってこともあったかもしれません…

 

でも、守門岳、眺めがよくてとても素敵なお山でした~☆来年は、3月の雪がしっかり付いている時期に来て、大雪屁を見て、袴岳のピークを踏みたいと思います。